森絵都のレビュー一覧

  • 風に舞いあがるビニールシート

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    ネタバレ

    直木賞受賞した作品。
    クリスマスイヴにイヴの話は、少し運命的だと思ったの。
    美しいシーンは主人公に重なって泣けます。
    元夫の死を乗り越えようとしてアフガン行きを決める主人公はさすが直木賞という感じ。

    以下はお気に入りの文引用です。
    「都会の人間はスマートに人を拒絶する。」
    「自分になにができるのかと考えることは、自分の無力さと向かいあうことだ。」
    「弱さを人に見せられるのも一つの徳性だ」
    「粘って粘ってつないでいけば、そのうち四番打者にもなれるかな」
    「エドは無言で里佳の手を引きよせ、その指先にキスをした。恐らく今までで一番優しいキスを。「いや、里佳だとわかってた」」
    「突然、発作のように里

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    2025年06月26日
  • 漁師の愛人

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    表題の三角関係よりも
    プリンが気になって仕方がない
    食べられてしまったプリン
    プリンアラモードのプリンなし
    プリンに目がないわたくしとしては
    許さざる出来事
    どうしてあんなにもプリンは惹きつけられるのか
    形か、味か色なのか?
    とにかくそこにプリンがあれば
    周りの何にも目に入らなくなる

    プリン、プリン、プリン
    プリン様〜
    プリン教を立ち上げたいくらいである
    プリン様にプリンをお供えして
    プリンを食す
    この世にプリンを生み出してくださって
    ありがとう

    さすがに今は、そんなには食べない
    太るから、甘すぎるから
    選んで食す
    でも
    レストランなどで
    昔ながらの王道プリンを見つけると
    必ず口から
    あっ

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    2025年06月23日
  • みかづき

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    ネタバレ

    「うん。だって、あんなにがむしゃらな人はいない。ときどき、二階で居残り授業を受けてた生徒が帰っていったあと、お母さんがばたばたと階段を駆けおりて、厠へ飛びこんでいくだろう。あの足音を聞くたびに、ぼくは、お母さんをかわいい人だと思う」

    これを、血は繋がっていない娘である蕗子に伝える五郎が好き。序盤で一気に引き込まれました。

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    2025年07月01日
  • 宇宙のみなしご

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    ネタバレ

    とても読みやすく、一気に読み終えてしまった。さわやかな読後感。大人になればなるほど、いろんな人やものに理由をこじつけようとしている自分に反省。揺れて動く心に従って見えてくることもあるよね。すみれちゃんのセリフも心に残った

    0
    2025年06月08日
  • みかづき

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    教育問題が塾という視点で語られ、3世代にわたる長い期間の移ろいがみえる物語で、とても面白かったです。その時その時の時代背景によって子どもを取り巻く教育のあり方が大きく変わって来たことを認識させられました。
    当たり前のように学校に通い、塾にも通わせてもらったことに感謝しなければと思いました。
    格差の問題も考えさせられます。
    分厚さに圧倒されましたが、ちょっとクスッと笑ってしまうようなシーンもあり、とても楽しかった。
    貧しい国の子どもたちにも、きちんと教育を受ける機会が用意できる世の中になればいいなと思います。

    0
    2025年06月08日
  • 風に舞いあがるビニールシート

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    本のタイトルにもなっている「風に舞い上がるビニールシート」がダントツで、すっごく、よかった…!
    さまざまな境遇や環境の人がそれぞれの短編に出てきて、森絵都さんの凄さを知った

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    2025年05月27日
  • 風に舞いあがるビニールシート

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    いわた書店さんの選書の一冊。
    2009年の作品で直木賞も受賞されてた。力強く生きる人々を描いた六篇が収録されてます。
    私は天才パティシエに翻弄される彼女の話がしんどいながらも面白かったかな。あとはタイトルにもなってる風に舞いあがるビニールシートも。
    頑張って褒められたいという気持ちは誰しもあるよね、それを蔑ろにされたらどうしたらいいんだろうね、ということを考えながら読みました。最終的には負けんぞ!!という気持ちなのかな。

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    2025年05月17日
  • クラスメイツ〈前期〉

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    小6の子供にどうかなと思い私が先に読みました。
    中学生の心の揺れが描かれており、心配になりつつもまだまだ子供の中学生に少しホッとして優しい気持ちになりました。
    12歳年下の弟が生まれて、自分の親は「あのこと」をしてたのかと喜びよりショックが大きかった。それが同級生にバレたら男子からエッチなことでからかわれる、女子からはおぞましいと言われる、と不安になる女の子のエピソードが載っています。
    リアリティがあり良いのですが、自分の娘も知ってるとは思いますが、私から伝えていないので親の私からこの本をオススメとして渡すことは止めることにしました。

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    2025年05月16日
  • 風に舞いあがるビニールシート

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    ネタバレ

    とっても良かった。
    それぞれの作品に個性があった。
    それぞれの主人公たちが自分の譲れない、大切な物事を貫き通して懸命に生きる姿に心打たれた。
    自分にも、家族・お金・健康以外に大切にしている価値観や趣味があるので、主人公たちのように、自分の人生の指針として大切にしていきたいと思った。

    社会人3年目になった今、仕事をそこそこに趣味を一生懸命楽しみたい自分にとっては、「ジェネレーションX」の石津にかなり共感出来た。

    「守護神」の祐介は、学生時代に文学大好き過ぎて周りから疎まれた結果、自分の大好きな文学を捨ててしまった。社会人になってから夜間大学の文学部で学び直す。

    「鐘の音」の潔は、学生時代に

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    2025年05月15日
  • 風に舞いあがるビニールシート

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     1つ1つの話がとても濃厚で、短編1つ終えるたびにふうと一息ついて頭を整理するほどでした。
     物語の主人公一人ひとりがゆるぎない信念を持っており、凡庸になんとなく生きている自分にはそれが輝いてみえました。仕事の仕方を見直そうかな。
     表題作が、9割苦しく切ない内容だったのですが、主人公が想像も及ばないほどの葛藤と苦悩をしたあとに出した最後の結論に、胸を強く打たれました。
     

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    2025年05月09日
  • みかづき

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     昭和30年代、戦後の日本の教育制度が著しく変化した時代に学習塾を始める大島吾郎と千明夫妻。
     学歴社会、ゆとり教育と教育指針が移りゆく中で教育者として経営者として波乱万丈な道を歩んでいく。
     そんな大島夫婦の娘たちやその子どもたちも含めた壮大な家族ドラマのようだった。
     最終章で孫の一郎が、かつての吾郎の姿と重なり胸が熱くなった。

     「常に何かが欠けている三日月。欠けている自覚があればこそ、人は満ちよう、満ちようと研鑽を積むのかもしれない」
     欠けていることに悲観することはないんだな。

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    2025年05月01日
  • みかづき

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    ネタバレ

    三世代に渡る長編小説。昔の教育現場ってこうだったんだと思うとともに、自分学生として過ごした平成の時代にも塾と学校現場に問題があったことを改めて教えてもらえた。吾郎さんの人柄がとても心地よく、あっというまに読むことができました。

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    2025年04月28日
  • 宇宙のみなしご

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    ネタバレ

    わかるわぁ…

    退屈に負けない。自分で遊びを考えるのって大事。そして、すみれちゃんのこの言葉。
    「みんな宇宙のみなしごだから。ばらばらに生まれてばらばらに死んでいくみなしごだから。自分の力できらきら輝いてないと、宇宙の暗闇にのみこまれて消えちゃうんだよ」
    「ひとりでやってかなきゃならないからこそ、ときどき手をつなぎあえる友達を見つけなさい…手をつないで、心の休憩ができる友達が必要なんだよ」

    森絵都さん+中学生、最高じゃないわけがない。
    さおりさんとすみれちゃんという、ちょっとハズレた大人の女性がスパイスになっていて。
    ところどころに散りばめられた素敵な言い回しも、大げさじゃなくていい。
    アイ

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    2025年04月26日
  • 宇宙のみなしご

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    それぞれの問題や敵に立ち向かっていく姿が、すごくかっこよかった。
    キラキラ輝いて生きるためにも、手を繋ぎ合える友だちが、わたしもほしい。

    0
    2025年04月22日
  • 風に舞いあがるビニールシート

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    タイトルが気になっていて、読みたかった本でした。

    「風に舞いあがるビニールシート」
    家族仲間がいて腰を落ち着けて“ここが自分の居場所“と言えるところがある。それ自体がすでに平和であり、幸せなのだ。ビニールシートが風に捲れ、煽られ、もみくちゃになって飛ばされるように、いとも簡単に自分の居場所や存在そのものが奪われてしまう世界が、今この時にも存在する。
    そのような人たちを護り助けたいと願う国連職員のエドと里佳の関係を描いた章。せつないけれど最後は熱いものがこみあげてくる力強い物語でした。

    お仕事小説とひと言で言い表わせないくらい、どの章も深く内容が豊かで、「守護神」「ジェネレーションX」も好き

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    2025年04月22日
  • 風に舞いあがるビニールシート

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    短編集だけど読み応えのある内容でとっても満足。1人の作家が書いたと思えないぐらい色が違う物語で飽きが来ない。

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    2025年04月19日
  • みかづき

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    ネタバレ

    こんなに長い本を久しぶりに読破した
    語り手が代々変わっていくのが時代の流れを感じて読み進めちゃう
    自分をみかづきに例えた千明と、吾郎さんの最後の一言で鳥肌がたった

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    2025年04月13日
  • 永遠の出口

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    ネタバレ

    楽しい読書だった。
    気づけば頬を緩めるような文体だった。

    多分、重いテーマについて深く掘り下げて
    いくような作品ではなく、70,80年代のどこにでもいる女性の生涯の刹那を切り取っていることと、作者の作風からそう感じたのだと思う。

    しかし、タイトルの永遠についてハッとするようなシーンがあり、
    それが太陽は数十億年後、なくなりそれに伴い、
    永遠の象徴だった地球もなくなってしまうと紀子が知って、永遠ではないのか、、と思い、こうしてはいられない! と奮起するシーン。

    終わりのことなんて全く意識していなかった紀子が明確に永遠の終わりを感じたところでもあり胸にきた。

    また、永遠の終わりについて 春

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    2025年04月04日
  • つきのふね

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    ネタバレ

    森絵都さんの作品が好きで手に取りました。
    凄く好きでした。。
    私は永遠の出口という作品が断トツで好きなのですが、同じくらい好きな作品となりました。

    この物語の主人公は中学生の女の子さくらであり、
    新学期の進路調査アンケートに「不明」と書いてしまうほど、将来に期待感などなく、ノストラダムスの予言の通り、本当に二〇〇〇年が来ないのではないかと不安を抱いています。

    さくらは、不良グループとの付き合いで万引きをしたり、親友の梨利と不和を起こしたりと、人間関係に疲れていますが、宇宙船を設計しているという不思議な男性、智さんと出会い、智さんの家で飲むミルクコーヒーが安らぎのひとときです。

    ただ、穏や

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    2025年04月01日
  • カラフル

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    ふと手に取って読み始めたら止まらなくなり、一気読みしました。

    思春期の感情表現など、手に取るように理解できて世代を問わず読めると思います。

    10代って小さな世界観があって、大人になり切れない態度が可愛いけど、時にやるせない。
    家族や恋愛、進学とか悩みはそれなりにありますよね。

    一歩踏み出す勇気をもらえる。
    最後の終わり方がすごい好きです。

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    2026年01月04日