森絵都のレビュー一覧

  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    [こんな人におすすめ]
    *朝の連続テレビ小説が好きな人
     笑いあり、涙あり。ロマンスを挟みつつ、ときには歴史や生き方について立ち止まって考えさせられる場面もあり。
     文体が明るく、朝ドラのような親しみやすさを感じながら読める作品です。一方で、親しみやすいだけではなく、私たちが当たり前のように受け入れているデモクラシー(民主主義)の本質について改めて考えさせられる一冊でもあります。

    [こんな人は次の機会に]
    *重厚な社会派小説が好きな人
     物語の中心はあくまで人間ドラマです。そのため、現代社会の問題を鋭く告発したり、痛烈に批判したりする社会派小説を期待すると、やや物足りなく感じるかもしれません。
     タイトルの通り、デモクラシーや、戦後を生きた人々の暮らし、当時の価値観、そして現代にもつながる生き方の選択について考えるきっかけを与えてくれる一冊です。

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    2026年06月20日
  • クラスメイツ〈後期〉

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    物語の世界観に引き込まれるものがあった。
    日常で少し感じていたことが、言語化されて出てきた感じがした。だから、共感できる部分も多かったのかな、と、思う。
    森絵都さんの本、もっと読んでみたい。

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    2026年06月20日
  • 風に舞いあがるビニールシート

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    唸ったなぁ!育休復帰して電車で少しずつ読んだけど最初のほうの器を探してや犬の散歩まではあんまりはまらなかったけど、守護神と鐘の音が面白すぎて、ジェネレーションXは電車の時間だけじゃ足りなくて風に舞い上がるビニールシートは泣いた
    エドが妻より難民を救う理由を考えるよりも最後まで立派な志しに泣いた

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    2026年06月09日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    森絵都/デモクラシーのいろは
    終戦直後の日本で、GHQ所属 日系二世の堅物教師が4人の個性的な女性に「民主主義」を教えていく成長物語。
    一見とっつきにくそうなテーマとボリュームに躊躇していたけれど本当に読んでよかった。考え抜かれた構成とキャラの魅力、読みやすい筆致であっという間でした。

    「民主主義を学ぶ」とは?と思ったけれど、きちんとそこにも言及する。
    複雑化しなくていい。誰もが自分の頭で深く考え、意見を主張できる世の中に変わる「始まり」の物語であると。

    忸怩たる思いを抱えていたであろう「敗戦国の女」たる彼女たち。それぞれに魅力あり見せ場あり、未来への羽ばたきに後光を見ました。

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    2026年06月05日
  • 風に舞いあがるビニールシート

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    最初は特に面白さを感じなかったのですが、6つの話がそれぞれに 雰囲気が違って、読み進めるうちに夢中になりました。個人的には、最後の「風に舞いあがるビニールシート」が良かったです。人が大切にしていることはそれぞれ違って、優劣はないのだと改めて感じました。

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    2026年06月02日
  • 風に舞いあがるビニールシート

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    ネタバレ

    完全なタイトルとジャケ買い。
    だけども、読み終わって購入して良かったとしみじみ感じています。

    各章の話について私が知らない職業や内容について具体的に描かれていて、登場人物が所属しているものをうまく解像度高く捉えられずに読み進めてしまったことが悔しかった。。
    だけどこんな現実で、こんな仕事があって、こんな流れなのか、と自分が知らないことを覗けることができて知識と知りたいと思った。

    大切な何かを第一に心、の奥で芯となっていて、
    登場人物は気づいていない人であったり、気づいているけどしがらみに繋がれてうまく動けなかったり、もどかしい気持ちになっていて、
    まきをくべて燃えている様子を最後に見せて貰ったことに私はとても元気をもらいました。

    表題の風に舞いあがるビニールシートは、最後にぴったりの切ないのに二人が過ごした記憶がなんとも幸せで素敵な環境なんだろうと少しうるうるしました。

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    2026年05月29日
  • 出会いなおし

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    とにかくカブの料理を狂気的に論うページが印象深い。。

    カブかどうか食べてみてほしい、報告をしてほしい、正しいカブのサラダを家まで持ってきてほしい…
    なんかすごい執着だな。
    人に対する期待値が高い。
    私は人への期待値が低いから、他人に対してドライだから、そこまで真意を求められないかも。
    それだけ他人への期待値が高いってことは、自分が自分に厳しく、いつでも芯を曲げずに生きてきた証なのかもしれない…
    私なら、疲れてたりコンディションが悪い日は全てがなぁなぁになるし、調子よかったらサービスしたくなるし天気が良いだけで笑顔も多くなるし。それぐらいちょっとのことで左右されて、自分に厳しくできなくて、楽に生きたくなるんだけどな…

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    2026年05月26日
  • 出会いなおし

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    短編集で、特に心に残ったのは、「テールライト」輪廻転生のお話。
    一時の出会いの人も、もしかしたら前世で深く愛し合った人かも…あの友達とすぐ意気投合したのは、前世で理解しあった過去があったからかも…。
    などと、このお話を読んで自分が出会ってきた「人」に対して色々妄想が膨らんで楽しかった。

    人は何度も出会いなおす。
    時間を経て同じ人に会っても、違う人のように感じてびっくりしたり、ふと心の中である人を思い出すことも、出会いなおし。

    私がこれから出会う人と、それぞれに良くも悪くも深い感情や深い関わりを持っていこう。人生が濃くなっていきそうで、ワクワクする…そんなふうに感じました。

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    2026年05月09日
  • できない相談 piece of resistance

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    2、3ページの短編がたくさん詰まってる、
    新視点?みたいな感じでくすっと笑える話もたくさんで面白かった

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    2026年04月20日
  • はじめての

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    いやー面白かった!
    なんて豪華なアンソロジーなんだ!?と思って手に取ったけど、どれも期待を裏切らない良作でした。
    宮部みゆきだけ、とても良かったけどミステリーじゃなくてファンタジーの方で来ちゃったな、サブタイトル見るに、発注と違うんじゃない!?とは思ったけど…笑

    "はじめての"というテーマだったけど、この本自体がそれぞれの著者の作品をはじめて読む読者を想定してるのかな、と思うくらいそれぞれの作家さんの色が全面に出てるというか、めちゃくちゃ"らしい"作品で、従来のファンの人にも読書初心者にも嬉しい本だったと思う!
    女流作家あんまり読まないんだよね、という人にもおすすめしたい一冊だった〜

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    2026年04月19日
  • みかづき

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    この1冊で大島吾郎という一人の男の人生、赤坂一族の歴史、日本における学習塾•教育の歴史と3つのストーリーを味わうことができた。

    まさに激動の時代が描かれており、読んでいて時折しんどくなる場面もあったけれど、火種が消えることなく繋がっていくことに、希望が感じられた。

    各章の時代が少しずつ空いていて、その間に何があったのか、はじめは詳しく語られていないので、想像力を掻き立てられた。

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    2026年04月18日
  • はじめての

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    好きな作家さんのお話が楽しめました。それぞれの作家さんの世界観が素敵でした。曲のMV見ちゃうとネタバレになっちゃうので少しひねりは欲しかった気がしました。必ず小説読んでから曲を聴く方がいい。

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    2026年04月16日
  • 風に舞いあがるビニールシート

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    2022.9.27
    ★4.1

    さまざまな人生を生きる人々を描いた短編集,タイトルにもなっている「風に舞いあがるビニールシート」では、国際機関で働く元夫と、その生き方に影響を受けながらも自分の人生を模索する女性の物語。

    それぞれの人が大切にしているものを大切にしようと不器用ながらも懸命に生きていくお話。
    僕たちがビニールシートを押さえて置かなきゃいけないんだ的な言葉に胸が打たれた。
    一言で言えば価値観の違いだけど、色々考えさせられるお話。

    #さとの本棚

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    2026年04月05日
  • 架空の球を追う

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    2022.3.13
    ★3.6

    日常の中にふと入り込む「少し不思議な出来事」や「心の揺らぎ」を描いた短編集。
    仕事や人間関係、将来への不安など、それぞれの悩みを抱えながら、ふとしたきっかけから現実と非現実の境界が曖昧になり、自分自身の本音や、本当に大切にしているものに気づいていく。

    ドバイ@建設中のラストのどんでん返しが好き。
    日常のワンシーンを切り取ったような物語で、なんだか身近に感じた。
    短編だから読みやすい

    #さとの本棚

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    2026年04月07日
  • つきのふね

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    面白かった。読みやすく、そして言葉の選び方、表現が美しい。
    ストーリーが後半に近づくにつれ、引き込まれていきました。
    小学生時代の手紙で締めくくられるのも素敵。
    森絵都さんの他の作品も是非読んでみたい。

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    2026年03月28日
  • 風に舞いあがるビニールシート

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    『犬の散歩』
    ◯◯を我慢すれば、そのお金でxxができる。
    自分にもそんな感覚があって、それが幸せなことなんだと気付いた。
    少しの贅沢を我慢してまで手に入れたいその思いは紛れもない純粋な愛な気がする。

    『ジェネレーションX』
    私が就職した時はゆとり世代、今ではZ世代
    いつどきだって『最近の若者は…』という言論がある。
    この話は、そんな最近の若者と仕事を共にして、気付く価値観の話。

    少し話は違うけど、そういえば、私も新卒の新人が下についた時、『メール、印刷する意味ってなんですか』って言われて、なるほどそんな考え方もあるな、って思った。

    基本は仕事第一だけど、仕事を差し置いてでも大事なことがあって(誰にも理解されないことでも)、それを諦めずに、仕事を放り投げて、何ならもう仕事辞めてやるくらいの気持ちが、何より爽やかで純粋だった。
    そもそも生きるために仕事してるだけだもんなぁ。
    こんなに労働に縛られていると、その目的と手段がごちゃごちゃになりそうだよね。
    生きるうえで、何を大切にするか。
    それが労働、労働の先の献身ならそれでいいのだろうけど、そうでないなら、彼の考え方って実はそこまで間違えたものでもないよなぁって思う。

    とまぁこんな話を、休日にも関わらず職場から呼び出されて、予定を切り上げて出先から帰る途中に読んだのは、あまりにも皮肉すぎて笑っちゃった。
    縛られてんなー。

    最後のオチは痛快で良かったなー。とても好きな話でした。

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    2026年03月27日
  • はじめての

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    ネタバレ

    【あらすじ】

    「はじめて」は、いつも痛くて、少し優しい。
    日本エンターテインメントの最前線&最高峰!

    日本を代表する4人の直木賞作家と、“小説を音楽にするユニット”YOASOBIが奇跡のコラボレーション!

    小説のテーマは、「はじめて〇〇したときに読む物語」。
    これらの小説を原作としたYOASOBIの楽曲が、2022年中に順次配信リリースされます。

    「『私だけの所有者』ーーはじめて人を好きになったときに読む物語」(島本理生)
    「『ユーレイ』ーーはじめて家出したときに読む物語」(辻村深月)
    「『色違いのトランプ』ーーはじめて容疑者になったときに読む物語」(宮部みゆき)
    「『ヒカリノタネ』ーーはじめて告白したときに読む物語」(森絵都)

    【個人的な感想】
    『私だけの所有者』と『ユーレイ』が好きだった。
    『私だけの所有者』はアンドロイドと所有者との絆が切なかった。
    この小説を読んで私は、SF系と青春系?の小説が苦手なことを再確認した。

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    2026年03月26日
  • 風に舞いあがるビニールシート

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    〝風に舞いあがるビニールシート〟は実体のあるものではなく比喩表現で、その意味はとても悲しく切ない。

    本作は短編集で、それぞれが違った個性のある作品。どれも似通っていないが、すべて感動と涙ありのヒューマンドラマ。

    表題となっている〝風に舞いあがるビニールシート〟は最終章。私は本章を読み、初めて人間の後悔を美しいと感じた。そんなことは初めてだった。

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    2026年03月25日
  • 風に舞いあがるビニールシート

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    自分になにができるのかと考えることは、自分の無力さと向かいあうことだ

    1話1話引き込まれて、気づいたら読み終わってしまっていた

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    2026年03月25日
  • 出会いなおし

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    仕事で1から一緒にある業務を作り上げてきた人が退職した日に書店に行ったら目に入ったのがこの本でした。誤魔化しながら過ごしていた喪失感を抱えながら書店に行ったところ、
    キャンペーン中だったのか、文藝春秋の営業部のHさんによる、手書きのメッセージがカバーに敷き詰められていて、珍しいなと思い目に留まりました。
    「もう会えないあなたへ」からはじまる文章に涙がほろりとしてしまい、購入しました。「縁は切るものではなくて、ほどくもの」というのですね。

    6篇の短編集
    カブとセロリの塩昆布サラダ
    は、ついつっこみながら読んでしまう、そこまでしなくてもと思うけど、しないと気が済まない主人公に分かるなぁと思いながら読めました。
    むすびめもよく分かるポイントしかなかった。
    青空の最後は、涙が出ました。
    解説がこれまた、読みながら心の隅にいた感情たちをうまく言語化してくれてこれまたよかったです。

    どなたかの口コミでおっしゃっていた「森絵都さんの本で、読み終わりがよくなかったことがない」というコメントどおりでした。

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    2026年03月21日