森絵都のレビュー一覧
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小学生を主人公にした、学校での出来事や友達との関係性をテーマにした短編集。
教科書にも掲載された話が収録されてるとのことで興味を持ち、購入。
各編は短く、文章も読みやすいですが、個人的には少し物足りなさを感じてしまいました。
こういうテイストの話は割と好きなのですが、言語化できないです・・・
でも総じて好きです笑
個人的には、富田さんへのメールが好きでした。
モヤモヤしたことをきちんと相手に伝えるのって相手に真剣に向き合ってる証拠だし、とても勇気がいることと思います。
僕自身苦手意識があるので見習いたいと思いました。
以下、各編の感想や心に残ったフレーズ。
◾︎あのこがにがて
「馬が -
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『カラフル』というタイトルなのに、なぜ表紙は黄色一色なのか。そんな疑問を抱きながら読み進めた。
この世界はたくさんの色で溢れている。しかも、人によって色の見え方は様々だ。自分ではこの色だと思っていたものが他人には違う色に見えたり、一色だと思っていたものがよく見たら複数の色を秘めていたりする。
同じように、この本の表紙の黄色に対するイメージは人それぞれ違う。それは微妙な差かもしれないが、人それぞれの黄色が集まったら、カラフルと言えるのかもしれない。
人によって色の捉え方は違う。同じように人によって価値観はバラバラだ。そんな他人の言動を受け入れられない時もある。だが、だからと言ってその人の全て -
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おそらく十数年ぶりに再読した。舞台は日雇い労働者が多く住む町、釜ヶ崎。釜ヶ崎に住む青年がある金持ちの妻について、小説を書くことになる話。
個人的には森絵都が社会とか悪とかを書こうとした最初の長編だと思っている。
大学時代に読んでいるはずだけど(なぜかもっと前だと思っていた)、当時は今の社会とのつながりとか全然考えられてなかった。
どこか中途半端な終わり方という印象を受けてから冒頭部分を読み返し、震災というものの唐突さ、理不尽さをもう一度突きつけられた。
あと昔は結子が年上で、礼司が同世代だったから礼司目線でしか考えられなかったと思うが、改めて読み返して結子が好きになった。
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民主主義って一体何なんだろうと、600ページの大作を読みながらずっと考えていた。
戦後の日本。軍国主義から民主主義へ移行していく時代に「民主主義のレッスン」を受ける実験に選ばれた女性四人。
このちょっと不思議な設定に最初は戸惑ったけど、個性的な四人の生い立ちや成長を知るうちに、気が付いたら応援する気分になっていた。
この作品を書くにあたって森絵都さんは450冊もの関連資料を読まれたのだそう。要所要所にその時代ならではの描写があって、興味深かった。
レッスンをするリュウ先生のセリフ「与えられた物語を信じちゃいけない」は、まさに今の時代にもマッチする言葉。しっかり学んで、考えて…ということが、いつ -
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ネタバレ小学校時代からずっと読み続けている森絵都の新作が出た!!と速攻で買ったものの、厚みに恐れをなしたのと一気に読んでしまいたくて積読。
結果、一気に読めて良かった!!
焦点の当たる女性が4人いるが、それぞれ模範的生徒という訳でもない。また身寄りないその女性たちを受け入れる側も慈悲心からではなく、どちらかというと非常に打算的なところが面白かった。
加えて、日常の中に起きた色々な事件の伏線も回収され、自分の中にあるこの時代の女性像が少し変わったかもしれない。
途中、田舎の男性教師の男尊女卑な発言は読んでいる私の方も凍りついてしまった。
だけど、現代でも(ここまで面と向かってではないにしろ)まだまだ -
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豪華な4人のアンソロジー
色んな「はじめて」を詰め合わせた素敵な作品集でした。
島本理生 私だけの所有者
はじめて人を好きになった時に読む物語。
誰かへの初恋のお話かと思いきや、アンドロイドとそれを所有する人間のお話。
辻村深月 ユーレイ
はじめて家出した時に読む物語。
学校でいじめを受けた女の子が死ぬことを意識して家出するお話。
宮部みゆき 色違いのトランプ
はじめて容疑者になった時に読む物語。
鏡のように自分と全く同じ顔の人間がいる世界があり、そのもう一つの世界で自分の娘が捕まってしまったら…?という話。
森絵都 ヒカリノタネ
はじめて告白した時に読む物語。
三度も告白して玉砕して