青崎有吾のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大好きな有栖川有栖の、デビュー35周年のトリビュート作品集。
どれも非常に面白い…!!
一番印象に残ったのが有栖川有栖嫌いの謎。
いとこに有栖川有栖の本を借りようと思いお薦めを訊いたらボロカスにけなされたんだけど、その割には全部読んでる?なぜ?というお話。
面白いなぁ。よくこんな発想できるよなぁ。
『幽霊刑事』を、「タイトルがピーク。背表紙だけ見てればいい」とバッサリ切り捨てるところなど、もうとにかく笑ってしまった。
夕木春央と今村昌弘しか読んだことなかったけど、他の作家のも読んでみたくなった。
その前にもう一度アリスシリーズから読み直したいな。
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Posted by ブクログ
さすがの青崎有吾さんでした。2作目もちゃんと面白かった。シリーズ化を意識していなかったらしい1作目の「体育館の殺人」で十分、登場人物が面白いと感じていたから、そこのキャラクターの味もマシマシだったし、知ってる人も多かったから、余計読みやすかった。
こっちにヒントを結構与えてくれるけど、結局読者への挑戦状は解けず。でも、各所で強調されているからこそ、解説編で「うわ〜、その記述あったわ〜」ってなるところばかりで、思うようにやられるのも、もうむしろ快感。笑 推理も気持ちいいし、出てくる人たちのことをもっと知りたい。気になると思わせてくれる。次作も楽しみで、初めから最後までワクワクが止まらないお気に入 -
Posted by ブクログ
シリーズにも関わらず一年のブランクがあり、「地雷グリコ」を楽しんだきっかけに読んだ本作。
裏染天馬のキャラが相変わらずぶっ飛んでおりながら、時折見せる気づきを勘付かせる表情が素敵でした。
水族館で飼育員が何者かに襲われた後水槽でサメに食べられるという凄惨な事件。少ない証拠から綿密に推理を構築していく中、ものの分単位での各容疑者の行動を編み出していきます。人によるとここが退屈に感じたり難しく感じたりするかもしれませんが、平成のエラリークイーンと呼ばれるだけ13人から容疑者を絞る様は圧巻でした。
途中、プールでの実験は青春を感じさせ私は好きなシーンでした。逆に卓球パートはいらないかな笑
常 -
Posted by ブクログ
5年前の事件の真相、これまでの描写から完全にミスリードされていたので驚いた。行動としては間違っていたと思うが、動機は非常にアツい。相手を思うが故の行動が最高。
今回は穿地メインの話がいちばん好きかもしれない。真相を見抜く穿地の有能さ、警察一族に生まれたことでの煩わしさとそれに対しての穿地の折り合いのつけ方が、より穿地というキャラクターに深みを与えていると感じた。容疑者の動機や行動も考えさせられるものがあると思う。
今作も倒理と氷雨の気安いやり取りがおしゃれでテンポよく読める。終わり方がとても綺麗だし、前作最初と今作最後の章タイトルが伏線回収感あって良いんだけど、できればまた皆の活躍が見たい。ぜ -
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今回は過去編の短編集。だいぶ前に読んだもの。
『知られぬ日本の面影』
怪物びいき、日本びいきの西洋人、小泉八雲。幽霊に悩まされる友人の妻からの相談を奇妙な一行に依頼する。探偵となるきっかけとなる最初の物語。風呂敷から鳥籠へ。
『輪る夜の彼方へ流す小笹船』
鴉夜はなぜ不死になったのか。平安時代、まだ世慣れたところの全くない幼い鴉夜が可愛く…そして一人不死として残される切なさよ。
『鬼人芸』
鬼となった津軽の過去。明治の世で、残る怪物を狩っていた一味が捕らわれて。
『言の葉の一匙、雪に添え』
不死の主を守ってきた馳井一族の物語。若き日の静句、そして鴉夜が首だけとなる前の幸せだった日々の終わ -
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ネタバレ推理しながら読み進めてたけど犯人当てられなかった、、
いかにも怪しい人物って、逆に容疑者候補から外しがちなんだなって思いました笑
犯人が分かってから読み返してみると、もう本当に序盤の序盤からヒントが散りばめられていて何回か強調されている決定的なある特徴もあり、さりげない部分に気づけなかったのが悔しい〜!
第一章の題である夏と丸美と私と死体は、乙一さんの夏と花火と私の死体のオマージュなのかな?
それ以外にも章の中の小題?に、僕は妹に乞いをする(僕は妹に恋をする)や病弱イルカ娘(侵略イカ娘)、おどける大捜査線(踊る大捜査線)などなど、色々なオマージュが散りばめられていて面白かった!
私が気づいて