森絵都のレビュー一覧
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とにかくカブの料理を狂気的に論うページが印象深い。。
カブかどうか食べてみてほしい、報告をしてほしい、正しいカブのサラダを家まで持ってきてほしい…
なんかすごい執着だな。
人に対する期待値が高い。
私は人への期待値が低いから、他人に対してドライだから、そこまで真意を求められないかも。
それだけ他人への期待値が高いってことは、自分が自分に厳しく、いつでも芯を曲げずに生きてきた証なのかもしれない…
私なら、疲れてたりコンディションが悪い日は全てがなぁなぁになるし、調子よかったらサービスしたくなるし天気が良いだけで笑顔も多くなるし。それぐらいちょっとのことで左右されて、自分に厳しくできなくて、楽に生きたくなるんだけどな…
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Posted by ブクログ
短編集で、特に心に残ったのは、「テールライト」輪廻転生のお話。
一時の出会いの人も、もしかしたら前世で深く愛し合った人かも…あの友達とすぐ意気投合したのは、前世で理解しあった過去があったからかも…。
などと、このお話を読んで自分が出会ってきた「人」に対して色々妄想が膨らんで楽しかった。
人は何度も出会いなおす。
時間を経て同じ人に会っても、違う人のように感じてびっくりしたり、ふと心の中である人を思い出すことも、出会いなおし。
私がこれから出会う人と、それぞれに良くも悪くも深い感情や深い関わりを持っていこう。人生が濃くなっていきそうで、ワクワクする…そんなふうに感じました。
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Posted by ブクログ
いやー面白かった!
なんて豪華なアンソロジーなんだ!?と思って手に取ったけど、どれも期待を裏切らない良作でした。
宮部みゆきだけ、とても良かったけどミステリーじゃなくてファンタジーの方で来ちゃったな、サブタイトル見るに、発注と違うんじゃない!?とは思ったけど…笑
"はじめての"というテーマだったけど、この本自体がそれぞれの著者の作品をはじめて読む読者を想定してるのかな、と思うくらいそれぞれの作家さんの色が全面に出てるというか、めちゃくちゃ"らしい"作品で、従来のファンの人にも読書初心者にも嬉しい本だったと思う!
女流作家あんまり読まないんだよね、という人にもおすすめしたい一冊だった〜 -
Posted by ブクログ
『犬の散歩』
◯◯を我慢すれば、そのお金でxxができる。
自分にもそんな感覚があって、それが幸せなことなんだと気付いた。
少しの贅沢を我慢してまで手に入れたいその思いは紛れもない純粋な愛な気がする。
『ジェネレーションX』
私が就職した時はゆとり世代、今ではZ世代
いつどきだって『最近の若者は…』という言論がある。
この話は、そんな最近の若者と仕事を共にして、気付く価値観の話。
少し話は違うけど、そういえば、私も新卒の新人が下についた時、『メール、印刷する意味ってなんですか』って言われて、なるほどそんな考え方もあるな、って思った。
基本は仕事第一だけど、仕事を差し置いてでも大事なことがあって(誰にも理解されないことでも)、それを諦めずに、仕事を放り投げて、何ならもう仕事辞めてやるくらいの気持ちが、何より爽やかで純粋だった。
そもそも生きるために仕事してるだけだもんなぁ。
こんなに労働に縛られていると、その目的と手段がごちゃごちゃになりそうだよね。
生きるうえで、何を大切にするか。
それが労働、労働の先の献身ならそれでいいのだろうけど、そうでないなら、彼の考え方って実はそこまで間違えたものでもないよなぁって思う。
とまぁこんな話を、休日にも関わらず職場から呼び出されて、予定を切り上げて出先から帰る途中に読んだのは、あまりにも皮肉すぎて笑っちゃった。
縛られてんなー。
最後のオチは痛快で良かったなー。とても好きな話でした。
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Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
「はじめて」は、いつも痛くて、少し優しい。
日本エンターテインメントの最前線&最高峰!
日本を代表する4人の直木賞作家と、“小説を音楽にするユニット”YOASOBIが奇跡のコラボレーション!
小説のテーマは、「はじめて〇〇したときに読む物語」。
これらの小説を原作としたYOASOBIの楽曲が、2022年中に順次配信リリースされます。
「『私だけの所有者』ーーはじめて人を好きになったときに読む物語」(島本理生)
「『ユーレイ』ーーはじめて家出したときに読む物語」(辻村深月)
「『色違いのトランプ』ーーはじめて容疑者になったときに読む物語」(宮部みゆき)
「『ヒカリノタネ』ーーはじめて告白したときに読む物語」(森絵都)
【個人的な感想】
『私だけの所有者』と『ユーレイ』が好きだった。
『私だけの所有者』はアンドロイドと所有者との絆が切なかった。
この小説を読んで私は、SF系と青春系?の小説が苦手なことを再確認した。 -
Posted by ブクログ
仕事で1から一緒にある業務を作り上げてきた人が退職した日に書店に行ったら目に入ったのがこの本でした。誤魔化しながら過ごしていた喪失感を抱えながら書店に行ったところ、
キャンペーン中だったのか、文藝春秋の営業部のHさんによる、手書きのメッセージがカバーに敷き詰められていて、珍しいなと思い目に留まりました。
「もう会えないあなたへ」からはじまる文章に涙がほろりとしてしまい、購入しました。「縁は切るものではなくて、ほどくもの」というのですね。
6篇の短編集
カブとセロリの塩昆布サラダ
は、ついつっこみながら読んでしまう、そこまでしなくてもと思うけど、しないと気が済まない主人公に分かるなぁと思いながら読めました。
むすびめもよく分かるポイントしかなかった。
青空の最後は、涙が出ました。
解説がこれまた、読みながら心の隅にいた感情たちをうまく言語化してくれてこれまたよかったです。
どなたかの口コミでおっしゃっていた「森絵都さんの本で、読み終わりがよくなかったことがない」というコメントどおりでした。
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Posted by ブクログ
読書が初めて、久しぶりの人でも、YOASOBIさんの素晴らしい楽曲と共に気軽に読める、素晴らしいコンセプトの作品です。読書体験というより、エンタメ体験です。
読書慣れしてる人でも短い文字数の中での各作家さんの表現力や個性を味わいながら、音楽とのコラボという新鮮さは他にないので、お勧めしたい。
この本をプレゼントしてくれる人がいたら、死ぬほどセンスが良いと思います。
Ayaseさんが凄すぎることを認識できるのでYOASOBIファンは絶対読むべきです(私はファンクラブ入ってないですが、入りたくなりました)
私だけの所有者は、
島本理生さんが普段重ための恋愛小説で書くような、所有されることを求める女性の気持ちをアンドロイドに置き換えている、面白い構成だと思いました。
手紙の主がどこかで繋がっていたり、必ずしもハッピーエンドにならないことも、島本さんらしさを感じました。最近の島本さんよりも、駆け出しの頃の重さを感じで、女性が好きな感じかもしれません。
ユーレイは、
辻村深月さんらしい少年少女の心理をたった30-40ページで丁寧に描写して、かつ、プチオカルト、プチミステリーの要素や、明日への活力にもつながる前向きさもある、子供達にオススメの作品でした。この作品を読んだら、ちょっと小説を好きになってくれるんじゃないかなと。教科書に載せて欲しい作品です。
色違いのトランプは、
異世界系は最近漫画でもめちゃくちゃ多いジャンルになりましたが個人的には正直うまく頭でイメージを作れず避けていました。でも作品を読んだ後にYOASOBIさんの「セブンティーン」のMVを見てからもう一度読み返してそのイメージを元に読んでみたらめちゃくちゃ面白かった。こうやって、頭のなかだけで考えずに音楽を先に聴くスタイルがあるんだと思わせてくれたのはこの作品でした。
ヒカリノタネは、
タイムスリップ恋愛という王道を扱いながらも、登場人物がみんな知的で行動も言葉も面白くて、ロマンチックだけじゃないのがよかったです。
今自分自身も、恋の告白ではないけど大事な人に大事であることを伝えるシーンを控えていたので勇気をもらいました。
YOASOBIさんの「好きだ」が好きな人は、絶対に読むべきです。