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Posted by ブクログ
「踊る人形」の暗号を操る連続殺人鬼アジット・スレイニーが、ついに姿を現す第9巻。彼は自らを、かつてインドで英国と最後まで戦ったマイソール王ティプー・スルタンの転生者だと信じている。「王は強くならねばならぬ」という信念のもと、身体を鍛え、暗号を操り、転生した戦士たちがロンドンに潜んでいると妄想する。
だがその妄想は、数学徒(マスマティシャン)によって巧みに利用されていく。信仰は組織の道具となり、「王の復活」という幻想は別の意図へとねじ曲げられる。クリーピーダンスとイレギュラーズの同盟は彼らと正面衝突へ突き進み、物語は武闘マンガ的熱量を帯びて加速する。
さらに明かされるクリーピーダンス結成の過去、そして「モラン」という姓が示す因縁。個人の狂気、組織の思惑、そのさらに奥で歴史に操られる人間たちの姿が浮かび上がる。これはもはや名探偵の物語ではなく、帝都ロンドンという都市が自らの過去と向き合わされる物語なのかもしれない。今後の展開から目が離せない一冊。
匿名
ホームズを読んだことのある人は(あっ…)と察してしまうギミックや、ストーリーには関係のないちょっとした小ネタが随所に盛り込まれています
ギミックがわかってしまったとしてもそれらの使われ方が正典とは異なるので、直接事件のネタバレに繋がるほどではありません
もちろん元ネタがわからなくても十分に楽しめますし、逆にこれを読んでホームズに興味を持ってくれる人もいるかもしれない、絶妙な匙加減だと思います
常人離れした戦闘能力を持つキャラクターが増えてきたあたりから、能力バトルもののような要素が見受けられるようになってきました
新規の読者を引き込むためには仕方ないとは思うのですが、あくまでもメインは推理ものであって欲しい…
ホームズ正典にはまだまだ使えるネタも残っていますし、それらのネタが尽きるまで追い続けるつもりです
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