【感想・ネタバレ】風ヶ丘五十円玉祭りの謎のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年04月07日

人が死なないミステリもたまにはいいなって思わせてくれる作品。
3作目にもなると私もすっかり裏染君に夢中で、裏染君と柚乃の会話を聞いて「仲良いなぁ」とニマニマしちゃいます。
鏡華ちゃんは同級生と居ると可愛いね。

今までは年上目線から見た鏡華ちゃんだったから新鮮だった。青春良き。高校生の日常のちょっ...続きを読むとした謎を解く短編集で、だからといって簡単な謎という訳でもなく今までと同じで事実と論理的思考で推理していた。

〝天使たちの残暑見舞い〟と〝針宮理恵子のサードインパクト〟が好き。

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Posted by ブクログ 2020年07月03日

裏染天馬シリーズ第三弾は日常の謎系の短編集。長編二作からの短編集なので、ちょっと箸休めかな、と思ったらこちらもかなり面白かった!

「もう一色選べる丼」は学食の食堂に返却されず、外に置きっぱなしにされ、なおかつ半分しか食べられていない丼の謎をめぐる短編。

シャーロック・ホームズはワトソンと初めて出...続きを読む会ったとき、握手をするなりワトソンが海外に行っていたことを言い当て、その理由を述べました。

裏染の推理もそれを彷彿とさせます。わずかな痕跡から食器を残していった生徒の特徴を絞り込んでいき、それに加えてのロジックで、遂に一人の生徒にまでたどり着く構成はお見事の一言!

『体育館の殺人』『水族館の殺人』と、ロジックに相当なこだわりを見せてきたこのシリーズですが、短編集の『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』でも、そのこだわりは健在です。

表題作「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」は、祭りの屋台のお釣りがなぜか50円玉ばかり。さらに調べていくと、少年が屋台の店主にお釣りを50円玉にしてほしい、と頼み回った、という謎をめぐる話。

不可解な謎と、ある意味納得のいく意外な動機がこれもまた上手い。シリーズのキャラもわちゃわちゃと登場して、その賑やかさも良かったです。

「針宮理恵子のサードインパクト」は、作中随一の甘酸っぱさ。
不良ぽく、口調も乱暴な理恵子とその後輩の華奢な吹奏楽部部員の早乙女。一応付き合っている二人ですが、早乙女が部活内でいじめられている、と思われる状況に理恵子は遭遇してしまい……

理恵子の一人称の語りと思考のもどかしさや、照れくささであったり、その青臭さが「いいなあ」と思ってしまう短編でした。

不良少女のギャップというか、女の子らしさというか、好きな人にはたまらないこと請け合いじゃないかなあ。そしてこの短編での裏染が、ある意味これまでで一番主人公らしかったかも(笑)

「天使たちの残暑見舞い」は教室から忽然と消えた二人の女子生徒の謎。
耽美な雰囲気もあり、そして大仕掛けもありの短編。この耽美な雰囲気も好きな人にはたまらないはず。

「その花瓶にご注意を」は裏染の妹の鏡華が主人公。
花瓶を割った犯人との推理対決。天馬は名探偵らしいというか、解決シーンになると淀みなく一気に推理披露し、事件を解決するイメージなのですが、鏡華は犯人の反論や矛盾を指摘されつつも、粘り強くその穴を埋めて、犯人を仕留める推理という感じ。

各短編と比較しての、天馬と鏡華の推理の過程の違いも面白かったし、もちろんロジックもしっかりしている。普段は猫を被ってる鏡華の暴走と、ワトソン役である同級生の姫鞠のやり取りも、他のキャラたちに負けず劣らず面白かった。

そして、最後に収録されているおまけの「世界一の居心地の悪いサウナ」
この短さでもロジックを放り込んでくるあたりは流石だな、と思ったのですが、登場する二人の関係性や、セリフからのも今後気になるところでした。
でもまあ、この二人「同じ穴のムジナなんだな」と思ったりもしたのだけれど(笑)

青崎さんの長編のがっつり推理にページを使う本格ミステリも好きですが、この短編集のような気軽に読めるロジックのミステリも、キャラの魅力も相まってとても良かったと思います。
長編だけでなく、この路線でもどんどん作品を発表してほしいなあ。

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Posted by ブクログ 2019年10月20日

青崎有吾の裏染天馬シリーズ第3弾は短編集
サブキャラにスポットを当てた、所謂スピンオフ的な短編集です。
長編で2作品を読み、キャラが立ってきた所で、この展開・・・こーゆーのが大好きです(^_^;)
米澤穂信「古典部シリーズ」や今野敏「隠蔽捜査シリーズ」にも存在しましたが、これがシリーズ物の醍醐味??...続きを読むだと思います!あくまで私見ですが・・・(^_^;)

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Posted by ブクログ 2019年06月13日

本格ミステリとは何か? という問いに対する僕の答えは「探偵役が真相に辿り着くまでの道筋が美しい物語」なのです。何故その真相に辿り着いたかが美しく書かれていないと満足できないのです。
その意味では青崎有吾による一連の裏染天馬シリーズは、まごうことなき本格ミステリなのです。

長編では殺人事件を相手に濃...続きを読む厚で緻密な謎とその解明が描かれますが、この短編集では所謂「日常の謎」を相手に軽やかに、でも推理は濃密に展開されます。
学食裏に食べ残しのどんぶりを放置したのは誰か? 夏祭りの屋台でおつりが五十円玉ばかりなのは何故か? 吹奏楽部の男子が閉め出される理由、放課後の教室から消失したふたりの少女、廊下の花瓶を割ったのは誰か? 何てことない事象を謎と仕立てて、その真相へと進んでいく展開は実に面白いです。細やかな伏線が(場合によっては大胆に)張り巡らされ、それを探偵役がひとつひとつ指摘していく爽快感。本格ミステリの醍醐味を味わえます。
あの「五十円玉二十枚の謎」の亜流が見られたのにも欣喜雀躍ですよ。

パスルゲーム的な話が多い中で「針宮理恵子のサードインパクト」は青春小説としての面も描かれています。見た目とぶっきらぼうな口調から他生徒から敬遠される女生徒は、年下の小柄な男子生徒付き合い始める。その男子がどうも部活の女子たちからパシリにされ練習場から閉め出されていると思い、どうすればいいのか悩む。
そこに潜む理由は解明されるのですが、その思い悩む姿やそこから取る行動が実に青春なのですね。このシリーズは所謂キャラクター小説の流れを汲むもので、キャラクターはかなり戯画化されているのですが、その中でこのように正統派青春小説のような展開を見せられると妙に得した気分になりますね。

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Posted by ブクログ 2019年01月23日

・楽しい短編集。殺人も起きないし、青春ものの王道っぽい
・シリーズのキャラものとして楽しめる。主人公が一番「謎」か?
・学食のやつとか、ありえない気もするけどな

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Posted by ブクログ 2024年04月22日

探偵・裏染天馬シリーズ第3弾
5篇の短編+おまけ
学園での様々な謎に裏染天馬の推理が冴える。謎解きもしっかりしていて、ちゃんとわからなかった。
そして、みんなの学園生活を感じられて楽しい。高校生してるわ~

特に面白かったのは
「針宮理恵子のサードインパクト」
針宮さん可愛いわ〜。早乙女君とのその後...続きを読むが気になる

「その花瓶にご注意を」
裏染鏡華ちゃんの推理。鏡華ちゃんのキャラが良い。鏡花ちゃんと姫毬ちゃんのやりとりが可愛いわ〜

おまけを読んで、さらに裏染天馬のことが気になるわ〜

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Posted by ブクログ 2024年02月19日

裏染天馬シリーズの第3弾 読みました。
連作短編集でして表紙の夏を彩るお祭りのお話を含めて、読みやすくて面白かったです。
これまた1・2作品の事件とは異なり、登場人物達も凄くいきいきしていましたね。

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Posted by ブクログ 2024年02月03日

当初はこの作品だけ日常系の謎で短編集とのことだったのでスキップしようかと思っていたけど、裏染天馬シリーズにすっかりハマってしまったので即購入。
日常系のミステリーはあまり読んだことがないけど、こちらもしっかり論理立てて真実が導かれる過程がとても面白かった。
あとは体育館などで出てきたキャラがまた再登...続きを読む場するとちょっと嬉しかったり。
天馬と柚乃ちゃんの掛け合いが好きです。

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Posted by ブクログ 2023年12月10日

シリーズ第三弾。

“日常の謎”系の連作五話&“おまけ”が収録されている短編集となっております。

このシリーズは、ロジカルな謎解きに重きをおいているので、日常の謎とは相性バッチリなはず!と思っていたんですよね~。
まさに、その魅力が凝縮されている一冊かと思います。

学食の外に放置された丼の謎を解...続きを読むく、第一話「もう一色選べる丼」。
夏祭りの屋台で、どの店もお釣りが50円玉ばかりなのはこれ如何に・・?第二話(表題作「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」。
彼氏の早乙女君を心配する、針宮さんの不器用な心情が瑞々しい第三話「針宮理恵子のサードインパクト」。
演劇部OBが体験した、抱き合った少女二人の消失とは・・?第四話「天使たちの残暑見舞い」。
天馬の妹・鏡華が、花瓶を割った人物を追求する第五話「その花瓶にご注意を」。
・・・第一話から第四話は天馬のキレキレのロジックを堪能できますし、第五話は鏡華と仙堂警部の娘(!)・姫毬さんとのやり取りを楽しみながら、鏡華の切れ味鋭い謎解きっぷりを見せてもらえます。
個人的には、“おまけ”の「世界一居心地の悪いサウナ」が大好きで、終始ニヤニヤしながら読んでいました。
何だかんだで“似た者同士”の二人のやり取りが面白すぎます~ww、
“彼”が“世界で一番会いたくない相手”ってのも気になるところですよね。

各キャラクターそれぞれ味があって魅力的なのですが、“裏染ファミリー”が一歩抜きんでている感じです(こうなってくるとオカンが気になります)。
ところで、いつになく“百合の香り”が芳しい本書ですが、第四話で柚乃と早苗がやらされていた検証現場を鏡華が目撃したら悶絶しただろうな・・と、ほくそ笑んだ私でした。

あと、これは希望なのですが、針宮さんと早乙女くんの“水族館デート”の話が読みたいです!
それで、デート中に事件(謎)が起こって何故か居合わせた天馬が解決・・みたいな“水族館のほにゃらら~丸美水族館アゲイン~”的な話を、青崎さん是非よろしくお願いします~♪

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Posted by ブクログ 2023年11月26日

裏染君と柚乃ちゃん達に会いたくて手に取りました。裏染君の明晰な頭脳を少し分けて欲しいものです(切実)。少し影がある所もたまりませんね。妹の鏡華ちゃんの推理も冴えています。どのお話も、解決はとても爽快感があります。続きが非常に待ち遠しいです。

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Posted by ブクログ 2023年10月23日

ミステリー書評
読書レベル 初級
ボリューム 250頁
ストーリー ★★★★
読みやすさ ★★★★★
トリック  ★★★
伏線・展開 ★★★
知識・教養 ★★★
読後の余韻 ★★★★★
一言感想:殺人なしのミステリが好な方、青崎有吾著の裏染&袴田シリーズが好きな方にオススメの5編+『おまけ』...続きを読むからなる短編集です。

今回は、ラブコメ要素が強過ぎるくらいのミステリです。殺人事件も起こらずに、のほほん気分なミステリなので気楽に読めます。特に本のタイトルにもなっている「風ヶ丘五十円玉祭りの謎」が私の好みでしたが、『おまけ』に登場する人物がスペシャル過ぎてこれも大満足でした(笑。

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Posted by ブクログ 2023年06月12日

裏染シリーズ第三弾!
ここまで出てきた登場人物たちをうまく活用した短編集。箸休めかと言うとそんなことはなく、どの短編もおもしろいです。
人が死なない日常謎に目を向けていて、ほっこり系ミステリ好きの私にとっては嬉しい一冊。
ぜひシリーズ通して楽しんでください!

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Posted by ブクログ 2023年06月10日

裏染シリーズ!
でも短編集よりは長編のほうが好きだな〜
裏染と柚乃の掛け合いと、裏染の推理が好きだけど、短編集だとどうしても導入部分が多くなる!

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Posted by ブクログ 2023年05月16日

裏染天馬シリーズの短編集で、今作のテーマは「日常の謎」。
長編に比べミステリー要素が薄いかと言えばそんなことはなく、このシリーズらしい精緻なロジックに加え、キャラ同士の愉快な掛け合いも楽しめます。
不器用な不良少女が愛おしい「針宮理恵子のサードインパクト」がお気に入り。

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Posted by ブクログ 2023年02月09日

シリーズ第3作目
今回は人が死なない連作短編集。

日常の謎でもトリックがあって面白かったし、キャラがどんどん愛着湧いてきた!
そしてお父さんとの仲は言うほど…?今後も楽しみ!!

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Posted by ブクログ 2022年11月08日

裏添天馬シリーズ第3弾。短編5話とおまけの話1話という構成で、1話目は体育館の殺人の2週間後という設定、第2話は水族館の殺人の10日後という設定。いわばミッシングリンク(使い方あってましたっけ?)的作品。ミステリーと言っても殺人事件は一切なく、高校生の学内や、日常で起きた謎に挑む天馬や柚野、天馬の妹...続きを読むの鏡華たち。他の作品で出てきた登場人物の何気ない高校生活や個性を掘り下げたようなお話。おまけの話では天馬の父親も出てくるし。とにかく第4弾以降、期間が空いているので第5弾を切望します。

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Posted by ブクログ 2022年10月29日

シリーズに登場するおなじみの人物たちが活躍するためシリーズ読者にとってはうれしい一冊。それぞれ趣向を凝らした短編で楽しめるが、謎は裏染が一瞬で解いてしまうため読者が考える余地はない。

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Posted by ブクログ 2022年08月26日

短編集も面白かった。日常の謎系好きにはたまらない。
ライトノベル風?のキャラ付けが濃くなってきたような……。これが平成風ってことか!

『もう一色選べる丼』
タイトルからして遊び心が満載。放置された学食の食器という謎、これをこんな風に謎解きするなんて。何を謎にするか、というのも作家のセンスなのか。
...続きを読む
『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』
競作 五十円玉二十枚の謎が大好きな新本格ファンにはたまらない。このオチもまた…笑。お兄さん、だんだん心配症なお父さん的になってきちゃって。

『針宮理恵子のサードインパクト』
青春小説!胸キュン!かわいい!!
裏染天馬くん的にはこう、眺めて楽しむ学園ラブコメ的な存在なんだろうか。謎もよかったけど、物語がすごく良かった。これ好き〜。

『天使たちの残暑見舞い』
これは、作者の百合趣味が爆発してるんだろーか????
密室トリックのこのネタすごいおもしろかった。一発ものとも言えるけど、料理の仕方も楽しい。

『その花瓶にご注意を』
探偵キャラとしての鏡華ちゃんにはそこまで惹かれないんだけど、おともだちの仙堂さんがまさかの…で面白かった。再登場あるかな?

『おまけ 世界一居心地の悪いサウナ』
裏染天馬くんの気になるところのさわりに触れられた、のかな。シリーズでこの人はまた出てくるんでしょうね、楽しみだな!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年08月21日

裏染シリーズの続きとして、手に取った本作。
天馬だけでなく、鏡華の活躍ぶりも楽しめる本作は珠玉の短編集でした。自作も期待して読みたくなりました。
父親との関係も少しだけ表現されており、そこまで悪い仲でもないことが明らかになりましたね。

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Posted by ブクログ 2021年12月26日

風ヶ丘高校のチャーミングな面々が活躍する短編集、裏染天馬シリーズの第三弾。
どの作品も人物の魅力が出ていて面白いっ! 裏染天馬シリーズを読んでいる人は必読の一冊です。

■もう一色選べる丼 ★3
裏染天馬と袴田妹のやり取りはどんなことでも楽しいですね。
犯人の行動ですが、自分も似たようなことをやっ...続きを読むてしまったことがあります。ごめんなさい…

■風ヶ丘五十円玉祭りの謎 ★5
夏祭りの描写や、登場人物がガヤガヤしている雑多な雰囲気が超素敵。意外性のある結末もGOOD!

■針宮理恵子のサードインパクト ★5
いい年にもかかわらず、思わずキュンとしてしまいました… 二人を応援したくなりました。裏染天馬の優しさも甘酸っぱく、本編のムードを盛り上げています。

■天使たちの残暑見舞い ★4
女子のみなさまがBLを好む理由が少し理解できた気がしました。確かにこの雰囲気はドキドキする。真相を当てる推理も見事でまとまった短編です。

■その花瓶にご注意を ★3
ロジカルにトリックを解いていくさまがお見事。緋天学園の二人も利発で可愛らしく描かれています。

全編通して、青春があふれ出る世界観がとっても素敵。懐かしいあの頃に戻りたい人におすすめの作品です。

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Posted by ブクログ 2019年05月29日

短編集。裏染妹と仙堂娘がなかなかいいコンビで面白かった。このコンビだけで1冊読んでみたいかも。針宮のピュアなところも良かった。天使たちの残暑見舞い……扉絵がけしからん!(笑)ちょっとドキッとした。

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Posted by ブクログ 2017年10月30日

短編ミステリ集。   
ユーモアに富んでいて面白い。    
日常の謎をロジカルシンキング。     
いつもと違う人物の視点や裏染妹が探偵役の話など、いつもと違う味わいを楽しめる。

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Posted by ブクログ 2022年01月16日

裏染天馬シリーズの短編。今回は殺人事件ではないため、ある意味安心して読める。しかし読み応えは十分、むしろいくつもの変わった日常的ミステリを読むことができる。また、動機やトリックは日常にありそうな変わり種が多い。キャラクターも掘り下げられていて読みやすい。 天馬以外の探偵役である裏染鏡華の推理も、天...続きを読む馬とは違っていて面白い。

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Posted by ブクログ 2023年01月12日

裏染天馬シリーズ3作目
今作は連作短編集
そして「人が1人も死なない」学園日常系ミステリー

ちょっとそれは動機や結果として厳しくないか?という点は無いことも無いが物語全体的にポップに仕上がっており、かつページ数多くは無いため気軽に読みやすい

この兄にしてこの妹ありというようなクセあり鏡華も性癖全...続きを読む開で登場
ラスト付近では次作の予告のような場面や裏染の親に関することもチラ見せ

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Posted by ブクログ 2022年11月27日

風ヶ丘高校では日々、謎に満ちた出来事が起こる。放課後の教室で抱き合う女子高生たちの謎。食堂裏の片付け忘れられたトンカツ弁当の謎。どの屋台で買い物してもお釣りにご十円玉が含まれる謎。学食や教室、放課後や夏休みを舞台に、不思議に満ちた学園生活を描く連作短編集。

高校生の日常に焦点を当てた “裏染天馬”...続きを読むシリーズ初の短編集。この短編集では殺人事件は一切起こらず、高校生の日常で起こるちょっとした謎を、探偵 裏染の持ち前の推理力で明らかにしていく。というお話。

ただ、数少ないヒントと状況証拠を分析して、丁寧にロジックを紡いていく様子は圧巻で、ミステリの醍醐味が凝縮された五篇の短編たちは非常に満足度は高めでございました。

また本作では、普段、”裏染天馬”シリーズで脇役とされるキャラに焦点が当てられたスピンオフ的な作品でもあり、“体育館の殺人”、”水族館の殺人”と読んできた僕からしたら、いろんな登場人物の普段では見ることの出来ない一面を盗み見することもできて、そちらの点でも満足です。

“風ヶ丘五十円玉祭りの謎"を読む上で注意点を挙げるとすれば...本作だけを読むとなると楽しみが半減する可能性が高いので、本作を最大限に楽しむには、シリーズ一作目の”体育館の殺人”から順に読むことをおすすめします。

またノベライズ的な趣が強くて、キャラクター性を楽しみたい!という方には”裏染天馬"シリーズは非常におすすめです。(ミステリ要素も十分面白いので心配無用です)

興味があれば、ぜひ、手に取ってみてくださいね。

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Posted by ブクログ 2022年01月08日

今回はコージーミステリー色全開の短編集。
天馬の天才的な推理よりも、何やら少しだけ爽やかなお色気を醸し出すシーンが多かった印象です。

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Posted by ブクログ 2021年11月25日

裏染天馬シリーズの短編集。
他の作品を読んだことがある者にとっては、エキストラ出演する生徒たちに、思わずニヤリとさせられる。
事件は些細なものばかりで、殺人事件は起こらず、真相もくだらないのも正直多い。
シリーズを読み進める中での、また違った雰囲気を楽しめた。

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Posted by ブクログ 2021年10月21日

再読。裏染天馬シリーズ短編集。いわゆる日常の謎系ミステリ。学校内で巻き起こる数々の謎に対して、裏染天馬がお得意のロジックを駆使して合理的な解決をしてみせる(一話だけ妹が探偵役の話もあるが)。特に一番謎と結末までの距離が飛躍しているのは「もう一色選べる丼」ではないだろうか。食べ残しから謎解きをするとい...続きを読むうのはユーモアがあるが、特に日常的な雰囲気が強くて身近な謎と言える。本作品は全体的に笑える要素が多めなので気軽に楽しめる点もよかった。

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Posted by ブクログ 2017年10月27日

天馬シリーズ、初短編集。さらっと読めてしまい、感想は特にない…かな。ま、普通。好きなキャラはつるぺた鏡華ちゃん。アニメ化したら相当な美少女だな^^

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Posted by ブクログ 2017年09月06日

短編集。水族館やら体育館と繋がってる話もありますが、ネタバレにはなってない絶妙なさじ加減(笑)
著者の他のシリーズと比較して外連味が物足りないと思ってしまうのは、学園が舞台だからか。毎度思わぬ方向への推理の転換があって面白かったです。

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