【感想・ネタバレ】「赤毛のアン」に学ぶ幸福になる方法のレビュー

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Posted by ブクログ 2020年04月19日

赤毛のアンを読むと何故か心が落ち着いてあたたかくなるのはなぜ?と以前から微かに感じていた疑問に茂木さんが科学的な見地から解説しており、より深く赤毛のアンの良さを知った。
解説本のようなところもあったが、それを踏まえて今もう一度読み直したい、できれば原書でそのままの赤毛のアンを知りたい!!と意欲が湧く...続きを読む

話は変わり、自分の精神的な在り方から日本人全体のあるべき姿勢にも言及されている。日本がもつビジョンは何なのか?日本人であることを忘れずに世界に影響を与えられる存在になれるよう、アンのようなひたむきさを大切にすべきではないだろうか、

そんなメッセージを感じた本でした。

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Posted by ブクログ 2020年01月12日

最高の1冊でした。2020年が明けていきなり赤毛のアンにハマったのですが、この本はアンの読者でなくとも興味深く読むことができる本だと思います。人生についても深く考えさせられる本でした。茂木さんはなんかぼんやりした脳科学者のイメージが強かったので(失礼)かなり見直しました。茂木さんが赤毛のアンに持つ熱...続きを読む意が素晴らしいです。

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Posted by ブクログ 2019年05月07日

すぐにでも赤毛のアンが読みたくなる。
この本を愛してやまないのだけはわかる。

人生に深く刻まれる一冊に出逢うことがあった人は、幸せだと想う。
若ければ若いほど、長くその人となりに深く浸透して、性格や心理に強く濃く影響するんだと想う。

夏目漱石など他にもたくさんあるのかもしれないが、茂木さんは、こ...続きを読むの本が自分を形作る一部になっていたのだと、最初に読んでから数十年後に、ハタと気が付いたみたい。

個人的にはマシューが大好き。
個性が強い登場人物群なので、人気投票は割れそうだけど。

「マシューのように今を生きる、そういう覚悟も大切なのだと思います」

この表現が、ストンと腑に落ちました。

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Posted by ブクログ 2014年11月09日

脳科学者の茂木健一郎が長年にわたって考察した赤毛のアンの魅力。
茂木さんは、アンの原文を読破し、カナダにも訪問したほどのファン。
多くの人が好きなアンの生活風景…パッチワークや美味しそうな料理、お菓子づくり…だけにとどまるのではなく、さらに深くアンの魅力にせまる。

それは大人になること。
ピュアで...続きを読む強すぎる、想像力が炸裂していた彼女が大人しくなり、普通の女性になっていく、挫折の物語とも言える。
運命を受け入れ、その中で最大限の幸福を目指すことをアンから学ぶ。
その思想の基盤は、キリスト教や開拓者精神から。

どんどん深まる考察に引き込まれていく。
子供の頃に触れた魅力を、丁寧に言葉にしている。本当にアンが好き、好きと言うか、ライフワークに繋がるのが伝わってくる。

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Posted by ブクログ 2013年06月29日

まず、冒頭から「赤毛のアン」をまた読みたくなった。そして、読んでいくうちに、一番好きな本である理由が、どんどんわかっていった。確かに、アン・シャーリーの生き方に感動し夢心地になり、まるで一緒に生きている気分になる。そして、アンのように、自分で気づかないと幸福感は味わえない。そんな風に読み上げられるの...続きを読むは、大人になってからなのかもしれない。今が読み時かもしれない。この本を読んでいる間に、来春3月31日からNHK連続テレビ小説で「花子とアン」というタイトルのドラマが始まる。内容は、「赤毛のアン」最初の翻訳者である村岡花子さんの波乱な半生とのこと。「アンのゆりかご」(村岡花子さんの娘である村岡理恵さん著書)も読んでみたいと思った。

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Posted by ブクログ 2013年03月17日

赤毛のアンは、中学生の頃に読んだ。
イメージは、お転婆なやつだ というような感じしか
残っていなかった。茂木健一郎にしてみれば、『赤毛のアン様』という
ほどのしたいぶりなのだ。原文で全部読破したというから、すごいのである。
さらに彼は、原節子を女神に思っているようだが。

この本は、その赤毛のアン様...続きを読むを、広い視点で考察しようという試みである。
真摯な自分を貫き、偶然の出会いをどう活かし、今までの世界観が変わるような出来事を
うけいれ、自分自身をどう変えるのか。
それを、赤毛のアン様を通じて、明らかにしようというのだ。

赤毛のアンの世界に、『敗戦体験』をしたという。
それは、生活感に溢れていて、そこに行きたいと願望が生まれ、
懸賞論文に応募し入賞して、カナダに行くことになったという。

赤毛のアンの中にある 洗練されず、垢抜けしない『ぎこちなさ』の中に
生命の躍動を感じた。
アンの口ぐせ『ここは、想像力の広がる余地がある』
まだ見ぬ世界。新しい感動。知らないこと。そこにアンは想像力を働かせる。
そして、周りを感化させる。その源泉は、欠乏感に他ならなかった。

アンは、見た目は赤毛で、ソバカスがあり、ガリガリに痩せ、器量も良くない。
そういうハンディというか、コンプレックスを魅力のあるものに
変換して行くことで、運命に出会いが始まる。
ギルバートとの出会いは、最悪だったが、そのことが、大きな運命となる。
成長するとともに、喪失して行くものがある。

幸福であるということは、自分の居場所を見つけることだ。
アンは、奇跡を起こした。それは、ひたむきに生きたからだ。

茂木健一郎の生きるためのクオリアが、赤毛のアンを通して、
爽やかに、説明されている。

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Posted by ブクログ 2012年12月21日

・・・強烈なポテンシャル(想像力・優秀な成績・人気・・・)をもったアンが、世界をどんどん広げていって人にも認められて・・・
広がるのは大学卒業まで。
職業と住居と家族の3つが決定すると
無限に幅広くなっていた行く道が
結局は細い一本の小道になる。
旗から見たらどんなに幅広そうな人の人生も結局は小道な...続きを読むんだと。
自分が選択したその小道に咲く花を楽しむのが人生だと。


はー 深かった。思春期の子供にぜひ読ませたい。

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Posted by ブクログ 2011年04月09日

「赤毛のアン」は中学の社会の先生の影響で
当時何回も読みました。
テレビで劇団四季のミュージカル「赤毛のアン」を
見ていたら、懐かしくなってこの本も読んでみました。
茂木さんの発想力の原点をみたような気がしますね。
何十年かぶりに原本も読んでみます。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

著者と同年代の私も著者同様「赤毛のアン」が大好きで、シリーズは全て読みました。でも、なかなか「赤毛のアン」が好きとは、中年のおじさんとしては言い難いものです。でも、本書を読むと何故「赤毛のアン」が好きだったのか、共感をもって振り返えれるような気がします。結局ここには幸せの原型が書かれているんですね。...続きを読む人生に迷ったら「赤毛のアン」にひととき帰ってくるのもいいのかもしれません。

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Posted by ブクログ 2022年07月20日

もじゃもじゃ先生の赤毛のアンの解説本だなぁと思って、赤毛のアンを知る良い機会だなと思って読んだ。アンの話もしっかりあったが、どちらかというとこの本は茂木先生の自伝的な人生論の本であった。

人間は本の高さだけ成長できると言う言葉は読書好きのものにとっての素晴らしい贈り物だと思った。


以下、注目点...続きを読む
・人間は読んだ本の高さだけ成長できる。
・土地の精霊出会うには、様々な本を読み、知識を蓄え、文学的感性を高めていなければならない。
・想像力には社会の秩序をも揺るがし得る力があるという危険性。
・自分自身が安全基地になるしかない。
・コンブレックスはあくまで主観的なもの。
・文学とはさまざまな不幸の形を描くもの。
・今の自分にやれることを全てやった上で、後は前向きに構えて待つ。
・日本にいて世界と戦う

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Posted by ブクログ 2022年02月27日

 数年前にNHKテレビ番組「100分 de 名著」で脳科学者として有名な茂木健一郎さんが『赤毛のアン』の解説をされていて、その意外性と番組の面白さからその後コツコツ『赤毛のアン』を読み進めている私、茂木さんは私とアンを結ぶきっかけとなって下さった方といっても過言ではありません。

 その茂木さんが赤...続きを読む毛のアンについて、自分にとっての『赤毛のアン』から始まり、幸福につながる人としての生き方についてを語っています。脳科学者ではある著者が児童文学のフィールドに留まらず、歴史や民族、脳科学的な考え方まで広くカバーしながらアンを語っているところが大変新鮮でした。
 
 

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Posted by ブクログ 2012年03月30日

赤毛のアンは人気が出てモンゴメリは続編を書いたけど、本来はあの一冊で完結しているはずだったというのは何度もきいたことがあるけれど、そうするとアンは進学をあきらめてアヴォンリーで小学校の先生をしながら暮らしていくことになると読んで愕然とした。続編のうちの10代のアンの青春と大学時代を書いたアンの愛情は...続きを読む生き生きとしていて自分の10代20代と重ね合わせて好きだったのだけど、あれがないとすると、アンは島の女性で初めて大学にいくこともなかったし、才気活発なフィリパにも合わなかったし、勉学に恋に励んだ日日もなかったのだ。アンとギルバートは結局4年生大学にもいかず、夢見た未来も実現せず、アヴォンリーの片田舎で年老いた親と同居しながら小学校の先生をやって一生を終えるという恐ろしい(というかあまりにも現実的な)結末だったと気がついて愕然とした。

この後のグローバル化とかは、ちょっと赤毛のアンから離れすぎでこじつけに感じる。

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Posted by ブクログ 2012年02月20日

「赤毛のアン」を茂木先生がマジメにに分析した本。

『Scope for imagination(想像の予知)』というアンの豊かな発想を示す言葉をこの本の骨子として捉えてることで、異端のアンを周囲の人間が受け入れる様子、そしてそれを基にした日本と欧米(カナダだけど)の比較文化論が面白い。

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Posted by ブクログ 2011年05月21日

赤毛のアン好きなので…
茂木さんが好きだとは知らなかった。

なんだか読み終わったさわさわする感じです。

自分の中身と、今持ってるものと、葛藤と
少しずつ見せられるような感覚になりました。


読みやすいし、丁寧に分析されています。とても親切。

自分の中を整理してまた読みたい。

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Posted by ブクログ 2011年01月22日

赤毛のアンが読みたくなる一冊(笑)
セレンディピティ、偶有性など、普段から茂木先生が話されている内容が盛り沢山でとても素敵な考え方が提唱されてます。
まずは等身大の自分を受け入れる所から…でもそれが意外に難しいんだよな^^;

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Posted by ブクログ 2009年10月29日

赤毛のアンのファンだったとは!
小学校5年の時に読んで強い印象を受け、まわりの男の子には隠していたそう。
なぜそれほど魅力を感じるのかははっきりわからないまま、最近まで課題だったとか。
高校では原書を読破、海外留学したくて懸賞に応募した時にも赤毛のアンのことを書いた。
大学院の時にはプリンスエドワー...続きを読むド島にも行ったそうです。
西洋に負けた、というようなショックで強い憧れを抱いたとか。
かって赤毛のアンが日本で紹介されたのは戦後の復興期、西洋を目指した時代でしたね。
けっこう変わり者の老人などが多く出てくるのも、親しみを感じさせた原因でしょうか。
海外ではむしろエミリーの方が人気があるそうで、その違いなども考察。
エミリーの方がダークで文学的。モンゴメリの実人生の苦闘も反映しているのでしょう。
一瞬にして過ぎ去る子供時代の輝き、ひたむきさがアンの魅力。
ひねくれることなく、不真面目さがない。
子供の頃は想像力豊かなのがアンバランスで暴走気味で、それが笑いを生むが自分のことのようで気恥ずかしくもある。
若さ故のぎこちなさやみっともなさ。
だがそれが成長し、幸せになるに連れて静かになり、何かを得ると共に失い、16歳にして就職運動や親の介護まで見通す。
郷里で落ち着くあたりも、日本人には受け入れられやすかったのかも。
マシューの話が出ると、泣けます。
専門分野を生かして縦横に話が飛ぶ西洋談義も面白いですが〜
想像の余地のある人生、変えるべき家がある、運命の相手に会う、大人になる、運命を受け入れる、幸せの花を見つけるという章立て。
ポジティヴなところが幸福を呼ぶっていうことですね。
文学は得てして不幸について書かれていて、太宰の作品は不幸になる方法が書かれているようなものというのには笑いました。
赤毛のアンには幸せになる方法が書かれている!

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

茂木さんの主観によるものが多いかな。
特に宗教観に関して、少し気になるところはありましたが、全体の感想としては、良かったです。
そんなに好きだってカミングアウトするのに恥ずかしがらなくていいですよね(笑)。胸張っていいと思うけどなぁ・・・。
好きなポイントが似てたので、嬉しかったです。
金子みすずさ...続きを読むんの詩をひきあいに出してくる辺り、すごく好みでした。どちらも世界への視線が暖かい。
あたりまえに存在するものに、自分を取り巻いているものに、感謝と感動を感じることさえできれば、人は誰でも幸せになれるのです。
太陽は、どんな人にも分け隔てなく降り注いでいるのですから。

私も、「赤毛のアン」はこれ一冊で完結すべきだった、に一票!
あの時期の凝縮された時間だからこそ、アンは魅力的なのです。“相呼ぶ魂”として存在する彼女が魅力的なのです。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

 昔から『赤毛のアン』は大好きでした。
プリンスエドワード島にも憧れていたし、
アンの個性的な所も大好きでした。
そんなアンに学ぶ幸福になる方法という
題名の本。

 「読んだ本の高さだけ、人は成長できる」

という言葉があるのですが、それを信じて
本を楽しみたいと思いました。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

同じことを何度も繰り返して刷り込む感じ。よくある啓発書とはちょっと違う。赤毛のアンを読んだことがある人はもっと楽しめると思う。

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Posted by ブクログ 2019年09月30日

茂木健一郎さんがアンの愛読者だったとは。将来の脳科学者の読書にも耐えるだけの内容が、アンには詰まっていたのだと思う。

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Posted by ブクログ 2013年10月23日

「赤毛のアン」に出会って、茂木さんがどのように思ったか、今後幸せになるにはどうしたらよいかなどを思いついたままに書いた本。

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Posted by ブクログ 2012年05月29日

著者が「赤毛のアン」が好きだということを本書を読んで初めて知ったが、意外だった。本書を読んで気づいたことは横文字の単語が多かったことと、著者の他の著作に比べて脳科学の話題が少なかったこと。本書は「赤毛のアン」を色んな角度から論を展開していて読んでいて面白かった。「赤毛のアン」はタイトルと大雑把なあら...続きを読むすじは知っていたが読んだことはないがこの本を読んで「赤毛のアン」に興味が湧いたので今度読んでみたい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年04月26日

≪内容覚書≫
脳科学者茂木健一郎が、「赤毛のアン」の魅力を語る。

≪感想≫
自分が好きな本を、
まるまる一冊分、語ってくれている本を読むって、
なかなか貴重な経験。

さすが、小難しいことを考える学者さんだけあって、
私のような浅い読者では、気付かない視点が多く、
とても面白かった。
もちろん共感...続きを読むできる部分もあって嬉しくもなった。

基本的に、本は楽しく読めればそれでいいと思っているが、
たまに、こういう小難しく考えて読むことにも、
挑戦してみようと思った。
でも、多分、あんまりやらない(実力的にやれない)。

それにしても、
面白かったから原書に挑戦しよう、という辺りからして、
私とは何かが違う。
脳味噌の発達の神秘を感じた。不思議。

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Posted by ブクログ 2011年10月22日

これはかの脳科学者・茂木健一郎の超偏愛的「赤毛のアン」分析本。

とにかく、彼がいかに「赤毛のアン」に影響を受け、こよなく愛しているかがよくわかる!ほんとに彼がいきいきと、この本を書いたことがよく伝わってくるので、読んでいてこちら側も楽しくなってくるのだ!!


どうやら、大人になってしまった今だか...続きを読むらこそ、アンの青春以降を読む価値があるようだね…トライすっべか!

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Posted by ブクログ 2010年10月03日

多少著者の自慢話が入っている。
というか、自己顕示が強いよね、この人って。Twitterみてておもう。
まあ別段嫌らしくはないのだが。
赤毛のアンが大好きなので、とても楽しませていただいた。
私も、英語で原作読めばよかったなあ。
ん、今からでも遅くないか。読んでみまみよう

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Posted by ブクログ 2010年08月24日

茂木さんの本ははじめてだけど読みやすかった。

赤毛のアン大好きな私としては書店で目にしてからずーっと気になってた本。
なんか物足りない感じもしたけど
奇蹟から幸せを感じる
空白が幸福を呼ぶ
という6章の内容は面白く読めた(^^)

卒論の参考にしようと思ってたけどそれは難しいかもしれないなあ

...続きを読む赤毛のアン」再読と、原文に挑戦の夢が生まれました♪

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Posted by ブクログ 2010年07月21日

プリンシプルのない日本に、私も生きづらさを感じてます。著者のひたむきな姿勢には共感を覚えます。赤毛のアンは未読なので、読んでみようとおもいます。

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

「赤毛のアン」の原書を読むというNHKの語学番組に、松坂慶子と一緒に茂木さんが出ていて驚いたけど、ついでにこんな本も書いていたとは…。

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