あらすじ
人気声優・斉藤壮馬さん、絶賛!
倒理も氷雨も魅力的ですが、穿地さんも素敵かつ変なお姉さんだし、神保も食えないやつで面白いし、美影もめちゃくちゃ演じてみたいです。
絶対に朗読したいと改めて思うと共に、このカタルシスは小説でしか味わえないよな、とも感じております。
軽妙な掛け合いに隠されたトリックやオマージュの数々に、ミステリ好きも唸ること間違いなし!
解かないほうがいい謎なんてこの世には存在しない──。
不可能な謎専門の御殿場倒理、不可解な謎専門の片無氷雨。
大学のゼミ仲間だった二人は卒業後、探偵事務所を共同経営し、依頼人から持ち込まれる数々の奇妙な事件に挑んでいく。
そして、旧友との再会により、唯一解かれていなかった〝五年前の事件〟の真相が遂に明かされて……
ダブル探偵が織りなす人気シリーズ第二弾。(解説 東川篤哉)
目次
穴の開いた密室
時計にまつわるいくつかの噓
穿地警部補、事件です
消える少女追う少女
最も間抜けな溺死体
ドアの鍵を開けるとき
私が解説を書きたくない、いくつかの理由
東川篤哉
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
前作に続いて2人の探偵と1人の刑事、1人の犯罪者(?)の話。4,5個の別の事件が詰まってる。最後は4人の因縁の事件の話。前作もそうだったけど読み易くて全部トリックやオチが面白い良い本。是非1冊目から続けて読んでほしい。
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5年前の事件の真相、これまでの描写から完全にミスリードされていたので驚いた。行動としては間違っていたと思うが、動機は非常にアツい。相手を思うが故の行動が最高。
今回は穿地メインの話がいちばん好きかもしれない。真相を見抜く穿地の有能さ、警察一族に生まれたことでの煩わしさとそれに対しての穿地の折り合いのつけ方が、より穿地というキャラクターに深みを与えていると感じた。容疑者の動機や行動も考えさせられるものがあると思う。
今作も倒理と氷雨の気安いやり取りがおしゃれでテンポよく読める。終わり方がとても綺麗だし、前作最初と今作最後の章タイトルが伏線回収感あって良いんだけど、できればまた皆の活躍が見たい。ぜひ続編をお願いします。
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ドラマの事前学習のために購入しました。
1巻同様、とても面白く読み進めることができました。
1巻から物語と並行してすすめられる一つの謎を、最後に主要人物全員で解き明かしていくのがとてもよかったです。読み終わった後に満足感のある作品でした。
ドラマ版についても氷雨くん倒理くんがそれぞれぴったりのキャスティングでとても面白かったです。
Posted by ブクログ
1巻をすぐ読み終えたあと、すぐに2巻を読み始めた。だんだんとわかっていく御殿場くんの過去についてや美影、穿地、氷雨、御殿場の4人の関係性についていろんなことがわかっていき最後には肝を抜かれた。美影が作るチープトリックを御殿場、氷雨の2人をはじめ穿地たちが謎を解いていく姿がすごく好きだ。ドラマもどうなるのかと期待が膨らんでいく。
Posted by ブクログ
どの話もおもしろかった!!
二転三転したり伏線が張り巡らされていて楽しかったです。最後の話を読むと、あれ?長編読んでた?ってなりました。
また好きな作品に出会えました、ありがとうございました。青崎先生の作品が益々好きになりました!続き書いてほしいな…
(解説がおもしろかったので東川先生の作品も読んでみようかな笑)
Posted by ブクログ
最終話の倒理の事件の流れはなんともすっきりしない。
なんというか、動機がぴんとこないのだ。
そこで美影が消えて、犯罪コンサルタントになっちゃった流れも私には謎すぎる。
でも、登場人物は魅力的だし、彼らが解き明かす事件も魅力的。壁に大きな穴の開いた密室の謎とか本当にびっくりした。
美影が姿を見せる場所は、ドラマの寄席もいいけど、原作の書店というのも好き。
ドラマも原作も、続きを待つ。
Posted by ブクログ
前作に引き続き面白すぎる!!
特に倒理と氷雨のコンビが好き!
日常では仲が良いだか悪いんだが。
でも依頼に関しては
何だかんだ連携プレーで解決していく。
そんな2人が私は好きです。
だから最終話で
同級生4人に起きた事件の真相が明らかになったとき
予想もしてなかった真相に
思わず「嘘でしょ!?」て声が出てた。
事件の真相が明らかになった後の
「倒理を犯罪者にしたくなかった」
「おまえを犯罪者にしたくなかった」
氷雨と倒理の言葉には
なんて名コンビなんだと思いました。
また
倒理と氷雨の、同級生4人の
推理や日常を読みたいです。
2023年 連続ドラマ化
〈ドラマキャスト〉
御殿場倒理▷松村北斗さん(SixTONES)
片無氷雨▷西畑大吾さん(なにわ男子)
穿地決▷石橋静河さん
薬師寺薬子▷畑芽育さん
小坪清太郎▷駒木根隆介さん
糸切美影▷早乙女太一さん
神保飄吉▷角田晃広さん
天川考四郎▷渡部篤郎さん
〈主題歌〉
CREAK/SixTONES
Missing/なにわ男子
Posted by ブクログ
前作から引き続き2冊連続で読破!
事件が短編で一つずつ解決していきながら、大きな過去の事件について触れていくストーリー展開。
「消える少女追う少女」は失踪した女子校生を探すお話だが、まさかの展開でおもしろかった!
血が流れない話でも、ここまで面白く展開させるのが青崎作品の一つの魅力だと思う!
この探偵事務所の2人のお話の新作もぜひ読みたい!
Posted by ブクログ
前作で気になっていた関係性を、惜しみなく全部おもてに出してきてくれるので、たいへん満足感があった。同時に、ここから先に続けるのは難しいか…?という気もしてしまう。
真実が明るみに出た(というか、ほぼ解かれていた)けど、関係性が変わらないから。 当事者間ですでに許しがある中、何を乗り越えるのか、目的設定が難しい。
吉田修一のパレードを思い出した。
Posted by ブクログ
本作では倒理と片無のW探偵が『穴の開いた密室』や人間消失という不可能と不可解が絡んだ事件を推理する話や彼らと同じ大学の同期である穿地警部補が主役の話が6編収録されていて、特にラストの短編はシリーズキャラクター達がこれまでの過去の因縁に決着をつける感じで短編集の筈なのに一つの長編を読んだような感慨深さがあった。もし続編が出たら是非読みたい。
Posted by ブクログ
各キャラクターの書き分け、情景描写が明確なのでさくさく読みやすいのに人物像も情景もちゃんと思い描ける。青崎有吾巧いなぁ。
大学時代のゼミの教授がクセ強いけどちょっとお茶目だったり、穿地を主人公にした一編があったりと倒理と氷雨を取り巻く周りも厚みが増してきて嬉しい。
最終章、5年前の謎の真相が分かってから読み返すと、とある2人のセリフや行動が初見とは違って見えてきて、この時はこんな気持ちだったのかなと考えながらじっくり楽しめた。
Posted by ブクログ
青崎先生は進化している!
本シリーズより前に執筆していると思われる天馬シリーズでは、個人的にどうしても人物へ感情移入しづらい点が気になっていたんだけど、
本シリーズではしっかり二作で人物像に深みを持たせ、関係性の回収まで済ませてしまった!
終盤明らかになるメインキャラの内のとある2人の、ある種のビターな"共犯関係"は、読む順番は前後してしまったけど、地雷グリコのアノ2人の関係性にも似ていた。
元々素晴らしいロジカルな推理の展開に、人物描写の妙まで加わって、今後がますます楽しみ。
Posted by ブクログ
ドラマ未視聴。前作を読んでそのままこちらも一気読み。毎回この短さでトリックありオチもある話が読めるのは嬉しい。でもこれもう続きは……難しいかな
Posted by ブクログ
軽い、チャラい。一話簡潔で人が死んだりする短編集だけど軽いしチャラい。短編なのにちゃんと謎があってちゃんと二転三転する。
犯行現場の部屋の壁にわざわざ大きな穴が開けてあったり、水の無いプールで溺れていたり、提示される変な現場の謎のせいで、ついつい軽く読んでしまう。そんな感じでした。
Posted by ブクログ
「不可能専門」の倒理と「不可解専門」の氷雨の息が合ってるようで合ってない、そんな距離感がおもしろい本だった。超大掛かりなトリックでもなく、めちゃくちゃ驚くようなトリックでもなく、本の言葉を借りたら【チープなトリック】かもしれない。
倒理と氷雨の掛け合いがいい調味料だったなぁ、と。
個人的には穿地推し
Posted by ブクログ
前作より面白いな〜って思ったかも!なんとなく関係性がわかってきたからかな。短編連作の中に、きっちりトリックを仕込んで、解決までもっていくのが素晴らしい。キャラクターの会話の店舗もすきだし、多分彼らと同世代だからなんとなくネタが分かるのも面白い。
『消える少女追う少女』が一番好きだったな。前作から匂わせてきた四人の過去と関係性に、そうきたか…!って思ったしちょっとビターな感じで終わって逆に好きだった。長編が読んでみたい。
Posted by ブクログ
トリックの解明に強く不可能専門の御殿場倒理と、動機や理由を探るのに強く不可解専門の片無氷雨、二人の探偵が事件を解決していく短編集です。2人は、探偵事務所『ノッキンオン・ロックドドア』を共同経営しています。
不可能の専門分野だと思ったいたら不可解であったり、どちらの領分か定まりきらず、真相に近付くにつれて変わっていくのも面白かったです。
また、倒理、氷雨、穿地、美影の四人が再びそろい、前作から続いていた五年前の謎を解くときがやってきます。
謎が解かれることで四人の関係はどうなっていくのか、ドキドキしながら読むことができました。
Posted by ブクログ
シリーズ二作目。変わらず会話のテンポがよく、今回は穿地サイドの話も入っていてバリエーションが豊富だった。
メインの謎解きは終わったけど、続くなら探偵ものとしてまだ読みたいなー。
Posted by ブクログ
いやー最高でした。
欲張りかもしれませんがドラマからではなく
小説から読みたかった
ドラマではラスト穿が探偵事務所に入ることになりますが
原作ではなってません
3が出るなら三人が同じ探偵事務所で働く姿を見てみたいものですね
Posted by ブクログ
不可能担当探偵と不可解担当探偵シリーズ第2弾
ドラマを観終わってから読んだのでおおよそは既知の事件だけれど台詞とか細かい内容が違うんですよね。面白かったです。
他作品がアニメ化されてるだけあってキャラクターを立てるのが上手い。ただし倒理の行動と思考はは一貫しているんだけど氷雨はちょっとあれっ?って思うところがあるかなー。たまに突拍子もないことをするような学生時代のエピソードでもあれば100%納得したんですが。
本好きとしては美影と会う場所は原作どおり古本屋さんにしておいてほしかったかも(笑
続編が出たら読みたいです
Posted by ブクログ
「ノッキンオン・ロックドドア」2冊目。手に入れた愛車・日産〈パオ〉がかわいい表紙。
この作者さんのお話、裏染天馬シリーズもそうなのだが、作者の論理的謎解きには敵わないこともあり、どちらかと言えば、登場人物の間で交わされる仲良しな会話やキャラクターのかわいいところを楽しむ感じで読んでいるところも。
今回も倒理と氷雨のテンポ良いやり取りや穿地(名字で呼ぶほうがしっくりする)のそっけなさやお菓子好きのところがいい感じ。
■穴の開いた密室/壁に巨大な穴が開いた密室
■最も間抜けな溺死体/水がないプールでの溺死体
斬新な設定で謎解きは意表を突く。「穴の…」は動機が薄いようには感じた。
■時計にまつわるいくつかの嘘/壊れた時計が示す犯行時間と容疑者の完璧なアリバイ
■消える少女追う少女/トンネルに入ったまま忽然と姿を消した女子高生
こちらは古典的なネタを今風に味付け。「消える…」で行方探しを依頼しに来た少女の心情がいじらしい。
■穿地警部補、事件です/マンションからの転落死体は自殺or他殺
警察一族に生まれた穿地の屈託が描かれて、また彼女が好きになる。お話も一転二転して楽しめるが、容疑者の心境と被害者の心理にはやや違和感。
■ドアの鍵を開けるとき/5年前の事件とその時倒理の首に残った赤い線
1作目から引っ張ってきた事件の謎解き。倒理、氷雨、美影に穿地、4人の揃ったところで語られる彼らの学生時代に起こった事件の真相はほろ苦く切ない。結構重めの話だったが悪くない感じに着地して良かった。
このシリーズ、これで終わり?それとも続く?
Posted by ブクログ
穿地さんのお話もあって、1より面白かった印象!
ドラマも観てたからより楽しめたのかな?
短編集なので読みやすいし、キャラも濃いので入りやすいです。
Posted by ブクログ
ダブル探偵の御殿場倒理と片無氷雨が活躍するシリーズ第2弾。基本的な構成は前作と全く同じで、事件は事件だが少し風変わりな事件を解明していく。
そして本作で、今まで全編を貫いてきた謎が明かされる。そうなると、これで終わりなのか、次回作があるのかが気になるところ。
Posted by ブクログ
「不可能な謎」専門の御殿場倒理と「不可解な謎」専門の片無氷雨の探偵コンビ。
そういう謎⁈⁈ってやつもありつつ、1話が50ページ程度とそんなに長くなく、サクサク読めた。
ドラマを先に見てしまったので、最後の謎は、事件の真相がわかっちゃってた。やっぱり先に本を読まなきゃなー。
Posted by ブクログ
全作同様おもしろいポイントは変わっていない。また穿地視点の短編もあったり、全作から続いていた倒理、氷雨、穿地、美影の4人にかつて起こった事件とその犯人に関する事件の真相も描かれていた。トリックとしては面白かったが、動機と犯人が若干引っ掛かるところはある。
全6編収録
「穿地警部補事件です」
「消える少女追う少女」
「最も間抜けな溺死体」
「ドアの鍵を開けるとき」が好きな短編
Posted by ブクログ
正確に書くと星3.3。
青崎さんの作品ということで期待しすぎたのが良くなかったのかもしれないが、内容が少し地味に思えてしまった。最後の話が1番面白かった。
Posted by ブクログ
――
流行りモノに恥ずかしげもなく手を出すのと、美味しいものに節操が無いのとは似ていると思います。
序盤は少し、ラノベよりも更にライトな文体と語り手の行き来とに読み難さをかんじたけれど、なんとなくキャラクタが馴染んできたらそれ程気にならなくなったので良かった。地の文で読ませるタイプの作品ではないのだろうな、と納得しつつ、やはり読書傾向的にはこの手の、というかこの部分がカジュアルなミステリはあんまり高評価にはならない。
キャラクタありき、トリックありき、決め台詞ありき…みたいなところもあって、真面目に読むと少し寒々しいところもあるけれど、上下巻とおして見ればよく仕立てられているんだろうと感じます。
多分に戯曲的でもあるので、確かにドラマ向け。頑張れ大吾。何様だこれは。
相関図的な面白さ、リドルの鮮烈さ、組み合わせの面白さなどなど、青崎作品の良いところはちゃんとある。なるほど2巻になって筆が落ち着いたのは間に3年開いてるからかと納得。
☆2.5