原田マハのレビュー一覧

  • 永遠をさがしに

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    世界的にも有名で実力のあるオーケストラ指揮者の父と二人で暮らす和音。しかしながら、父と顔を合わせることは殆ど無く、和音は家政婦さん身の回りのお世話をしてもらっている。そんなある日突然、これまでの大人とは全く違う、型破りな新たな母親が現れて———

    素直になれない父と娘。そして、母。親が子に不器用な愛を抱き続けているからこそ、相手を思いやった行動であるにも関わらず、その想いがうまく伝わらない。和音も同じ。自らの気持ちに素直になれず、父に、真弓に対してなんとも度し難い態度をとってしまう。それも真弓にとってはへなちょこで、彼女は和音を正面から受け止めて、更に反発力を和音に加えるのだ。和音は真弓との出

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    2026年03月06日
  • 晴れの日の木馬たち

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    女性蔑視の世で新たな道を切り開くのは大変なことだったと思います。
    理解ある人たちに恵まれたとはいえ、なみなみならぬ努力をし目的に向かって行く様子にハラハラドキドキ
    最後は胸をなで下ろしました。

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    2026年03月05日
  • デトロイト美術館の奇跡(新潮文庫)

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    隙間時間に読むのにちょうどよかった一冊。
    物語はコンパクトながらも温かさがあり、美術や人の想いが静かに伝わってくる。

    私は 原田マハさんの作品に出会ったことがきっかけで美術に興味を持ったので、巻末の鈴木京香さんとの対談の内容にも心を打たれた。アートが人の人生や社会に与える影響について、改めて考えさせられた。

    短いながらも、芸術の力を感じられる一冊だった。

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    2026年03月04日
  • 独立記念日

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    恋愛、結婚、キャリア。何かに迷った時、躓いた時、立ち止まりたい時、うまくいってる時。どんな瞬間にも、刺さる本。それぞれの物語にぽっと光を感じて、じんわり温かくなる。

    「いいじゃないですか。転がってみれば?気持ちいいわよ。『転がる石に苔むさず』ってね。転がっているうちに、悪い運も落ちちゃうかも。」(『転がる石』)

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    2026年03月04日
  • あなたは、誰かの大切な人

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    私が今まで読んだ原田マハさんには、ハグとナガラがよく登場して今回も、自分と重ね合わせて読んでしまう部分、父親亡くして田舎で暮らす母親のこと、今は元気だけど、この先のこととか他人事とは思えない。他の作品にもお母さんが亡くなるとか、ホント自分のことと考えてしまって、読んでいて辛かった。

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    2026年03月03日
  • 常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)

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    未だかつて、本を読んだあとここまで「この場所に行きたい」と強烈に思わされたことはありません。美術館の常設展示に行く人を増やすとは、きっと各美術館が頭を捻っている課題であろうに、それを「物語」という形でここまで効果的に人を動かしてしまえるとは…読んでいて自分の心の動きに本当に驚きました。

    確実に一度は常設展示に行きます。デトロイト美術館の本も合わせて読むとさらに良いです。
    素晴らしい短編集でした。

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    2026年03月02日
  • ジヴェルニーの食卓

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    マハさんが書いた4人の画家、マチス、ドガ、セザンヌ、モネ。
    彼らの周囲にいた人々の目を通して描かれた画家達の姿も興味深いけれど、私にとっては、その語り手達がもっと興味深かった。

    特にドガに惹かれ、その才能に憧れ影響を受けたというメアリー・カサット。そして、モネの義理の娘である、ブランシュ・オシュデ。
    画家であるメアリーは、ドガが作成した踊り子の彫刻に衝撃を受ける。マハさんの描写によると、本当に今にも動き出しそうな彫像に思える。ドガの踊り子の絵は見た事が有るけれど、この話には彼の制作に対する執念に近いものを感じずにはいられない。メアリー・カサットについては詳しく知らなかったので、彼女の作品も見

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    2026年03月02日
  • 〈あの絵〉のまえで

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    実在する絵にまつわる短編集。
    原田マハのアートに対する愛情は並々ならぬものがあるな。
    友人がプレゼントとしてこの小説を贈ってくれたことがとても嬉しい!

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    2026年03月02日
  • 永遠をさがしに

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    原田マハ14作目。久しぶりの原田マハ。短い話だったこともあり真弓さんの最後の秘密はなくても十分良かった気はするが、全体的に気持ちの良い話だった。

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    2026年03月02日
  • リボルバー

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    ネタバレ

    ゴッホが自殺に使ったものとしてオークション会社に持ち込まれたリボルバー。一般的には自殺と認識されていながらも、その最期には謎の多いゴッホの死に、足跡、作品、人間関係などから迫っており、簡単にフィクションとは言えないリアリティがあった。リボルバーの歴史が明らかになったところで話が収束していくと思いきや、付着していた絵の具や、ゴーギャンの絵の発見など、最後まで盛り上がる展開で、あっという間に読めた。まだまだ筆者の作品はたくさんあるので、少しずつ読み進めていきたい。

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    2026年03月01日
  • さいはての彼女

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    何か普段とは違うことをやってみたくなる。
    また今の環境が全てでは無いことを教えてくれる。凪みたいな人に出会ってみたい。線は自分で引いてしまっているものである。出来ないとか、やれないとか誰が決めたのか?良い学びになりました。

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    2026年02月28日
  • あなたは、誰かの大切な人

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    ネタバレ

    【好きなシーン】
    『最後の伝言』より
    ・父は母に「化粧もしてない顔、あんたに見られたくない」と言われていたから、病室にも行けなかったのだということ
    ・父が葬儀場に到着し、トッコの名を叫ぶ場面

    【好きな話】
    『月夜のアボカド』
    エスターとアンディの純粋な愛に涙腺が緩みました。


    どれも上質な短編です。
    人生の節目節目に読み返すと、また違った視点や感想が出てくると思います。

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    2026年02月28日
  • 旅屋おかえり

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    素敵な作品でした。

    元アイドルのアラサータレント、丘えりかが始めた「旅屋おかえり」。病気の依頼人の代わりに行く旅、社長の過去が関わる旅など、この先どうなってしまうのだろうとハラハラドキドキしながらページをめくりました。依頼人の人生や想いを背負って旅をするという設定がとても新鮮で、ただの旅の物語ではなく、人の人生そのものに触れるような深さを感じました。

    主人公の丘えりかは、旬を過ぎたアラサータレントです。私はこの設定を見て、思わずため息をついてしまいました。30歳を超えると「売れ残り」のように扱われてしまう価値観が、どこか現実にも存在しているように感じたからです。特に女性は「旬が短い」と言わ

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    2026年02月28日
  • 生きるぼくら

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    ただただ、登場人物みんなが幸せになってほしいと願ってしまう話だった。

    認知症が進んだおばあちゃんが「またおばあちゃんのおむすびが食べたい」と言った人生の言葉を覚えていて、おむすびを握ってくれたところは胸が熱くなった。

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    2026年02月27日
  • サロメ

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    さまざまな人間模様が書かれた作品。ヒューマン系が好きな人は読んでも損しないような気がしないでもない。

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    2026年02月27日
  • 永遠をさがしに

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    あの有名な小澤征爾が指揮したボストン交響楽団の指揮者となるべくボストンに旅立つ父。一人残される娘、和音。
    主人公和音には母が居ない。11歳の時、家庭かえりみない父と離婚して、和音を置いて一人出て行ってしまったのだ。そんな和音のもとに、新しい母が現れる。父が旅立った後、二人の生活が始まる。この女性がまたすごい人だった。

    マハさんらしく、読みやすいストーリーだけど、アートミステリーではなくて、音楽(チェロ)で結ばれた母と娘の物語だった。(ちなみに私が買った本のカバーは、ゴッホのヒバリの飛び立つ麦畑で、麦畑を飛んでいるヒバリの絵が永遠を探すというイメージにぴったり!)
    マハさんのアートの表現も好き

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    2026年02月26日
  • 異邦人

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    京都に長く住んいるが、絵画と言う芸術の世界から観た京都の良さや閉鎖的な部分が良く理解出来る内容だった。美に対する菜穂の慧眼やブレない信念など菜穂の魅力がいっぱいの中、最終章では驚きの展開に色んな疑問が溶けて行くように感じた一冊でした。

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    2026年02月26日
  • さいはての彼女

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    読み終えた後、清々しい気持ちになりました。
    旅に出て、誰かと出会い、また日常に戻っていく。優しさにふれて。
    自分も誰かと出会いたくなりました。
    自分と相手の間に線がある、私もたまに感じる時があります。確かにそう、越えていけばいいという強い言葉、きっと忘れません。

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    2026年02月25日
  • 本日は、お日柄もよく

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    スピーチライターという耳慣れない職業に奮闘する女性のお仕事小説…というより、1人の女性がスピーチライターという職に出会い、成長していく物語。

    その職故に、登場人物たちの心揺さぶるスピーチが何本も収録されているのだけれど、それらが素晴らしいのは言うまでもなく、主人公の心情の表現もとても豊かだった。
    感情の変化を雨や波で表現するのとか、勝負のスピーチ前夜、胸の高鳴りを恋する瞬間に例えるのとか、希望とちょっぴりの不安を含む素敵な表現だなぁと。

    最後の重要な局面、ワダカマの「…了解?」に心が震えた。
    単純なその言葉に込められた、心配や思いやりの気持ち。これまで培ってきた関係によって、言葉は本来の言

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    2026年04月01日
  • 楽園のカンヴァス

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    短編ばっかり読んでいたので、前半はページ数の多さになかなか読み進められなかったが、後半は先が気になって読む手が全く止まらなかった。正直今まで絵画に興味がないわけではなかったものの、余り触れてはこなかった。ただ作品の中に登場する絵画をひとつひとつじっくり眺めたくなるような、絵画沼に引き摺り込まれる作品だった。

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    2026年02月23日