森絵都のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
出会いなおしたい、と思った。
でもきっと出会っている時のあの時の空気はもうもたらされない。
重ねた年月は酷く重厚な高い壁で、絶対にそれは越えられない。
だからこそ、出会いなおしたい。
あなたを忘れて過ごした年月のなかでの
積み重ねた間違いや喜怒哀楽の果てで
例えばそれぞれの経験値のようなものがあれば
30が40になったわたしと
50が55になったあなたは
もはや全く別人格で、もう惹かれ合わないかもしれないけど、それはそれできっと温かく柔らかく解される感覚になると思う。
根拠はなくて、なんとなくだけどそう思う。
そして一方で、いま出会っていて
言葉を交わす間柄のあなたも
いつかきっと別れの時 -
Posted by ブクログ
読み始めてすぐに、9年前の長編「みかづき」と響き合うものを感じた。思えば著者は児童文学でデビューして以来、青少年を主役にした物語を多く編んできた。そのため「教育」や、中でも「生きた学び」のようなものを描いてきたのは、この近著2作に限らない。それでも戦後教育を長編で扱った「みかづき」とこの「デモクラシーのいろは」に限って、特に対になるような関係性が感じられるのは、小説でありながら巻末に参考文献が羅列してあったからだけではない。
「みかづき」を読んだときの印象は「朝ドラっぽいなあ」だった。時代をダイナミックに横断する展開は著者も意識してそうしたと何かで読んだが、その跳び方が、時代の流れの中で塾を営 -
Posted by ブクログ
はじめは少し話のテンポが自分に合わず、ザクザクと話は進むのにダラダラとまどろっこしい感じがしたが、塾が段々と成り上がっていくにつれて俄然面白くなってきて、最後はこの3〜4世代続く一大叙情詩に読み終わった後、感嘆の声を上げずにはいられなかった。
こんなに登場人物が出てくるのに、1人1人のキャラクターが際立っていて、一度も確認することなく読み切れたのは久しぶりだった。
また津田沼塾戦争は、まさに自分が第2ベビーブームドンピシャ世代で、この話に出てくる塾の成り立ちは、自分の地元だったせいもあり、あぁこれは市進かな、栄光ゼミナールかな、俺は研数学館だったなとか、勝手に当てはめて興味深く読むこともでき