青崎有吾のレビュー一覧
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「アンデッドガール・マーダーファルス」の4冊目。これまで3冊の前日譚。
これまでにサラリと触れられていた過去の経緯が詳しく語られ、どの話も楽しめる。
■知られぬ日本の面影
鴉夜&静句に津軽が出会い、一夜が明けた昼飯どきから始まる話。
小泉八雲(!)から依頼を受け、彼が抱えているトラブルの謎を追う。
文字通り“鎌鼬”というかまいたちの姿に驚愕。
最後に割れた下手人の正体とその意外な動機がなかなか泣かせる。
■輪る夜の彼方へ流す小笹船
〈不死〉になる前の鴉夜。彼女が輪堂と名乗る訳、彼女の推理力の源が知れる話。
安倍晴明と並び称される陰陽師・蘆屋道満が登場。禁忌に踏み込んだ道満の、その身勝手に巻 -
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「ノッキンオン・ロックドドア」2冊目。手に入れた愛車・日産〈パオ〉がかわいい表紙。
この作者さんのお話、裏染天馬シリーズもそうなのだが、作者の論理的謎解きには敵わないこともあり、どちらかと言えば、登場人物の間で交わされる仲良しな会話やキャラクターのかわいいところを楽しむ感じで読んでいるところも。
今回も倒理と氷雨のテンポ良いやり取りや穿地(名字で呼ぶほうがしっくりする)のそっけなさやお菓子好きのところがいい感じ。
■穴の開いた密室/壁に巨大な穴が開いた密室
■最も間抜けな溺死体/水がないプールでの溺死体
斬新な設定で謎解きは意表を突く。「穴の…」は動機が薄いようには感じた。
■時計にまつ -
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今回は全5篇の短編集で鳥籠使い一行それぞれの過去話と活劇を描いた話でした。短編集なので幕間の物語かなと気軽に構えていたら、シリーズ上重要なものだったので短編でこれやるのかという驚きと内容の面白さにやられました。
有名な研究家や歴史上の人物がでてきたり、古典SF作品との関わりもあったりなどアンファ独特の闇鍋が今回もすごく良かったです。登場人物やワードを調べて元ネタを見つけて「こんな作品もあるのか読んでみよ」と新たな好奇心も刺激されて良かったです。
個人的には「人魚裁判」が良かったです。安楽椅子探偵(この作品の場合は安楽首探偵?)といった感じで事件が少しずつ真実に向かう面白さがとても心地よく -
Posted by ブクログ
鳥籠使いが鳥籠使いになる最初の事件。鳥籠使いのメンバー鴉夜、津軽、静句の過去の出来事。そしてエポック社のアニーと鳥籠使いたちの出会いとなる人魚裁判。全5話からなる短編集。
「輪る夜の~」自らも自覚する人でなしが赤子をなぜ引き取ったのか。自分に恩義を感じ、信頼と信用をさせて自分の悲願を達成すると見越していたのだろうか。ドウ様は人でなし、ドウ様は人では無しでなく何者か?
「鬼人芸」喜怒哀楽の楽以外の感情が欠落しているような津軽。サイコロ運がないのは生まれつきなようで出る目出る目が悪い人の見本だ。そんな己自身もネタにして楽しい方へ面白い方へ向かうのが強いのか狂っているのか。そんな津軽の喜怒哀楽を全て