青崎有吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
短編集とは思えない満足感。
作者曰く「屋根裏部屋のような代物」。
そうだとするのならば、この屋根裏部屋は正に宝石の山。
作者が取り扱うジャンルの幅にも驚かされる。
『加速してゆく』
「JR福知山線脱線事故」を題材にしたミステリー。
恥ずかしながら事件のことを知らずに読み、当時の凄惨さ、衝撃さを知ることができる良い短編だった。
『噤ヶ守田の硝子屋敷』
個性が強い探偵が出てくる新本格ミステリー。
短編でしか許されないであろう終わり方が、探偵の推理も相まってめちゃくちゃオシャレに感じた。
『前髪は空を向いている』
『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』を題材にした公式二次創作。
原作を -
Posted by ブクログ
「体育館を密室に?」と思いながら読み進めましたが、見事なまでに密室になっていて驚きました。
クセのある登場人物の中でも、とりわけクセが強いのが探偵の裏染君。
私が履修してきた漫画アニメと裏染君のオタク話の世代がマッチしていたので、ほとんどのネタを回収出来た気がするので、とても満足。
こんな話をすると「漫画アニメ分からないからやめておこうかな」と思うかもしれませんが、心配する必要はありません。
オタク話は他の登場人物から「何言ってるの?」みたいな扱いを受けているので、オタク知識は一切不要です。
純粋な密室ミステリーとしてお楽しみください。
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Posted by ブクログ
ネタバレ百合作品といえば、ただただ男女の関係の男の方を女性に置き換えただけのものと思いがちだ。事実、私はこれを読むまでそう思っていた。
ただでさえ恋愛経験が少ないから、こういった感情の機微を理解するのは正直言って難しいところだけど、男女の関係以上に繊細なことだろうし、それぞれの心情の変化なんかもまったく違ったものになるだろう。それをそれぞれここまでうまく表現したものは他に類の見ないのではと思う。
私もまだまだ百合ビギナーであることを自覚したので、百合の教科を必修科目にしたうえで、教科書に全作品掲載して教師に解説したもらいたい。
特に好きな作品は5作品目、斜線堂有紀先生作の「百合である値打ちもない値