あらすじ
青春は、気まずさでできた密室だ。今、最注目の若手ミステリー作家が贈る珠玉の短編集。始発の電車で遭遇したのは普段あまり話さない女子。二人は互いに早起きの理由を探り始め……(表題作)。部活の引退日、男同士で観覧車に乗り込んだ先輩と後輩。後輩には何か目的があるようだが(「夢の国には観覧車がない」)。不器用な高校生たちの関係が小さな謎と会話を通じて少しずつ変わってゆく。ワンシチュエーション(場面転換なし)&リアルタイムで進行する五つの青春密室劇。登場人物総出演、読んでのお楽しみのエピローグ付き。
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Posted by ブクログ
全て高校生が主役のワンシチュエーションの会話劇。
タイトルや表紙から爽やかな話と思いきや一気に不穏になる表題作が一番好き。
解説にも書かれていたけど、「青春ってきっと、気まずさでできた密室なんだ。狭くてどこにも逃げ場のない密室」という台詞がこの作品を的確に表している。
どんなシチュエーションでもミステリーにしてくる青崎有吾。それでもラストは爽やかな気持ちにしてくれる青崎有吾。
地雷グリコに続き、2026年の個人的ベスト3は青崎有吾で埋め尽くされそうな気がして怖い。
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なんと素敵な短編集。
表題作ははっきり言って最高、青崎有吾と書いて天才と読むのかと思った。
ラストは不穏で、続きが気になる余韻がこれまたよい。
最後のお話だけは、その嘘を嘘だと指摘する必要があったかな?と思ったけど最終的にいいお話に落ち着いた。
エピローグでそれぞれのお話の登場人物が少しずつ出てくるのもよかった。
これはいろんな人におすすめしたいかも。
Posted by ブクログ
気になっていた作品で、ようやく手に取りました。
なんと短編になっており、どれも学生の些細な日常…な、お話。なんですが、どの作品にも穏やかな雰囲気からガラッと変わり、ミステリが入ってくる所がとても良かったです。
しかも、最後に全てのお話が繋がって心があたたまる作品でした。
解説でも言っていましたが、
わたしにもとても響いた言葉で
卒業してほっとしてる
気まずさでできた密室なんだ。 狭くてどこにも逃げ場のない密室
っていうので、本当に学生生活ってそうだよなって。その中でしかない関係、でもそこから出ることもできない。その中で楽しい事もあるのかもですが、集団行動が苦手だったわたしは、この言葉を言った子と少し思想が似てるのかもと思いました。
日常の中の青春、そしてミステリ。
心があたたまる1冊でこの時期に読めて良かったと思いました。
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どこか甘酸っぱい。けれどそんな日常も悪くはない。
タイトルには殺風景とあるが、果たして本当に…?
誰しもが抱いている、または抱いていた青春のかけらがちらほらと顔を出している。そんな中でおこる様々な事件は、彼らのつながりをどのように導くのか。連作短編集で、一つの章はそんなに長くありません。隙間時間に読めるのでおすすめの一冊です。
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『早朝始発の殺風景』青崎有吾著
始発電車に偶然乗り合わせたクラスメイトと始発に乗った理由を互いに推理する話。他5編
日常をほのぼの描いてるけど青崎さんだからきっとミステリー始まっちゃうんでしょ?なそわそわがたまらない笑。一度ごりごりの恋愛小説書いてみて欲しい。大変好きでした
割合が絶妙でいい。青崎さんのザ・ミステリーな感じも好きですけど、なんとこっちもいけるんだぜひ長編でと思いました笑。結論ミステリーがなくても青崎さんの文体が好きでした
Posted by ブクログ
読んだことがないと思っていたが、中学生か高校生の頃に読んだことがあった。
1度読んだことがあってなお、短編ごとに自分なりの考察をしながら読めたし、予想外の角度からのアンサーには驚いた。
軽く読める青春ミステリーとしてはかなりおすすめの1冊。
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読む前は中高生向けかと思っていたが、青春の気まずさや切なさがうまく描写されており、大人にとっても懐かしさを感じる短編集となっている。個人的に好きなのは、「三月四日、午後二時半の密室」。またこの本にはエピローグがあり、それも楽しんで読むことができた。とても爽やかな読後だった。
Posted by ブクログ
高校生たちの日常会話の中にちょっとした謎が仕込まれている気軽に読めるミステリー短編集。
収録されてる5作品がどれも青春小説としても、張られた伏線の回収を楽しむライトミステリーとしても楽しめる良い作品でした。
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青春ミステリー群像劇な短編集。やり取りが軽妙で面白い。最終章はややありがちではあるが本作には相応しく思えた。全体を通じて、軽さが感じられて読みやすい。
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コージーミステリー+青春の1ページ。そんな短篇集
他人との関わり方を掴み始めたころのもどかしさが上手く描かれていると思う。それにちょっとした謎解きが加わっていて爽やかなコージーミステリー。
ちょっと大人っぽい人がいたり、年齢なりの人がいたり。高校生の頃ってそんな感じですよね。今作を読んでそんな事を思い出しました。
どの短編も面白かったけど、かぜで卒業式を欠席した。その子の部屋に行ってさて、の短編が高校生らしさとか、にんか爽やかだったり、好きな短編でした。
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ずっと気になってた作品。
これはネタバレじゃないと信じたいけど、まさかの「殺風景」というのが苗字だだったというのが何よりの驚き。
私の大好きな日常ミステリでした。そして短編かと思いきや、まさかの連作短編!
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青春の息苦しさや気まずいやり取りなどから、相手の知らなかった一面が見えるミステリになっていて、お互いの距離が少し縮まって終わるのがさわやかだった。
最後のエピローグで、それぞれの話に出てきた人が繋がり、その後が感じられてよかった。
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高校生たちの日常ミステリー
「体育館の殺人」の人か!なるほど!
謎の答えが出てからの、ヒントの解説とかすごく優しい
とても明解。
謎解きの爽快さも心地よく、高校生たちの心の機微も丁寧に描かれていて青春を感じて楽しく読めました。
Posted by ブクログ
ジャンルとしては日常の謎の短編ミステリー。
会話のテンポとキャラクターの表情が見える文章で、スッと世界観に引き込まれました。
個人的には「メロンソーダファクトリー」が良かったですが、どれも短い文章の中に、謎や伏線が散りばめられていて、大満足でした。
やさしい文章と温かな青春、日常ミステリーを味わいたい方は是非読んでみてください。
ドマラ化としており、配信サービス(プライムやUNEXT)でも見れるようなので、そちらも見てみたいと思います。
Posted by ブクログ
最近気になってきた青崎有吾さんの短編集。
青春の青っぽさと、それぞれが抱えた悩みをミステリ風に解き明かしていく話でしたね。
重い話もあったけども、爽やかにサクッと書いてるので読み終わった後の爽快感はよかった。
⚪︎早朝始発の殺風景
たった片道の通学電車のやり取りにヒントだったり読み合いがあって、ミステリ感が一番あった。
⚪︎メロンソーダ ファクトリー
詩子ほどではないけど、自分も色弱なので親近感。
にしても、あの情報で気づくのは凄すぎね。
⚪︎夢の国には観覧車がない
予想とは逆の結果。葛城さんからの依頼で二人きりになったんだと思ったのに。。。まあ、それはそれでいい結末?
⚪︎捨て猫と兄妹喧嘩
話の展開は一番好きかな。まさか兄が捨てた子だったとは。ミステリ的な部分は単純だったけども。兄妹仲良くしてるのは微笑ましい。
⚪︎三月四日、午後二時半の密室
なかなか、本音を言えない若者らしさがいいね。実際にああいう子いた気がする。
⚪︎エピローグ
短編の最後に各章との繋がりがあるのはいいですね。皆んな元気そうですなにより。
にしても、殺風景さん澄ました顔でえげつない事やってるのに、そういう風に見せないところは作者の腕ですね。
Posted by ブクログ
軽快に読める日常の謎系の短編ミステリ小説。
青崎有吾作品は、本当にテンポが良くて心地よい。
そして今作は、なんだか少し甘酸っぱくて懐かしい思い出も蘇ってくる。
高校生だった当時、意味もなくはしゃぎ、意味もなく熱くなり。
そしてすっかり暗くなるまでファミレスでドリンクバーのジュース片手に語り合い。
もう二度と戻れない、懐かしいあの頃。
Posted by ブクログ
裏染天馬シリーズからハマっている青崎有吾さん。
今回は短編集。青春×日常×ミステリー。
人が死なないミステリーは久しぶり。
爽やかな読後感。
どの話も登場人物と場面は限られ、
ほとんどが「その場の会話」だけで進んでいく。
一見すると地味な構成なのに、
謎が解けたあとの余韻が、関係性の温度を
ほんの少しだけ変えてゆくのが心地いい。
「青春は、気まずさでできた密室だ」
めちゃくちゃ納得する。ほんとにそう。
学生時代にずーっと感じていた、
お尻が落ち着かない、
もぞもぞした居心地の悪さはこれだったのか、と。
ものすごく的確に表現してもらった。
気まずい空気に敏感すぎて、密室の中で
他の人に見つからないように、なるべく息を潜めて
端っこにいたわたしは、
密室が自然消滅するのを待つしかなかった。
今になって思うと、
「うげー、気まずいなぁ、、」と思いながらも、
もし、ちょっと踏み込んでいたら、
一緒に脱出してくれる誰かと、出会えたのかもしれない。
そんな“もしも”を思わせてくれる短編集だった。
まぁでも、野晒しだけど、
無理に他人に合わせず、
自分のリズムで呼吸できる、
いまの解放感も好きなんだけどね。
Posted by ブクログ
重すぎず軽すぎず、気軽に読めるけどちゃんとミステリー。
特に表題作と観覧車が好み。
短編集だけど登場人物でうっすら繋がっているところ好きだった。
高校生たちのありそうでなさそうな空気感が懐かしく、ミステリー要素もあり、おもしろかった!
エピローグで各々のその後が見れたのもよかった!
Posted by ブクログ
「地雷グリコ」で大きな話題になった青崎有吾の
短編集。
以前から何か読んでみたかったところ、タイトルがよかったので読んでみた。
いわゆる“日常の謎”モノ。
タイトルにある「殺風景」は作中では苗字として登場。
特にミステリーで多い気がするけれど、
全くファンタジーの登場しない作品に現実に存在しない苗字を登場させることにどういう意図があるのかよくわからない。
ノイズなだけだと思うのだけれど。
表題作は会話が続くモチベーションがよくわからなかったし、この手の短編集に疾病が登場するのは、もう食傷気味。
面白いものもあったけれど、そこまでハマれなかった。
ともあれ、「地雷グリコ」が文庫化されるので、そちらを楽しみにすることにする。
Posted by ブクログ
この本は主人公が日常生活で感じた違和感から相手がついている嘘を解き明かしていくと言う話だった。この本での嘘は主人公にそこまで強いダメージを与えない内容が多く、後味がよかった。しかし、その分、本の読む側としてはインパクトが少なかった。
個人的にはメロンソーダ•ファクトリーが一番印象に残り、伏線の回収の仕方として一番納得ができた。
あとこの本で驚いたのが、どの話も二者の会話だけで物語が成り立っている点だ。2人の会話だけでここまで世界観を広げるのはなかなかできることではないと思った。
Posted by ブクログ
日常のノイズから真実を編み出す、知的で柔らかなミステリー
「ナツイチ2025」の装丁に惹かれて手に取りました。コテコテのミステリーは少し苦手意識がありましたが、本作は学園生活の中にある「会話の違和感」を紐解くスタイルで、非常に心地よく読み進められました。
特に印象的だったのは『メロンソーダ・ファクトリー』。冒頭の不協和音のようなチャイムが、ラストの確信に満ちたテーブルを叩く音へと昇華される対比が見事です。「ファクトリー」が「ファクト(事実)」に掛かっているのでは?という深読みも捗ります。
日常の自分事に引き込むとしたら・・・「相手の言葉の裏を読む」「違和感を放置しない」という視点の訓練になる一冊ってところかな。
Posted by ブクログ
青春の日常に潜むちょっとした謎を、その人の言動などから解き明かしていく軽いタッチの表題作含む5編収録のミステリー。
なんとなく引っかかる違和感。気にしなければそれで済みそうなものなのに、気になり出したらどうしようもない。それはどんどん膨らみ、何かをきっかけに氷解する。
そんな瞬間を一場面で一気に描いている。謎解きのヒントは意外と多い。
Posted by ブクログ
本格的なミステリーも良いですが、日常ミステリーも好きです
ほんわかした中にも、しっかり謎解きがあり、楽しかったです!特にメロンソーダ・ファクトリーが良かった
青崎有吾さんの地雷グリコも最高だったので、次は風ヶ丘五十円玉祭りの謎を読みたいです!
Posted by ブクログ
日常の謎系短編集
でもこの本最大の特徴は全編1人vs1人、または
1vs1vs1の構造になっていることだろう
「早朝始発の殺風景」△
とある目的で始発に乗った男子高生と女子高生の何故始発に乗っているのかの腹の探り合い
・ちょっと目的に対しての行動原理が初っ端から?となったのでそこが残念。特にその点の説明も無いし
「メロンソーダ・ファクトリー」☓
女子高生高生3人がクラスTシャツデザインを決める為、ドリンクコーナーを利用し話し合うが
・ほぼ同じネタ(誤認要素)を過去に違う作家で読んだことがあるので。でも良い話でした
「夢の国には観覧車がない」◯
部活の3年生引退パーティーとして遊園地へ。そこで主人公(男)は後輩(男)に観覧車へ誘われる
・終わり方が予想外過ぎて一周して(観覧車だけに)愛おしい物語。かわいくないですかこれ。あれ…俺って…夢の国には観覧車がないじゃないですか、は名台詞だと思う
「捨て猫と兄妹喧嘩」☓
捨て猫を拾い、親の離婚で離れ離れになった兄弟の話
・僕、アレルギーなんで2枠目でわかってしまった
「三月四日、午後二時半の密室」△
卒業式に病欠したクラスメイトに卒アルや証書を届けに行くが
・結末にとても心温まる。ただちょっとヒント多すぎるのが。まあ、仕方ないのか
最後に「エピローグ」◯
短編集には是非こういうさらっとした後日談欲しいもんです。スタッフロールの時小さく流れる映像のような、そんなサービスでした
お前、本当に行けたんだな、良かったなー