原田マハのレビュー一覧
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ゴッホ展を前に、彼について改めて学びたいと思い立ち、大好きな作家である原田マハさんの『ゴッホのあしあと』を手にしました。
彼の人生は孤独や苦悩に満ちていたが、その中から生み出された作品には、人の心を揺さぶる強さと光があると改めて感じました。
マハさんの文章は、美術の知識がなくてもすっと心に入ってくる温かさがあり、ゴッホがどんな思いで絵を描いていたのかが自然に伝わってきました。ページをめくるごとに、彼が歩んだ道を一緒にたどっているような感覚に包まれて、ますますゴッホの作品に興味が湧きました。
本を読み終えた今、実際に絵の前に立てば、これまで以上に深いまなざしで作品と向き合えると思う。そして、 -
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ネタバレ印象派の画家、マティス・ドガ・セザンヌ・モネを描いた短編集。
4名の印象派の画家について、
マティスについては家政婦からの視点、ドガについては友人からの視点、セザンヌについては彼を応援していた画材商の娘からの手紙、モネについては義理の娘からの視点というように異なった描かれ方がされており、興味深く読むことが出来た。
当然のことながら、この4名の印象派の画家については学校の美術の授業で習って知ってはいたが、こうした物語を読むとその人となりを知ることが出来、より身近な存在に感じられ、作中に出てくる絵画作品名を見ると、ネットでその画像を探し出し見てしまう。
モネ晩年の大作であるオランジェリー美術 -
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沖縄の風を感じながら読める、とても爽やかな作品でした。ページをめくるたびにさとうきび畑を風がざわつかせる様子が想起され、読んでいて心地いい。
人を本当に動かすのは、小手先のテクニックじゃなくて、純粋さと情熱なんだってことを改めて思い出させてくれます。思いつくのは誰にでもできるけど、実際に行動に移さなきゃ意味がない。そのシンプルだけど忘れがちな真理を、物語の中で自然に感じさせてくれる作品です。
AIが発達した今の時代、どうしても効率や小技に走りたくなるけど、この本はそれをグッと踏みとどまらせてくれる。そんな力を持った爽やかな一冊でした。
読み終わったら思わず「コルコル飲まないと!」って気分 -
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史実にフィクションを足す原田マハの原点。
第二次世界大戦直前に赤道直下の世界一周飛行を達成したニッポン号。
私は小説を読むことによって、いろんな雑学知識が入ってくるのが好きなのですが、エイミー・イーグルウィングの史実の人、女性初の色々な飛行記録を持つだけでなく、世界初の赤道直下世界一周飛行を達成直前までいって謎の失踪を遂げたアメリア・イアハート。ナンバー1でなくても切り口を変えればナンバー1になりうる、というマーケティング分析理論に「アメリア・イアハート効果」という名がついています。
会社名は作内では違いましたが毎日新聞の飛行機「ニッポン」が赤道直下ルートの世界初の世界一周飛行を成し遂げていた