青崎有吾のレビュー一覧

  • 体育館の殺人

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    本書のあらすじに“平成のエラリー・クイーン”と評される作品とあり、恥ずかしながらクイーン作品はいっさい通ってこなかった身としては、如何なるかなと身構えながら読みました。

    読んでみて、いや〜逆説的に本書「体育館の殺人」をしてエラリーを知るといえるくらいガチガチの本格ミステリーだったな!と気持ちよく読み終えました。読後感スッキリ(^^)
    まるでたった一通りの解しか成立しない数独みたいに推理が構築されて、理路整然としている。
    ただそれだけでは面白味がなさそうだが、冒頭で犯人扱いされてしまう卓球部部長をとるに足りないと思われていた手掛かりで嫌疑を覆してしまったり、探偵役の裏染天馬が突飛でオタクなキャ

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    2025年11月30日
  • 地雷グリコ

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    ・ミステリの“論理ゲーム”とライトノベル的キャラ造形のハイブリッド

    ・凡人や正直者には思いつかない、発想の転換、常識の埒外

    ・思考力+前提を疑う力=本作の武器

    ・真兎 × 鉱田のコンビのバランスが絶妙

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    2025年11月29日
  • 地雷グリコ

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    面白かった!!

    一つ一つゲームのルールがしっかり面白い。説明も絵付きで細かく分かりやすい。

    ただ、ゲームのルールを理解するところから始めないといけないのがちょっと疲れた。頑張ってルールの理解に時間を割き、理解し始めた頃にはゲームが終わる悲しさがあった。疲れるので、1日1話で進めるのがちょうど良い。

    自由律ジャンケンからゲームが複雑になり、物語が動き出した感じがあってワクワクした。

    ストーリーよりそのゲームの攻略法とイカサマのトリック開示がこの小説のメインディッシュだが、フォールームポーカーの終わり方はストーリー的にも凄く素敵な終わり方で好きだった。

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    2025年11月29日
  • 地雷グリコ

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    バディもの成瀬に近いが、こちらはゲームが核に。
    成瀬に比べ真兎は、攻撃性強く、個性的な脇達が多い。独白がちと普通。

    書き下ろしのフォールームポーカーは圧巻。
    よく考えるなー、と満足の読後感。

    著者同士で対談して欲しいな。

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    2025年11月25日
  • 体育館の殺人

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    ヒント小出し探偵 読者への挑戦状があって楽しかった ちなみに犯人もトリックも全部ハズれた笑 でもさぁ裏染くんさぁ、腹黒女を川嶋亜美と例えた時点でお前は完全なにわかだよ にわかが二度と亜美ちゃんを語るんじゃあない 正座してもう一度とらドラを一巻から読み直すんだ いいね?

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    2025年11月23日
  • 体育館の殺人

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    ネタバレ

    舞台は 嵐ヶ丘高校。ある放課後、校内の 旧体育館 で放送部部長の 朝島友樹 が殺された。広くて見通しが悪い旧体育館での犯行は一瞬で行われ、決定的な目撃者はおらず、警察も動機すらつかめないまま捜査は難航する。高校一年の“奇才” 裏染天馬が調査に乗り出す。天馬は、現場の状況(当日は大雨、遺留品の傘・DVD・鍵)、部活動や生徒たちの行動時間、証言を丁寧に洗い出していく。ラストの詰将棋は天馬の才能が爆発した。が、この作品は動機が若干弱いかな?そしてトリックが地味でミステリの形式としてはオーソドックスだった。④

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    2025年11月23日
  • 地雷グリコ

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    エンターテイメントとして、面白かった。
    高校生がメインキャストであり、馬鹿げた勝負を真剣に全うするのが、この本の醍醐味。
    出てくるキャラクター、みんな魅力的。
    そして、頭脳戦のゲーム。
    自分の頭じゃ、全然ついていけてないけど、へえー、この時、そんか駆け引きが???的な驚きが、スカッとする。
    あーー、地頭いいって、周りとのギャップが大変そうだけど、地頭いい同士のゲームって、スリリングで楽しそう、って思わせる、そんな本でした。

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    2025年11月23日
  • 地雷グリコ

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    ルール自体は単純で、文字と数枚の挿絵だけど某ケットバンクや某喰いよりは理解しやすい

    基本的にルールの穴を突き合う戦いになるので、後半にかけて、推理しやすいと思いきや、予想の斜め上の方法ですルールを突くので飽きない。

    この小説が好きな人は前述の漫画も好きかも

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    2025年11月23日
  • 地雷グリコ

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    最近は読みにくい名前の登場人物を出すのが流行っているのかな?というくらい、最初は非常に読みにくいというか感情乗せにくい名前だと思いながら読み進めていたけど、少しずつ真兎のキャラクターに好感がもてるようになり、途中からはずーっと成瀬とかハルヒとかをイメージしながら真兎を描いて本を読んでました。
    何回も読んでルール覚えないといけないけど、苦痛じゃなくなる心地よい青春小説でした。

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    2025年11月22日
  • 地雷グリコ

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    ネタバレ

    おもろー。

    若い子の真似したらそんな感想だろうか。
    一歩間違うと「うちら天才、頭脳戦」のサムいやり取りになりそうなところ、
    上手いこと魅せられてしまった。
    ありがちな変な口調の人とかあまりいなかったからかな。

    ゲームの基はみんなが知っているものだけに
    導入部分もすんなり入ってくるし、
    その中で繰り広げられる心理戦(と多少のイカサマ)が非常に面白かった…!
    恐らく皆さん感じていることだとは思うけれど、
    これは映像化するべき作品だと思う。
    (ただ実写の場合相当演技が上手い子にしないと
    変な学芸会になりそうな気もするので心配。
    アニメの場合逆転裁判みたいな演出されそう…)

    最後は勝つだろう、と

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    2025年11月21日
  • ノッキンオン・ロックドドア

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    地雷グリコ以来の青崎有吾さん、やっぱり読みやすいし、キャラづくりは天才的というか、大好きです。表紙が赤いのも好みです。
    7話全部面白ーい!とくに『10円玉が少なすぎる』は秀逸!

    7話の短編で描かれる事件、推理、解決!
    約40ページでよくやるわ!
    ハウダニットの倒理と、ホワイダニット氷雨
    の2人探偵のバランスがリズム感よく読書を進めてくれます。バイトの女子高生薬子ちゃんも 
    すばらしいスパイスです。

    語り手が毎話変わったり、世界観を少しずつ
    広げていく雰囲気は、読者の興味が増していき
    ファン化しちゃいますね。

    続編あるので読みたいけど、積読あるしなぁ
    悩んじゃいますが、多分よんじゃうんだろ

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    2025年11月21日
  • 地雷グリコ

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    面白かった!
    軽やかで鮮やかなミステリ。
    個性豊かなキャラクターたちが魅力的でした。全体を通して読みやすかったです。

    タイトルの『地雷』と『グリコ』のアンバランスな組み合わせに不気味さのようなものを期待していたので、そういう意味では正直拍子抜けしました。笑
    青春テイストのライアーゲーム、はたまた平和な賭ケグルイ、みたいな印象です。
    だからこそ気負わずに楽しめる、そして真兎ひいては作者の掌の上で見事に転がされる、そんな作品になっています。

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    2025年11月21日
  • 11文字の檻 青崎有吾短編集成

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    ネタバレ

    『体育館の殺人』から10年経った、青崎有吾さん渾身の短編集。色んなお題から作られた物語たちが集まった本作ですが、文章の長い短いは関係なく、面白いものは面白い!青崎先生のテクニック満載の作品でした。
    硝子屋敷の話が個人的に好きでした。トリックは単純なのに、まんまとやられてしまいました。文章の巧さに惑わされましたね。探偵が超個性的でめっちゃ好きです。いきなり「犯人はあなた」と決まってしまうのと推理のテンポの良さがクセになりそうです。シリーズ化を期待しています!

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    2025年11月20日
  • 体育館の殺人

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    ちゃんとした推理物?だった気がする。登場人物多いなーと思っていたけれど、気にならなかった。楽しかった。

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    2025年11月06日
  • 早朝始発の殺風景

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    軽快に読める日常の謎系の短編ミステリ小説。
    青崎有吾作品は、本当にテンポが良くて心地よい。
    そして今作は、なんだか少し甘酸っぱくて懐かしい思い出も蘇ってくる。
    高校生だった当時、意味もなくはしゃぎ、意味もなく熱くなり。
    そしてすっかり暗くなるまでファミレスでドリンクバーのジュース片手に語り合い。
    もう二度と戻れない、懐かしいあの頃。

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    2025年11月04日
  • 名探偵と学ぶミステリ 推理小説アンソロジー&ガイド

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    杉江松恋さんから、たくさんのミステリを教わっています。本書でも「ガイド」と銘打ったコラムで、またまたいろいろ教わり、時間が足りない…とうれしい涙目になっています。

    「ガイド」は、4回目までミステリマガジンに連載され、5.6回目は書き下ろし。ミステリについて教わるのも、何歳になっても楽しい。

    オマージュの短編も粒揃い。
    個人的にはネロ・ウルフものが一番好みでした。
    本家を読んでないので、来年(笑)の課題図書にしようと思ったところ。
    扉絵は、エラリイが特に雰囲気良し。
    007も、まあパンチとお色気は控えめだけど、かなり良い線に感じました。

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    2025年11月17日
  • ノッキンオン・ロックドドア2

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    前作から引き続き2冊連続で読破!

    事件が短編で一つずつ解決していきながら、大きな過去の事件について触れていくストーリー展開。

    「消える少女追う少女」は失踪した女子校生を探すお話だが、まさかの展開でおもしろかった!

    血が流れない話でも、ここまで面白く展開させるのが青崎作品の一つの魅力だと思う!

    この探偵事務所の2人のお話の新作もぜひ読みたい!

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    2025年11月03日
  • ノッキンオン・ロックドドア

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    「10円玉が少なすぎる」の展開が最高におもしろかった!

    「地雷グリコ」から青崎作品に入り、何作か読んだ中で、この作品の話の展開が心地よくてとても痛快だった!!

    ノッキン〜は登場人物のキャラ立ちもすごくて、少ない登場人物だけでも充分楽しめる作品だが、このお話はほぼ3人だけで進行していくので面白い。舞台向きな作品かも。

    タイトルで検索したら既にシリーズでドラマ化してたのねー!!映像も観てみたい〜!!

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    2025年11月02日
  • 彼女。

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    ネタバレ

    百合である値打ちもない
    ゲーマーの2人
    美人と普通
    みんなにお似合いと言われたくて整形
    それでみんなにお似合いと見てもてくれて嬉しい。けど悔しい。ママユはずっと可愛かったのに。なんで分からないの?ってずっとイライラしてた
    だから整形してくれてありがとうなんて言ってごめん

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    2025年11月01日
  • 早朝始発の殺風景

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    ネタバレ

    ワンシチュエーションの日常の謎を描いた短編集。表題作「早朝始発の殺風景」はたまたま始発に乗り合わせた同じクラスメイトの男女がその目的を互いに探っていく話で、今回の中で個人的には一番お気に入りの短編だった。駅の乗り口や会話の端々のわずかな違和感。そしてLINEのやり取りなど、手掛かりはあくまで電車の車中で手に入るものに限定されており、その真相はどちらも予想外で面白かった。男の方の「部活メンバーの不法侵入という暴走から身を守るためのアリバイ作り」という真相に反して、女の側の「襲われた友人への復讐」という真相の重さがとてもよく、この釣り合いの取れなさと早朝という爽やかな朝に相応しくないビターかつ苦い

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    2025年10月28日