茂木健一郎のレビュー一覧
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これほど茂木さんが個性いっぱいに心の奥底から書いた本はないんじゃないかと思うほど、茂木さんの感情があふれた本でした。
要するに脳科学の権威茂木さんにしても音楽の不思議さは証明できないとのこと。
生演奏とCDとの差(両方それぞれいい)やクラシックとポピュラー音楽の違いと共通点(それぞれいい)など意見があってよかった。
・釈迦の無記の思想
考えても答えが出ないことは考えない
矢が刺さって、どんな弓のどんな毒の矢か考えていたら死んでしまう例で、死後や魂のことを考えないという釈迦の思想、音楽の真髄も論理的なものではないのでは。
・モーツァルト効果はモーツァルトが好きな場合に当てはまる。自分が好きな音 -
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過去の4億円申告漏れ以降、筆者の本を読まなくなったが、久しぶりに本書を購読した。
現代の碩学のことはあり、随所に参考になる提言があった。
特に注目した事は教育問題である。
「日本ではペーパーテストが一点でも高い方を合格とするのが公正であると信じ込んできた。」
「ハーバードにしろ、スタンフォードにしろ願書と面接を重視してゐる。」
ある米教授曰く、「そもそも、人を選別する事自体が不公平なんだよ。」
筆者曰く、「さうであるならば、願書と面接で個性的な学生を採用すべきだ。」
「知性とは、正解を解く事(+スピード)ではなく、プロセスである。」なるほど -
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ジャズは好きだけどフリージャズはちょっと。。
とかなんとか言って、山下洋輔をちゃんと聞いたことがないんだけど。
音楽家はすべからく、ジャズプレイヤーといわずクラシック演奏者といわず、板子一枚下は地獄、というのはなんとなくわかる気がする。
人生は一回きりの即興演奏だ、というのはちょっとうまいこと言いすぎてるでしょ。
ピアノを燃やして、フリージャズだというのがよくわからない。
新しいことをやり始めてそれをひとつのジャンルとして定着させてしまったことのすごさはわかるけど、どう理解しようとしても無理。
そういうふうに無理と思うのも多様性の一つだよ、それでもいいんだよと茂木さんは言いそうだけど、な -
Posted by ブクログ
著者は、理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て、現在、ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、慶應義塾大学特別研究教授。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードに脳と心の関係を研究するとともに、美術評論や文芸評論に取り組む。
著書に「脳と仮想」「今、ここかすべての場所へ」「脳とクオリア」等多数。
脳が育まれ、学ぶためには、ある程度の「負荷」がかからなければならない。ホームにいるだけでは、脳がその潜在的な能力を発揮するためのチャンスが十分に与えられない。
つらいと感じているときは、簡単にできることではなく、さらなる高みを目指して新たな分野にチャレンジしているということであり、 -
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いつもの茂木健一郎のようで、茂木健一郎らしくない本だ。
情動的な文章で綴られている。茂木健一郎の33歳の作品。
生きて死ぬというニンゲンの宿命の中で、
人生のすべては、脳にあるという事実が、死をどのように
とらえるのだろうか。
地球がうまれて、50億年。
恐竜が絶滅して、6000万年。
人類の誕生と、急速な社会的発展のなかで、
生きて死ぬ人間の期間は本のわずかだ。
それでも、常に新しいものを求めようとするニンゲンの
営みは続いて行く。
臨死体験に、スペースが取られているが、
もともと、それがテーマだったようだ。
若さあふれて、饒舌となり、文脈は脈絡がなく
科学として解明できない クオリアを -
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この本は、脳の仕組みが説明されていて・・わかりやすかった。
的が絞ってあるのがよかったのかもしれない・・・
『ひらめく』のは、なぜか?
記憶を呼び戻すという行為とひらめきがにている・・
前頭葉と側頭葉のリレーによって、記憶が呼び戻される。
『大脳皮質の前頭葉というのは、「私」という自我の中枢です。
その「私」の中心が、側頭葉に対して、
「これに関する記憶をよみがえらせてくれ」
とリクエストしている。』70p
『ひらめきや創造性は、記憶の働きから生まれる可能性が高い。
記憶というのは、覚えたことをただ再現するのではなく、
編集されていく。
この編集する力こそが、ひらめきを生む原動力につな -
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脳科学の最新の話題・・・をコラムとして展開する
中で、人生を語ろうとする・・
非常に読みやすく、わかりやすい・・
『クオリア降臨』を読み始めたときに、
いったい、ナニモノ? この文章の使い方は・・
とおもって、沈黙せざるを得なかった・・
これで4冊目であるが、やっと・・
『脳科学』の話題が整理されて書かれているので、
ほっとしたのだ・・
日ごろ、考え、感じて、・・・いるほとんどが
『私の脳』という存在があってこそである。
地球に誕生したさまざまな生物の流れのなかで、
サルとなり・・・そして、連続的にニンゲンになる・・・なかで、
脳は発生し、はぐくまれ・・・そして受け継いだ。
脳は・・ -
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『日本人に創造性がない』 という一般的な意見を否定する。
茂木氏は今まで『日本人論』はあまり好きではなかった
はずなのであるが敢えて書こうとしている。
その試みは成功するのか?
創造性とは すべての人間が持っている
ということを考えれば
『日本人に創造性がない』とはいえないが・・・
『日本人にどのような創造性があるのか?』ということを
探っていくべきだ・・・
日本の宝物を『トヨタ』にもとめたが・・・
あまりにも、ありふれていて・・・
創造性を深く展開できるのだろうか?
トヨタといえば 改善 Kaizen。
集団の弛みなくだしていく知恵によって よりよいものを作り上げる
そこにはスーパ