森絵都のレビュー一覧

  • カラフル

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    普通であること、変わっていること、に悩んだ事は何度もある。
    私のこの身体もホームステイ先だと思ったらなんだか凄く楽に思えてくる。
    「自分で自分を縛らず、自由に動いていたあの感覚を。」

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    2026年06月07日
  • 風に舞いあがるビニールシート

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    表題作の「風に舞いあがるビニールシート」はイメージしてたものと違ってて、ビニールシートの意味がわかった時に涙が出そうになりました。とてもよい作品です。

    6編の作品どれも読み応えがあって良かったですが、「守護神」「鐘の音」が特に好きです。

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    2026年06月02日
  • カラフル

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    この小説を読んで他者の見え方が変わった。どうしても、他者を決めつけて見てしまうときある、まさにモノクロのレンズでしか他者を判断できないときがある。けど人には様々な色味があって、綺麗な色もあれば濁った色もある。人生カラフルに見た方が世界は綺麗に見えるものかもしれない。真と父が川辺で話したシーンはよかった。人生悪いこともあるけど、ずっと続かない。それだけで生きる希望が持てると思った。

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    2026年05月31日
  • カラフル

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    【作品に感じた色】
    パレットに並ぶカラフルな絵の具の色

    瑠璃色、若菜色、緑青色、緋色、曙色・・・
    文中にはたくさんの色が散りばめられ、主人公の気持ちの変化も見事に色で表現されていた。
    タイトル通り『カラフル』な色が溢れており、まるで、パレットに並んでいる絵の具のような作品だった。

    【感想】
    少し疲れていたので、サクッと読め、心に負担がなさそうな本を読みたいと思い、手に取ったのが『カラフル』だった。

    寝る前に一気に読めてしまうほどの文量に、軽いタッチの文体。幅広い年代に親しまれているのも納得の一冊である。
    ただ、内容については、タイトルと装丁から受ける平和で可愛らしいイメージとは異なり、い

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    2026年05月31日
  • 獣の夜

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    7編の短編集。

    てるてる坊主、結局、最強説。
    このお話、すごく好きです。

    大きな流れが思い切り変わったのに、自分の状況は全然変わってない。
    引き算の仕方がすごく明快でいい。

    続編があれば、また読みたいです。

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    2026年05月30日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    今だからこそ、たくさんの人に読まれるべき物語。
    直木賞候補だったが、ぜひ受賞してほしかった。
    序盤にサクラギが発した言葉「与えられた物語を信じてはいけない」が伏線となり、教え子の孝子が「新しい物語」と新年の抱負として書き初めをし、物語の結びには「終わりのない物語をつくる」
    それぞれの意味するものは少しずつ違うけれど、よくできている。

    戦争とはどんなものなのか、私はあまりにも知らなすぎる。アメリカで日系アメリカ人たちが強制収容されていたということも、初めて知った。
    それをあの有名なルーズベルトが行ったということも。
    日本でどんなに物資が不足しても、飢えに苦しむひとがたくさんいる中でも、食べ物も

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    2026年05月30日
  • みかづき

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    自身が小学生時に中学受験塾、中学時は補講塾、高校の時は大学受験塾に通った経験があり、しかもそれは全て津田沼の塾でした。時代は違えど重ねずにはいられなかった。吾郎の教育者としての素晴らしさはもちろんだけど、塾経営者として千明がビジネスにシビアになる気持ちもすごくわかる気がした。登場人物すべてに物語があり、大長編ながら中だるみすることなく一気読みできました!すごく良い作品でした。

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    2026年05月27日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    登場人物が頭の中で映像化され、一気に読み終わってしまった。もしかしたら、戦後の日本でこんなことがあったんじゃないかと、フィクションなのにそう思わせてしまう物語のキャラ設定や状況の描写が素晴らしかった。なにより、結末がとても良くて、爽快感がある。戦後80年、民主主義のあり方も女性の立場も大きく変化しつつも、まだまだ課題多いこの時代に、今一度、考えるきっかけにもなりうる本だと思った。子供たちにも勧めたい一冊!

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    2026年05月25日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    大好きになった一冊!4人の人物像や背景がとてもユーモラスに描かれていて、どんどん読み進めたくなった。今より圧倒的に立場が弱かった日本の女性たちの状況。戦争が彼女たちにもたらした影響。そういう、忘れてはいけない悲しい事実はきちんと伝えつつ、希望のある明るい物語だったと思う。今、おすすめ小説を聞かれたら、この本かグロリアソサエテを挙げるかな。朝ドラ化希望。

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    2026年05月22日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    ここ3年くらいに読んだ小説で一番面白かった!

    成長、青春、恋愛、ミステリー

    よくもここまで要素を詰め込んだなってくらい満足な一冊

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    2026年05月19日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    自分の頭で考えること。民主主義を根づかせるため、戦後の日本人が、まず身につけなければならなかったこととして物語で描かれるテーマは、とりも直さず現代の私たちにも突きつけられるものだ。戦後とは異なり、お腹を満たすことや安心して眠れることなど、人間として最低限必要なことは、大抵の人が保障されている現代において、なおこのテーマは胸に刺さる。
    個性豊かな4人のお嬢さんが、それぞれ自分の頭で、自分の未来を考えていく過程は、読者としてそれを見守る立場でも胸が熱くなった。
    同じ著者の『みかづき』の時も感じたけれど、どんなことでも(勉強に限らず)学びたいと心から欲して、自主的に行動することの尊さのようなものの描

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    2026年05月19日
  • 風に舞いあがるビニールシート

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    ネタバレ

    人生に迷った時に、踏ん張ろうと思える短編集!

    一押しは、「犬の散歩」です!
    平和な日本に生まれ、両親に育ててもらい特に何も無く大人になれて、好きな人と結婚して。主人公と同じで、自分は恵まれていると思いつつも、世の中の不運に対して何もできずにここまで生きてきました。
    「自分になにができるのかと考えることは、自分の無力さと向き合うことだ」
    世の中の不運を教科書やニュースで幾度どなく感じてきましたが、見ないふりしていたのは、自分の無力さと向き合うことが怖かったからなのかもしれないと思いました。
    主人公と義母の掛け合いに心が暖かくなり、涙ぐみながら読んでいました。
    私も自分の牛丼が欲しくなりました。

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    2026年05月16日
  • みかづき

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    戦後から現代までの教育史の変遷を、塾講師の夫婦の視点で見ていくような物語。教育業界に身を置くものとして、戦時中の戦争教育から時代に合わせて変化しようと悪戦苦闘してきた歴史も同時に知ることが出来て興味深かった。大島家の女性の生き方は芯が通っていてカッコ良いし、吾郎さんのような方が現場にいて欲しい。タイトルの『みかづき』の意味も最後に回収されてスッキリ。”常に何かが欠けている三日月。欠けている自覚があればこそ、人は満ちよう、満ちようと研鑽を積むのかもしれない”…これはどんな仕事にも共通だと思う。

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    2026年05月13日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    デモクラシーという縦糸があるけど、横糸は恋愛で、面白い。ヤングアダルトの人物造型で、元気が出る終わり方。

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    2026年05月02日
  • 風に舞いあがるビニールシート

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    私の大事なもの、私の大事な人の大事なもの
    尊重し合っても許せないことはある

    上手く言葉に出来ないけれど、大切な人に渡したいし読んで欲しい
    読み終わって一息ついて、少し前を向けました

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    2026年04月28日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    面白かった〜。面白い本はどんどん読み終えてしまいたい私…でも、この本は読み終えるが嫌になる新しい感覚(ドラマの最終回を迎えたくない感じ?)を経験させてもらいました。主要となる5人(美央子、孝子、吉乃、ヤエ、クニ)の女性と1人の先生も愛すべきキャラですが…仁藤夫人(仁藤鞠子)も結構好きだったなぁ〜。

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    2026年04月27日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    600ページ強のこの本、とてもおもしろかったです。

    戦後、GHQが日本の民主化へ向けて、モデルケースとして4人の女性を選び、一定期間安定した衣食住と民主主義教育を与えるという試みがなされた······。その場として自分の邸宅を供給した仁藤子爵夫人、民主主義の教師として派遣された日系2世リュウ・サクラギ、そして個性豊かな4人の女性たちが主となり描かれた小説でした。

    この4人の女性たちが学びながら、あるひとつのことで一致団結し協力していくのですが、最後の最後の決断と結果が、なんとも晴れやかな気持ちになるものでした。

    日本の戦前までの意識を変えていくために民主主義を学ぶという実験の被験者となっ

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    2026年04月23日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    当たり前のことが、当たり前ではなかった時代があるということに気づくことができる。

    戦後、民主主義を学ぶ4人の女子生徒と、女子生徒に民主主義を教える先生が中心となって物語が進む。
    多少ドラマチックな展開はあったものの、大筋は普通の日常を描いていて、「別に小説にするほどの内容でもなくない?」と感じることが多々あった。

    しかし、それは民主主義が定着した現代を生きているからそう感じるのであって、民主主義が定着していない戦後では、ここで描かれている内容はそれこそ小説になるような大物語であるんだろうと思い直した。

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    2026年04月17日
  • 風に舞いあがるビニールシート

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    何度読んでも勇気づけられる1冊。

    どれだけ他人から変に思われようと、理解してもらえずとも、自分にとっての価値観を大事にし、信念を貫き通す。

    自分の人生を生きるということの大切さを思い出させてくれる物語。

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    2026年04月15日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    この本の面白みは、戦後を生きた人を、様々な視点で見れたことでした。

    今でこそ当たり前の、社会の授業で当然のように習う「民主主義」ですが、実際に民主主義とは?と聞かれても、その全容はぼんやりするように思います。

    作中では堅苦しい思想は抜きに、民主主義のレッスンとを通して、封建社会で身動きが取れなかった女性たちが、少しずつ自分の頭で考えて、自分の未来を形作る姿が印象的です。

    戦争で多くのものを失って、今まで盲目に信じていた何かを疑い、自分の生きたい人生を意地でも掴み取ろうとする姿が描かれています。
    特に「意地でもハッピーになろうね」という吉乃の台詞が記憶に残りました。
    戦後80年となりますが

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    2026年04月14日