森絵都のレビュー一覧

  • 架空の球を追う

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    ネタバレ

    森絵都さんは好きな作家さんのひとり。
    中でも森絵都さんの短編集が好き。
    この『架空の球を追う』は本当にワクワクして一気に読み終えました。
    『ドバイ@建設中』のラストでの見事などんでん返し。
    『あの角を過ぎたところで』はほっこりした内容が続いていたのにラストの衝撃にはドキドキが止まらず。
    長さもテイストも異なる11話の作品にハラハラドキドキニヤニヤさせられっぱなしでした。
    彼女の作品は全部読みたいです。
    早くも今年出会えて良かった1冊になりそう。

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    2016年02月01日
  • 屋久島ジュウソウ

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    森絵都さんの本はだいたい読んでると思ってたけど、これの存在をつい最近知った!!笑
    私もハイキング部だから山を登る気持ちわかるけど、私も山頂についてもそこまで達成感がない人だから、森絵都さんの気持ちにめっちゃ共感した!!
    屋久島大変そうだから行きたくないけど笑、ジブリの方は行きたい(´∀`=)

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    2015年11月19日
  • この女

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    小説とは経験ではなく想像力から成るものだ。僕は自分の貧困な発想を呪った。語彙の乏しさを、構成力の欠落を、「あほんだら」を「亜本田ら」と変換するワープロの知的レベルを呪った。
    価値のない過去なんかない。どんな人生かて、世界にひとつの物語を持っとる。物語にする価値を持っとるわ。
    そう考えると、人の生涯を完全に掌握するなど不可能にしても、朧気ながら過去の道筋が仄見えてくる。自ら立てた荒波の力をもって強引に突き進むその航路が。見えないのは未来だ。

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    2015年10月10日
  • おいで、一緒に行こう

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    正直、忘れかけていた福島。置き去りにされた猫や犬の姿に涙が止まらない。レスキューの人々の働きに感謝の念。

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    2015年09月06日
  • クラスメイツ〈後期〉

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    『クラスメイツ』の後半。
    どの子のことも否定もしなければ褒めてもいないのが、好感が持てる。
    A組「解散!」の仕方が清々しくて、とても心地よかった。

    「後期」のお気に入りは、ヒロと楓雅、でした。
    基本、不器用なタイプが好きです。

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    2015年08月24日
  • クラスメイツ〈前期〉

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    中学1年生の1年間を24人のクラスメイトそれぞれのストーリーで綴った連作短編集。
    一人ひとりに、焦点をあてた作りが非常に面白い。
    自分に似たタイプ、全然違うタイプ、24人全員が個性を持っている。
    それぞれの子の時間を覗きながら、追体験できて楽しかった。
    前期でのお気に入りは、陸くん、かな。

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    2015年08月24日
  • クラスメイツ〈前期〉

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    森絵都さんのYAにどっぷりつかった中学生時代。

    YA作品はいまも好きで、とり上げられた本やきになったものは定期的にチェックしているけど、こんなに、ほっとしたのは久しぶり。

    今の中高生のリアルを追いかけたら、(しょうがないのはわかるんだけど)SNSツールの使い方にずっともにょるものが多くて…

    だけどこの作品は、いつの時代の子も感じる繊細な思いを大事に掬っていて懐かしさも感じつつ、きっと今の中高生にも響くと思った。

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    2015年06月23日
  • おいで、一緒に行こう

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    命に順位があるのは仕方のないことだとは思う。あって欲しくないと思っていても、人間であっても命の順位が存在するのだ。
    ならば、ペットの、家畜の命にも順位はあるのか。
    おそらくあるのだろうと思う。
    そんななかで奮闘されるペットレスキューの方のドキュメンタリーだ。
    正しいことはしていないというレスキューの方の一言が重たい。
    でもその正しさは誰が決めたものなんだろう。
    命には順位がある、でも、命は平等なのも正しいことなんだと思う。

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    2015年06月15日
  • クラスメイツ〈前期〉

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    ある中学校を舞台にした物語。
    ひとつひとつの話が繋がっているのが、森絵都さんのうまいところだと思う。

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    2015年05月23日
  • クラスメイツ〈後期〉

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    前期同様、圧巻の面白さ。各人のエピソードでばらまいた伏線も他の人のエピソードで回収されていく。また、それぞれの人柄も見えている中で、各話一つの深みも強まっていくようだ。後期は不登校であった「田町」、ボランディアに参加した「このちゃん」、そしてこの時点で心理成長が一番の無欠の優等生「ヒロ」のエピソードが印象に残る。
    24人の思春期を迎えた少年少女、一人一話ずつで1年を綴り、平易な表現が多いながら40を間近にした私の心を懐かしく、せつなくくすぐる。森さんの作品は前から好きでしたが、あらためて、すごい作家だと思いました。いい本だった。。

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    2015年04月19日
  • クラスメイツ〈前期〉

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    全24人の中一クラスメートの群像劇。一人一エピソードで、エピソードごとに時間も進んでいく。最初の数ページは、「少し子供っぽいかな」と思ったものの、そんな思いはすぐに吹き飛ぶ。面白い。確かに僕もこの年代ではこんなことを考えていたなぁ、と、忘れていたことをやさしく思い出させてくれる。全部のエピソードがすべて秀逸だが、とくに「しほりん」ででてくる女子の仲間意識の複雑さ、「蒼太」「吉田くん」ででてくる男の単純ながら年相応の心境変化、自分に直接関係ないことも気になり始める「敬太郎」の話などが印象に残る。

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    2015年04月19日
  • クラスメイツ〈後期〉

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    後期、クラス委員長のヒロで終わる連作。1年A組は解散してもこれからの彼らの人生を想像してしまう作品でした。

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    2015年03月20日
  • クラスメイツ〈前期〉

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    中学一年生の入学してからのこころの模様を、クラスメイト一人一人を主人公にして連作で書いた、教師出身の森絵都らしい作品です。楽しくて早く後期を読みたくなりました

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    2015年03月18日
  • クラスメイツ〈前期〉

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    (後半と合わせての所感)
    中1という思春期に差し掛かる頃の生徒たちの1年を見つめたクラス小説。特定の誰かではなくクラスメイト全員をそれぞれの章で取り上げ描いた作品。
    クラスには当然色々な子がいるわけで、可愛い子、しっかり者、意地悪する子、だらしのない子、家庭に事情がある子、彼らがクラスで織りなす人間関係は決して綺麗事ではなくて、でもその一つ一つがまさにこの年代の子どもたちにあるよなあということばかり。当然担任もその中で右往左往するわけだけど、1年が経って様々なエピソードを経た最後には確かに生徒たちの成長に触れられる作品です
    自分と重なるキャラを見つけられれば一層共感すること間違いなし!

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    2015年02月17日
  • クラスメイツ〈後期〉

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    クラスメイト一人一人の物語が徐々に繋がって行く感じが堪らない。

    解決した悩みも、少しだけ好転した事も、変わったかと思ったら変わってなかった事も色々含めて良かったなぁ。

    自分の話では当然自分が主役だけど、他人が主役の時に脇役になっていても自分の物語は続いて行ってるのが良く分かる。

    色々あった一年だったんだw

    森絵都の児童書はやっぱ面白いわ

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    2015年02月06日
  • 気分上々

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    解説の一文「ああ、そうか、大人になったとしても、私たちは何度も間違えるし。見失う。だとしても、間違えて初めて見える景色がある。わかることがある。間違えてもいいから踏み出さずにいられなかった一歩があって、そのことがこれからも自分を支えてくれる。希望と言うなら、それこそ希望なのではないか。」

    一つ一つの短編を読みながら、声を出してわらったり、泣いたり、共感してた私は、最後にこの文章に出会ってまた泣いた。

    大人になると失敗を恐れるし、みえてくることも増えて後悔も多くなる。ふりかえらなければいけない過去も増えて、辛い経験も増える。

    でも、それを選択せずにはいられなかった、経験せずにはいられなかっ

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    2022年10月03日
  • クラスメイツ〈後期〉

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    13 秋の日は……     (久保由佳)
    14 伴奏者        (心平)
    15 見いつけた      (田町)
    16 マンホールのふた   (日向子)
    17 イタル更生計画    (ノムさん)
    18 プラタナスの葉が落ちるころ   (このちゃん)
    19 彼がすぐにキレるわけ      (近藤)
    20 ジョーカー、あるいは戦士    (楓雅)
    21 バレンタインのイヴ       (レイミー)
    22 約束         (真琴)
    23 イタルが至る     (イタル)
    24 その道のさき     (ヒロ)

    24人のクラスメイツ一人に一つの短編を作って24編、同時期の

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    2014年12月01日
  • クラスメイツ〈前期〉

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    ネタバレ

    【要旨】中学1年生24人のクラスメイトたち、その1人1人を主人公にした24のストーリーで思春期の1年間を描いた連作短編集。前期・後期の全2巻。 うれしい出会いや、ささいなきっかけの仲違い、初めての恋のときめき、仲間はずれの不安、自意識過剰の恥ずかしさや、通じあった気持ちのあたたかさ。子どもじゃないけど大人でもない、そんな特別な時間の中にいる中学生たちの1年間。だれもが身にしみるリアル。シリアスなのに笑えて、コミカルなのにしみじみとしたユーモアでくるんだ作品集。

    1 鈍行列車はゆく    (千鶴)
    2 光のなかの影     (しほりん)
    3 ポジション      (蒼太)
    4

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    2014年12月01日
  • クラスメイツ〈前期〉

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    おもしろい! 
    ある時期から森絵都の作風が変わってしまった気がして
    読まなくなっていたけれど、
    これは俺が気に入っていた頃の森絵都だ。

    少子化で1学年に2クラスしかなく、1クラス男女12名づつのこじんまりしたクラスメイト一人一人の短編で
    話が繋がって行く。
    その誰もが色々な悩みや不安や問題を抱えていて、
    学生時代をとうに過ぎた世代も現役世代も誰かっしらの話に共感したり出来るのではないだろうか。

    彼等が後期でどうなって行くのかとても気になる!

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    2014年11月22日
  • クラスメイツ〈後期〉

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    中学1年のクラスメイト24人。1年A組の中学入学から終了式までの一年間を、ひとりひとりのエピソードで繋いであります。

    24人の個性。それぞれの目線で1年A組の様子が描かれていて、泣いたり笑ったり喧嘩したり気持ちがすれ違ったりと、いろんな角度から見られて楽しく読めました。

    あ~、やっぱり学園もの大好き(*^^)。中学生の甘酸っぱくもバタバタした日常がキラキラしていて眩しい。

    若いっていい!
    自分も10代の時に散々言われてきた言葉ですが、当時は何がどういいのかさっぱり分かりませんでした。そりゃジジババよりは若い方がいいけど、ただのガキだし大人の方が自由でいいじゃん的にしか考えていませんでした

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    2014年10月22日