茂木健一郎のレビュー一覧
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過去の4億円申告漏れ以降、筆者の本を読まなくなったが、久しぶりに本書を購読した。
現代の碩学のことはあり、随所に参考になる提言があった。
特に注目した事は教育問題である。
「日本ではペーパーテストが一点でも高い方を合格とするのが公正であると信じ込んできた。」
「ハーバードにしろ、スタンフォードにしろ願書と面接を重視してゐる。」
ある米教授曰く、「そもそも、人を選別する事自体が不公平なんだよ。」
筆者曰く、「さうであるならば、願書と面接で個性的な学生を採用すべきだ。」
「知性とは、正解を解く事(+スピード)ではなく、プロセスである。」なるほど -
Posted by ブクログ
ジャズは好きだけどフリージャズはちょっと。。
とかなんとか言って、山下洋輔をちゃんと聞いたことがないんだけど。
音楽家はすべからく、ジャズプレイヤーといわずクラシック演奏者といわず、板子一枚下は地獄、というのはなんとなくわかる気がする。
人生は一回きりの即興演奏だ、というのはちょっとうまいこと言いすぎてるでしょ。
ピアノを燃やして、フリージャズだというのがよくわからない。
新しいことをやり始めてそれをひとつのジャンルとして定着させてしまったことのすごさはわかるけど、どう理解しようとしても無理。
そういうふうに無理と思うのも多様性の一つだよ、それでもいいんだよと茂木さんは言いそうだけど、なんでもありというのはどうなんだろう。
そしてそんな破天荒なことも受け入れる、理解するという、人としての広さが大切なんだよということなのか?
とてもじゃないがそんな人にはなれないな。 -
Posted by ブクログ
著者は、理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て、現在、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、慶應義塾大学特別研究教授。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードに脳と心の関係を研究するとともに、美術評論や文芸評論に取り組む。
著書に「脳と仮想」「今、ここかすべての場所へ」「脳とクオリア」等多数。
脳が育まれ、学ぶためには、ある程度の「負荷」がかからなければならない。ホームにいるだけでは、脳がその潜在的な能力を発揮するためのチャンスが十分に与えられない。
つらいと感じているときは、簡単にできることではなく、さらなる高みを目指して新たな分野にチャレンジしているということであり、脳は確実に成長している。
本書は、そんなアウェーに挑戦しようという人の背中をそっと押してあげる本。
構成は以下の4章
①アウェーで脳は目覚める
②アウェー脳の育み方
③アウェーを勝ち抜く脳活用術
④アウェー脳が日本を変える
ホームが大好き。変わることを嫌う。多くの日本人。
私もそのうちの一人かもしれない。
変化あるところに大きな負荷があり、そしてそこに大きな成長がある。それを脳科学的に立証されたら信じるしかない。
何かを始めよう。始める前に物怖じしてしまうことを防いでくれ、勇気を与えてくれる一冊。 -
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いつもの茂木健一郎のようで、茂木健一郎らしくない本だ。
情動的な文章で綴られている。茂木健一郎の33歳の作品。
生きて死ぬというニンゲンの宿命の中で、
人生のすべては、脳にあるという事実が、死をどのように
とらえるのだろうか。
地球がうまれて、50億年。
恐竜が絶滅して、6000万年。
人類の誕生と、急速な社会的発展のなかで、
生きて死ぬ人間の期間は本のわずかだ。
それでも、常に新しいものを求めようとするニンゲンの
営みは続いて行く。
臨死体験に、スペースが取られているが、
もともと、それがテーマだったようだ。
若さあふれて、饒舌となり、文脈は脈絡がなく
科学として解明できない クオリアをつむぐ。 -
Posted by ブクログ
この本は、脳の仕組みが説明されていて・・わかりやすかった。
的が絞ってあるのがよかったのかもしれない・・・
『ひらめく』のは、なぜか?
記憶を呼び戻すという行為とひらめきがにている・・
前頭葉と側頭葉のリレーによって、記憶が呼び戻される。
『大脳皮質の前頭葉というのは、「私」という自我の中枢です。
その「私」の中心が、側頭葉に対して、
「これに関する記憶をよみがえらせてくれ」
とリクエストしている。』70p
『ひらめきや創造性は、記憶の働きから生まれる可能性が高い。
記憶というのは、覚えたことをただ再現するのではなく、
編集されていく。
この編集する力こそが、ひらめきを生む原動力につながる』
この記憶が編集されるというのが、
人間の脳の一番重要な働きかもしれない。
記憶の編集技術が、どういうシステムでできるのか・・
興味が深いですね。
『編集力がないということは、つまり体験から学ぶことができない。』130p
ということは、・・・
編集力をなくした脳を、『サヴァン能力』という
この脳の編集能力を十分効果的に使う方法と・・
編集能力の差が、個人差として生まれてくるということかな。
ペンローズはいう
『想像することと記憶することは似ている。』
『ひらめいた瞬間に驚いているのは、
自我の中枢である前頭葉だけです。
前頭葉にとっては驚きでも何でもなく、すでに知っていること』
私の脳の中で、私という部分と私と違う部分が存在している。
私の違う部分が、知っていても、私は知らない・・
私は、脳の中では、分裂しているようだ。
脳の90%は、使われていない・・・という俗説を信じていたが、
どうも違うらしい・・アハ!
●追記 『脳の中の人生』より・・・
記憶は、編集される・・
『人間の脳のなかでは、記憶は一度定着されても・・・
長い時間をかけて、編集され続けるようなのだ。
その編集過程で、人間は世界について、
新しい意味、新しい見方を獲得していくらしい。』
『記憶の編集プロセスを通して、
私たちは、自分自身の生き方について、世界のあり方について
さまざまな新しい見方を獲得していく。』
『中途半端』という言葉が、激しく揺れ動き・・
そのなかで、さまざまな思いが編集される・・。
そして、ひとつのまとまりになっていくというのは・・
脳の編集能力なんですね。 -
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脳科学の最新の話題・・・をコラムとして展開する
中で、人生を語ろうとする・・
非常に読みやすく、わかりやすい・・
『クオリア降臨』を読み始めたときに、
いったい、ナニモノ? この文章の使い方は・・
とおもって、沈黙せざるを得なかった・・
これで4冊目であるが、やっと・・
『脳科学』の話題が整理されて書かれているので、
ほっとしたのだ・・
日ごろ、考え、感じて、・・・いるほとんどが
『私の脳』という存在があってこそである。
地球に誕生したさまざまな生物の流れのなかで、
サルとなり・・・そして、連続的にニンゲンになる・・・なかで、
脳は発生し、はぐくまれ・・・そして受け継いだ。
脳は・・・
記憶 感情 認識 他者との関係 創造性 そして自分という存在・・・
にかかわっている・・
1000億の細胞が、休むことなく・・・細胞の自発的な力で・・
心という巨大な宇宙に・・・情報を取り込み、編集し、発信している。
考えれば考えるほど、不思議な力を持っている。
いまがあったとしても、未来はいつも不確実である。
そういう・・生き方をするがゆえに・・・
不確実にどう対応するのか・・・
を脳の機能として、備えている・・というのは・・
やはり、コンピューターと違うわけですね・・
環境の変化に対応する能力を持つということにつながる。
生きているというのは、不確実性と同一かもしれない。
直感とは・・思いつきである。・・・
思いつきのままいうというのも人間らしいことなのだ。
『感情のエコロジーの多様性』というのがおもしろい。
『愛する人を前にした人間は、相手を社会的に評価したり、
その性質を批判的に見たりするような方向には、
脳を使っていない』110p
これまた、すごい話ですね・・
愛するということは、ちょっと違った景色が見えるようだ。
アイコンタクトによって、ドーパミンが放出される
ということから、
ドーパミンが・・批判的にみないことになるのかも。
脳は、報酬を受けることによって、無防備になる。 -
Posted by ブクログ
『日本人に創造性がない』 という一般的な意見を否定する。
茂木氏は今まで『日本人論』はあまり好きではなかった
はずなのであるが敢えて書こうとしている。
その試みは成功するのか?
創造性とは すべての人間が持っている
ということを考えれば
『日本人に創造性がない』とはいえないが・・・
『日本人にどのような創造性があるのか?』ということを
探っていくべきだ・・・
日本の宝物を『トヨタ』にもとめたが・・・
あまりにも、ありふれていて・・・
創造性を深く展開できるのだろうか?
トヨタといえば 改善 Kaizen。
集団の弛みなくだしていく知恵によって よりよいものを作り上げる
そこにはスーパースターがいない。
作られたものは 一人のものではなくみんなのものだ。
これが トヨタの社会風土。
改善を生み出す組織を作ったトヨタはすごいと思う。
個人によって成り立つ組織なのだから。
改善を正しく受け止めるには 風通しがよくないと
うまくいかない部分もある・・・。
個人の持つ 改善が 創造につながる・・・とおもうが、
結局は パラダイムを変えるところまで
創造はできないという弱さを持っている。
改善と変革は違うのだ・・・
そのことを知っているのは 茂木氏なのであるが
敢えて、あまり言わない・・・
トヨタを 見学しただけで
トヨタがわかるわけないのである。
『俺が作ったオリジナル』という西洋的発想と
『おかげさま』での 日本的な発想・・・
その二つが どう止揚していくのかが重要なのだと思う。
世界的な企業となり ナンバーワンになった秘密は
もう少し違ったところにあるだろう・・
ジャンケン型の相互作用 が面白かった。
それは、それぞれが 同等の武器を持っているので成り立つ。
ジャンケン型には勝ち組負け組みは存在しないが・・・
ジャンケンには、勝つ人がいる。 -
Posted by ブクログ
茂木健一郎さんや香山リカさんなど、9名の方々が、
タイトル通り、
「考える力を作る筋道」を教えてくれます。
それは、脳の使い方だったり、マーケティングのヒントになる具体的なものだったり、
毎日の生活スタイルに関することだったり。
あらためて思ったのは・・・
早寝早起きしよう!
ってことでした。
うん、それが一番、自分に身近、っていうか、
すぐにでも実行出来そうなことだったので。
最後の香山リカさんだけ、新型うつに関する記述(説明)が多くて、
他の人は、「手法・方法」を書いていて、
それがこの本の趣旨にものとっていると思われるのに、
何故この人は思考の手法ではなく、
現代の現象をつらつらと(若干感情的に)語っているのだろうと
違和感がありました。
しかもそれが本書の最後で、それまでが
「ほうほう、そうすれば新しい思考回路が開かれるかも」
と、肯定的に読んでただけに、
最後の最後にこれで、なんか、読後感悪かったです。