青崎有吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
青崎有吾と松澤くれはの作品を収録した連作ミステリ作品集『ネメシスⅥ』を読みました。
藤石波矢の『ネメシスⅤ』に続き、小説版「ネメシス」シリーズの作品です。
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シリーズ23万部突破!
連続ドラマ化
主演 広瀬すず 櫻井翔
連続ドラマ「ネメシス」の第七話脚本協力+オリジナルストーリーに実力派著者が挑む!
失踪したアンナの父の手がかりを探す探偵事務所ネメシスの前に垂らされた一筋の糸。
フェイクニュースを操った組織が、すべての事件の黒幕か?
社長の栗田が単身事件を追いかける間に、探偵風真は脅迫状の届いた女優を守るため、舞台俳優デビュー!?
そして新たな仲間・詐欺師の緋邑とともに挑むのは、カジノでの一世一代の大博奕! オリジナル小説&怒濤の展開で贈る第六弾!
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連続テレビドラマ『ネメシス』の第7話の脚本協力として書き下ろした作品と、そのキャラクターをもとにしたスピンオフ小説を収録して2021年(令和3年)刊行された、小説版「ネメシス」シリーズの第6作です。
■プロローグ
■ショーマストゴーオン! 松澤くれは
■カジノ・イリーガル 青崎有吾
“舞台”と“カジノ”という2つの極端な空間でキャラクターの魅力とシリーズの推進力が一気に加速する巻でした……『ショーマストゴーオン!』のドタバタ劇場型ミステリと、『カジノ・イリーガル』のスリリングな潜入劇という、
全く異なる作風が並ぶことで、連作ミステリとしての読んでいて飽きない強さが感じられました。
『ショーマストゴーオン!』は、舞台裏のドロドロした人間関係、アドリブで進行する殺人劇、そして探偵・風真がリアルな立場で舞台に立つという異色の設定……読んでいる側も“演技”と“現実”の境界が曖昧になり、どこまでがショーでどこからが事件なのか、心地よい混乱が続く展開が印象的、、、
脅迫状の相談から始まる物語は、舞台の熱気と緊張がそのまま事件の構造に入り込み、終始ドタバタしながらも、最後はきれいに収束……舞台ならではの混線が楽しめる一篇でした。
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『カジノ・イリーガル』の舞台は一転してカジノという閉じた空間での駆け引きへ……探偵たちが詐欺師・緋邑と手を組み、潜入しながらシリーズ全体を通して追ってきた謎の核心へ迫る、読み応えのある展開、、、
特にアンナのカラリパヤットが鮮烈で、アクションのキレが物語のテンポを一段上げてくれましたね……シリーズを通じた大きな謎が動き出す感覚は、読後に自然と次を読みたい! という気持ちが強まりますが、書庫の在庫はここまでなので、次巻以降を古書店で探してみようと思います。 -
Posted by ブクログ
「ワンシチュエーション&リアルタイムで進行する五つの青春密室劇」という文言に惹かれて購入した1冊。
どの物語も密室の中でおこる、ちょっとした不思議やすれ違いなどの謎に相対する高校生たちのお話。密室といっても鍵がしまっていてどこからも出入りできない殺人事件が起こりそうな場所…などではなく、始発の電車の中、観覧車にに乗る短い時間、同級生の家など、本当にちょっとした密室なのだ。
そして、場所だけではなく、青春という、ある意味逃げ場のない少し息苦しいような密室の中で過ごす高校生たちの物語なのだ。
二重の密室のなかで苦しい話かと思えば、テンポよく進む会話と青春らしい爽やかさがあり、するすると読み進められる。読後感はすっきりしていた。一つ一つは短い話ながらも満足度の高い1冊だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「ホームズ」が、また一人増えた。
『ラングールの戦士たち』編は、「ティプーの虎」をめぐって決着へ。アジットの人格が壊れていく過程に、政務次官ベルファスト・ホームズが関わっていたらしい。シャーロックの兄マイクロフトとは別の、第三のホームズだ。
原作でのバリツは、ホームズが身につけていた東洋の護身術。それを本作は「熊を素手で殺す男」、学生時代の友人として登場させた。技を人にしてしまったわけだ。ならばベルファストも、シャーロックやマイクロフトの性質を人の形にしたものなのかもしれない。アジットの過去から出てきた名前だけに、不穏でしかない。
もう一人、驚かされたのがリューイだった。天然で朗らか、わんぱくで、観察力もあれば機転も利く。ずっと明るい少年だと思っていたのに、極限状態で見せたのは、これまでとはまるで違う表情だった。こちらが勝手に、人の良い子だと思い込んでいただけなのか。
さらにモランとワトソンの過去までつながり、孤児集団も増え続ける。ホームズは三人。モランは敵味方に分かれ、学長率いる数学徒が裏で動く。元ネタとの違いを拾うのは楽しいが、さすがに人物関係図が欲しい。いや、もう本気で。 -
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FPSで知り合ってタッグを組んだママユとノエの話(『百合である価値もない』)が1番好みだった。
百合って、何故か「美女×美女 が当たり前」みたいな風潮があると思う。それでも一般人だったら、別に美女×ブサイクやブサイク×ブサイクでも全く問題ない。ところが有名になってしまうと、叩かれることになる。美しいものを見たいという人の気持ちって、他人の悪口を言ってまでの強いものなのだろうか。
「私の整形についてどう思う?」とママユから聞かれたノエの返答が最高過ぎる。人の恋愛に顔面偏差値まで持ち出してとやかく言ってくる世間を本当はぶっ潰したいが、結局は世間に迎合してしまっているわけでしょ?でも、そこまでして一緒にいたいって相手が思っててくれるんなら、感謝しかないよね。
幼なじみからの愛にずっと応えずにいたら、転校生にかっ攫われる話(『馬鹿者の恋』)は苦かったな。これは悔しいとしか言えない。相手からの愛情に甘えているばかりじゃ駄目なんだね。
恋愛って格好悪くてもいいもので、むしろかっこ悪いところも見せないといけないんじゃないかと思った。しかし、転校生はすごい。幼なじみの気持ち、グイグイ掴みに来てた。あれだけ強い精神力、私も欲しい。
購入して長らく積んでいた本作、好きな話もあればあまり好きではない話もあった。百合小説アンソロジー第2弾も既刊で気になる。きっと買う気がする。なぜなら私はやっぱり百合が好きだから(笑)