【感想・ネタバレ】永遠の出口のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2023年11月20日

子ども時代の友人関係、恋、別れ、家族へのもやもや、進路
わかるなあってところもあるし、こういう時代は大変そうだけど廃れた生活の中で一瞬光るつながり、みたいなのに少し憧れる
限りあるものは怖い、でもだからこそ大切にしようと思える。そんなまっすぐな気持ちを持った大人になりたい
保田くんとの最後、良かった...続きを読む。こっぴどい失恋しても好きで良かったと思えたらそれでいいよね
大人になると別れに対して感情が薄くなるけど、子ども時代は別れを全身に受け止めていたなあ
自分も中学の卒業式では号泣したけど、高校の卒業式では泣いたかどうかも覚えてない、なんか悲しい
元道の「世界は膨張してるんだぜ」ってセリフとても好き。こういう世界をフランクに捉えられる人って素敵

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Posted by ブクログ 2023年06月29日

『あの青々とした時代をともにくぐりぬけたみんなが、元気で、燃料を残して、たとえ尽きてもどこかで補充して、つまづいても笑っていますようにー。』

このエピローグのセリフにじーんとしてしまった。
なんかもうどうしようもなく自意識過剰で、エネルギーを持て余して、周りが見えてなくて、そういう時期をぶつかり合...続きを読むいながら一緒に成長してきた仲間を想う言葉としてこれ以上にマッチする物言いはないように思った。

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Posted by ブクログ 2023年06月27日

とある女の子の小学校から高校卒業までの人生を一気に駆け抜ける作品。主人公の女の子が中々に吹っ飛んだ行動をしてくれるので、それを見ているだけで面白かった。過去を全く振り返らずに、どんどんと違う世界に飛び込んでいくところは、本当に中高生らしいなぁと。

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Posted by ブクログ 2022年07月15日

懐かしい雰囲気が漂う、幼少期の複雑で不安で不満で、うまくいかないそんな日々を思い出させてくれる。
大人になって忘れかけていたあの日々を思い出させてくれる。
そういう小説です。主人公にすごく感情移入しやすく、老若男女楽しめる作品だと思います。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年02月17日

10代の頃の私は、毎日何を思い、何を考え、過ごしていたんだろう。と、今回、この作品を読んだ後、10代の私についていろいろ思い返してみたんですが、あまり思い出せません。もう昔のことすぎて。

だけど、この物語の主人公・紀子は、多分、私と生きてきた時代が一緒のようなので、紀子が10代の自分の記憶をたどる...続きを読むたびに、「あー、そうそう。そうだったなー」なんていう、共感できる感情は、多々浮かび上がってきます。

特に、黒魔女のような恐ろしい担任との闘いを描いた『黒い魔法とコッペパン』は、私もほんとに同じような経験があるので、あの時の、何とも言えないような思いが蘇って、胸がしくしく痛みました。

小学生の頃。なんて言うものは、自分が今そこに立っている場所が「世界」の全てで、その場所は、とてつもなく広くて大きな世界だ。って思ってました。

中学生になると、その世界がもっと広がったような気になって、高校生になると、もっともっと広がって、自分自身もなんだかいっぱしの大人になったような気がするんですが、でも、実際、本当に大人になってしまうと、自分がいるこの場所は、なんてちっぽけなんだ。なんて思ったりして、疑うことを知らず、純粋に生きて、いろんなものから守られていた「あの時」の自分は、きっと幸せだったんだろうな。なんて思ったりしました。

私は、紀子のように、中学生の頃グレたりすることはなかったけど、あ、妹はグレたけど、でも、やっぱり「親」という存在は、ウザくてめんどくさくて、「私のことなんかほっといてよ。」なんて思ってたりしてて、でも、自分が親になると、やっぱり、ほっとくことなんてできなくて、だけど、多分、親が思ってるよりは子供って、意外とたくましく生きてるんだよな。って思います。

それでも、やっぱり、心配なのだよ。かあちゃんはね。

主人公の紀子は、本当にいたって普通の女の子で、紀子が過ごしてきた10代の記憶は、多分、同じ世代に生まれた女の人たちには、共感しどころ満載だと思います。

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Posted by ブクログ 2023年02月22日

めちゃくちゃ面白い
中3の時に一回、高2の時に一回、そんでもっかい今日読んだ
中高生の頃に読んで、刹那を大切にしようと誓ったものの、今大学生になって読んでもやはり過去が恋しい
いつでも今の大切さや尊さに気づくことは難しい

綴られる言葉が自分自身の学生生活を本当に瑞々しく思い出させてくれる、森絵都さ...続きを読むんの本は全部読んでるけど本当にぜんっぶ好き
永遠の出口は大人の児童書とも言えるし、
特に最後のヤスダ君とのやり取りは本当に心がキュッとなって忘れられん

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年08月08日


思春期で抱く複雑な感情が、温かい雰囲気の中描かれているように感じました。

自由と快感だけを求めて勝手に過ごしていた日々を思い返し、胸が締め付けられました。

『幼い幻想を勝手に押し付けて失望し、自由であることのリスクも背をわずに甘い蜜だけを求めていた。』

読んで良かった作品。

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Posted by ブクログ 2023年04月22日

大人向けヤングアダルト小説。
描いている時代が、私の思春期のころと重なることもあり、引き込まれました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年10月31日

2004年(第1回)。4位。
紀子の小学生~高校生までの短編集。自らの青春を思い出す。無限の可能性があったあの頃。未来は輝かしく開かれていると信じていたのは私。
などと、その当時を思い出してしまう短編集。小学生は先生が一番だったから従ってたけど、今にして思うと・・とか、中学生は私も大変だったが親も大...続きを読む変だったんだろうなーとか、初恋とかー、学校があったから、今もつきあいがある友人とか。市井の人々(自分も含めて)にエールを送りたくなるような読後感。良い。

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Posted by ブクログ 2022年05月23日

小学生から高校生までの人生が描かれる。まるでその世界で主人公と同じ視点で生きてるかのように、その当時の気持ち、心境、世界の見え方、思考を通して考え出したこと、葛藤、苦悩、様々な感情が行き交う中で、どうにかこうにか生きていて。
振り返ってみれば一瞬だったかもしれないけど、その時その時に考えて考えて考え...続きを読む抜いて出した答えと、その行動の何かしら一部、ごく小さなかけらなのかもしれないが、それは確かに、私たちの人生のなにかを形成しているのではないかと思う。

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Posted by ブクログ 2022年04月14日

自分の子ども時代のようであり
我が子の子ども時代のようでもあり
心の揺れ動く感情が丁寧に書かれていて
あっと言う間に読んでしまいました。

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Posted by ブクログ 2022年03月08日

主人公の小学校四年生くらいから高校卒業までを追った物語。当時の主人公にとっては辛い出来事が色々起こりますが、コミカルに描かれています。主人公と私は共通点はあまりありませんが、主人公が面白い子なので、好感持てます。共通点はないけど、色々なことを経験して、大人になるとどんどん強くなるというか、大人になっ...続きを読むても色々あるけど大丈夫になっていくんだよなというのは共感できます。元々児童文学の方だったらしく、D IVE!中学生くらいの時に読んだなと懐かしくなりました。直木賞受賞作家さんですし、腕は確かです。

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Posted by ブクログ 2022年02月27日

幼少期から高校生までの一人の女性の人生の話。一緒に成長出来ているようで嬉しかった。初めての思春期や反抗期また初恋に失恋などを見て、私も精一杯生きて色々な経験をしたな、、、そして今がある。でもこれからだって色々あるな、宇宙から見たらちっぽけなこの世でも必死に生きていきたいなと思った。

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Posted by ブクログ 2021年12月30日

主人公の、その年齢のそのときを素敵に表現している

学生時代は
学年が一つ上がるだけでいろいろな変化があるし
去年の自分と今の自分は違うし
来年の自分なんて予想もできない

締めくくりはちょっと雑な印象だけど
全体的にはとてもよかった

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Posted by ブクログ 2022年08月05日


「永遠に〜できないのよ」と姉が意地悪くいう「永遠」という言葉にめっぽう弱い子供だった小学生時代から、ぐれてしまった中学時代、アルバイトや恋を経験した高校卒業までを、3児の母になった本人が振り返って語る物語。

文体が優しくわかりやすいのですーっと染み込んできて
自分とシンクロしやすい感じがしま...続きを読むす。

誰もが経験したことのある小さな小さな事件が当時の自分にとっては
世の中で起きている重大な事件よりもずっと大きくて大切だった。
そんな胸の痛みを思い出させてくれる作品でした。
本当に日常です。
きっと、あぁ、そういえば自分のこの歳にはこういうことがあった、
と自分の経験と照らし合わせながらゆっくり読み進めるのに良い作品だと思いました。


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Posted by ブクログ 2024年03月20日

うーん、良くも悪くもフツーだった。
直前に宇宙のみなしご、つきのふねと読んでいて、どちらも凄く良かったこと、どちらかの後書きで永遠の出口が傑作!と書いてあったことで期待が高すぎたかも。
小学生から高校までの日常を書いた話だけど、本当に日常を書いた、という感じ。
小説を通して連続した日常ではなく、小学...続きを読む校、中学、高校…と少しずつ切り取って書いてあるところも、いまいち入り込めなかった部分なのかも?
なんというか、起伏はあれど所詮日常の中の起伏というか…

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Posted by ブクログ 2023年10月15日

カラフル書いた作者だったんだ。
ひとりのよくいるような女の子の成長を描いた本。でも「あーわかるわかる」と思うような、その時々で感じる言葉にはできない寂しさとかモヤモヤとかをうまく描いていて、自分のこれまでもこうやって本にしたら面白そうだなと思った。

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Posted by ブクログ 2023年10月07日

感想
不変の永遠を求める。でも人間であるなら叶わない願い。受け入れられない。それでもめげずに人生を歩んだら。いつか笑顔で終われるかも。

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Posted by ブクログ 2023年09月16日

昭和の時代に思春期を過ごした女の子の小学3年生〜高校3年生までの話、大きな事が起こるわけでもなく、特別キラキラした青春でもないので、同じ頃に自分もこんな気持ちでいたのかな…と懐かしい気持ちになったり、クスクスと笑ってしまったり…
子供の頃にもどりたいなんて思うこともあるけど、友達、家族、先生、恋愛、...続きを読む進路… ただ楽しいばかりでなく悩んだり、挫けたり、大変だったんだよね。

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Posted by ブクログ 2023年08月23日

“フツー”の女の子の人生のお話。
今まで読んだことのないタイプの小説だったけど、スラスラ読めたな。

出来すぎてもなく、出来なさすぎてもなく、ちょうど良くて、こういうのが人生っていうものだなって。

人と比較しすぎて疲れた時にみるとすごく腑に落ちるかも。

「限りあるものほど、愛おしく思える。」

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Posted by ブクログ 2023年08月19日

生きている時代も、環境も全く違うけど
同じ気持ちだったな…と
心臓がきゅっとなった。

気が付いたら大人になってるのに、
昔思い描いていた大人とは、まるでかけ離れてる。
私はちゃんと大人になれてるかな。

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Posted by ブクログ 2023年06月04日

千葉県の地方都市に住む岸本紀子の小学校1年から高校卒業までを描く連作短編集
作者は1968年というが作品中の背景描写からすると主人公の紀子もほぼ同じ歳である意味作者の投影かもしれない
読みながらこれはリアルちびまる子ちゃんだないう感じがした。ちびまる子ちゃんの作者のさくらももこさんが1965年生まれ...続きを読むだそうなので、少し年上、作中だと姉の景子に当たるだろうか
私自身もちょうど作者の森絵都さんとさくらももこの間に当たるので実感を込めて読むことができた
中でも第6章「時の雨」が心に刺さった

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年05月29日

読み終えると1人の女性の半生をざっと説明されたような物語だったな。エピローグでそして今の彼女がいて自分の未来はどうだったか読者に想像させるようなパターンが用意されていてどんな未来もありえたと言っている。実際は複雑でエピローグでは語りきれないものだったようだけれど。とにかく小学生から大人になるまでは人...続きを読む生の半生にもみたない時間がいかに貴重かということがいいたいのかなー。世代で多少異なったとしても誰もが味あうような自分の子供時代を思い出した。

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Posted by ブクログ 2023年02月06日

四人家族、三つ上に姉がいる岸本紀子の小三から高三迄の九年間と、エピローグとしてその10年後を描いた作品。
性別は違っても、中高生の時ってこんなだった気がするなあ、と懐かしく思いながら読んだ。時代は違っても、自分の子供が今こんな感じで生きているのかと思うと不思議な気もする。

受験生二人を抱えて11月...続きを読む末に家族旅行に行く章(時の雨)が一番読ませた。

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Posted by ブクログ 2022年10月31日

ヒロイン、紀子の小学3年生から高校3年生までの成長を描いた連作短編小説集。

クラスメイトで同じグループのちょっと面倒臭い友達、ドラマ「女王の教室」を思わせる黒魔女と呼ばれた担任の女教師の話、小学校の卒業旅行として友達同士で出かけた千葉、中学生になってグレ始め、両親の離婚の危機を感じつつ向かった中3...続きを読むでの家族旅行、高一で夢中になって取り組んだ飲食店でのアルバイト、高2で始めて出来た彼氏・保田くんとのデートの日々、そして高3。卒業を前に、突然友人に誘われ受験そっちのけで星座にのめり込む…

特に大きな山やクライマックスがあるわけではなく、なんだかありそうな人生を描いてるが、それぞれの章にクスッとさせられたり、少しだけハラハラさせられたり、飽きさせない仕掛けは感じた。

久々の森絵都さん。悪くない。

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Posted by ブクログ 2022年06月22日

小学3年生の少女が高校を卒業するまでの成長の物語。学校や友達や家族、アルバイトや恋愛などの悩みや喜びなどの日常を描く。表紙がいい、ジャケ買い!

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Posted by ブクログ 2022年06月06日

自分の子供の頃の気持ちを思い出し、とても懐かしかった。
小学生のお誕生日会、中学の部活動、高校生のバイト、初めての恋など。
子供の頃の葛藤、家族との距離感の変化、少しずつ成長していく姿が微笑ましかった。

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Posted by ブクログ 2022年03月25日

小さい頃、読んだことがある作品。
森絵都の他の作品と比べると、少し読みにくいように感じた。主人公の会話よりも描写が多いからかな?
ある女の子の小学生時代から高校時代までの学生時代を描いた作品。
人生一度きり。こんな風にたくさん恋できたら最高だなと思った。

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Posted by ブクログ 2022年03月15日

 小学三年から高校三年まで、一章ずつそれぞれの時代の物語を描くという構成で、思春期に入る頃、真っ只中、終わりかける頃というそれぞれの時代に、主人公がどういう想いで周りを見て、どういう行動をするのか、という小説。
 小学校のエピソード、「深沢先生」の話は、個人的には面白い。天海祐希主演でやってた「女王...続きを読むの教室」というドラマを思い出した。実質はだいぶ違うけど、生徒に監視し合わせるとか、そういう手法が似ている。「五年一組の一は、一番の一。ほかのクラスに負けるわけにはいかないと、誰もが根拠のない闘志を危険に燃やしていた。」(p.48)という部分、「危険に」はともかく、心に火をつけることができる教員はそれなりに力がある人なんだよな、やっぱり、と思ったり。他にも、主人公の言葉、「十一歳のエネルギーは、十一歳のうちに使いきるからこそ価値を持って輝く」(p.59)というのは、おれが今教えている中学生の生徒にも言ってやりたい。あとは笑えるところもたくさん用意されているのもいい。「カツオ」との「右手のサイン」の話(pp.94-5)は、まんまと作者の罠にハマってしまい、噴き出してしまった。でもやっぱり思春期真っ只中のエピソード、「けちのつけどころばかりを探していた厄介な年頃」(p.259)のエピソードというのが、時代とは言え、強烈だなあと思ってしまう。こんなの全く普通、という人たちもいるのも分かるし、おれは全く温室でぬくぬく育ってしまったんだなあと思う。一種の憧れ、というか。そしてそれと対照的に、母親の姉の手紙(第五章)に見られる、「オトナ」のズレた対応、つまり大人の意識がいかに子どもとズレているかという様子が、巧妙に描かれている。書き言葉の語尾をカタカナにするという(「でもネ、」とか「~というワケ。」とか)、この時代の大人特有のこの感じが当時の大人の子どもの関係のズレをよく表している感じがした。これが裏表紙に書いてある「七十年代、八十年代のエッセンスをちりばめて描いた」ということの1つ。
 思春期の年代が読むと、自分を客観視するきっかけになり成長が促されるのか、そして今のおれの年代の人が読むと、こんな思春期を体験してないとしても、なぜか懐かしいと思うのか、という小説。読みやすく良かった。(22/02)

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Posted by ブクログ 2022年03月15日

主人公の女性の人生を小学3年生から高校3年生までを描いた話。
年代が近いせいか、当時の流行りや校則など懐かしく読めた。
学校の友達や家族など、この年代特有の悩みなど思い出しながら読めました。
50代は面白く読めると思います。

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