原田マハのレビュー一覧

  • 常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    6人の女性と6作品の出会いと別れの短編集。物語というほどにはあまりにも日常的な話で、"常設"展示室にある作品との掛け合わせは派手な仕掛けとかではないけれど、全ての章がじんわりと心打つ内容だった。
    原田マハの作品は本当にすごい。美術館へ連れて行ってくれる。
    上白石萌音の解説もよかった…文庫本で購入してよかった。
    解説で原田マハの人物像にも触れていて、更に好きが募った。素敵すぎる。
    各表題もこれまた素敵で。さらりと読めるのに美術館に行ったような充実感。
    お気に入りの1冊が増えた。

    ピカソ:盲人の食事
    フェルメール:デルフトの眺望
    ラファエロ:大公の聖母
    ゴッホ:ばら
    マティス:豪奢
    東山魁夷:道

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    2026年07月31日
  • キネマの神様

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    映画を通じて展開される奇跡の物語。映画の知識があれば尚面白いのかもしれないが、無くてもレスバのスピード感が楽しめた。確かに、今は何でも配信でいいやって感じで映画館で見ることってないよねえ。

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    2026年07月31日
  • 異邦人

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    ネタバレ

    すさまじいものを読んでしまった。

    美術品が、京都が、人を狂わせるさまをまざまざと見せつけられた。
    その狂いに正しいも間違いもないのだと思う。
    それだけ人を突き動かすものがあるのなら、それに身を任せてしまうのもよいのかもしれないと思わされた。

    登場人物たちにあった生々しさがとても良かった。彼らを人間らしく、汚ささえ覚える部分すら愛おしく見せていた。

    菜穂も、樹も、産みの母に似ている。
    2人の男性と関係を持ち、それぞれの子どもを産んだその衝動性のようなものを、2人とも受け継いでいるだろう。

    一輝の頼りなさも、きっと「仕方ないわね」と許してしまえる女性はいたのだろう。それは菜穂ではなかったし、菜穂は強かった。ひとりで生きていけるし、生きていこうと思える人だった。

    克子には、愛されていたい、必要とされたいという欲が見えた。有吉家にいたいから“夫の不義の子”を受け入れたし、一輝に求められても突っぱねたりしなかった。何より、克子から一輝を求めていた。

    人の生き様に正解も不正解も、善し悪しもない。
    それならば菜穂のように素直に生きてみるのも悪くないのかも、と思わされた。
    何度も読み返したくなる本だった。

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    2026年07月31日
  • 旅屋おかえり

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    「叩かれて叩かれて強くなり、美しくなる」こんな言葉が世の中に生まれたのが、すごい。マハさんすごい!マハさんの作品を初めて読みました。他の作品も読んでいきたいと思います。

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    2026年07月31日
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh

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    多分だけど当時のミシンって相当な重さがあったと思うの。しかも子供連れてミシン持って上京するって体力も気力もいるよね。棟方志功はそこまでしてもそばにいたい程魅力的な人だったんだなあ。

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    2026年07月31日
  • 異邦人

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    めちゃくちゃどんでん返し
    途中から姉妹なのではと思っていたが、まさか本当の母子関係ではなく、そして樹の父は殺されていたとは。そして喋れるんかい!
    色々な意味で異邦人だった
    映画化されていて、映画も気になる。
    京都が舞台になっていて、着物の色も初めて聞く色だったりと日本の良さが散りばめられている
    始まりと終わりの文が結ばれるのも素敵

    京都に、夜、到着したのはこれが初めてだった。春の宵の匂いがした。
    湿った花の香りにも似た、心もとない青さ。そういう匂いだ。

    京都小説としての「異邦人」がお手本として参照にしているのは、訓端康成の名作「古都」らしい。同書の主人公は、京都・中京にある由緒正しい具服問屋のひとり娘として何不自由なく育った千重子と、北山杉の村で丸太の加工をして働く苗子。生き別れになった双子の姉妹が大人になって偶然めぐりあったとき、物語が働きはじめる。失われてゆく日本の美と伝統を小説のかたちでとどめておきたい

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    2026年08月03日
  • リボルバー

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    ネタバレ

    オークション会社で働く冴のもとに持ち込まれたゴッホの死にまつわる一丁の拳銃。ミステリー風に始まる物語はゴッホの死の真相を追う壮大な旅へ。冴と共に答え合わせをしながら辿る物語はやがてゴッホとゴーギャンの人生に深く入り込み二人の関係の真実へ。

    才能を認め合い畏敬し合いながらも近すぎる関係ではうまくいかなかったゴッホとゴーギャン。奇しくも同じ時代に生きた二人の天才画家たちの友情を軸に描かれる物語が胸に深く残る。悲劇の画家という印象が強かったゴッホだけど彼の作品から溢れる強烈な生命力に私は惹かれていたんだと認識した。

    史実に基づきながらその「空白」をフィクションで埋めまるで真実のような物語にしてしまう原田マハさんの筆力に唸る。史実がどうであれ自由な見方ができること自体が小説の力。『リボルバー』は私にとってゴッホとゴーギャンの物語に新たな可能性を与えてくれた一冊になった。あぁ「ひまわり」観たい。

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    2026年07月31日
  • モダン

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    MoMA 、ニューヨーク近代美術館に関わる様々な方を取り上げた短編集。ただ、独立しているようで、間接的や婉曲的に繋がっているのを感じてしまう点が心地よい。美術館、博物館って展示物が中心だから人を感じる事があまりなかったが、そこで、働く人、関係する方々の表情や物語が感じられ、親近感がわきました。勿論フィクションだけど。MoMAもMust goリストいり。

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    2026年07月30日
  • 旅屋おかえり

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    じんわりと心に来る優しい物語だった。
    ただ旅をテーマにしているけれど旅自体の情景は少な目で、人間模様に焦点を当てているので読んでいて旅に出たいな~といった気持ちは湧かなかった。
    良い話過ぎたせいか自分にはちょっと物足りなさを感じた。
    少し苦みのあるものが好みだったのかな、自分。

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    2026年07月29日
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

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    池上彰さんの解説に
    「果たしてアートにどれだけの力があるのか。せめてトランプ大統領には『ゲルニカ』の実物を見てほしいものです。(平成30年4月)」
    とあります。
    令和8年の今、世界中の指導者に『ゲルニカ』の実物を見てほしい。そして己の愚かさを恥じてほしい。そう願わずにはいられませんでした。

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    2026年07月29日
  • さいはての彼女

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    中年に入る女性たちが、都会の生きづらい生活から抜けでて、数日間の旅をする短編集。
    これだけ聞くとどこにでもありそうだが、原田マハさんの描写力と豊かな感性、話の構成力で読んだ後爽やかな気持ちになる。

    特にハーレーダビッドソンに乗る聴覚障害者のナギというとても魅力的な人物に惹き込まれる。
    別の話でもナギの登場を期待してしまうキャラです!

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    2026年07月29日
  • 妄想美術館

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    「この絵は私のものでもなく、隣にいるあなたのものでもない。だけど私たちのものだ」

    電子書籍で購入してしまいましたが、
    実際に紹介されている作品を見ながら読んでみたいと感じれる本でした!

    そしてこんなにアートの知識があるお二人なのに、「なにかいいなあと感じられるものがあったら、立ち止まってじっくり鑑賞してみればいい」とアートを身構えずに楽しんでほしいと伝えてくれているのが好きでした!

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    2026年07月28日
  • 異邦人

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    京都を題材にした原田マハさんには新しい感じのお話でした。克子の挙動がいまいち理解できないところがありましたが、まぁまぁ面白い。最後の展開がやや急な印象をいつも受けます。

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    2026年07月25日
  • 総理の夫 First Gentleman 新版

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    政治が絡む話だし厚みもある本なので身構えたけど、かなりわかりやすく読みやすい。
    夫の日和が書いた日記、という設定なので文章が柔らかくコミカルで、おかしくて吹き出してしまうところも数箇所あった。
    登場人物もそれぞれ個性がありおもしろかった。
    凛子のような若くて美人で有能な総理はさすがにできすぎだけど、こんな日本を変えようとする本気が伝わる力強いリーダーが現れるといいな。


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    2026年07月25日
  • 総理の夫 First Gentleman 新版

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    日本初の女性総理大臣と、日本初の「総理の夫」が誕生。

    近未来の話ではあるけど、未来になってもこういうこと言われるのか…とため息が出たり、希望も持てたり。

    高市総理とその配偶者の方に思いを馳せたのはもちろん、どうか作中の相馬総理が目指す政治が実現しますように、どうか国民を助けてと切に願った。

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    2026年07月25日
  • まぐだら屋のマリア

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    生きる意味について考えさせられた。過去にとらわれること。生きるより死を選ぶ方が楽なのか。いろんなことを考えさせられた。でも生きる意味を感じて実感して強く生きていきたい。そう思った。個人的には最後の最後に幸せがもう一つ欲しかった。

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    2026年07月25日
  • スイート・ホーム

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    宝塚にある洋菓子屋スイート・ホームを中心に描かれる温かな家庭のお話し。
    可愛い恋の物語やいろんな形の幸せなお家の話があって、心癒やされた。

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    2026年07月26日
  • 星がひとつほしいとの祈り

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    原田マハさんの短篇集、じんわり沁みた。
    様々な年代の女性が主人公で、どれも一筋の光が見える物語。アートに彩られた長篇とはまた違った良さがある。
    解説の『本書には「動」の作家の「静」がある。』という言葉が腑に落ちた。
    表題作が好き。情景描写が美しく、実際に訪れたくなるところも良い。

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    2026年07月24日
  • キネマの神様

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    映画愛に溢れる方々のお話。
    父の生き方を軌道修正していこうとする中で、多くの友情や、愛情を多方面から受け、その情の深さから、生きる世界が変わっていく話。
    冒頭にニューシネマパラダイスの話があったこともあり、現代のニューシネマパラダイス拡大版のような印象。
    今週末は映画館へ行こう。

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    2026年07月23日
  • 旅屋おかえり

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    あなたの旅、代行します!っていう旅屋さん。
    観光の話がメインかなって思ったけど、叩かれて叩かれて強くなった美しい人たちのお話でした。

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    2026年07月23日