茂木健一郎のレビュー一覧
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筆者の音楽(クラシック)に対する偽りのない愛がひしひしと感じられる。カジュアルな服装をした者や学生風な者が集まり、ただ静かに流れてくる音楽に耳を傾けた楽友教会、「ラ・フォル・ジュルネ」で聴いた≪田園≫、そこでは「未知の自分」を新たに発見することができ、自分の生きる現実世界を再構築してくれた。また、NHKホールで聴いたシノーポリの≪未完成≫、高校時代に学園祭で上演した≪魔弾の射手≫から得た言い表すことのできないような感動は、記憶を成長させ、まるで目に見えない「道路」や「空港」のようなインフラを脳内に作り、感受性に磨きをかけてくれた。
こうした音楽体験を茂木はふんだんに語り、その音楽の持つ強力な -
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不確実性を感じる脳はドーパミンを堕している。
ひらめくには、周りの環境に脳が退屈していることが多い。
科学は、わからないことに注意目する醍醐味がある。わかっていることに注目するよりは。
わかりやすさを科学に求めすぎている。
適度な時間のゲームは脳に悪くない。
記憶はエピソードと共に覚えるのがよい。
英語は、単語ではなく文として、エピソードとして覚えると良い。
ど忘れを思い出すのと、創造力働かせるのとでは、脳の働きがにている。
一つのことに打ち込む変人がいても良い。
国語入試問題は、メタ認識を鍛える。
たまに突飛なことをするもの良い。
たまにゆったりするのも良い。
わかりやすいだけでは駄目。わか -
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コンピューターにはかなわない様な気がしていますが、やはり、人間の脳には無限の力があるようです。
そして、究極にその力を発揮した時、トップギアで考えている時、時間の観念がなくその時間がどのくらい続いているのかわからないという羽生さんの言葉にジーンときました。
棋士、という仕事は間違いなく贅沢品でしょう。
社会にとっての贅沢品。
衣食住に貢献しない仕事という意味でですが、棋士が食っていける社会ってすばらしいなと思います。
たぶん、谷川さんだって山崎さんだって・・・・ひふみんは将棋やっていた方がいいかもしれませんが・・・何の仕事についても最高の仕事をなさるでしょう。
でも、将棋をしていてくれて良か -
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音楽を聞く喜びは、その成り立ちを一般化、普遍化してこそはじめて、その本質をとらえることができる。
音楽において大切なリズムやメロディ、イントネーションといった要素は、つまり、音がお互いに結ぶ関係性に由来する。
音楽の本質を理解することは、生命なるものの芯を見据えることと同じである。音楽の本質を考える作業は、常に未完成に終わる運命にある。
どのようにしたところで、目に見えない。目に映らず、触ることもできないからこそわからない。
しかしこの目に見えない何かが、脳に喜びをもたらし心身を健やかにし、生命を積極的に全うさせてくれるということが、底しれぬ音楽の可能性と相通じる生命の不思議さである。
目には -
- カート
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試し読み
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◎出会う→気づく→受け入れる
セレンディピティサイクルをブンブン回そう。
◎大人になり、せっかくさまざまな知識や経験を得たのに、それがかえって邪魔になって、行動することや気づくことが妨げられるとすれば、なんと皮肉なことだろう。自分が過去にどんな人間だったかなんて、忘れてしまってかまわない。「今、ここ」に熱中することで、脳の潜在能力を最大限に発揮することができる。
◎小さくまとまってはいけない。異質なものを拒まず、清濁併せ飲む大物になれ!
◎あがいてもいい。劣等感こそが自己発見や創造性の源なんだ。
◎たとえ慣れ親しんだものであっても、「これは違う」と思ったら、「何でダメなのか」と立ち止