感情タグBEST3
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環が走るようになってからは、あっと言う間に読み進めてしまった。話も分かりやすく、登場人物も面白かった。
真知栄子は苦手なタイプだけど、ズケズケ入っていく彼女を知りだしたらこんな人も仲間としてありだわ~と思えて笑えてしまう。私も是非イージーランナーズに入れて頂きたい。
走る事を通して、環が心も体も成長していくのももちろん、生きる事を見つめ直しこれからの生に向かって挑戦していく感じがとても素敵でした。
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10年ぶりくらいに読んだ。内容はあんまり覚えてなかったけど、当時とは全く違う読み方をしてるんだろうな...と思う。
読後感がほんとうに良い。前向きになれるし、ダイエットしようと思うし、久米島行きたくなる!
ファンタジー要素は結構ぶっ飛んでるけど、心の動きの描写にリアリティがあって、すごく共感する。
『出会いなおし』とかもめちゃくちゃ良かったけど、やっぱり森絵都は長編の方が好き。
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森絵都・ラン、1年以上積読状態だが、いよいよ挑む!久しぶりの一気読み。両親、弟を事故で亡くし、数年間同居していた叔母も亡くした主人公・環。自転車屋の紺野さんと飼い猫の「こよみ」と仲良しになる、が、こよみが亡くなり、紺野さんも山形へと去ってしまう。そんな中紺野さんから譲り受けたモナミ1号(自転車)。モナミに乗ればあの世とこの世を行き来できることが分かった。環はモナミ1号に乗らずとも、40kmを6時間で走破することで家族に会えることを知る。マラソンによる環の成長譚、身体だけではなく心も成長した姿が眩しい。⑤
毎週日曜日、ジムで15分間で2.5㎞走っているがフルマラソン(42.195km)で5-6時間かかるよね。これは大変だ!
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この本もテーマが「死」なんですかね。コメディタッチなところと変わった登場人物のおかげで、重たくならずに読めました。森絵都さんの本を続けて読んでいますが、読後感がいいですね。さわやか?かろやか?すっきり?語彙力がないけど、なんかいいです。
強くなれ
目的があると人は120%の力を発揮できるんだなと思いました。大切な人に会うため疲れも忘れて頑張れる。ファンタジーとわかっていてもそんな所があったら私も走って行きたくなりました。
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辛い境遇でも頑張る主人公がにかっこいいと感じました。家族をなくして自分だけが残るってだけて、私には無理かも…。
個人的に、死んでしまって記憶が曖昧な主人公の弟が「八方ブス?」「大好きって意味じゃなかった?」といっていたのが、最後の最後でまた「八方ブス」「大好きって意味だよ」と言うのが好きです。
家族愛がとても感じられて、感動もする話なのでぜひ読んでほしい…!
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かなりよかった!個人的にどストライクにささった本。
死の世界に行くために後ろ向きに全力で走っている環に共感した。
主人公は家族を失い自分ひとりだけ生き延びたという設定で、いわゆる悲劇のヒロイン系の小説。しかし、自分かわいそうと哀しみにひたるではなく、主人公なりに前向きに生きているのがよかった。それでも周りからみると、かなりネガティブにみられるというのも、共感できるところがあった。
エンディングも、走り切るか否かではなく本番を迎えたその日で終わっていることで、結果がどうであれ今までの過程に意味があるということを暗に示唆していてよかった。
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前向きになれる素敵な本でした。
カラフルを読んだ時に近い読感で
生と死を両面から見つめながら
限られた生を、今を、前向きに生き切ろう
というメッセージを感じた。
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現実と死後の世界を行き来する話だが、死後の世界の話も違和感なく、とても読みやすかった。
主人公 環の家族に会いたい気持ちも、死後の世界で家族が溶けていく辛さも、このまま死後の世界に通い続けてはいけない変わらなきゃとわかっているのに、あきらめられない気持ちも、とてもわかる気がして、走ることを通して成長していく環の姿が頼もしかった。最後は、自然の中に溶けた家族を感じられるまでに心が吹っ切れていて、自然の描写とともに清々しく感じられた。
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死んだ家族に会いたい、謝りたい、家族が事故にあった日のことを後悔しながら生きてきた環。そして会えるはずのない死後の彼らに再び出会うことで生まれた新たな葛藤。
死後の世界と現実世界の往来は、一見するとファンタジー作品のようにも思えるが、作中の死後の世界のルールというのが極めて現実的で辛いものであり、それに直面した環が現実世界で成長していく様子が非常に面白い。
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東洋的死生観がベースにあるんだけど
それをうまく小説に仕立てているなと思った。
いい話、わかり良い、面白い。
読んで損のない小説です。
作者のメッセージもいい感じで感じられるんじゃないかな。安定感ありそうな作家さん!
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「さらば皆の衆、42.195キロ先でまた会おう」
どんなに大切な人でも別れは否応なしにやってくる。それならば初めから関わらない様にと予防線を張っていた主人公が、人と関わり成長していく姿は素直に応援したくなった。
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ランニングが多少でも題材に入っていると手に取ってしまいがち。
サクッと読めて、読後感も気持ちよかった。
森絵都さんの描くキャラクターはみんなキャラが立ってて楽しい。
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走るモチベが上がった。
きっと何度も立ち止まりたくなる。あきらめたくなる。逃げたくなる。
でも、それでも私は立ち止まらない。あきらめない。
逃げずに最後まで走り抜けると、自分を信じられる。
だって彼らがそこにいる。
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子供の頃に両親と弟を、少し前に叔母を亡くした主人公が、あの世へのライン超を目指しランニングを始める話。
始めは孤独からくる無気力さが目立っていたけど、ランニングに誘われて変わった仲間たちと日曜日に走り始めてから少しずつ気持ちが強くなっていっていた。
アクの強いおばさんパート(兼チームメイト)とも互角にやり合うのが面白かった笑
家族との最後のお別れは悲しかったけど、前に進んで生きていく姿勢がついた主人公を見て、自分もなにかを頑張りたくなった。
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大好きな本の一冊です。
家族をなくしてまだそこに立ち止まっている
環が、もらった自転車に乗って走ると家族に会える異次元に行けることを知る。
立ち止まっている環が少しづつ前を向いていけるようになっていく温かいお話。
一気に読んでしまった元気になるお話
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家族を亡くしてしまった環。ふらふらと生きる毎日だったけど同じような境遇の自転車屋さんからある特別な自転車を譲ってもらう。その自転車に乗って道なき道を走りあの世に辿り着き死んだ家族と団欒することができた。だけどそんな時間も永遠ではなくて、自転車は本来の持ち主に返さなくてはならなくて自力で冥界に来れるよう走る訓練を始める。そこから少しずつ走ったりへっぽこな仲間と言い合いをする中で生きる力を前を向いていく力を身につけていく。書ききれないくらい心に残る言葉もたくさんあるのでぜひ読んでほしい。オススメ。
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絶対に人は死んでゆく。
死に向かって日々過ごしている。
いつ死ぬかなんてわからない。
周りの人たちもいつ死ぬかなんてわからない。
死がいつもそばにある主人公。そんな人もきっといる
大切な人をたくさん亡くした人は
どう生きていけばいいのだろう。
死んだ側も心配なんだよね。
残していった家族のこと、大切な人のこと。
綺麗事なんてたくさん言える。
死んでいった人の分まで頑張ろう。
そんなことわかってるし、
死んでった人も望んではないけど、
死んだようにいきていくのだけは
望んでないであろうし、
それこそ心配でいつまで経っても
輪廻転生できないよね。
改めて死ということを深く受け止めて
改めて考え方を明るくしていきたいな
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究極のルール違反。亡くなったあの人たちにまた会える世界...。一人で生きていくための成長の物語。でもその先には待ってくれている、見守ってくる人たちがいる...。奈々美おばさんがいい味出してます。そっと感涙しつつも元気をもらえる作品です。
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人生はマラソンなんだなぁ
明らかにバランスを崩して向こう側に傾いていた主人公が、
だんだんと人との関わり方を掴んで、
向こう側の居心地の良さを、感じてはいけないものだと気づいて
こちらの日常に目を向けて、
こちら側で目標を持って、、、
辛いことも逃げたくなることもあるけど、
それでももう大丈夫だねって
読みながら家族と主人公の気持ちがすごく近くにあるみたいに感じられました
良いお話です
また走りたくなりました
亡くなった人に対する後悔って私の中にも少なからずあったけど、
この本の中のような世界があるんじゃないかと信じることで、気にせず私がこっちの生活を全うすることが供養になるってほんとにそんな気になれました。
ありがとう
Posted by ブクログ
不思議な話だけど笑って泣けて読んでいて気分がよかった。
最初この話どこがマラソンの話なんだろうと思っていて停滞してたけれど、急にマラソンの話になってから一気に引き込まれていった。
今までマラソンを見るのは好き、でもやるのは絶対無理、どこがいいのかわからないと思っていたけれどこの本を読んでちょっと憧れてしまった。
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ランニングしているので気になって読む。〇〇なんだよね、という文体がイマイチ馴染めなかったのだが、最後の方は一気読み。死に対する考え方とか、残されたものの生き方とか、考えた。
生きてるものは生きてる者同士でうまくやっていく
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どんなに亡くなってしまった人に会いたくても、どんなに後悔しても過去にもどることはできない。人生は前に進むだけ。若い頃の楽しかった時代を思ったり、元気だった頃の両親に会いたくなったり、子供たちの小さくて可愛い頃を思い出して「あの頃は良かったな〜」なんて振り返ってばかりいないで、今より少し先のことを考えながら自分なりに目標を持って進んで行かなくては!
そんなふうに思った。
さて、2024年の目標は何にしようかな…
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死んだら前世を洗い流して、みんな溶けていく
個と個の境界がなくなって、一つになって、見えない蒸気のように下界全体へ染み渡る
私達が受ける陽射しや風や雨や、そららに育まれる自然の中に
だから、死んだ者はいつだって私たちの一部
っていう考え方が好き
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再読。
前読んだ時は、私も走りたくなってジョギングをした。でも一週間ぐらいでやめた覚えがある。私には無理だった。
主人公の夏目環は、家族を事故や病気で亡くし天涯孤独の身。唯一の友達だった自転車屋の紺野さんと猫のこよみも去り、本当のひとりぼっち。頼る人頼られる人もいない。環は殻に閉じこもってしまう。本当のひとりぼっちというのは私には計り知れない。作中にも所々に"1人の苦しさから逃げ出したい"と書かれてる。そういう箇所を読むと苦しくなってしまう。
そんな環もある事がきっかけで40キロを走らないといけない事情ができ、それに伴い出会いがあった。イージーランナーズのメンバーたちだ。このメンバーたちと走るようになりどんどん環が変わっていく。後ろ向きから前向きになっていく。この変化は嬉しかったな。困っているメンバーを助ける為に自分から行動できるようにもなった。"頼る人も頼られる人もいない"から環が頼る人ができ、環が頼られたりと孤独から救われた。やっぱり殻に閉じこもっててはダメ。自分から変わろうとしなければ、ということを改めて実感した。
環を変えるきっかけの一つでもあるイージーランナーズのメンバーが変わり者ばかり。とくにリーダーのドコロが面白くて好き。めちゃくちゃな人なんだけど、走るのは速い。他のメンバーも一癖も二癖もある。変わり者ばかりだから逆にうまくいくのかな?衝突する事もあるけど、すぐ仲良くなる。なんだかんだでチームワークがいい。
イージーランナーズのメンバーが、久米島でそれぞれの目標を達成できるよう願う。
Posted by ブクログ
大人向け「カラフル」みたいなの。生死の彼岸は知っているよりよほど足元にあって、超えてはならない、という警鐘をそれと隠して(しかし分かりやすく)鳴らされる。絶望など、している暇はないのだ。