原田マハのレビュー一覧

  • さいはての彼女

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    女性たちが新たな一歩を踏み出す短編集。
    旅先で都会の喧騒にないものとの出会い、そこでの時間や語らいを通して気付くもの、大切なもの。
    『ナギのメールには、いつも「今日」と「明日」がある。「きのう」は、ない。』
    『自分で勝手に引いた線を越えろ。』
    力強く前向きな女性たち、言葉たちに勇気をもらえました。

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    2026年02月18日
  • 風のマジム

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    さいりちゃんのラジオで、映画化された作品の主役をしていたと知って手に取ってみた。
    マジムは28歳、契約社員で現状に今一満足感が得られていない様子。
    30歳の私と年も近いので気持ちも近くで一気に読んだ。
    舞台となる南大東島は沖縄本島からフェリーだと13時間はかかる、サンゴ礁と火山でできた絶海の島。
    サトウキビと風の情景が何度も読んでる時に想像だけど思い浮かんでワクワクしながら読んだ。

    マジムが夢を見つけたことや、会社などの人間関係の細かな描写、家族やいい仕事仲間に囲まれている様子が丁度よいボリュームでよかった。

    お酒はすぐに酔ってしまう私だけど、コルコルはぜひ飲んでみたいと思います。

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    2026年02月18日
  • 晴れの日の木馬たち

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    主人公の真っ直ぐさに心が震える物語。環境や立場に何ひとつ言い訳せず、自分の想いと向き合い続ける姿勢は力強く美しかった。もっとたくさん小説を読みたくなったし、芸術に触れたいと思った。

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    2026年02月17日
  • まぐだら屋のマリア

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    様々な事情を抱えた人が流れ付くように集まる町、尽果。
    そこに、ある事件をきっかけにたどり着いた、主人公・紫紋の視点で描かれていた。

    尽果で料理店を営むマリアと呼ばれる女性。
    その彼女もまた、ある過去を持っていて、その過去については終盤まで触れられることなくストーリーが進んでいくので、紫紋と同じタイミングで衝撃を受けることになり、より入り込んで読むことができた。

    基本的には穏やかに、あったかい気持ちになるストーリーがベースなだけに、登場人物たちの罪について描かれる部分とのコントラストがよけいに引き立っていた。
    出てくる人がみんないい人なだけに、絶望的な状況から救われていく流れでよかった、報わ

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    2026年02月17日
  • 異邦人

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    照山により自由を奪われた樹を助けようとする菜穂。のちに2人の運命を変えるような事実に辿り着いてしまう。マハ先生には珍しく、ダークな感じでした。

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    2026年02月16日
  • 生きるぼくら

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    本日はお日柄もよく』を読んで、原田マハさんの他の作品が気になり、この本を手に取った。

    学生時代のいじめが原因で、長い間引きこもりとして生きてきた主人公の人生。そこからどのように変わっていくのか、引きこもりをどうやって抜け出していくのかが気になり、楽しみながらページをめくった。

    父親の実家を訪れ、そこでさまざまな大人たちと出会い、少しずつ生きている世界の視野が広がっていく様子を読んで、なんだか嬉しい気持ちになった。
    米作りや介護の仕事を両立しながら、ゆっくりと成長していく姿は、心に強く響くものがあった。

    きっと人生は、おばあちゃんやそこでの出会いがなくても、どうにかできたのだと思う。なぜな

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    2026年02月15日
  • 楽園のカンヴァス

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    高階秀爾さんの解説には、冒頭に
    美術史とミステリは相性がいい。
    犯罪の種類、複雑な謎、謎解きの玄人興奮、そして最後に真相という過程がよく似ている。
    とある。

    ミステリー要素も大いにあって惹かれるが、それよりもルソーの「夢」にまつわる話に加えて同じ絵がもう一枚あるという、それの真贋を判定するのも面白い、それにかかわる人たちの造形と、表紙にもなっている「夢」とルソーを語る原田さんの筆に最後まで気が抜けなかった。

    倉敷美術館の監視員をしている早川織絵はかってルソーの研究者として学会でも知られた存在だった。
    フランスに留学して美術史を学び、若くして論文が認められ博士号を取得していた。
    訳あって、今

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    2026年02月15日
  • リーチ先生

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    バーナード・リーチの生涯を沖亀之助の視点から描いたストーリー。2週間かかった。
    白樺派、アーツアンドクラフツ運動、栁宗悦、浜田庄司、富本憲吉など、芸術家がたくさん出てくる史実に基づいた話で勉強になった。
    カメちゃんの、リーチへの尊敬から来る追随と陶芸家としての自分の大成の間で揺れている感じの表現が素敵。
    シンシアへの愛、火事の後の辞めるという決意の辺り、思いとそれの表現が相反する切なさがあって泣く。

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    2026年02月15日
  • たゆたえども沈まず

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     連絡手段として電報と手紙、移動手段として馬車と船、といった時代に生きた人のお話。ゴッホ兄弟の実話を交えたフィクション。
     これまでの常識的な絵の路線から大きく外れた様式である、ゴッホの絵。
     それを評価する人たち。
     ひとの評価があって、それで初めて「なんかいいかも?」と流されてしまう私たち。
     いいと思ったもの、好きなものはいいんです。
     自分に自信をもちましょう!
     私も音楽の好みは人と全然違うかもしれないです。
     でも全然かまわないです。すきならいいでしょう?
     と改めておもったのでした。

     よい一日をお過ごしください。

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    2026年02月15日
  • 風のマジム

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    すごくリアリティがあるなと思っていたら、実話を基にしたストーリーとのことで納得。
    ビジネスはアートとロジックの融合という言葉を聞いたことがあるがその通りなのかなと思った。
    数字を追い求めるだけではなくて、それと同じかそれ以上に、自分の好きなものや目指したいものを作っていくという意思が大事なのだと思った。

    沖縄の描写やお酒を飲む時の表現がとっても素敵で、物語に入り込むことができた。

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    2026年02月15日
  • 美しき愚かものたちのタブロー

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    時系列があっちゃこっちゃして少し分かりづらいけど、読後に必ず上野へ行きたくなります。
    オルセーでアルルの寝室を見る前に読みたかった…!

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    2026年02月15日
  • 楽園のカンヴァス

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    ルソーもピカソも名前知ってるだけレベルの知識だったけど、面白く読めた。
    画家のルソー・ピカソ、研究者・キュレーターの織絵・ティム、コレクターのバイラー、それぞれの立場から美術への思いが感じられたし、実在の名画や美術館が出てくることで知らない世界ながらリアルに感じられた。
    ミステリー要素に期待しすぎると少々物足りない感じはしたが、全体が綺麗にまとまっていてスッキリとしていたし読後感も良かった。

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    2026年02月14日
  • 常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)

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    短編小説。最後の物語に泣いた。

    色々な生き方の日常と特別展示ではなく常設展示。
    良い悪いではなく、評価するわけでなく、人生の一場面の日々を描いている。
    周りから見たら成功しているように見えているのかもしれない、何とも思われていないのかもしれない、如何にもかかわらず、それぞれ抱えているものがあり、人生がある。

    原田マハさんの言葉が好き。温かくすっと入ってくる。カフェで目の前で話を聞いているような感覚。

    何が良い、悪いではなく、自分にとって、自分の周りにとって、幸せな温かい道を選ぶのが大切なのかも。間違っても、また立ち直れば良い。自分から見えている自分や相手と、相手から見えている自分や相手は

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    2026年02月14日
  • 黒い絵

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    表紙の雰囲気よりはサクサクと読めました。自分も芸術の道をかじってきた人間なので、芸術から人間が感じ取る感性や思い出、トラウマなどがとても分かります。自分もかなり変わった変態的な価値観の持ち主と言われてますが、ここに出てくる人物らはそれ以上でした。なんなら、仲良くなれそう

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    2026年02月13日
  • 奇跡の人 The Miracle Worker

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    三重苦の娘れんと、教育係の安の物語。
    向き合い方で人は変わる。これは自分自身にも
    子供のことと重ね、ぐんぐん内容が入っていった。

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    2026年02月11日
  • まぐだら屋のマリア

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    期待通りの絶望感と小説にはきちんとハッピーエンドがあるという安心感。
    罪を償い赦しを乞う人々がたくさん出てくるが、救いようがないと思いながらも読み進めていくと一片の光があり、最終的に救いが待っている感じが気持ちよく終われた。これを出来すぎているという声もあるかもしれないが、これぞフィクション‼️という感じで良かった。
    ただ、マリアやシモン、マルコなど贖罪の意識がある人の裏側には本当に1ミリも罪のない人たちがいて、その人たちを傷つけまくっているのがなんだかなあという感じ。
    母と子という関係性がたくさん出てきて、マグダラのマリアというよりマリアそのものがモデルとなっている人が多い印象。

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    2026年02月11日
  • 晴れの日の木馬たち

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    ネタバレ

    素晴らしい小説だと思つた。だいすきな小説だとも思つた。主人公の山中すてら彼女の生い立ちは不幸にあつたかもしれないけれど、よき出会いがあった。彼女自身のひたむきに日々を営みながら小説をを読んだり書いたりし続けたことで、出会いに恵まれてその機会をものにした。人生の酸いも甘いも苦しさも喜びも全部を生きる力に変換しているようで心から敬意を払いたい。そんな山中すてらの生きざまに力をもらつた。
    表現については端的ながら美しい織物の用語が散りばめられており素敵だ。ただし文体は平易な感があり、それゆえリズム感は掴めなかったのだけれども返って主人公やそれを支える人間たちの善良さあるいは純粋な存在さが印象づいた。

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    2026年02月10日
  • やっぱり食べに行こう。

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    ハマさんの小説が好きで手に取ったエッセイ。読んでる途中で何回もこれ食べたいと思ったことか。素敵な交友関係を見るにつけて、食は人と人をつなぐ文化だなと思います。食品会社のCMみたいですが。個人的には「コロッケサンド」の章が好き。

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    2026年02月10日
  • 風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)

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    絵師俵屋宗達にまつわる美術ミステリー。
    ハイペースで読むことができた1冊。

    絵に関する知識を得ることができる点もそうだが、千々石ミゲル、原マルティノ、中浦ジュリアン、伊東マンショといった日本史でテストの為だけに覚えたただの固有名詞が、読んでいて動き出す感覚が心地良かった。かなりフィクションは強めなんだとは思うが、戦国時代の文化史に興味を持つきっかけになる良い作品だと思う。実際読んでいて風神雷神図屏風や2頭の象の絵の現物を見に行きたくなった。また、洛中洛外図屏風の見方が今度から180度変わるように思う。

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    2026年02月10日
  • リーチ先生

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    陶芸に少し興味を持ち、本書を手に取ってみた。
    どこがフィクションか分からないくらいリーチ先生含む実在の人物と、想像上の人物である沖親子のやり取りがリアルで面白かった。
    渡航が今よりも非常に困難だったことを考えると、彼らの芸術に対する情熱はすごいものだと感じる。時代背景についても、より深掘りしたいと感じた。

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    2026年02月09日