森絵都のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
森絵都さん、初読み!タイトルと、40近い目次から、エッセイかな?と軽い気持ちで読み始めてみたら、非常にオトクな短編集でした。
面白いじゃないの、森絵都さん。
まず、言葉が美しい。仰々しくなく、華美でなく、日常使いの美しさ。機能美。
話し言葉が自然。読みながらうっかり声に出してしまいそう。声に出して読みたい森絵都。
すごいなと思うのは、話のジャンルや語り口が実に様々でバラエティに富んでいて、40篇も読んでも同じものがないこと。NOを書いた短編であるはずなのに、嫌な気持ちになるものがないこと。電車広告くらいの、本当に短い話なのに、しっかり読後感があること。
そしてそして、たくさんの短編の最後 -
Posted by ブクログ
森絵都さん、最近ご無沙汰だったけど、久しぶりに読んでやっぱりすごくいいなあと感じ入った。
読みやすい文体なのに、もやっとした感情が的確に言語化されていて、ほんとそうなのよ、とグッと引き込まれる瞬間が何度もある。
特に好きだったのは『あの日以降』『漁師の愛人』。
『あの日以降』は震災以降の話だけれど重くなりすぎず、震源地からは距離のある場所で「あの日」を迎えた自分としては共感しやすい温度感だった。
被災地にいなかったからこそ「幸せであったらいけない」と感じた人は多かったんじゃないだろうか。
『漁師の愛人』については、物語の大テーマではないものの
「良かろうが悪かろうが、彼女自身が望んだ人生で -
ネタバレ 購入済み
壮大な家族の物語
最初それぞれ点だったところから、「塾を開きたい」という、とある生徒の母親の一言がきっかけで、吾郎や周りの人の人生がガラリと変わっていき、様々な困難を乗り越え共に成長し、親子3代にわたる壮大な物語でした。
昭和ってそんなに昔でもないのに教育についての考え方や塾に対する認知度とか今とは全然違い、その時代のことをより詳しく知ることができました。
途中何度も、「これどうなっちゃうんだろう、、、」「子供たちは大丈夫かな、、、」なんてハラハラする部分もありますが、紆余曲折はあったものの最後はいい方向で収束できたので、読んでいてすごく感動したし、「がんばれ」!と応援したくなるような感じでした。