茂木健一郎のレビュー一覧
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茂木さんの「君はこうだから、つまり脳科学的にはこうだよね」という、一度体内で咀嚼してから再び吐き出すという話し方が、昔からあまり好きではありません。
反論したくても、脳科学的にそうであるなら、納得せざるを得なくなっちゃうから。
けど本著で、天才羽生善治が対等に言い合っているのが面白かった。
「いいぞ善治、もっとやれ!」な。
面白かったのは、人間の本質が「逸脱」であるということ。
コンピュータは全検索により、最も良い手法を常に見つけ出す。
だから近い将来将棋のプロが勝てなくなった時、果たして彼らに価値はなくなるのかというと、羽生さん曰く否。
人間には「何かを見つけたい」という気持ち(神経経済学 -
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英語は必要に迫られないとものにできない。
そういったジンクス?考え方が定着してる。
そんな中で、本書は、英語へ対する考え方ひとつで
ものにできるとのヒントを与えてくれる。
本書の中で、
・英語をしゃべることを「たいした事」と考えない
・英語を学ぶことに遅すぎることはない。
この二つだけでかなりがんばろうと思った。
一番胸に響いたのは、
・まずはプールに飛び込むことが大事
そう、プールに飛び込む前に泳ぎ方を考えるより
飛び込んでから、どう泳げばよいか考え、先に進むことが
大事なのだ。
英語でも同じ、どうすれば英語が出来るようになるか?どう
勉強すれば良いのかばかり考えて先に進め -
Posted by ブクログ
もともと雑誌化状況にあった新書界の、311後の加速たるや…。本書は発行2011年6月。
しかし絶対に全てが緩んでくるはずの半年過ぎにこそ、読んで兜の緒を締めようと、満を持しての(?)トライです。
筆者9人がそれぞれに挙げた声であれば、その言葉をこそ復興の精神として留めたい!と胸に響いた一節もあれば、この人がこんなに底の浅いことでなんとする?と首をかしげる部分もありましたが。。。そんな感想をもてるのも、今だから、なのだということです。
「復興の精神」というガッツなタイトルの中で、ひとつ橋本治氏による“病人の視点”は目からウロコでありました。 -
Posted by ブクログ
日本人には独創性がないことに対して、トヨタのシステムを例に出して反論している。
基本的な考えは、一人が天才的なアイデアを出すことより、多くの人間が少しだけでも
いいから知恵をだし、それらを集結させるやりかたの方が日本人には合っているのではないかということ。
また、トヨタのカイゼンシステムが機能するのは、自分の提案が受け入れられた時、
それが目に見えるかたちで評価されることにあり、単純に金額的な問題ではない。
この点には納得させられた。
社会を人間の身体と同じ様なものだと捉えると、一個の天才細胞だけではだめで、より
多くの細胞が協調して働けなければいけない。
著者の趣旨は理 -
Posted by ブクログ
特に印象に残ったのは、宗教に関する考察と、言葉の意味とは何か、という疑問について。このふたつの問題は、前者についてはほとんど無意識的に、後者はここ数年において意識的に気になっていたものである。前者については、ここでかなり整然と説明されているように思い、今後の指標としたいと思う。後者については、日本語と外国語との行き来に悩まされている自分にとって、非常に共感のできる部分があった。ある考え方を反映した言語を、別の価値観に基づく言語に翻訳することは、本当に難しい。けれど茂木の考えるように、この世界に流通している言語が一種の暗号のようなものだとしたら、まだ救いがある。なんでも吸収してしまう新生児のよう
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脳は面白い。今日のなるほど。
毎日の習慣とは自分の未来に等しいと気づくこと。
口角をひき上げるだけで楽しい気分に変われる。
明日死ぬかのように生きよ。
永遠に生きるかのように学べ。
口角をひき上げるだけで楽しい気分に変われる。
は、別の本で読んだ Motion moves emotion.
に通じるな。
目次
行動が感情を動かす
今、この瞬間から取りかかったらよい!!
笑顔で過ごしている人は、脳をフルに使っている!
毎日のちょっとした生活習慣、心がけ次第で、脳は
驚くほど鍛えられる!
脳に雑多な知識や生きる智恵、コツをためれば、
脳全体が万遍なく働き出す!
1時間目 喜怒哀楽で脳の