森絵都のレビュー一覧
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わたしは!やっぱし!森絵都が好き!
大好きな人の短編集とか一瞬で読み終えるに決まってる
ぜんぶぜんぶすきだけど、
17レボリューションと本物の恋とヨハネスブルグのマフィアと気分上々がよい、だいすき
17はバカバカしいけど一生懸命生きている千春。イヅモみたいな子わたしは友達になりたいわ。出てくる登場人物みんなかわいい良い子。
本物の恋は、あ~~あっぱれ!って感じ笑
幸せになってよかったよ。
ヨハネスブルグはとにかく雰囲気が耽美でね、すごくすき
微熱を秘めた女 って表現と、
色気のかけらもない場所ながら、人間は恋の支点を選べない
って言葉がめっちゃくちゃすき
この話が一番共感できたな。忘 -
Posted by ブクログ
90年代中盤の関西を舞台にした、骨太な人間物語。全部読んでからもう一度見返すと、冒頭の木之下教授の手紙がこの本の全てを語っているような気がします。「この女」だけでなく「この男」、いや、登場人物すべての人生に波乱万丈と哀愁と激情がが入り混じり、その全てを恐らくは"時代"が押し流していきます。
不穏としか言いようがなかった1995年。世の中も自分もどうなるのかまるで見えなかった、そんな年。大輔と同年代の自分にとって、あの頃の空気感をまざまざと思い起こさせてくれる、そんな作品でもありました。
物語は「この先」でどうなっていくのか。そこが知りたくもありますが、このもやっとした、 -
購入済み
映画の大ファンでした。
私は映画版DIVEの大ファンで、スマホにダウンロードして持ち歩いているほどですが、漫画では映画には書かれていなかった少年たちの交流や、家族やコーチ達との心のつながりなんかが書かれていて、とても新鮮な感じがしました。これからオリンピック選考会など楽しみにしています。
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Posted by ブクログ
森絵都の異国のおじさんを伴うを読みました。
向き合い方によって世界の印象はがらっと変わるというテーマの短編集でした。
「藤巻さんの道」という短編は物語の語り手の僕が有能な同僚の藤巻さんとつきあうという物語でした。
藤巻さんに道の写真だけで編まれた写真集を見せてどの写真が好きか聞いたところ、荒涼とした道の写真を選んだのでした。
なぜ、藤巻さんは花畑の道の写真ではなく、枯れ草と土が続いている道の写真を選んだのか...
真相があらわになった時に、僕が選んだ行動が印象的です。
一番気に入ったのは「桂川里香子、危機一髪」という短編でした。
お金持ちのじゃじゃ馬娘がそのまま大人になった里香子の、新幹線 -
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森絵都のおいで、一緒に行こうを読みました。
震災と原発事故のあとに残されたペットをレスキューする人たちのルポでした。
原発事故が発生した後、原発に近い地区の人たちは身一つで避難したので、ペットを連れて行くことが出来ませんでした。
そのような無人となった街に残されたペットを回収するボランティアの女性たちの行動が描かれています。
「多くの鎖につながれた犬や、室内飼いの猫は餓死してしまっています」という記述を読むと悲しくなってしまいます。
原発に近い地区は立ち入り禁止になっているため、警察に見つかると強制退去させられてしまいます。
それにもかかわらず、「母性」に従って行動する女性たちにエールを -
Posted by ブクログ
うん。後半もテンポよくすすんで、面白かった。クラスの24人が全員でてきてそれぞれが少しずつほかの人の話に絡みながら、成長していく。「大人」なんてすごいものじゃなくて、なんというかなぁ。あの13歳から15歳までの、あの独特な雰囲気の中に入っていく。それを青春といったり思春期といったりするのかもしれないけど、そんな簡単な言葉ではくくれないぐらい24人の中学1年生の1年間はバラエティに富んでいて面白かった。本当の中学生がこれを読んだら、一人ぐらい「似ている感じ」「でも違う感じ」っていうのに出会うんじゃないかと思いました。中学1年生が終わる前に読んでみることをおすすめ。
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Posted by ブクログ
森絵都のこの女を読みました。
大学を出ていながら、釜ヶ崎のドヤ街で暮らす主人公礼司に奇妙なバイトの依頼が来ます。
ホテルの経営者二谷からの妻結子の自伝を小説として書いてほしいという依頼なのでした。
早速その依頼を受けて、その結子という女性へのインタビューを始める礼司なのでしたが、結子は自分の生い立ちについてデタラメの作り話をするだけなのでした。
しかし、しつこくインタビューを重ねるうちに少しずつ結子は自分のことを話すようになってきます。
なぜ、結子の自伝が必要なのか、二谷と結子のなれそめ、といった謎を解いていくうちに、礼司の持つハンデについても明らかになって、礼司の小説はその様相を変えてい