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夏祭りにやって来た、裏染天馬と柚乃たち風ヶ丘高校の面々。たこ焼き、かき氷、水ヨーヨー、どの屋台で買い物してもお釣りに五十円玉が含まれるのはなぜ? 名作『競作 五十円玉二十枚の謎』をモチーフに挑んだ表題作ほか、“若き平成のエラリー・クイーン”が日常の謎に挑戦。学食のすぐ外に放置されていたどんぶりの謎を鮮やかに解く「もう一色選べる丼」、吹奏楽部内でのトラブルを描く「針宮理恵子のサードインパクト」、さらに天馬の妹・鏡華の華麗な謎解きを加えた全5編。『体育館の殺人』『水族館の殺人』に続くシリーズ第3弾は、痛快推理連作集。/解説=村上貴史
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Posted by ブクログ
高校生時代の夏休みの日常ミステリ☆*:.。.
高校生らしい瑞々しいライトなストーリー
裏染天馬シリーズ第3弾は連作短編集。
毎度の安定したメンバーが、いや天馬クンが
日常ミステリを解決いたします。
天馬クンは変人設定が強すぎて
わたしにはあまり魅力的ではなかったのですが
今回は良かった!
短編が故に密度が濃い!
青崎さんは『地雷グリコ』のように
連作短編にしてくれた方が読みやすく感じます。
青崎さんの遊びゴコロなんでしょうが
一作目二作目ともに登場人物が多すぎて
登場人物紹介を見たくなくなるΣ('◉⌓◉’)イヤン
それ故に天馬クンがなかなかでてこず
魅力を発揮する前に
解決に至るという印象でしたが
今作は自ら動くという
『どした?あのやる気のない
天馬クンが、どした?』
ちゃんと高校生してました(^-^)ヨカッタ
『体育祭の殺人』、『水族館の殺人』よりも
楽しめちゃった♪( ´θ`)ノ
楽しい読書時間でした!
Posted by ブクログ
短編で語られるべき「深掘り」と「余白」がそこに
裏染シリーズ3作品目は短編集。普段の殺人事件とは打って変わって身の回りの不思議な出来事に対する謎解きが展開されていた。そういった意味でもキャラクターの深掘りや事件と事件の余白、あの後どうなったという語りが見られる。
個人的に今回の作品で魅力度をぐんと上げたのは裏染妹、彼女も兄のような推理力はあるものの兄のような緻密なロジカルには一歩及ばないところを、彼女の信念や周りを思う気持ちなどといったものでカバーしているところが魅力的にうつり、兄とは違った探偵像がそこにあると思う。
柚乃ちゃんの可愛らしさもまた一段と上がり、祭りでのドタバタ劇や教室での友達との親密さ溢れるシーンには思わず「萌え」といった感情を抱くこともあり、前作品のレビューで伝えた、「裏染探偵→2次元作品への愛」といったものと同様に「我々読み手→作品内のキャラクターへの愛」といった二層構造がまた良くなったと思う。
この作品を読まないと長編が成立しないというものではないが、この作品を読むと長編をより楽しむことができる、そういった「適温」の短編集。一つ一つが短いながらもしっかりとした展開、推理、結末があり読み応えがある。
Posted by ブクログ
短編5篇とおまけからなる裏染天馬シリーズの3作目。
天馬の意外な一面が色々見れたり、登場人物の深堀りがされていたりとよりキャラ達のことを好きになれると思う。天馬がまさかアレにビビるような人間だったとは…完全にギャップにやられた。水族館の殺人に続き天馬と柚乃が周りに揶揄われてたりするのはとても栄養がある。ただ、本当に若干ですが個人的に会話のノリがしんどいと感じるところもあったりなかったり…。
丁寧な描写は伏線の可能性が高いと思って注意深く読んでたけど全然解けなかった。短編だからかよりギュッと伏線が凝縮されており、5篇とも推理パートを読んで「あの描写伏線か〜!」と唸らされた。すごい。
「針宮理恵子のサードインパクト」がいちばん良かった。針宮のフィルターを通して物事が語られるためだいぶ騙された。とはいえ針宮が勘違いするのも無理はないし、吹奏楽部の面々がやったことは褒められたことじゃない気がする。最後、早乙女の呼び方が変わってたのは好き。
人が死なないミステリーだしページ数も少ないけど、密度は高い小説だと
思います。面白かった。
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