森絵都のレビュー一覧

  • カラフル

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    一度死んでしまった魂が、もう一度生き直すチャンスを得る中で成長する話。
    誰しも傷を抱えながら生きている。皆大変な世の中で生きているけど、大層に考えずに、魂による肉体への数十年間のホームステイと考えればなんとなく心が軽くなる気がする。
    人間も人生も、当たり前だけど黒か白かだけじゃなくて、極彩色に溢れたカラフルなものなんだから、折角ならそれを楽しむような生き方をしたいなあと思った。
    非常に読みやすく、さっと読み終えることが出来たし、人生で躓くことがあったら読み返したいなと思う。

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    2026年02月13日
  • カラフル

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    『カラフル』は、「やり直し」を与えられた魂の物語。輪廻のサイクルから外されたぼくが、抽選という半ば理不尽な形で、再挑戦のチャンスを得る。舞台は、自殺を図った中学生・真の体。期限内に自分の罪を思い出せなければ、再び闇へ戻される。
    真として過ごす日常の中で、家族の不器用な愛情や、クラスメイトそれぞれの事情が少しずつ見えてくる。誰もが完璧ではなく、誰もが何かを抱えて生きている。
    単色だった世界が、徐々にカラフルになっていく過程は、「人生は見る角度で変わる」というメッセージそのものだと思う。過去を消すことはできなくても、未来の色合いは選べるのかもしれない。
    読み終えたあと、もう一度明日をちゃんと生きて

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    2026年02月11日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    気になっていて、たまたま衆院選が決まる直前に読み始める。
    一番の感想は、特にこの時期に読めて本当に良かったということ。

    戦後の話ではあるけれども、本当に現在と地続きなのだと実感できる内容で、驚いた。
    二部作?三部作?というくらいの内容の濃い作品で、読みごたえ十分。
    中身も、途中からどんどん展開が変わり引き込まれる。
    ページ数的にもボリュームがすごくて躊躇したけれど、どんどん読める。
    そして、章ごとに語り手は変わるのにこの一体感はなんだ!と感動。

    権利も民主主義も、一朝一夕ではないし、先人たちのもがき戸惑いながらも考え続け、迷い続け守ってくれたんだということが強く感じられた。

    とにかく今の

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    2026年02月07日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    宛て行い扶持の民主主義を、当時(占領期)を生きた人間であれば当然に抱えたであろう葛藤と共に、逆境の中で学んでいく姿をリアルな時代描写と共に描かれています。日本が敗戦から立ちあがろうと奮闘していたあの時代に興味がある私にとって、非常に興味深いストーリー構成であり夢中で読み進めました。

    途中からミステリー小説を読んでいる気分になります。

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    2026年02月05日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    ページ数もあり、大変かなと思いましたが、読んでいると先が気になりぐんぐん読み進みました。戦後の被害を受けた人と云えば、各々いろいろな形がある。しかしそれは下級国民だけであって、貴族はそうではないのでは?!その不平等さに抗う5人の女史。最初は彼女らの事情もありまとまりがなかったが、徐々にわかりあい、友になる。良い小説でした。
    女性は逞しく、したたかだなとも思わされました。
    最後は切ない、甘酸っぱい終わりで満足です。

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    2026年01月26日
  • 宇宙のみなしご

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    キラキラとした青春小説でした!!
    屋根に登るという非日常を楽しむ中学生たちが輝いていた
    また中学生ならではの悩みや発想力の豊かさなどとにかく学生時代の良いことも悪いことも思い出させてくれるような作品だった

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    2026年01月26日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    『みかづき』以来の森絵都です。『みかづき』でも戦後の学習塾の歴史を小説の舞台にするなんて!と驚き、そしてその展開の熱さに引き込まれてしまいましたが、今回の舞台も「学び」でした。でも、もっと奇抜で敗戦直後のGHQによる「民主主義」塾…出自もバラバラに選ばれた4人の女性の共同生活なのでありました。それがやめられないとまらないエンターティメント!設定のファンタジーさとストーリーのはちゃめちゃさとそして主人公たちのピュアさが、実はその時代の混乱の空気を逆にリアルに再現しているのではないか?という気になりました。「民主主義」ネイティブの世代からすれば、「民主主義?What's?」の混乱はイメー

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    2026年01月26日
  • みかづき

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    はじめは少し話のテンポが自分に合わず、ザクザクと話は進むのにダラダラとまどろっこしい感じがしたが、塾が段々と成り上がっていくにつれて俄然面白くなってきて、最後はこの3〜4世代続く一大叙情詩に読み終わった後、感嘆の声を上げずにはいられなかった。
    こんなに登場人物が出てくるのに、1人1人のキャラクターが際立っていて、一度も確認することなく読み切れたのは久しぶりだった。

    また津田沼塾戦争は、まさに自分が第2ベビーブームドンピシャ世代で、この話に出てくる塾の成り立ちは、自分の地元だったせいもあり、あぁこれは市進かな、栄光ゼミナールかな、俺は研数学館だったなとか、勝手に当てはめて興味深く読むこともでき

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    2026年01月25日
  • つきのふね

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    みんな孤独で、みんな弱くて、みんな、ひとりが怖い。
    心の中で、奥底で、自分でも恐ろしくなるような、小さな、でも力強い闇をみんな持っている。
    それで、いいんだ。
    それが、生きている証拠なんだ。

    孤独と闇のなかで悶えながらも、尊いなにかに支えられて生きている。そして、自分自身がだれかの尊いなにかになっている。

    そうして人は生きているんだ。

    そう思わせてくれるような、小さくも力強い作品。圧巻。

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    2026年01月24日
  • 出会いなおし

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    心に残ったフレーズ

    歳を重ねるということは、同じ相手に、何回も出合い直すということだ。会うたびに知らない顔を見せ、人は立体的になる。

    旧ナリキヨとこつこつ関係を積み上げた月日も、「いつか見せてください、佐和田さんの立体を」とパリへ臨む私にくれた激励も、やっぱり、あったことなのだ。新ナリキヨの登板によって、旧ナリキヨの地道な投球が過去から葬られたわけではない。たとえ新ナリキヨがどんなに上手にルパンになりすましたところで、私から旧ナリキヨの思い出を盗むことはできない。

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    2026年01月24日
  • クラスメイツ〈前期〉

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    普段の生活の何気ない普通の日々を描いているからこその面白さがあります。
    今、学生生活真っ只中の方にも、昔を思い出したい方にも、おすすめです。とても読みやすい本だと思います。

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    2026年01月23日
  • みかづき

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    よい小説を読んだ満足感を得られました。
    塾の先生が教育とは何か?を真剣に考えて苦闘する姿に惹き込まれました。親子関係のいろいろも長期間にわたって描かれていることで見えてくるものがありました。
    ハッピーエンドでよかったです!

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    2026年01月22日
  • みかづき

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    以前読んだことあったと思うが、今回あらためて、そして久しぶりに、骨太な作品を一気読みした。みかづき、のタイトルがとても活きている。千明を演じるとしたら、天海祐希さんでしょうか。それにしても、読書の世界にまた戻ってこれたと実感できる傑作です。

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    2026年01月17日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    面白かった。

    途中、ハチャメチャになってく?と思った。まあまあハチャメチャだった。

    考えることが今こそ大事
    流されるんじゃなくて

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    2026年01月16日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    面白かったー
    いや、本当に面白かった
    今年に入ってすぐ、こんな面白い小説に
    出会えるなんて、幸先がいい(?)

    日本民主化政策の成果を焦るGHQがはじめた
    “民主主義のレッスン”の教師役を引き受けた
    日系2世のリュウが、生徒として選ばれた
    個性豊かな4人の女性達と風変わりな授業を
    始めるところから物語は始まる。
    性格も境遇も全く違う若い4人の女性達が
    半年という短い期間の中でどんな風に変わって
    いくのか。日系二世のリュウは胃が痛くなり
    ながらも彼女達に民主主義とは何かを教えていく。
    そもそも民主主義とは何?
    アメリカの理想の民主主義を日本人に
    押し付けてどうしようというのだろう、
    そんな風に

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    2026年01月11日
  • 風に舞いあがるビニールシート

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    表現豊かな描写でスラスラ読めました。

    個人的には短編小説「器を探して」の続きがとても気になります!

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    2026年01月06日
  • はじめての

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    辻村さんと森さんに惹かれて手に取った。けど、想定外に他の作家さんの作品もハマった。

    -人は一人で生まれて一人で死ぬ。その当たり前のことが、あの人たちにはね、本当に死ぬことより怖いの。-

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    2026年01月03日
  • 気分上々

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    全9編の短編小説。長いものもあれば、数ページだけの作品もありますが、どれも抜群の読み応えがあった。その中でも特に楽しく読めたのは「ヨハネスブルグのマフィア」とタイトルでもある「気分上々」。
    「ヨハネスブルグのマフィア」
    かつての恋人(?)と10年越しの再会なのに、それを感じさせない大人な会話が魅力的。とりあえず、このマフィアの睡眠法を試してみたい。後、寿司を頼むときは「イカエビタコ」にしたい。
    「気分上々」
    タイトルそんなところから!?と思ってしまった。思春期ならではの甘酸っぱい悩みや葛藤に、自分もこんな時期があったなあ、と共感。あの頃の男子の頭の中、確かにこんな感じだったかもしれない。

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    2026年01月02日
  • みかづき

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    大河ドラマのようでした。昭和36年の用務員室の主人公吾郎が、千明と出会って塾をつくる。戦後から高度成長期に文部省との確執もありながら、塾を運営していく。その中での、吾郎、千明、子ども達、塾の講師達のドラマが繰り広げられていきます。時系列では1961年から2008年までの半生ですが、前半は吾郎、後半は千明、最後は孫の一郎が主人公としてお話が進みます。
    教育改革や塾の発展と困難、昨今の学習支援といった現実での社会の流れをリアルに反映していて、きっとどこかに実際にある話だと、共感しながら読みました。また戦後の教育史としても学べました。
    お話は未来につながる希望が見えるエンディングでしたが、成績向上の

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    2026年01月01日
  • みかづき

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    立派な大河小説だと思った。
    教育理念に奔走した家族が、時代の流れに巻き込まれる様をこの600pによく収めていて、教育というテーマがどれほど振り回され、そして現場の教育者がどんな声を持って指揮を振っているのか、フィクションではあるけれど、その一幕を見れた気がして、とても贅沢な時間を過ごせた気がします。

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    2025年12月31日