森絵都のレビュー一覧

  • みかづき

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    吾郎と千明、その子供たち、蕗子、蘭、菜々美、そしてその子供、一郎、杏
    3世代にわたり、戦後の教育から塾、勉強会と進んでいくが、このテーマなのにとても面白かった
    登場人物の個性が光り、とても引き込まれる

    〜欠けている自覚があればこそ、人は満ちよう、満ちようと研鑽を、積むのかもしれない

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    2025年02月25日
  • はじめての

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    「はじめて」が共通のテーマで「人を好きになった」「家出した」「容疑者になった」「告白した」の4つの物語が書かれていた。どの話もそれぞれの作家さんの持ち味が出ていてとても良かった。どれも楽しくあっと驚く話で大好きです。

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    2025年02月24日
  • 気分上々

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    ネタバレ

    「このからくりを知るのに必要なのは一定の時間だけだったのに、夫にはそれが待てなかった。そして、私は夫が待てるようになるまで待てなかったのだ。」p15

    「いつもいつも無駄のない動きをする大人たちが、あたしにはときどきうらやましい。おもしろみはなさそうだけど、迷って立ちどまらずにすむ。」p58

    「これだけは肝に銘じなさい。幸福など断じて恐れてはいけない。びくびくしている人間を幸福は見くびり、もてあそんだ末に身をひるがえす。」p140

    名前の呪縛に人生を翻弄されたからこそ、自分の子供に宛てた手紙、「外の世界に踏み出せばごまんと他人がいる。何者にも縛られることはありません。」という言葉の重みが感

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    2025年02月23日
  • リズム/ゴールド・フィッシュ

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    ネタバレ

    変化について。時の流れは残酷で、だけどたまに優しい。中学一年生のこゆきの周りではさまざまなものが大きく変化する。
    リズム(前半)は、日々の変化の中で周りに振り回されず、自分のリズムを持つことが大切。という言葉で終わる。
    中学生という若い、まだ大きな変化を大変したことのないこゆき。ちょっと寂しくて、苦しくなる。けど、その変化も愛して明日も生きていこうと思える作品。暖かくて優しくて好きだった。

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    2025年02月05日
  • 女ともだち

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    女ともだちって、すごく独特な世界だと思う。
    男ともだちほど単純じゃなくて、複雑だ。

    嫌気がさしたり疲れちゃう事も多いけど、それでも何だかんだと素敵だなと思わせられた一冊だった。

    全然違う物語なんだけど、どれも身近な感じがするから面白い。

    読み終われば『それなりに色々あるけど、やっぱり女ともだちって最高じゃん?』って気持ちになれるかも?
    しばらく寝かせてから、また読み直したいなぁ。

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    2025年02月05日
  • あしたのことば(新潮文庫)

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    短編が9つだが、どの話もほっこりした感じで楽しめた.瑠雨ちゃんと風香が出てくる「風と雨」が良かった.喋らない瑠雨ちゃんを何とかして取り込もうとする風香だが、ターちゃんの謡曲が瑠雨ちゃんを魅了したという奇想天外な話で、心の中でいろいろ感じている瑠雨の描写が素晴らしかった.子供たちは大人が想像もできないことで、躊躇したり苦悩したり葛藤したりしているようで、それに気が付いてやることが必要だと感じた.

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    2025年02月02日
  • はじめての

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    ネタバレ

    辻村深月さんのユーレイと森絵都さんのヒカリノタネが心に残った。
    ユーレイに助けられる話は良かった。ヒカリのタネの最後はかわいらしくハッピーエンドで終わったのが良かった。

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    2025年01月21日
  • 獣の夜

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    ネタバレ

    短編集!面白い。
    特に獣の夜!女子同士が話していくうちにどんどん曝け出していく感じが楽しかった。結婚しても友達は大事。
    全体的にコンパクトにまとまってるけど温かみがあって読みやすかった。

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    2025年01月21日
  • みかづき

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    戦後から現代までの「私塾」の観点の大河小説だった。
    元々長編を読み終わった後の読後感が好きというものあり、こちらも楽しめた。

    各時代の文部省と私塾との確執や私塾同士の経営戦争など、これまで知らなかった観点での出来事を知ることができてよかった。
    全編を通して、恵まれない、他の人より遅れている子供たちを照らそうとする人物の姿勢や感情に感極まりました。

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    2025年01月19日
  • 出会いなおし

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    出会いなおし、カブとセロリの塩昆布サラダ、ママ、むずびめ、テールライト、青空で構成されている出会い『出会い(人とのつながり)』にまつわる短編集。
    結局のところ縁のある人はいつかどこかで出会う、再会するようになっているんだな~~と感じた。 『年を重ねるということは、同じ相手に、何回も、出会いなおすということだ。会うたびに知らない顔を見せ、人は立体的になる。』カブとセロリの塩昆布サラダとむすびめが中でもお気に入り。

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    2025年01月18日
  • 永遠の出口

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    とある女の子の小学生から高校生までのお話

    以下、公式のあらすじ
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    「私は、“永遠”という響きにめっぽう弱い子供だった。」誕生日会をめぐる小さな事件。黒魔女のように恐ろしい担任との闘い。ぐれかかった中学時代。バイト料で買った苺のケーキ。こてんぱんにくだけちった高校での初恋…。どこにでもいる普通の少女、紀子。小学三年から高校三年までの九年間を、七十年代、八十年代のエッセンスをちりばめて描いたベストセラー。第一回本屋大賞第四位作品。
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    小学生のときの浮いた子の話は何とも苦々しい気持ちになる
    そんなテイストの小説か

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    2025年01月16日
  • 出会いなおし

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    人は人に何回も出会い直す。
    これから先の未来が楽しみになるな

    「わかりあうために必要な年月もある。
    人は生きるほどに必ずしも過去から遠のいていくのではなく、時を経ることで初めて立ち返れる場所もある。」

    「年を重ねるということは同じ相手に、何回も出会い直すということだ。会うたびに知らない顔を見せ人は立体的になる。」

    解説
    「人はそう簡単にわからない生き物。
    たとえだんなに親しい相手だとしてもその一面しか見ていない、もしくは知らないのかもしれない。
    他の面を見るためにはある程度時間がかかる。そのために人は同じ相手に出会い直しする必要がある。」

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    2025年01月07日
  • あしたのことば(新潮文庫)

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    「言えなかったこと」が
    「なかったこと」になるわけではない、
    ならないであってほしい、と願うように
    一人一人を見守りながら
    あたたかい気持ちで読み終えた。
    子どもにはもちろん
    大人にも響く言葉たちが紡がれているから
    森絵都さんファンのあなたには読んでほしい。
    お気に入りは「遠いまたたき」

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    2024年12月17日
  • 獣の夜

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    表題作、獣の夜
    誕生日祝いにジビエを食らう女性二人。
    友人でありながら、同じ男性と付き合い一人は結婚し、でも万事オッケーじゃない、なのに不思議と友情は成り立ってる。
    あーなんかいい!その逞しさ、哀しみ、おかしみ、ジビエ!

    あした天気に もよかった。
    高校時代の三角関係、淡い思い、後悔、言い訳、天気に関する願い事で人生って変わるんだなぁ。
    ラスト、よし、頑張ろうって思える。

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    2024年12月16日
  • 気分上々

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    面白かった。
    「明けない夜はない」ストーリーを集めた作品。
    人生には想定外のハプニングや、終わりをわかってて飛び込みたくなることがある。
    その度に自信喪失したり、自分がわからなくなったりもがくけど、それでいいんだなと思う。

    自分ができることをやっていたら、一歩進んだ形に自分が進歩している。
    だから、人生に真剣に向き合うことをやめなければ、例えその場は上手くいかなくても、それで充分なのかもしれないと思った。

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    2024年12月08日
  • 女ともだち

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    「女ともだち」をテーマにしたアンソロジー。女性が書く女性の描写ってほんとに良くも悪くも容赦がなくて、でもあたたかくて冷たくて、最高だな~~~!と思う。仲がいいのか悪いのかわからない。それでいてなんかわかりあえるところがあるという、絶妙な関係性の話ばかりでどれもおもしろかった

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    2024年11月29日
  • 出会いなおし

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    大好き森絵都さん!!!!
    中学生の頃から読んでいるけど、変わらず心にスッと入ってくる文章と、話の切口。

    カブの料理のレパートリーを見たときは思わず「うわ、こんな小説は初めてやわ...」と声に出して、ページをめくっても続いていた時は苦笑した。おもしろすぎる。

    手汗が絶え間なく出るという友人の話を聞いた後に読んだ「むすびめ」でも苦笑してしまった、カウボーイの嫁、私もなりたい。

    出会いなおし、という言葉をみて、谷川俊太郎を思い出した。「ほんとうに出会った者に別れはこない。」という言葉を。
    もう会えない人を近くに感じたり、すごく変わった姿で出会いなおしたり、来世で出会えるかもしれないという希望を

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    2024年11月28日
  • DIVE!! 上

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    小学生ぶりに。
    小学校の図書室で見つけてから飛び込みの美しさとスポーツの熱さがずっと印象に残っていた。
    さすがにストーリーはほぼ覚えていなかったけれど、きっと小学生のときには理解できていなかっただろう色々な感情が分かるようになっていて自分が着実に歳を重ねているのを実感した。
    マイナースポーツも素敵だな

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    2024年11月22日
  • クラスメイツ〈前期〉

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    中学1年生になったばかりの子ども達の連作短編。
    新しく始まる中学生活に目一杯緊張している様子が伝わってくる。
    自分の時もそうだった。
    上手く友達が出来るか、上手くクラスに馴染めるか、読んでいて緊張が伝わってくる。
    髪型を変えようと張り切ったハセカンの話はしかし笑ってしまった。中一の男子だ。
    来年中学生になる孫に読んでほしい。
    短編なので読みやすい。

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    2024年11月21日
  • ラン

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    少し軽いですけどコミカルで分厚いながらすいすい読めました(4日かかったけど)。3度ほど声をあげて笑いました。読ませるセンス抜群です。サボっているジョギングを走りたくなりました。走り続ける。生き続ける。そうです、それです。

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    2024年11月23日