森絵都のレビュー一覧

  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

    Posted by ブクログ

    タイトルから堅苦しい内容なのかなと身構えてしまったが、全くそんなことなく面白くて続きが気になってあっという間に読み終わった。登場人物がとにかく魅力的で、戦後の困難な時代に民主主義を学ぶことで自分がやりたいことを見つけていく姿に励まされた。

    0
    2026年04月08日
  • みかづき

    Posted by ブクログ

    千明の激しさは強く残っている。しかし報われないことも多く、何かに向かって全身全霊で進んでいくが、塾の創設では夫を解雇することになり、学校を作ろうと思えば断念せざるをえなく、孫のことを想って厳しくすれば遠ざけられてしまう。不器用で痛々しいが、見入ってしまう素敵さがあった。

    0
    2026年04月07日
  • はじめての

    Posted by ブクログ

    「初めて」何かをした日、その時の気持ちって覚えてますか?

    初めて
    恋した日
    家出した日
    容疑者になった日
    告白した日
    が収録されてます。

    個人的には「家出した日」の「ユーレイ」が最後の展開が綺麗で好きです。

    0
    2026年04月05日
  • はじめての

    Posted by ブクログ

    いろんな初めてが詰められたアンソロジー。

    YOASOBIの歌にもなってるので、読みやすい人はいるかと思いますが、以前「想うた」の感想でも書きましたが、歌詞を物語に、物語を歌詞にするのはめちゃくちゃ大変だということです。歌詞にしても短編にしても、そこへの解像度が作者と一致しないと、自己満足になってしまう。広く言えば、創作の世界とは自己満足になるわけだが、異なるアートをリンクさせようとすると、リンクさせる側の自己満足は喪失する。我流を押し通せば非難されるし、かといって落とし込むだけであれば、したためる必要がない。料理と同じだ。サンプリングしたものがイタリアンで、和洋折衷に拵えたものがナポリタンで

    0
    2026年04月02日
  • カラフル

    Posted by ブクログ

    タイトルのカラフルを理解した瞬間、とても納得させられた1冊。
    カフェで軽く読み始めたのにページが進むにつれて涙が出てしまい、この時ほど花粉症でティッシュを沢山持ち歩いていて良かったと思ったことはありません。
    人の性格だったり、醜さや優しさを色に比喩して描かれているのが分かりやすくて好きな表現だと思いました。
    個人的に好きな登場人物は満で、最初は嫌なことを言うお兄ちゃんだなぁと思っていたのですが176.177ページの台詞が本当に好きで何だかんだ彼はしっかり兄として真を見ていたんだと感じました。
    結末については途中少しばかり推察していた通りだったので意外な結末!とは言えないのかもしれませんがそれ以

    0
    2026年04月01日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

    Posted by ブクログ

    戦後、GHQの占領下にあった日本で、本当にこんな授業が行われたの?そんな疑問を忘れてしまうほど、この本には突き抜けた面白さがある。

    「日本はどうして戦争をはじめたと思いますか」日系2世の教師リュウの質問に当惑する美央子、孝子、吉乃、ヤエの個性的な四人。「民主主義とは何なのか」を彼女らと共に学ばせて貰った。
    講義に続く自由研究と体験学習のレッスンは興味深く、「カムカム英語」「街頭録音」「風船爆弾」など知るワードに出会うたび感情が揺さぶられてしまった。

    「コーラス隊を結成して、イベントで民主主義の歌を唄う」提案には唖然としたが、仁藤夫人のような元華族も、戦後は厳しい苦境に立たされていたのだなぁ

    0
    2026年03月31日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

    Posted by ブクログ

    とてもとても面白かった。
    戦後の日本で民主主義を教える教師として任務に就いた日系二世のサクラギと4人の生徒との物語。
    時間が経過するうちに登場人物の様々な背景が明らかにされていく。にわか教師のサクラギの奮闘ぶり、試行錯誤しながらも根底には生徒達への真摯な思いが有り感動する。生徒達の変容も楽しめる。
    「デモクラシーのいろは」という題名のちょっとお堅い感じに反して物語として引き込まれ、一気に読めました。

    0
    2026年03月31日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

    Posted by ブクログ

    こんなに読みやすいのに、ずっしりと心に迫ってくる作品は久々だ。2日でぐいぐい読んだ。
    女性たちの力強さと、リュウ・サクラギの草食な感じ、何かいい感じ。いつしか一緒に学んでいる仲間のような気持ちになっていく。
    そして、装丁のデザインも好き。

    0
    2026年03月30日
  • カラフル

    Posted by ブクログ

    自分の思い込みや誤解であったという経験は結構ある。人は皆誰かを少しずつ傷つけて、慰め合って生きている。人はひとりではいきていけない。

    0
    2026年03月29日
  • はじめての

    Posted by ブクログ

    音楽と文学がつながる瞬間を4回楽しめる!
    中でも色違いのトランプは圧巻。
    小説〜音楽〜MVと目と耳と心で楽しむ世の遊びを!

    0
    2026年03月29日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

    Posted by ブクログ

    天晴れ!!読み終わって感嘆。「第二次世界大戦直後のGHQがもたらした民主主義概念を、日本の女性たちへレッスンする物語」とやもすると堅くなりがちな題材を、こうも面白く読ませてくれるとは。ページ数も多い長編、どこかでダレそうになるかと思いきや、途中で構成をグッと変えてアクセントを入れてくる。ストーリーを見る目がガラッと変わる、急カーブのような展開。そして最後はハッピーエンド。文句なし。登場人物もキャラがたっていて色鮮やかだ。当時の歴史を今一度勉強してみようという意欲が出てきた。万人にお勧めしたくなる1冊だ。

    0
    2026年03月29日
  • 風に舞いあがるビニールシート

    Posted by ブクログ

    実話に基づいているのではないかと思うほどリアリティのある話が連続しており、夢中で読みました。特に「守護神」は苦学生の話で、自分は普通の中年会社員ですが、なんとか時間を作って勉強しなければと思いました。また、主人公裕介の“とても熱心なのに力の入れどころが少しずれている”不器用さが、実在しそうな人物像として描かれており、共感しました。

    0
    2026年03月29日
  • カラフル

    Posted by ブクログ


    ★5.0
    前世で大きな過ちを犯した「ぼく」の魂が、天使のような存在に導かれ、もう一度やり直すチャンスを与えられるところから始まる物語。ぼくは自殺未遂をした中学生・小林真の体に入り込み、期限付きでその人生を生きる。真の人生を借りる中で、ぼくが犯した過ちを思い出さなければいけない。

    小学5年生のときに、初めて読んで衝撃を受けたというか、超面白い!!!ってなった作品。そこから今まで以上に小説が好きになったから、いちばん好きな大事な作品と言っても過言ではない。
    真の人生を送る中で、今までは見えてこなかった見ようとしていなかった部分に気づけたり、知らず知らずのうちに助けたり助けられていたり。
    思春期

    0
    2026年03月30日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

    Posted by ブクログ

    途中までは、人物描写が多くなかなか読み進まなかったけど、中盤から俄然面白くなり、一気読み。
    デモクラシーを学びながら成長してゆくシスターフッドの物語かなぁ、ぐらいに思ってたけど、いい意味で予想を裏切られる展開。
    最後まで息もつかせぬストーリーだった。
    わかりやすい悪玉キャラがいても誰も傷つかない痛快な逆転劇。
    和太鼓に付いて来た師匠とかには笑った。
    えっ終わっちゃうの?のラストからのホッとするエンディングで幸せな気持ちになった。
    舞台は戦後なので戦争の悲惨さも描きつつ、ユーモアも交えながらの爽快な描き方は見事。
    現代にも通じる民主主義の問題に考えさせられた。考え続け、話し合い続ける事が大事。

    0
    2026年03月29日
  • カラフル

    Posted by ブクログ

    「だれもがだれかをちょっとずつ誤解したり、されたりしながら生きているのかもしれない。
    それは気が遠くなるほど淋しいことだけど、だからこそうまくいく場合もある。」
    この一文がとても刺さった。

    「人は自分でも気づかないところで、誰かを救ったり苦しめているのかもしれない」という一文も印象的。
    いじめを受けていた主人公が、こころの拠り所にしていたのが「ひろか」、絵を褒めてくれる女の子。
    ひろかにとってはなんてことない事だったけど、確かに主人公を救っていた。
    そんな主人公も、同じくいじめを受けていた女の子「唱子」を救っていた。家族との関係も、話し合う事で、欠点と思っていたことが他者から見たら美点である

    0
    2026年03月28日
  • カラフル

    Posted by ブクログ

    世界はとってもカラフルなんだと、教えてくれる1冊でした。

    可愛らしいタイトルと装丁、
    名作だとお聞きしていたので気になっていました。

    なんでしょう…もっと早く知りたかったって気持ちと、
    大人になった今だから、
    初めて読めてよかったって気持ち。
    その2つが両立しています。

    主人公を通じて見た世界は、
    想像以上に泥臭くて、醜くて、でも、優しかったです。

    個人的には、お兄さんが印象に残っています。
    私にも兄がいるので、きょうだいの互いを思う気持ちにとても共感しました。

    0
    2026年03月25日
  • あしたのことば(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    森絵都さんの作品を読むのはたぶん『◯年ぶり』くらいのほんとそれくらいすごく久しぶりでした。

    ことばを中心とした9つのお話。
    出てくるのは主に小学生くらいの子どもたちなんですけど、大人の自分にも共通するようなことばかりでした。

    どのお話もすごくよかったんですけど、僕が個人的に好きだったのは『風と雨』の瑠雨ちゃんのお話。
    大なわとびのくだりがめちゃくちゃ響きました。

    あと最後の『%』の短いお話も。
    一つのことばから広がっていく展開がすごくおもしろかったですし、ことばの難しさも感じました。

    感想はいっぱいあって尽きないです。
    それくらい素敵な作品でした。
    ありがとうございました!

    0
    2026年03月25日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

    Posted by ブクログ

    戦後すぐの、混乱の中生きていくだけでも大変ななかで「デモクラシーのレッスン」を受ける4人の女性たちの物語。
    デモクラシーなんて机上で学ぶものではなく、彼女たちが生活に不安を感じることなく、自分自身がやりたいことにチャレンジでき、その人なりの幸せを感じて生きていける世の中が民主主義なんだろうと思うけれども、頭を取り換えなければついていけないほどの価値観の転換を求められるなか、学びへの欲求がわく様子に共感もできた。
    4人、いや吉乃さんも入れると5人の女性やリュウら周囲の人たちのキャラが立っていて、映像化希望。

    0
    2026年03月24日
  • カラフル

    Posted by ブクログ

    さらっと読めるけれど、後からじわじわ来る。登場人物全員が、様々な悩みを抱えながらも懸命に前に進もうとしている様子が、後半一気に明らかになる。満たされないものは、誰しも心に秘めている。分岐点となるような出来事を経験しながら、自分にとって一番大切なものに気付いていくのかもしれない。人間って、なんだかんだ言って面倒なことが多いけれど、それでも関わり続けることで生まれる絆。思春期の中高生だけでなく、大人もじゅうぶん楽しめる本だと思う。
    #親子の絆 #思春期の葛藤 #対話

    0
    2026年03月22日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    物語の序盤・中盤とはサクラギ先生視点でレッスンの様子が語られており、このまま生徒の一人ひとりのバックボーンとそれにまつわるトラブルが解決されていって終わりかと思いきや、終盤になってレッスンの裏で計画があったことが種明かされすごく驚きました。

    日本にルーツを持ちながら生まれも育ちもアメリカでどちらにも属しきれないとい複雑な立場・心境を抱える日系アメリカ人二世を主人公に据えることで、読者に当時の日本を客観的に捉えさせてくれる物語でした。そのため、物語の登場人物が所々で鋭いセリフを放っているところが印象深かったです。

    「与えられた物語を信じてはいけない」
    「たしかにアメリカ人は自由と平等がお好

    0
    2026年03月22日