森絵都のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今すぐに新しいことに挑戦したくなる作品でした!
幼いころに家族を亡くした環は、
あの世にいる家族に会いに行くために、
この世とあの世を繋ぐ40kmの道のりを走り切ると決心します。
そこで、マラソンチームに参加して、体力を付けようとする環
チームには、方向音痴でむっつり熱血系の青年、女の子にモテるために痩せたいタヌキくん、毒舌が持ち味のパートのおばちゃんなど、個性的な人たちと練習することに、、、
「はたして環は40kmを走りきることができるのか?
家族を亡くした悲しみからどう立ち直るのか?」
マラソンを通じて、気持ちも考え方も”前向きに”なっていく環の姿を応援しながらも、
読んでいくうち -
Posted by ブクログ
「自分だけが、ひとりだと思うなよ!」
この言葉の強さが好きだ。強烈だ。必死で、切なる気持ち過ぎて、読んでいて、真正面からビンタされるみたいに、はっとする。
思春期まっただなかに読んで、20年ぶりくらいに読み返し、泣いてしまった。
読みながらゆっくり、話の内容を思い出しながら、ここまで来て。この勝田くんの言葉が好きだった、とあの頃の自分を思い出す。
解説の金原瑞人先生が、「大人の方が絶対に、この作品に弱い」と解説で言っており、いまならわかる。
思春期に読んだときはYAは「私たちの物語」だったし、さくら達は時に共感しながらもモダモダした。
いまは、彼女らの未熟さも含めて、まっすぐで眩し