青崎有吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
平成のクイーンは、平成の怪物
時は19世紀末のヨーロッパ。"吸血鬼"が殺害された事件の依頼をされたのは、東洋の怪物専門の探偵一行。青崎ロジックは時代が変わっても健在。特殊な世界における掟、徐々に明らかになっていく証言・物証から導き出される唯一人の犯人。実に研ぎ澄まされた推論が展開されていきます。
奇怪ながら、コメディタッチで描かれた登場人物たちも良い。どちらかと言うと滑り気味だった「裏染天馬シリーズ」と比較して、ミステリ外でも見応えがありました。期待に胸が膨らむ次巻へ向けてのエピローグ・・・今後、最も注目していきたいシリーズの1つです。 -
文庫本版?
「水族館の殺人」は既に購入済みなのに、文庫本化による価格を下げての再販でした。アブナイアブナイ。
ちゃんと文庫本版であることを明記して欲しいし、前作「体育館の殺人」のように大幅加筆があったのかも知りたい。
そういう意味では、比較のために単行本版も残しておいて欲しかった。 -
Posted by ブクログ
坂口安吾の『不連続殺人事件』を読んでいて思い出した。
まさか読者への挑戦が拝めるとは。
風ヶ丘高校の旧体育館で放課後、放送部の部長・朝島が刺殺された。
密室状態の体育館にいた唯一の人物、女子卓球部部長の佐川奈緒の犯行だと
警察は決めてかかる。卓球部部員の柚乃は、部長を救うために
学内一の天才と呼ばれている裏染天馬に真相の解明を頼んだ。
アニメオタクのダメ人間に。
古き良きミステリー作品を現代風にアレンジしたような作風で読みやすかった。
そして登場人物表と校内&旧体育館内の見取り図も掲載されているので
イメージを視覚化しやすく、そこもグッド。
非常に良質なミステリー作品といった感じであった。
誰もが知る体育館という変わり映えのない空間で起きた事件を
あそこまでミステリーとして成立させる手腕には驚かされた。
ただそこまで小難しいこともなく、情報は正確に提示されていて、
かつ丁寧に推理もされているので、読者への挑戦状を出すのにも頷ける。
これがまた、作品により緊張感を与える良いスパイスになっていた。
エピローグの展開は、油断していたので最後の最後まで驚かされた。良作。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ寄宿校編、事件解決の途中まで!ここで切るか、くぅ〜気になる。久しぶりに大立ち回りのない推理もので、過去をホームズが、現在の事件をリューイが担当し、二人で犯人を詰める面白い解決編。実行犯?も予想外だったし、さらにこれから犯人も知らない事実が明かされるいいところで次巻へ引き。そう、これだけだと登場人物の数の割にあっさりしすぎている。何かまた別の大きな事件が絡んでいそうな予感……。
ここで気になるのは、倫敦浮浪児チーム『銀星厩舎』。これまでの浮浪児チームはそれぞれの編でゲスト主人公として事件に深く関わり、登場シーンも多くて派手だったが、今回の銀嶺厩舎の面々はあまりにも薄い。リーダー以外のメンバーにどんな連中がいるのかも分からない状態。流石にこのまま事件に幕が下りるとも思えず、ここから(次巻)が彼らの真骨頂なのでは?とそちらにも期待!
12巻にしてようやくと言うべきか、ホームズがこの事件をリューイの職業探偵としての一歩目として見守っているところ……いいですねぇ -
Posted by ブクログ
テンポが良く、どんどん話が進んでいくので読みやすかった。警察と裏染天馬の掛け合いも面白く、警察を出し抜いて天馬が先に真実を暴いていくところが爽快だった。
警察のメモや目撃者、容疑者の証言などから時系列も分かりやすく整理されていて、状況を追いやすかった。また、「読者への挑戦」のページがあることで、途中で一度立ち止まり、読者自身も犯人やトリックを考えられるところが珍しく、新鮮だった。
読み返してもう一度挑戦してみたが、結局トリックは分からなかった。真相が判明していく中でページを読み返すと、点と点がつながっていく感覚がとても気持ちよかった。
青崎有吾さんの作品は読みやすいだけでなく、自分でも考えながら読めるのが面白い。ほかの作品も読んでみたい。