あらすじ
極度の人見知りで潔癖症。登校前には腹痛になり、多動症で注意される――今では想像できない著者の学生時代の姿である。人は、どうすれば日々の不安や苦しみから解放され、幸福感を得られるのだろうか。本書では、脳科学の最新知見をもとに、幸福になるための脳の使い方を著す。我々は、金銭的に裕福になれば「幸福感」が増すと一般的に考える。しかし、GDP(国民総生産)が増加しても、幸福度は増えなかったという研究成果が発表されている。お金をもっても幸せになれないのであれば、我々はどうすれば幸福になれるのだろうか。脳はどのようなときに充足感を得るのであろうか。ほんとうの幸福を手に入れたい人は必読の一冊。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
不安やストレスは誰にでもあるけれども、結局、幸福な人生というものを手に入れるにはどうしたらよいか、様々な例やエピソードを引きながら、多面的に優しく読者を導いてくれる本。たくさんのことが書いてあるので、まとめるのはちょっと難しいし、人によって好きに読み取ればよいと思うが、私がいいな、なるほど、と思ったポイントは、「幸福とは総合点」ということ。それから、脳をなるべく自由な状態にして、そして常に変わり続けるようにすること、かな。人は、これがこうじゃないと私は不幸だ、という考え方に捕らわれてしまいがちで、自分も意外に、そういうトラップにはまってしまっていることはあると思うので、気を付けたい。また、これはこうじゃないといかん、という考え方は、脳の柔軟な働きに制限をつけて、自由さを奪ってしまってろくなことはない。今、ここで幸せ、といつも思えるようにして、脳を自由に働かせて、生き生きとした毎日を過ごせるようにしたい。
Posted by ブクログ
○将来なりたいという自分の理想像と今の自分がかけ離れている。
○焦って理想の自分を追求しようとしてもろくな結果は生まない。
○どんな状況でも楽しむのが幸せの達人
今、ここの幸せが大事
本当にその通りだな。今まで焦りすぎていたのかもしれない。
もうちょっと、今の自分を認めてあげようって思えた。
あと、気分転換をして、生活に句読点を打つ。考えてもどうにも
ならないことは思考停止!できるようにするのが課題★
Posted by ブクログ
脳は何で幸せを感じるか、脳に幸せを感じさせるにはどうしたらいいかが書かれている本。
幸せは比較や変化によって感じるものというのは知らなかった。
他人と比べるのではなく、以前の自分と比べるのが幸福度を上げるコツらしい。
前の自分より成長した、できなかったことが努力してできるようになった、は、喜びをもたらしてくれるというのを読んで、共感。最近そういうことできてないかも。
あとは、幸せは「総合点」で考えるというのも確かに。
これが幸せの条件だ!って決めつけると、それが足りない時勝手に不幸になってしまう。これは足りないけど、ここが恵まれてる!って気付けることが大事。
不幸を感じやすい人はどんなに恵まれた環境でも自分が不幸である種を見つけ出してしまうというのを読んで、自分はどんな環境でも不幸の種見つけがちだなと反省した。
日本人が不安に弱い理由は、子供の頃からリスクを背負うことをしてきてないからというのがなんか印象に残った。「自分でリスクを背負って不安に立ち向かう訓練をしてきてない」から、意識して挑戦していかないとな。子供に対しても、リスクを取り除こうとばかりしてはいけないな。。
映画見るとか受動的な趣味より、走るとか歩くとか能動的な趣味がある人の方が幸せを感じやすいみたい。読書も能動的な趣味にはいるみたいなので続けたい。
ウォーキングは脳のメンテナンス時間になるみたい。縄跳びとかもいいのかなあ
安定すると老けるから、安定せずにどんどん挑戦していくのが大事とか、
幸せ依存症にならずに、他の世界とのつながりを持つとかも刺さったな。
幸せを感じられる人は、周囲も幸せにできるみたい。自分も楽しそうな人になりたい。
Posted by ブクログ
凄く読みやすく分かり易く優しい文章だった。
知りたいと思っていた事の8割は分かったと思う。
後は自分には何が当てはまるか、本の内容から考え自分と向き合う必要があると思う。
驚いたのは、脳は年齢を重ねるほど自由になるということ。幸福は、一方では極めてハードな芯も必要なもの。自分が生きる上での指標ともなるべきプリンシパルが必要かであり、それは他人と違っていて当然である。何故なら貴方が貴方として生まれ出来たのだから。
どうすれば幸福感を持続することが出来るのか、それは「今、自分に欠けていてゼロのものを、1にすること」だという。言ってみればそれは自分の人生でゼロのものを見つけなくてはならない事を表す。慣れは幸福感を摩耗させる。初めてのことをたくさんする。安定しない。
気分転換法を身につける。
どうせ比べるのであれば、他人と自分の比較ではなく、同じく自分の中での比較の方がより幸福度に貢献する。これまでの自分のレベルより、少し上に上がった時、人は大きな喜びを感じる。
ここまで自分の教訓として残しておきたい言葉を綴った。
自分の幸せの軸を見つけたい。
毎日幸福感を感じるには、、自分を少しでも成長させる、または新しい事を始めるていくことだ。
Posted by ブクログ
あっという間に読み終えた。
読みやすく、分量も少なめで、気分転換のために最適な良書。
新たな発見も数多くあった。
特に幸福感を得る一つの要因として、他者との比較が大きいという点は、大いに納得させられた。他人の不幸をほくそ笑む、そんなことは今までない、、、なんて言い切れないわけなんですね。
幸福は他者評価のみから得られるものではない、というか、他者の評価など虚構であって、大切なのは今ここにいる自分の気分。その気分がニュートラルな状態であること。
そして幸福に依存してはいけない。
最近、心がざわつくことが多いからか、心が軽くなる一冊でした。
Posted by ブクログ
速読。軽い気持ちで読んでみたら、かなり参考になった。。。
印象的だったのは、東大の理学部卒業した後に法学部も出たというエピソード。この時点で東大法学部に入学するステレオタイプに見切りをつけているところに感心した。東大ともなれば、典型的な人間が集まってるからわかりやすいのかな~。つい最近、このことが腑に落ちた自分が鈍すぎるのか。。。時間がかかり過ぎてて我ながら悲しい。
「人間は功名心や見栄だけでは生きていくことができない。少なくとも自分はそうだということが、よくわかりました。」「自分がいかにそのような日本の序列意識、学歴社会に率先して参加してきたか、その反面、どれほど圧迫を受けてきたか、ハッと目覚めたのです。」「自分が本当に好きなこと、それは蝶であり、アインシュタインであり、物理であり、つまり世の中で「立派」と賞賛されるものとはかけ離れたものであるけれども、やはり自分はそういうものが好きなのであり、そういうものにかかわっていければ、それだけで幸せなんだということに気付いたのです。」
激しく同意した。この開き直り(?)がこの前読んだ本の「本番だと思って生きているか」という姿勢に大きく影響している気がするな。好きじゃないことをやってたら、なかなか本気出す気にはなれないもの。
Posted by ブクログ
子供時代は精神的にも肉体的にも弱かったという著者が、どういう過程で「上機嫌で毎日を過ごし、幸せだ」と言えるようになったのかが、具体例を示しながら分かりやすい言葉で書かれていました。特に「今の自分に欠けていてゼロのものを見つけ、イチにすること」という例がすごく分かりやすく納得できました。茂木先生の著書は初めてでしたが読みやすかったです。
共感できる部分はたくさんありましたが、実行できるかと問われると難しく思うものもありました。でも幸せは手に届かない所にあるのではなく、誰もがちょっとしたきっかけで手に入れられるんだなと思えました。
Posted by ブクログ
■コントラスト(変化)が幸せを生み出す。
自分が今いる環境とはまったく別のコミュニティーに入ってみること。
バケーションを上手に利用すること。
■パッシブよりアクティブ
パッシブ(受動的)レジャー(TVを見る。映画を見る等)より
アクティブレジャー(ハイキング、山登り等)を行うことで
ストレスを軽減できる。
Posted by ブクログ
茂木健一郎さんの著書が読みたくて、手に取った本。
タイトル通り、しあわせになるための思考法、のような内容。
他人と比較しない、しあわせの総合点を考える、気分転換をする、自分のなかで変化をつくっていく、など。
まあ、オーソドックスといえばそうですが、けっこう好きな内容でした。
あまりひとつのことを大きくとらえすぎない、というところ、香山さんとも通じるなあと感じた。
薄くて文章も読みやすいので、すぐ読めます。
Posted by ブクログ
先に母に渡して読んでもらっていて、初めの数行でいいなと思うになっています。茂木健一郎さんらしい文章なので、そのうち母がよじるようなことを言うので少し補足説明をして納得してもらっています。
早く読み終えないかな。
Posted by ブクログ
仕事に関する本をこれまでに、おそらく10冊ほど読んだ。引っかかるフレーズや前書きがある本は端から端まで読んだ。
社会人になって三年。仕事面や人間関係でほぼ毎日、打ちひしがれていた。これまで人間関係で殆ど悩んだことがなかったので、世の中にはありえないほど折り合いの合わない人がいると知った時は、衝撃的だった。
私の考える人生には、仕事しかなかった。よって、仕事がうまくいく、それが私が幸せになる術である、としか頭になかった。とにかく私は、現状を打開したくてしかたなかった。その無理は、体調にも響いていた。
しかし、4年目を間近にした頃にふと気づく。ストレスは自分が、これは酷いストレスだ、と認識するから溜まるのではないか。そしてそれは、毎日、認識していくことで蓄積されていく。
ということは、自分の意識を変えれば良いのではないだろうか。仕事は仕事、人間関係で何かあるのは誰もが同じだ。同じ事象を前に、華麗にスルーするか、それをストレスに感じてしまうか。後者は、時間と労力の大いなる無駄である。
仕事が軌道に乗り始めたとき、この著書に出会った。
常に頑張らなくてはならない、前進しなくてはならない、物事をストイックにしか考えられない私には、良書だ。
これからは、自分の人生の視野を広げて、もっと真摯に、大事に見つめていきたい。常識や他人の価値観では測れない自分だけの人生を力強く生きていきたい。
茂木さん、ありがとうございました!
Posted by ブクログ
あまりにもたくさん知識というか、正論というか書かれているので、連続して読み続けてたら、親か人生の先輩に人生論、幸福論、〇〇論を飲み屋で説明されている気分になってきました。若くない私には当たり前になってきてる経験が多い気がしました。
ちょこちょこでてくる脳の仕組みについては為になりました。
Posted by ブクログ
パッシブな趣味よりアクティブな趣味の方が幸せになれる。読書はアクティブな趣味。
赤毛のアンが読みたくなった。セレンディピティ。卑屈にならず諦めないで貧しくてもひたむきに、行動的に生きるのが幸せへの道ということ。
Posted by ブクログ
脳科学的なアプローチではなく、氏の経験に基づく話。
「こうでなければならない」という思い込みが不幸にする。自分によく当てはまる。
気分転換、外界遮断、フロー状態、を意識してみる。
他人との比較、自分の位置を確認しやすい方法だけど、よくない。不幸を招く。自分の変化で幸せを感じる。
だから子供は幸せで、大人は不幸なのか。
Posted by ブクログ
脳科学に興味を持って、書店で見つけたので読んでみたが私の思っていたものとは少し違っていたが、面白い本ではあった。
まず驚いたのは、茂木さんの子供の頃から大学までの性格などの記述。今とは全然違っていてすごく驚いた。人はこんなにまでかわるのだと思った。考えさせられたのはイギリスと日本のホームレスのところ。ホームレスの認識は日本では悪いイメージがあるが、イギリスでは必ずしもそうではない。イギリスの対応を学ぶべきだと思ったし、私自身少し見方が変わった。日本の認識が世界の認識ではないということを気づけた。
Posted by ブクログ
茂木健一郎が、文字通り幸せを感じられる「脳の使い方」を説いた一冊。
書いてあることはごくありふれたことだった。
でも、茂木健一郎の生い立ち(ADHD,東大再入学した理由)を知ることができて面白かった。
Posted by ブクログ
「幸せ」とは絶対的なものではなく、相対的なものだとは昔から思っていたけど、他人との比較だけでなく、過去の自分との比較という視点は新しい発見だった。
結果として、考え方や感じ方が人の幸福感を決めるんだと思った。
Posted by ブクログ
あまり脳科学的なことは書いていないが、著者の体験などからどのように脳を使えば幸福でいられるかについて書かれている。
非常に読みやすかった。
■この本を知ったきっかけ
本屋で見かけて。
■読もうと思ったわけ
以前著者の本を読んだ時には小難しかったのだが、パラパラ見てみると分かりやすそうだったので。