森絵都のレビュー一覧
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素晴らしい小説だった。このような作品を名作というのではないか。
僕はすぐに話の核心に気付いてしまったし、勘の良い皆さん読者もきっとそうなるだろう。
だけど、それを差し引いてもやっぱり、本当に素晴らしい作品だった。
そして、この小説の著者・森絵都さんは、読者にすぐに気付かれることも計算に入れている。そこがまたニクい。
僕の中では、誰か、特に普段あまり小説を読まない方や、小説に苦手意識を持つ子どもたちに、胸を張って薦めたい作品になった。
ここでは、この『カラフル』の魅力を様々な角度から分析・検討していきたい。
革新的と言っていいほど読みやすく分かりやすい、しかも先の展開を思わず気にさせる魅 -
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ネタバレ久々の森絵都、読んできた本全部面白かったんやから、もっと頻繁に読めばいいのに、なんかまた間空けてしまったなぁ。
で、この本だが、タイトル観て「あぁ、意識高いとかのフェミ系やな」と短絡的に思ってしまった自分が情けない。
確かに粗筋からして戦後日本で若き女性たち4(5)人を相手にアメリカ流民主主義を浸透させる教室を運営する話なのだから、まぁフェミっぽいこともあるにはあるが…。
そんなのは味付けの一つでしかなく、本題は友情と恋愛と成長の物語なのである。特に登場人物たちそれぞれの過去や背景がうっすらわかり出す中盤以降から、密度と速度が上がりだすあたりの面白さは、さすが森絵都の筆力。時に感情で時に伏 -
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最後、というのがキーワードなのかなと思う短編集。森絵都らしい。
第1話 夏になると僕ら5人のいとこは再会する。ぼく、智明、じゃがまる、章くん。章くんの別荘は辺鄙な海辺にある。元料理人の小野寺さんが管理人。午後11時から僕らは章くんにクラシックを聞かされるのだが寝てしまう。僕は章くんにいろいろ押し付けられるのが嫌になってきた。章くんへのモヤモヤがどんどん大きくなる。
第2話 中学の卒業式の日、机にごめんねと書かれた手紙が入っていた。9月の球技大会の時に不眠症だった。元音楽室に避難したら、藤谷がピアノを弾いていた。藤谷も眠れないという。母が愛人のアパートに行ってしまったのがキッカケらしい。藤谷 -
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ネタバレ戦後の日本において、これまで軍国主義と家父長制とで自分を抑圧してきた女性たちに民主主義を教えることで、それぞれが自分の人生を生きるようになる。
彼女たちは民主主義を知らなかったら知らなかったで、さほど人生に不満もなく人生を生きていたのではないかと思うと、わざわざ民主主義を教えるのは壮大なお節介なんじゃないかとも思う。ただ、彼女たちは民主主義を知ったことで、別の物語を生きられることを知り、その中から自分の生き方を選択した訳だから、この壮大なお節介にも意義があったのだろう。それに、(ヤエのセリフでも出てくるが)何が正しいかは時代の変遷とともに変わるわけで、それがお節介だったりありがた迷惑だったとし -
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これは本とコさんにオススメしていただいた1冊。
オススメしてもらわなかったら手にとることすらなかったかもしれません。
ありがとうございます。
この本、手元に届いたときにちょっと驚きました。
600ページ超のまるで辞書本!
しかも紙も薄めで読んでも読んでも減る気がしない!
でも面白くて気付けば3日くらいで読み終えた。
書きたいことが多すぎて雑多になりそうだけど、頭に浮かんだことを順番に。
あのね、この物語の大事な場面に我らが栃木の誇る金谷ホテルが!
そうです、春休みに5,000円の百年カレーを食べたあの金谷ホテルです。
勿論、この物語の中の人たちも食べます百年カレー。もう、うふふですね。