青崎有吾のレビュー一覧
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平成のクイーンは、平成の怪物
時は19世紀末のヨーロッパ。"吸血鬼"が殺害された事件の依頼をされたのは、東洋の怪物専門の探偵一行。青崎ロジックは時代が変わっても健在。特殊な世界における掟、徐々に明らかになっていく証言・物証から導き出される唯一人の犯人。実に研ぎ澄まされた推論が展開されていきます。
奇怪ながら、コメディタッチで描かれた登場人物たちも良い。どちらかと言うと滑り気味だった「裏染天馬シリーズ」と比較して、ミステリ外でも見応えがありました。期待に胸が膨らむ次巻へ向けてのエピローグ・・・今後、最も注目していきたいシリーズの1つです。 -
文庫本版?
「水族館の殺人」は既に購入済みなのに、文庫本化による価格を下げての再販でした。アブナイアブナイ。
ちゃんと文庫本版であることを明記して欲しいし、前作「体育館の殺人」のように大幅加筆があったのかも知りたい。
そういう意味では、比較のために単行本版も残しておいて欲しかった。 -
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ネタバレ百合小説アンソロジー第二弾。め、めちゃめちゃ良かった……
恋をした私は
スイセンの花が出てきた時点で展開が予想できたけど、そんなことは置いといて再婚相手が魅力的で、惹かれていく過程の描き方が好きだった。同級生ちゃんも魅力的だった。
雪の花
ミステリ色が強かった。女同士の見返りを求めない助け合い、ってSNSでもたびたび話題になるよねぇと思いながら読んだ。
いいよ。
直球で甘酸っぱい恋愛を読ませていただきありがとうございますってなった。別の短編集で読んだことあったけどやっぱり好き。文章も終わり方も好き。
最前
うーん……文章があまり合わなくてそっちが気になってしまった。今どきのショートドラマ的な展開で若い子向けなのかなと思った。
首師
魔性の女とそれに狂わされる女、引き込まれる。とても良かった。
最高まで行く
あーーーー好き。お互いに巨大感情抱えてて、それを隠している2人の関係性だいすき。文章も好きだし伏せられてたカードが徐々に捲られていく構成も好き。このアンソロで一番好きだった。巨大感情だいすき。
『首師』と『最高まで行く』が特に好きだった。彼女。も読み返そう。 -
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体育館の殺人に続いての第二弾。
夏休み真っ只中の8月4日。
風ヶ丘高校新聞部の面々は、取材先の丸美水族館で驚愕のシーンを目撃。
サメが飼育員の男性・雨宮に食いついている。
警察の捜査で浮かんだ容疑者は11人。しかもそれぞれに強固なアリバイが。
袴田刑事は仕方なく妹の柚乃に連絡を取った。
あのダメ人間・裏染天馬を呼び出してもらうために。
前作は誰もが知っていて利用したことのある体育館を舞台にした事件。
今作は逆に知ってるようで知らない水族館が舞台。
しかも殺され方がジョーズそのものというショッキングっぷり。
今作は前作の密室殺人とは違い、アリバイ崩しがメイン。
前作同様、意外な盲点が事件解決の鍵となっている。
相変わらず魅力的なキャラクターが右往左往に動く展開で飽きが来ない。
良質なミステリーを読んだという読後感に浸れる一作。
犯人をズバリ言い当てた後、ダラダラと犯人に事件の動機を語らせない、
まさに静かなエピローグという作りがけっこう好みかも。
その方がより犯人の無念さと悍ましさが際立っている気がした。 -
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坂口安吾の『不連続殺人事件』を読んでいて思い出した。
まさか読者への挑戦が拝めるとは。
風ヶ丘高校の旧体育館で放課後、放送部の部長・朝島が刺殺された。
密室状態の体育館にいた唯一の人物、女子卓球部部長の佐川奈緒の犯行だと
警察は決めてかかる。卓球部部員の柚乃は、部長を救うために
学内一の天才と呼ばれている裏染天馬に真相の解明を頼んだ。
アニメオタクのダメ人間に。
古き良きミステリー作品を現代風にアレンジしたような作風で読みやすかった。
そして登場人物表と校内&旧体育館内の見取り図も掲載されているので
イメージを視覚化しやすく、そこもグッド。
非常に良質なミステリー作品といった感じであった。
誰もが知る体育館という変わり映えのない空間で起きた事件を
あそこまでミステリーとして成立させる手腕には驚かされた。
ただそこまで小難しいこともなく、情報は正確に提示されていて、
かつ丁寧に推理もされているので、読者への挑戦状を出すのにも頷ける。
これがまた、作品により緊張感を与える良いスパイスになっていた。
エピローグの展開は、油断していたので最後の最後まで驚かされた。良作。 -
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ネタバレ寄宿校編、事件解決の途中まで!ここで切るか、くぅ〜気になる。久しぶりに大立ち回りのない推理もので、過去をホームズが、現在の事件をリューイが担当し、二人で犯人を詰める面白い解決編。実行犯?も予想外だったし、さらにこれから犯人も知らない事実が明かされるいいところで次巻へ引き。そう、これだけだと登場人物の数の割にあっさりしすぎている。何かまた別の大きな事件が絡んでいそうな予感……。
ここで気になるのは、倫敦浮浪児チーム『銀星厩舎』。これまでの浮浪児チームはそれぞれの編でゲスト主人公として事件に深く関わり、登場シーンも多くて派手だったが、今回の銀嶺厩舎の面々はあまりにも薄い。リーダー以外のメンバーにどんな連中がいるのかも分からない状態。流石にこのまま事件に幕が下りるとも思えず、ここから(次巻)が彼らの真骨頂なのでは?とそちらにも期待!
12巻にしてようやくと言うべきか、ホームズがこの事件をリューイの職業探偵としての一歩目として見守っているところ……いいですねぇ