森絵都のレビュー一覧

  • 永遠の出口

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    友達と昔話をしているような、それも大雑把なものではなく詳しい内容を思い出して喜んでいる時のような気分になれる作品だった。
    成長過程を見ていて、それぞれの描写が本当に年代に合っている感じがする。
    リアルでむず痒くて、なんでそんなことするんだ!というのが同じ年代だった時の自分にも返ってくる感じが面白かった。

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    2025年08月21日
  • できない相談 piece of resistance

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    勉強の休憩時間にGood‼️
    クラスメイツみたいに各々のストーリーに関連性があるとなおおもろかっただろうな

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    2025年08月14日
  • DIVE!! 上

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    大人になって学生時代を思い出す時、嬉しかった瞬間や成功したことばかり思い出しがちだけど、当時は苦しいと思う時のほうが多くて、1日、1ヶ月、1年の感じ方も今よりもっと長く感じたなあと改めて思い返したりした。
    飛び込みはテレビで数える程度しか見たことがないけど、あまりに魅力的でかっこよくて、読み終わった今めちゃくちゃ詳しくなった気分になりました(そんな訳はない)
    こんな爽やかで美しい文章、一生かかっても思いつかない…って表現がたくさんあって何回も読みたくなる本でした。
    下巻も続けてて読みます。

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    2025年08月05日
  • DIVE!! 下

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    「うんと高いところまで上りつめていくのよ。そこにはあなたにしか見ることのできない風景があるわ」

    この台詞から思い出したのは、
    「国宝」ラストシーン。

    スポーツ小説というジャンルになるらしい。飛び込みという、マイナー競技の話。
    しかし、森絵都さんの手にかかると、
    スポーツ小説の枠を大きく超えてくる。
    人物の描き方、大会のシーンの緊張感の出し方、無駄のない筆致とユーモア溢れる会話と、見事な構成とバランスだ。

    下巻では、
    オリンピック代表に内定された要一が、敢えて内定を蹴り、仲間と一緒に最終選考の大会へ挑む。この描き方の上手い事!
    飛ぶシーンは書かず、ランキングと得点だけを最後に出す。ここで初

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    2025年08月04日
  • 風に舞いあがるビニールシート

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    同じ人が書いた作品とは思えないほど一つ一つの物語が全く違う独立した別の小説のような印象だった。共通しているのは自分の大切なもののために懸命に生きている人達。
    大切なものはそれぞれ違うし優先順位をつけるのも難しい。鐘の音の潔のように手放して初めて気付くパターンもある。
    表題作の風に舞い上がるビニールシート、ジェネレーションX、鐘の音が特に好き。

    エドの言葉が印象的だった。
    “仮に飛ばされたって日本にいるかぎり、君は必ず安全などこかに着地できるよ。どんな風も君の命までは奪わない。家を焼かれて帰る場所を失うことも、目の前で家族を殺されることもない。好きなものを腹いっぱい食べて、温かいベッドで眠るこ

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    2025年07月30日
  • 宇宙のみなしご

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     真夜中に人の家の屋根に登って楽しむ陽子とリン姉弟。
     学校の友人関係に悩みながらも、自分らしさを見つけていく。
     キヨスクや七瀬とのほろ苦いやりとりも、この年代だからこそなんだろう。
     すみれ先生の
    「ひとりでやってかなきゃならないこそ、ときどき手をつなぎあえる友達を見つけなさい」の言葉が心に刺さった。

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    2025年07月25日
  • はじめての

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    あまり読んだことのない4人の作家の作品が載っている本でした
    それぞれ4作品どれも特色があって興味深く読むことができました
    そんな中で自分は辻村深月さんの作品が一番好きでした

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    2025年06月30日
  • DIVE!! 上

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    少年はその一瞬を待っていた。
    で始まる飛び込みに魅了された少年達のストーリー。天才ダイバーの祖父の血をひく野生児の飛沫。都会っ子でのほほんとした知季。サラブレッドの要一。
    鬼コーチの夏陽子。めざすは
    ダイビングプール存続をかけたオリンピック!

    あさのあつこさんの解説が素晴らしい。
    巧みさを気づかせない空恐ろしい作家、とはあさのさんの言葉。
    まさしく。
    冒頭の一文で心を鷲掴みされ、
    グイッと物語の世界に持っていかれ、
    登場人物ひとりひとりが生々しく存在する。さらりとそんなことをやってのける作家とは恐ろしい以外の何者でもない。

    まだ上巻しか読み終わっていない。
    オリンピックに向けて
    どう進んで

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    2025年06月29日
  • 出会いなおし

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    年を重ねるということは、同じ相手に、何回も出会いなおすということだ。会うたびに知らない顔を見せ、人は立体的になる。

    印象的な言い回しで1話目は文が閉じられる。
    初めて仕事をした時と2回目に仕事をした時では全然印象が異なる「ナリキヨ」さんは、しかし、7年のときを経て、私の目にはどちらの彼もいるように見える。ひとは、ひとと会う時、話す時、きっとそのひとのすべてを一度で知ることはできないんだと思う。2度、3度と回を重ねるごとに印象が変わる場合もあれば、変わらない場合もあって、でも、すべてを知ることはたぶんきっとない。自分自身のことも完璧に分からないように、他者のこともきっと完璧にわかるなんてことは

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    2025年06月27日
  • いつかパラソルの下で

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    日常の中の普通、一大事、どこをとってもそれは人生の一部でしかなくて、些細なことだし大事なことなんだなと思った。
    楽観的にふらふら生きてもいいし、堅物にひたすら真面目に生きてもいい。どんな人生でも誰かや何かのせいにしないで、精一杯生きれば幸せなのかも。

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    2025年06月26日
  • 気分上々

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    いつもながらほっこりするストーリー
    イキのいい人生を求める千春に
    イヅモは言うのです
    「価値ってのは自分で決めてこそナンボでしょ。
    自分にとってなにが大事で、なにがくだらないのか、自分以外のだれが決めてくれんのよ」
    「本当の感情を無視して設けた価値基準に、
    どんな価値があるっての?」

    刺さりました!
    その通りです!

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    2025年06月25日
  • みかづき

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    最後までとても考えた作品でした。
    理想の教育とは何か、いや、教育に正解などないのではないか。
    時代によって変化するニーズや風潮から、私たちはこれまでに多くのことを受け取り受け継いできたように感じます。


    【みかづき】
    親から子、子から孫へ、3世代によって受け継がれる理想の“教育”を追いかける物語です。

    物語は昭和36年、
    日本にまだ塾というものが広く知られていない時代から始まります。
    学校の用務員として働く青年とある生徒の母が学習塾を開きます。2人は後に家族となり、塾も軌道にのっていくのですが、、、

    この時代はまだ寺子屋のほうが多くの人に理解されており、世間では塾のイメージは最悪…文部省

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    2025年06月15日
  • おいで、一緒に行こう

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     2011年、東日本大震災での原発事故により立ち入り禁止になった区域に残された動物たちをレスキューするボランティアさんたち。
     その方々を取材し、共にレスキューへも同行する森絵都さんのノンフィクション作品。
     実際の時系列で書かれているため、リアルで胸が張り裂けそうだった。
     忘れてはいけない事実。
     その事実をくりかえさないために、今するべきことは何なのか。
     私も愛する猫のため、自分にできることを実行していきたい。

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    2025年06月08日
  • 風に舞いあがるビニールシート

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    子供の本読みで森絵都さんに衝撃を受けて、
    まず短編から。と読んでみた。
    それぞれ全然違う世界へ連れて行ってくれる。案内人が別人みたい。
    人の心(特にイラっとした)の描写が好き。
    ストーリーの進め方とあっと言わせるような締めくくり方も最高。
    私は「守護神(題名も最高!)」と「ジェネレーションX」が特に好き。


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    2025年06月03日
  • アーモンド入りチョコレートのワルツ

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    バッハの音楽が物語になっていると知り、手にした本。森絵都さんのことは名前しか知らなかった。本当に何気なく手にした本だったので、期待は良くも悪くもなかったのだけれど、読んでとても良かった!中学生くらいの、あの感じを思い出す。懐かしいだけではなく、あの頃の苦しさも楽しさも、二度と味わえない、あの感じ。3つとも良かったが、彼女のアリアが私は1番心に残った。不眠症、虚言癖。淡い恋心。ともすると、ただの淡い初恋物語になってしまうと思うけど、そうはいかない。そんな簡単で単純ではないのが、あの頃のあの感じ、なのだ。彼の苦しさも彼女の苦しさも分かる。だけど、分かったつもりになっていることが、つまらぬ大人になっ

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    2025年06月02日
  • 永遠の出口

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    子どもから大人に向かう過程の、"愚かしいような、いじらしいような、ばかばかしくて目も当てられないような、それでいて真剣な"日々や感情が尊くて、あっという間に読み終わっちゃった!

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    2025年06月01日
  • はじめての

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    島本さん目当てで読んだんだけど、宮部みゆきさんに驚いてしまった。短編でこんな世界繰り広げられるの凄い。yoasobiの曲も良かったよ

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    2025年05月29日
  • はじめての

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    yoasobiとコラボした4作が詰まった短編集。「私だけの所有者」AndroidのAIの人権について考えさせられる。「ユーレイ」主人公の辛い経験も含めて青春だなと感じた。「ヒカリノタネ」タイムリープものだけど、思わぬ結果で面白かった!

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    2025年05月27日
  • 風に舞いあがるビニールシート

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    それぞれの立場で、様々な悩みを抱えた人を主人公とした6つの短篇集。
    どの話もよかったですが、仏像の修復に没頭する男性を描いた「鐘の音」が印象深いです。
    何かを守るためには、何かが犠牲になって、それでも前向きに生きようともがく姿が美しいと思いました。

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    2025年05月26日
  • はじめての

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    4人の作家による4つの「はじめての…」をテーマに書かれた短編小説集。
    明確に異なる文体を楽しみながら、どれも適度に短くて読みやすく、これらの作者の他の作品を読んでみたいと思いました。

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    2025年05月25日