あらすじ
密室、容疑者全員アリバイ持ち──「不可能」犯罪を専門に捜査する巻き毛の男、御殿場倒理。ダイイングメッセージ、奇妙な遺留品──「不可解」な事件の解明を得意とするスーツの男、片無氷雨(ひさめ)。相棒だけどライバル(?)なふたりが経営する探偵事務所「ノッキンオン・ロックドドア」には、今日も珍妙な依頼が舞い込む……。新時代の本格ミステリ作家が贈るダブル探偵物語、開幕!(解説:杉江松恋)
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Posted by ブクログ
倒理と氷雨のコンビが織り成す、不可解と不可能の犯罪を紐解く推理が最高!
ショートストーリーを重ねて物語が展開されるので、1話ずつがサクサク読める。
また、1話が短いにも関わらず、しっかりと読者にも推理が楽しめるように証拠が出されるが、ただ推理するだけでは辿り着けなくて、推理思考を展開して証拠や状況を重ねて見ないと真相が見えない所はとても読み応えがあり、楽しめると思います。
なお、作中で描かれる探偵2人と警察の穿地、犯罪プランナーの美影、この4人の人間関係も物語を盛り上げる重要な要素で今後の展開も楽しみになる。
物語全体的には登場人物の視点で物語を追える点が語り手によって見え方が変わる為読んでても飽きが来ないので、次のページを求めて本をめくる手が止まりませんでした!
日常的会話等も登場人物の個性を見れる良いシーンとして構成されていて、終始とても楽しみながら最後まで読めました!
ミステリ初心者にも取っ付きやすく読みやすい作品に感じました!
Posted by ブクログ
とても面白かった!
連作短編だから、時間なくてもスイスイ読めて、
毎回あっ、となってました。
作者さんの謎が、毎回想定外で、驚きの連続でした。
Posted by ブクログ
ドラマを見て面白かったので購入。
ドラマと小説は似ているのでここのシーンだ!ってなるので楽しいです。
私は、探偵系はドラマパートが長くて好きではなかったのですがこの小説はドラマパートが少なく、
推理のパートが多いので楽しく読むことができました。
キャラの性格も面白く気に入りました。
途中で事件の略図(?)も描かれているので事件現場の様子がつかみやすかった。
初めて探偵系を飽きずに最後まで読めました。
なので飽きっぽい人にもおすすめです。
色々な事件が出てくるので1冊で結構満足します。
面白かったので2巻目突入。
Posted by ブクログ
ドラマが始まるからというのがきっかけでこの本を読み始めたが、こんなに面白いんだとは思わなかった。御殿場くんと氷雨くんとの掛け合いが癖になってしまった。穿地のお菓子のシーンが好きで毎回楽しみだった。御殿場くんの過去についてもこれから明らかになっていくと思うと楽しみで仕方ない?
表題作が素晴らしい
新鮮味のあるトリックと論理的な解決が好印象。
いかにも作り物っぽいキャラクター造形は好みが分かれるかもしれない。
Posted by ブクログ
地雷グリコ以来の青崎有吾さん、やっぱり読みやすいし、キャラづくりは天才的というか、大好きです。表紙が赤いのも好みです。
7話全部面白ーい!とくに『10円玉が少なすぎる』は秀逸!
7話の短編で描かれる事件、推理、解決!
約40ページでよくやるわ!
ハウダニットの倒理と、ホワイダニット氷雨
の2人探偵のバランスがリズム感よく読書を進めてくれます。バイトの女子高生薬子ちゃんも
すばらしいスパイスです。
語り手が毎話変わったり、世界観を少しずつ
広げていく雰囲気は、読者の興味が増していき
ファン化しちゃいますね。
続編あるので読みたいけど、積読あるしなぁ
悩んじゃいますが、多分よんじゃうんだろな。
Posted by ブクログ
「10円玉が少なすぎる」の展開が最高におもしろかった!
「地雷グリコ」から青崎作品に入り、何作か読んだ中で、この作品の話の展開が心地よくてとても痛快だった!!
ノッキン〜は登場人物のキャラ立ちもすごくて、少ない登場人物だけでも充分楽しめる作品だが、このお話はほぼ3人だけで進行していくので面白い。舞台向きな作品かも。
タイトルで検索したら既にシリーズでドラマ化してたのねー!!映像も観てみたい〜!!
Posted by ブクログ
最近ドラマを一気見して懐かしくなり再読。不可能(ハウダニット)担当と不可解(ホワイダニット)担当のW探偵が密室殺人、ダイイングメッセージが絡んだ事件を解決していく短編集で、衆人環視の中行われた毒殺事件の『限りなく確実な毒殺』や謎の会話から思いがけない真相に辿り着く『十円玉が少なすぎる』など遊び心に溢れた作品ばかりで面白かった。
Posted by ブクログ
キャラの設定、関係性が非常に刺さる。探偵×探偵、最高。短編集であることや、倒理と氷雨の掛け合いが軽妙かつおしゃれでテンポよく読める。お互いがお互いの推理の足りない部分を補い合ってるのが非常に良い。トリックも面白く、些細な描写が実は解決の糸口になっていたという作りが絶妙。同ゼミ4人の過去の因縁について、要所要所で巧みな匂わせをしてくるので、続きがすぐに読みたくなる。
Posted by ブクログ
体育館の殺人以来のシリーズ物。ドラマ未視聴。不可能と不可解それぞれ分担して推理するのか面白い。万能ではないからこそのお互い刺激しあって結論にたどり着ける。あとは、過去に何があったのかに気になるところ
Posted by ブクログ
テンポの良い連作短編で面白かった。不可能と不可解で補い合って結論に至るのが新しい感じ。
ドラマも面白かったけど小説はよりシンプルで分かりやすい。
Posted by ブクログ
探偵と助手ではなく2人とも探偵で不可解専門、不可解専門。協力ではなく補っている関係がとても良い!!
氷雨と倒理の掛け合いもテンポ良く読みやすかったです。
不可能、不可解、次はどっちかな?と読み進めていたらあっという間に読み終わってしまいました…
氷雨と倒理の今後も過去も気になる…
相変わらず私は答えに辿り着けなかったですが
謎解きの爽快感はさすが青崎先生!
楽しかった!続きも読もう!(ドラマも見てみたいな…)
Posted by ブクログ
どの短編も一定のクオリティで、ほんとに安心して読める作家さんだなぁと思う。
どのトリックも納得感があるのと、途中から登場人物の過去が見えてくると、もう1段物語の続きが気になって読み進めてしまう。
Posted by ブクログ
How担当の倒理とWhy担当の氷雨が共同で営む探偵事務所に持ち込まれる事件を解決していく連作短編。
一般的なミステリ小説の流れである、日常→事件発生→捜査→解決→逮捕→後日談の中の捜査→解決の部分が抽出されたような内容で、ひたすら謎解きを楽しめる。
とくに「十円玉が少なすぎる」では、退屈を紛らわすためにバイトの女子高生 薬子からもたらされた日常の謎を推理する。男のセリフからどんどん推理を膨らませていく展開が好きだった。
主役の二人と同じ大学のゼミで犯罪を研究した刑事の穿地、犯罪計画を提供する美影。この4人の関係は気になる。
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一つずつの謎解きやエピソードが短いので、とても読みやすかったです。主人公2人やサブキャラクターたちもとても魅力があって、アニメや映像で見たくなる作品でした!
Posted by ブクログ
あまり現実味無くキャラ立ちしているので、初めは入り込みにくかったが(事件現場で警部補がぽろぽろくずが落ちそうな菓子を食べるとか無いよねえ!?)アニメを観ているような気持ちで読むと面白くなってきた。
主人公の探偵ふたりの、お互いを補いあわなければ1人では未熟だという心許無さも探偵物には珍しくて魅力だと思う。
薬子ちゃんが可愛くて好きだなぁ。
あと人相を俳優で例えるのに早川雪洲ってどれだけの人が分かるの。渋い、好き。
主要登場人物たちの過去に何があったのか気になるので続きも読みたい。
Posted by ブクログ
短編集という事で軽いミステリーという感じでした。キャラが魅力的で、同じ研究室出身の4人の過去がどういうものだったのが気になる終わり方でしたね。続編もあるようですので、先を読めることが楽しみです。
Posted by ブクログ
青崎さんだし、設定に惹かれて買ったけど、この薄さでこの話の数…?と思いながら読んだ。さくさくっと読める推理もので、最初は微妙かと思ったけど、ちょっとだけ過去に訳アリ描写が出てきたあたりで、引き込まれてしまった。話ひとつひとつは短いし、多分難解ではないけど手軽に読めるところがいいのかな。通じる人にしか通じないようなネタ(フルハウスとか笑)のやりとりしてる二人は読んでて楽しい。
Posted by ブクログ
人物設定はガチガチの本格派とは言い難いが、事件解決のプロセスや推理は本格的で、引き込まれてしまう。1編あたり約40ページなので、事件解決のみに焦点を当てて、サクッと終わる印象。長編本格ミステリーでは、背後にある人間模様なども複雑に絡んでくるのだが、この作品はそういったゴタゴタとは無縁(全編に通して背後に伏線はあるのだが)。そういった意味では物足りなさを感じるかもしれないが、事件の解明のみに主眼が置かれているので、短時間で読み切りが好きな人にはうってつけに思う。
Posted by ブクログ
不可能専門の御殿場倒理と不可解専門の片無氷雨のバディが事件に挑む短編集。雰囲気含め映像化しやすいのは納得。似て非なるハウダニットとホワイダニットとを掛け合うようで掛け合わない2つの事象を上手くトリックに落とし込み、尚且つ短編にまとめている手腕は流石。また青崎さんの魅力として視点の移り変わりの上手さを感じる。2人の探偵の視点を話ごとに切り替え、キャラ立ちを持たせている。デビューからそうだが青春小説の書き手としても良さを感じる。シリーズものながら次作で区切りとのこと。これを続けるのは大変だろうなぁ。
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「探偵が殺人事件に関与できる世界線」にすんなり入れれば、楽しめると思います。トリックや謎解きは「おおー」と思いながら読みました。すごく映像向きだと思ったので、ドラマが見てみたいと思いました。
Posted by ブクログ
トリックを暴く楽しみを存分に味わえる短編7つでした。
(私の選書が偏っているからかもしれないが)犯行の動機よりもどういうトリックで犯行に及んだのかに重きを置いているミステリは珍しいと思うんですよねぇ。
久しぶりにトリックが暴かれる面白さを堪能できました。
ルービックキューブの6面がきれいに揃ったかのスッキリ感!(揃えたことはないのですが。汗)
「整う」とはまさにこの事。この爽快感が味わえます。
1編が短いので隙間時間を活用して読めるのもポイント高いです。
登場人物のキャラがみんな濃くて、ちょっとラノベっぽいノリ。
ドラマ化したようですが、映像化しやすいし帯に映っていたメンズが主人公二人と考えると、確かに映像映えしそうです。
実は帯に載っていたメンズ二人に魅せられて本を買ってしまった、というのもある。
(アマプラに登場したら見てみたい)
そして、この本に親近感が沸いたのには他にも理由がありまして。
登場人物の一人、穿地警部補(主人公二人のライバルとも仲間とも言える人物)は事件現場で常に駄菓子を食べているキャラなのですが。(こういうところがラノベっぽい。笑)
その駄菓子がうちの子どもたちが普段食べているのと一緒!(共通点があると親近感沸きますよね!)
シャンペンサイダー餅、ヤングドーナツ、うまい棒など。
中でも「ガブリチュウ」って言葉を発見した時はテンションが上がりました!
これ、うちの息子がハマって毎日食べてるやつ。
息子が食べてるのを横目に「なんだこれ」と思ってたのですが、このお菓子、そんなに有名だったのか!!
私が子供の頃はなかったお菓子なんですよね。
未だに食べたことない。
知ってるお菓子で年齢バレそうですね。
そんな感じで、謎解き以外にも次は何のお菓子が出てくるのかな~、とWで楽しめました。
Posted by ブクログ
ノックドドアくだりは面白いが、そもそも推理小説って好きじゃないんだよなと思い出す。
短い事件が何個か語られ、読み易いが、ファスト小説だなと思って読み進む。が、後半4人の主人公と語られぬ過去の事件にワクワク。
ふむ、山に行くときに、手持ちの小説がなく、娘から借りる。娘は気に入っていたが、アイドルがドラマで演じてたから好きになっただけじゃないのかい、このチャラチャラ小説はと思っていたが、ベースがしっかりしている話で面白いかもと思い直す。
続きが気になる。
Posted by ブクログ
トリックの解明に強く不可能専門の御殿場倒理と、動機や理由を探るのに強く不可解専門の片無氷雨、二人の探偵が事件を解決していく短編集です。2人は、探偵事務所『ノッキンオン・ロックドドア』を共同経営しています。
探偵小説といえば、ホームズとワトスンのように探偵と助手という関係性は多いですが、本作のように二人の探偵が相棒となっているのは珍しいと思いました。ほとんどの探偵は不可能と不可解、どちらも一人で解決してしまいますが、確かに人によって考え方に違いはあるのだろうな、こういう探偵たちがいてもおかしくないのだろうな、と感じました。
基本的に短編は一つずつでも楽しめますが、全体を通しての謎も見え隠れします。
犯罪を暴く仕事に就いた倒理と氷雨、犯罪者を捕らえる仕事に就いた警部補の穿地、犯罪を作る仕事に就いた美影。四人は、大学時代同じゼミに在籍していました。
五年前、仲間の一人が密室で切られて倒れており、血のメッセージがあったという事件の謎が解かれる日は来るのか、次作も楽しみです。