あらすじ
19世紀末ロンドン。路地裏で浮浪児として暮らす少年・リューイは、とある殺人事件をきっかけにひとりの探偵と出会う。探偵の名は、シャーロック・ホームズ。リューイは下層階級を顧みないホームズを憎みながらも、犯罪と陰謀が渦巻く魔都ロンドンの浮浪児たちを救うため、彼のもとで“猟犬”として働くことを決意する。少年たちの地下街(アンダーグラウンド)ミステリー叙事詩、開幕!
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面白かった!
ヒーローとは言い難い性格のシャーロックホームズですが、この作品では主役はストリートチルドレンの彼。
19世紀のロンドンの厳しさの雰囲気や、強かに生きる街の浮浪児たちの活躍がこれから楽しみです。
主人公の靴を通しての洞察力は凄い、の一言に尽きます。
シャーロックホームズ関係の漫画は色々出ていますがこの視点は斬新!原作にちょっとだけ登場する浮浪児たちの視点から描かれたホームズ漫画です!19世紀ロンドンの世界観もしっかり描き込まれていて原作好きにとっては非常に美味しい作品です!!
Posted by ブクログ
面白かった!!
恥ずかしながら『シャーロック・ホームズ』シリーズに全く触れずにきて深く考えずに本書を手にした私でしたが、予備知識なしでも一切問題なくヴィクトリア朝の英国世界にのめり込んでおりました。
巻末・特別コラムに曰く、きちんとホームズ正典に「ベイカー街イレギュラーズ」という存在は登場するらしく、本作はその「イレギュラーズ」の語られざる暗躍を深掘りし解釈を拡げて描いた作品である。
本作独自の描写として、ホームズは褐色肌で額に印?のようなものが施されていてぱっと見インド人っぽい印象を受ける。顔はシュッとしたイケメン。
イケメンなんだけど浮浪児の靴磨き(主人公)の顔面をいきなり蹴り付けたり意地悪だったり性格はすこぶる悪い。あれ、ホームズってこんな人なの?
そんな癖強性悪〈シャーロック・ホームズ〉と不屈の反骨浮浪児〈リューイ〉がバディを組み、難事件を解決していくストーリー。
ただ単にホームズが超推理をスマートに披露するだけではなくリューイが靴磨きとして培った経験と洞察力で独自目線の推理を展開していくのもポイント。ひとつの事件から2アプローチを楽しめる満足感。
私はシリーズ未読勢なのでピンと来ていないのだが、スコットランド・ヤードの警官〈レストレード〉や〈アルミニウムの松葉杖〉といったキーワードはホームズファンにはたまらないらしい。そういうの好きよ。
夢中で読み終えた一冊。早く続きが読みたい!
1刷
2024.4.15
孤児と、ブラックなホームズ
ホームズが、ワトソンと出会う前のアドバイザーのストリートチルドレン。
貧富の差が、どのページにも、ストーリーにも表れていて、子供達を応援したくなる。
足で、身体をはって、犯人を追う、逃げない主人公の強さが眩しい。
ぶっとんでるホームズ
イレギュラーズの話かと思ったけれど、相当変わってた。ホームズからしてインド系?でもリューイ推理力もなかなか。元靴磨きだけあって靴に注目するなんて。2巻目も期待できるかも。