あらすじ
一八九九年、ロンドンは大ニュースに沸いていた。怪盗アルセーヌ・ルパンがフォッグ邸の宝石を狙うという予告状を出したのだ。警備を依頼されたのは"鳥籠使い"一行と、世界一の探偵シャーロック・ホームズ! さらには保険機構の用心棒に、鴉夜たちが追う"教授"一派も動きだし……。怪物だらけの宝石争奪戦を制し最後に笑うのは誰か? 加速する笑劇、五つ巴の第二幕!
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Posted by ブクログ
鬼と不死身の生首がバディを組んで明治の日本とヨーロッパを暴れる特殊設定ミステリ。面白かった! アニメ化してたなんて……。戦うメイドさん静句が大好き。ホームズとワトスン、ルパンも準レギュで嬉しい。
Posted by ブクログ
アンデッドガール・マーダーファルス2
(3章、4章)
面白すぎて、ドジャース戦みながらいっきに読んでしまいました。
そして、アイコンを作品イメージした
不死身、半人半鬼的な感じにしてみました
(子供の写真をchatGPTで加工 便利になってきたなあ)
もう後半の立て続けの乱闘は映画なのか、ゲームなのか、アニメなのか、www
今まで見てきた、色んなエンタメの要素をぜんぶ盛り込んでるぅ〜という。感動です!
ワンピースのような同時多発バトル(一方○○では、)鬼滅のような鬼と柱の闘い、東京喰種のような無敵系が登場し、呪術廻戦のような(必殺技や体術勝負の人いたり)キャラも登場し、これは作者趣味なのかなぁ?
好きな要素全部盛り込んだとしか考えられないww
表紙の静句の良く描けてます(この活躍が表紙になるんですね)
アニメ見る前に読んでおいてよかった
(みてからだと、全部引っ張られる気がするので)
舞台は
①おちゃらけ3人探偵(鴉夜、津軽、静句)
×
②シャーロックホームズとワトソンペア
×
③怪盗ルパンとファントムペア
×
④ロイズ諮問警備部(保険屋と殺し屋)
の闘い(お宝争奪戦)かと思いきや
×
⑤バンケット(夜宴)第5勢力も参戦
もう、入り乱れの最高の戦いでした
誰の正義かも最初わかりませんでした
全員分描ききってるこの執念は凄い
そして、3巻が楽しみすぎる
前半は怪盗×探偵の知恵比べでふむふむと
進んでいきます。そこにエージェントが加わり
怪人(嫌い)からの、宝石略奪バトルと能力発揮が加速へ
津軽とルパンとレイノルドあたりからいっきに加速。
ダブルダーツ対ファントムも背景しっかり盛り込まれれてよかった
静句対カミラのセクシーバトルも凄い(お互いの執念と趣向)
ホームズと鴉夜とアレスターも良かった
モリアーティと怪物君の登場と背景の重さ(お金じゃない、名声でもない、探究心のなところとか敵味方関係なくいいなと)
そして、最後の切り裂きジャックと津軽対決
完全に鬼滅の猗窩座を想像してしまったのですがw めちゃくちゃ強いのと、思想がしっかりしてる
とまぁ、バトルの話メインで書いてしまいましたが、推理や作戦の狙い(騙し合い)もほぼ同時並行で盛り込まれてくるので、もはや読んでる人は
フォッグ侯爵のポカーン状態になること間違いなし、そして、それぐらい入り込める素晴らしい作品です
満点の★5.0
個人的には画と物語とタイトルが2冊目を経て大変しっくりきてますが、1冊目の時はこの感じがわからなかったので、もっと世の人にもっともっと知ってもらえる可能性が大いにあると思ってます
(ラノベではなく一小説として、面白いです。※決してラノベを否定してるわけではありませんので)
和と洋の文化もまだまだ掘りがいありそうですし(調べようと思います)本当によく表現が緻密に練られてると思います
そして、バイアスとして講談社タイガという
wシーリーズ、wwシーリーズと一緒というのもテンション上がる要素になってる可能性ありです
※講談社タイガを読み漁ろうかな
Posted by ブクログ
2巻も面白すぎてだめだった……。わたしはすでに既存であるのものに脚色を加えて、どう持っていくかみたいなところも面白さの基準にしてるんだと思うけど、2巻にしてすでにオールスターみたいになってる。シャーロックホームズ、ルパン、オペラ座の怪人に加えて、切り裂きジャックまで登場するとは思わん。この創作である名探偵や怪盗に、現実の殺人鬼をぶちこむの勘弁してよ、おもしろ。一体何。
そんな最強の矛盾対決みたいな。
こんな濃いメンツばっかなのに、津軽もあやさんもちゃんとキャラ立ちしてるのがすごいよ。
それと同時に、これが創作のキャラで、東洋の怪物で西洋のモンスターで、一応現実にいた殺人鬼みたいに分かるような知識が自分にあってよかった。多分からない人より3倍くらいは面白い。別にそこまでミステリーを読んでるわけじゃないけど、金田一とコナンは偉大だなぁ。
Posted by ブクログ
シリーズ第二作。
ホームズ、ワトソン、モリアーティ、アルセーヌ・ルパン、ファントム・オブ・ジ・オペラ、カーミラ、アレイスター・クロウリー、フランケンシュタインの怪物、ジャック・ザ・リッパー……錚々たるメンツが次々に登場する。
今回は長編一本だが、ミステリパートとバトルパートで綺麗に分割されている。
ミステリパートではルパンとファントムの怪盗コンビから純銀の箱に収められたブラックダイヤモンドを守る。探偵はシャーロック・ホームズと主人公チーム。展開される頭脳戦は流石の一言。
バトルパートではラスボスがその力を見せつける。こちらはいかにも少年漫画的である。
個人的にはもっとミステリ成分多めが好みだが、推理で勝利しても力で叩き潰されるのにはカタルシスがある。
Posted by ブクログ
シリーズ二作目。
前作より、よりアクション度があがって物語も大きく動き出した。
もし、ホームズとルパンが共演したらどうなるだろう?と妄想したことがある。
その夢の妄想が物語の中で現実に。さらに、吸血鬼も人造人間もいる。そして、ホームズといえば宿敵の教授まで!
読んでいて楽しい。そして物語は怒涛の後編へ!
Posted by ブクログ
はい!登場人物!
鳥籠使い一行
輪堂鴉夜…怪物専門の探偵。不死の美少女。首から下がない
真打津軽…半人半鬼のお調子者
馳井静句…鴉夜に仕えるクールなメイド
フォッグ邸
フィリアス・フォッグ…八十日間世界一周を成し遂げた男
パスパルトゥー…フォッグの執事で、彼と共に世界を旅した
怪盗たち
アルセーヌ・ルパン…言わずとしれた怪盗紳士
ファントム…通称”オペラ座の怪人”、ルパンに盗まれて協力者に
探偵たち
シャーロック・ホームズ…世界最高の探偵
ジョン・H・ワトソン…ホームズの助手。医師
教授一派
ジェームズ・モリアーティ…”教授”。ホームズ最大のヴィラン
ジャック…”切り裂きジャック”ロンドンに現れた連続殺人鬼
アレイスター・クロウリー…世界最高の”魔術師”
カーミラ…”女吸血鬼”
ヴィクター…”人造人間”
もうこれだけでワクワクが止まりませんよ!
19世紀のオールスター感謝祭!「アンサーチェック!(島崎和歌子)」ですよ!
さらに怪物抹消を至上命題とする保険会社〈ロイズ〉のエージェントたちも加えた四つ巴の大活劇!
青崎有吾さんの脚色がふんだんに加えられてはいますが、これだけのキャストを余す所なく使い切っての一冊で大満足ですよ
しかも次巻はさらなるスター登場の気配
うーん、楽しみ!
Posted by ブクログ
ホームズ、モリアーティ、オペラ座の怪人、切り裂きジャック、ルパンなどなど、私の心を擽るキャラクターが多く出てきて歓喜。
そこにまた奇怪なキャラクター…というか人物、というか…ね!
濃いキャラクターが多いのにうるさくないし、ストーリーが面白く進んで行く。
オリジナルキャラクターもしっかりといい味があります。
主人公を好きになれるか、なれないか、というのは大きいですね。
ミステリー要素は少なめですが、
ワクワクする作品は久し振りだな
Posted by ブクログ
19世紀のロンドン、フォッグ邸にアルセーヌ・ルパンからの予告状が届く。狙われたダイヤ「最後から二番目の夜」を守るべく召喚されたのはシャーロック・ホームズと輪堂鴉夜、さらにロイズ保険機構のエージェント。しかしそれに加えて教授の一派も動きを見せる。ますます盛り上がりを見せる第二作です。
あまりに錚々たる登場人物たちに圧倒されます。ホームズ&ワトソンがルパンと対決するのはまだしも、ルパンが「オペラ座の怪人」と手を組むって! そして教授一派のメンツもまたあまりに凄い面々です。アレイスター・クロウリーとかがまさかこんなキャラで出てくるだなんて。楽しすぎます。
入り乱れるトリックとアクションには否応なしにテンションが上がります。でもコミカルさも健在。迷子(?)になってしまった鴉夜の受難、普通ならとんでもなく悲惨なはずなのに……なぜかユーモラスなんですよねえ。どうなろうと死ぬことがないというのが分かっているので、安心して見ていられるのですが。
Posted by ブクログ
私の好きな展開になって参りました。有名キャラ大集合じゃん。オペラ座の怪人さんまで!
鴉夜が博物館に着いた時、私に酸素はいらないと話していたのがまさかこう使われるとは。
ところで表紙の静句さんは実際の服装とかけ離れているけど作者さんは本当に良かったの?
Posted by ブクログ
さぁさぁさぁ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい。今宵お話しますわ、ロンドンを舞台に巻き起こる壮大な一夜の物語です!!
本作『アンデッドガール・マーダーファルス2』は、前作でヒントを得た鳥籠使いの御一行様がロンドンへ旅立ち、幸か不幸か、かの有名なアルセーヌ・ルパンとオペラ座の怪人を相手に、とある宝石を守ることになりました。
ですがね、お客さん。今回は更に更に名探偵のシャーロックホームズとその助手であるワトスン博士まで出てきちゃ〜、もうどんな展開になるやら想像できやしないじゃないですか。
ここまででも豪華絢爛な作品なのに、予告されたその日の夜は、これでもかと二転三転な展開に鳥肌も鳥籠も立ちまくりでございやす。
「鳥籠は立てないわ!!」
「お、師匠、こりゃ失敬」
「ははははは」
「ふふふふふふ」
とまぁ、鳥籠使いの御一行とロンドンを舞台に繰り広げられる本作は、あなたにとって忘れられない衝撃となるでしょう♪
では、また次回に♪
Posted by ブクログ
何でもありの超エンターテインメントミステリ!
ホームズ、ルパン、ファントム、ジャック、何でも来い。前半はお宝をめぐっての推理攻防戦、後半は異能バトル。個性豊か過ぎる周りに引けを取らないメインキャラの濃さ。圧倒的な面白さ。
Posted by ブクログ
こーゆーごった煮大好物です。
ホームズもモリアーティもルパンもジャック•ザ•リッパーも。結構濃いメンツだけど、みんないい感じにキャラ立ってるし、活きてるし、ごった煮あるあるのみんな豪華すぎて活かされてない、がなくてよかった。
続きも楽しみ!
2022.8.7
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Posted by ブクログ
めっちゃ面白いやんけ…
ルパンからお宝を守る三つ巴バトルと思いきや、途中から四つ目の組織も参戦、人外バトルにもつれこむという。謎解きもちゃんと面白いけど乱闘シーンも手に汗握る展開。
怪盗ルパンにオペラ座の怪人にホームズがいてモリアーティがいて…そして、まさかのラスボス。
続き読みます。
Posted by ブクログ
1からさらにバージョンアップ。知っている人物が登場するので、現実味もある。ここでも、戦闘シーンの鮮やかな描写は現在!新たな敵が登場して、物語が複雑化していく。
津軽の強さ、しずくの強さが気持ちいい。
Posted by ブクログ
ファルス(笑劇)第二弾
八十日間で世界一周を成し遂げたフィリアス・フォッグのもとにブラックダイヤ〈最後から二番目の夜〉と金庫を盗むとルパンから犯行予告が届いたため警備をホームズと鴉夜に依頼する。
ホームズ対ルパンの推理によるダイヤ強奪の攻防戦はまさにお見事。犯行予告時間より前から推理は始まっていて、張り巡らされた布石の数々に心理戦。そして、鴉夜の生首ならでは?の犯人追撃は少し笑ってしまうぐらいこれまたお見事。
しかし、推理戦以上に《ロイズ》や《夜宴(バンケット)》も乱入してのバトル戦が迫力満点。どのキャラクターも自分の武器や能力を遺憾なく発揮していてかっこいい。
いや~。やっぱり映像でも見よっかなぁ~。
鴉夜や津軽、バンケットの過去や謎が少しづつ明らかになってきて、次回も楽しみです。
Posted by ブクログ
前回よりグロさとエロさが増してた。
フランケンシュタインの人造人間が最後に自我を持って、また次にも活躍しそう。
一人レギュラーが増えたみたいで嬉しい。
Posted by ブクログ
登場人物が一気に増えて、ここからが本番といった趣でした。三つ巴、いや四つ巴の攻防戦はハラハラしておもしろかったです。津軽の飄々としたところはさすがですね。ホームズ氏の能力の詳細も気になります。
Posted by ブクログ
真打津軽と輪堂鴉夜は津軽の半身と
鴉夜の首から下を奪った人物の手掛かり、Mの刻まれたステッキの情報を得て追うことになる。
場面はロンドンへ。
一巻からうってかわり登場人物も一気に増えて話が進む膨らむ。
そこで探偵としてアルセーヌ·ルパンからフォッグ邸の人狼にまつわるダイヤを守ることになり。
ついに“教授„御一行に遭遇。
アルセーヌ·ルパンにシャーロック·ホームズとワトスン。ロイズ保険機構エージェント、諮問警備部からの二名。
それぞれの思惑が交差し場面が広がってしっちゃかめっちゃかだがそれがまた面白い。
津軽と鴉夜、この先どうなるか。続編は刊行されてるので手に取りたい。
Posted by ブクログ
今回は本当に宴っていう感じの豪華さでした…!
怪盗と探偵の組み合わせに怪物が入ってきて、それがごちゃごちゃになってわかりにくいわけではなく、論理に従って整理されている感じが良かったです。何よりも文章の雰囲気がどこまでもコミカルというか、まさに笑劇なのでトンデモなことが起きても笑って見過ごせてしまう楽しさがありました。
キャラクターたちがとにかく愉しんでいるのが伝わってお祭り騒ぎのような内容でした。個人的には怪物らしさというより超能力バトルみたいな感じになってしまっているのが少し残念でしたが、どこまでも愉快なミステリって感じが面白かったので良かったです。
Posted by ブクログ
1巻読み終えた時、あまりにもキャラクター豪華過ぎて
これ回収出来るのかな…って不安あったけど、
まさかの2巻でほぼほぼ回収。
しかもストーリーもキャラの特性も面白い。
しかもしかも、まだキャラ増やしてく…。
謎は今回簡易的で、どちらかといえば
戦闘重視のストーリー。
キャラクターが本当いい、
というか、皆強すぎないかい?
謎解きも戦闘も、描写解りやすいんだよね…
何でこんな読みやすくて面白いんだろう…。
すぐ3巻読む。
Posted by ブクログ
さて、続き。3年振りの行動制限のないお盆、久し振りに乗った新幹線の車中で読み進む。
前作の感想に『続きはもっと面白くなるものと期待する』と書いたが、その通りでした。
1899年のロンドン。80日間世界一周を成し遂げたフォッグの館にあるダイヤを狙うという怪盗ルパンwith“オペラ座の怪人”の予告状に、警備を依頼されたのがホームズ&ワトソンと、“鳥籠使い”一行とは。加えて<ロイズ>の凄腕用心棒も絡んでの争奪戦に、最後に乗り込むのがモリアーティ率いる怪物軍団って…。
私はそれぞれのオリジナルを読んだことがないので確かなことは言えないのだけれど、有名なキャラクターがさもありなんという具合に表現されており、それぞれにツボを心得た見せ場もあって、これぞオールスターキャストの楽しさという感じ。
前作よりも推理要素は減っているが、それでも中盤までのルパンとホームズの相手を出し抜く騙し合いを中心に、鳥籠使いの落語作戦(?)もなかなか楽し。
後半はアクション劇に一変するが、色んな組合せが入り乱れてスピーディーなガチなバトルが展開。モリアーティ軍団が多士済々でその強さが半端なく、魔術師アレイスターの指弾は目に浮かび、カーミラに弄ばれる静句に萌える。
誰が先に人狼の居場所を探し出し、己の目的を達成するか、次作も楽しみ。
Posted by ブクログ
○ 総合評価
シリーズ2作目だが、1作目とはかなり雰囲気が異なっている。1作目は本格ミステリテイストの作品だったが、2作目は本格ミステリ的な要素は影を潜め、冒険小説的なエンターテインメント作品になっている。
アルセーヌ・ルパンと、ルパンが率いる「ファントム」──すなわちオペラ座の怪人チーム──が、80日間世界一周を成し遂げた男フィリアス・フォッグが所有している「最後から2番目の夜」というダイヤを盗むと予告する。
フォッグはダイヤを守るため、シャーロック・ホームズと輪堂鴉夜を探偵として雇う。さらに、保険機構ロイズの諮問警備部からエージェントが派遣される。
そして、モリアーティ教授が率いる「夜宴」のメンバーも、人狼を探し出す鍵である「最後から2番目の夜」を巡る争いに参加する。ルパン、ホームズ、輪堂鴉夜、ロイズ、夜宴──5つ巴の勢力による「最後から2番目の夜」を巡る争奪戦。かなり良質なエンターテインメントに仕上がっている。
物語は前半の「怪盗と探偵」、後半の「夜宴」に分かれている。前半は、タイトルどおりルパンとシャーロック・ホームズの知恵比べがメイン。真打津軽とルパンの小競り合いもあるが、基本的にはルパン対ホームズ。そしてこの対決は、本家「ルパン対ホームズ」のように、ホームズがルパンの噛ませ犬っぽい立ち位置になっている。ホームズは「最後から2番目の夜」が入った金庫を守るため、そのダイヤがある部屋の鍵を破壊。これがルパンの策略で、ルパンは水責めを仕掛けてくる。結果、ルパンはホームズを出し抜き、「最後から2番目の夜」を盗み出す。
そこから物語は、ミステリから格闘・闘争シーンに転換。「夜宴」のメンバーがフォッグ邸に突入したところから後半に突入する。
ロイズの第5エージェントであるレイノルド対ルパン対真打津軽の三つ巴。ロイズの第7エージェント、ファティマ・ダブルダーツはファントムを追う。ホームズと輪堂鴉夜はアレイスターと遭遇。吸血鬼のカーミラと馳井静句が対峙する。
モリアーティとヴィクターがアレイスターと合流し、モリアーティとホームズ、輪堂鴉夜が出会う。
レイノルド、ルパン、津軽がいた場所には、ファントムとファティマが現れ、さらに切り裂きジャックも登場。切り裂きジャックはあっという間にファティマを殺害し、レイノルドも瀕死の状態になる。
切り裂きジャックと真打津軽の戦い。切り裂きジャックが圧倒的優位に立つが、津軽は「最後から2番目の夜」を切り裂きジャックから奪うことに成功する。
ルパンは「最後から2番目の夜」を奪うために、堀の水を地下に流していた。これは逃走路を確保するためでもあり、その逃走路から夜宴のメンバーも逃亡する。
最後にホームズと輪堂鴉夜は、紫外線を利用し、「最後から2番目の夜」に隠された暗号の謎を解き、人狼の居場所が「牙の森」であることを突き止める。夜宴もその情報を得ており、次の話は人狼を巡る争いになりそうだ。
キャラクターが生き生きと描かれており、話の筋も非常に秀逸。青崎有吾は本格ミステリも見事だが、漫画の原作を真剣に手がけたらとんでもない傑作ができるかもしれない。最後まで非常にワクワクして読むことができた。
シャーロック・ホームズ、ルパン、ロイズ、夜宴、そして輪堂一味が人狼を巡って争う次の展開にも大きく期待したい。途中で盛り上がりすぎて尻すぼみになる可能性もあるが、最後まで盛り上がれば大傑作になるだろう。
この段階での評価は★4で。十分に楽しむことができた。
○ サプライズ ☆☆☆☆☆
エンターテインメント性は高いが、特にサプライズ要素はない。
○ 熱中度 ★★★★★
話のスピード感があり、最後まで盛り上がる。登場人物が生き生きと描かれており、ルパン対ホームズ、ホームズと輪堂の絡み、ルパン対津軽、静句対カーミラ、切り裂きジャックの登場、モリアーティとホームズ・輪堂の再会など、最後まで一気に楽しめる。★5をつけられる。
○ インパクト ★★★☆☆
文句なしに面白い。ただ、突出したインパクトはない。
○ キャラクター ★★★★★
シャーロック・ホームズもルパンも、すでにしっかりしたキャラクターができており、素直にそれを踏襲している(ルパンはややルパン三世っぽい気もする)。
ロイズのメンバーや夜宴のメンバーもきちんと描き分けられており、輪堂、津軽、静句も『アンデッドガール・マーダーファルス1』ですでにしっかりと描かれている。キャラクターの魅力は十分。★5で。
○ 読後感 ★★★☆☆
起承転結でいえば「承」。その「承」でここまで面白いとは……。これがさらに盛り上がっていけば傑作になると思うが、ここがピークの可能性もあるかもしれない。
この段階での読後感は、良くも悪くもないので★3で。
Posted by ブクログ
ファンタジー。シリーズ2作目。
1作目はミステリの範疇だった気がするが、今作はアクション・コメディ。
個人的な印象は、青崎有吾版『BACCANO!』。
マンガはあるらしいが、映像化も向いてそう。
続編待ってます!
Posted by ブクログ
本作も、前作と同様に魅力的なキャラと掛け合いが面白かった。
宝石を巡る論理的な駆引きも良かった。
ただ、戦闘描写の長さとホームズやルパンのイメージが、自分には入って来なかったのが残念…
Posted by ブクログ
シリーズ2作目♪
今作も豪華キャストが勢揃い!
シャーロッホームズにワトソン、アルセーヌルパン、ファントム、そして切り裂きジャック、、これでもかってくらい有名どころが続々と登場。
もちろん主役は鳥籠使いの3人組。
ルパンが奪うと予告した芸術品を守りトリックを見破るため、ホームズ達と共に集められた。
果たして芸術品は守る事が出来るのか。
とにかく大物が出てきすぎ!
他にも1巻目に出てきた人造人間がヴィクターと名付けられ悪の一味になって出てきたり、鴉夜がずっと探していた男とも出会ったりと、もうてんやわんや!
ちょっとドタバタ忙しかったけど、この有名人達を見事に使い切って、うまくまとめてくるなんてスゴい!
個人的には1巻目の方が好きだったけど、それでも面白かった◎
続きも楽しみ〜!
Posted by ブクログ
ロンドン編に入って。ホームズ対ルパン、ロイズの二人、教授たち、さらに鳥籠使い一行と。なんと五陣営が競いあう込み入った展開に。
前半のミステリパートと、後半のバトルパート、それぞれに魅力があってよかったです。面白くなってきた。
バトルシーンが充実した代償として、キャラの内面の書き込みが少なくて、このシリーズ、誰が主人公なのか、いまいちわからないのが、気になるところ。いちおう。津軽が主人公でいいのかな?心理描写があまり無いから、どのキャラも等しく俯瞰で見ている感じがする。