森絵都のレビュー一覧

  • 出会いなおし

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    出会いなおしたい、と思った。
    でもきっと出会っている時のあの時の空気はもうもたらされない。
    重ねた年月は酷く重厚な高い壁で、絶対にそれは越えられない。
    だからこそ、出会いなおしたい。

    あなたを忘れて過ごした年月のなかでの
    積み重ねた間違いや喜怒哀楽の果てで
    例えばそれぞれの経験値のようなものがあれば
    30が40になったわたしと
    50が55になったあなたは
    もはや全く別人格で、もう惹かれ合わないかもしれないけど、それはそれできっと温かく柔らかく解される感覚になると思う。
    根拠はなくて、なんとなくだけどそう思う。

    そして一方で、いま出会っていて
    言葉を交わす間柄のあなたも
    いつかきっと別れの時

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    2026年03月01日
  • みかづき

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    ネタバレ

    教育とは何か?

    考えさせられる本。
    現代に限らず、いつの時代も”教育”は政治的干渉を受け続けてきた。
    学校の先生や塾の講師でさえ、”教育とは何か”について明言できないのに、学生や児童たちはどのように学びを得ていくのだろうか?

    教育というものの限界を感じつつも、際限のない教育についての問題提起を感じさせられる。

    答えのない中、必死にもがこうと少しでも良くしていこうと努力する人間関係の構図が面白い。

    そしてあまり関係ないけど、不倫は良くないぞと思った。

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    2026年02月28日
  • カラフル

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    ネタバレ

    主人公は死んだ魂だある日天使に輪廻転生の権利を抽選で貰う記憶のない自分はある日真という自殺をして死んでしまった少年の体に入り自分が死んだきっかけを思い出すために真の歪んだ人生を記憶のない主人公が真としてやりなおさなければいけないあらすじだ。まず思ったのが文章が読みやすい。いつもは数日かかる1冊の本が2時間で読めたのは私として珍しいレベルで物凄い文章が読みやすかった。あと主人公の性格が嫌じゃなかった、文句は言うがなんだかんだ真が諦めてしまった人生の歪みを一つ一つ正していく主人公。好きな子はパパ活して母は不倫して真面目な父はパッパラパーになって嫌われている兄からは軽蔑の言葉を毎日のように浴びせかけ

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    2026年02月27日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    ネタバレ

    すごく良かった。
    民主主義とはなんぞや?って難しくって分からないと思うけど、この本は違うよって教えてくれた。ひとりひとりが学べると言うこと。自分の意見を言うことができると言うこと。何より、そのひとらしく自分の人生を生きることができること。あ、今の私がしていることだって。身近にあった民主主義。

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    2026年02月24日
  • カラフル

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    本当に大好きな本です
    ビブリオバトルでこの本を紹介させて頂いたら準用賞できたので、個人的に思い出の本でもあります
    人間として生まれてきて良かったなと思いました
    読んでいて飽きないです、文章が面白い。それぞれの登場人物の描き方も上手いなと思いました
    最後まで読むと「カラフル」というこの本の題名に納得します
    人生で一度は読まないといけない本です

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    2026年02月23日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    自分の目で見て、自分で考えることのなんと大切なことか。今は当たり前かもしれないけれど、昭和初期は、この事すら当たり前ではなかった。デモクラシーを広めてきた先人に深く感謝したい。

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    2026年02月22日
  • カラフル

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    ずっと気になっていた本だったので
    一気読みしちゃいました。

    人は自分でも気づかないところで、だれかを救ったり苦しめたりしている。この世界があまりにもカラフルだから、ぼくらはいつも迷ってる。どれがほんとの色だからわからなくて。どれが自分の色だかわからなくて。
    という言葉が印象的でした。

    人には色んな一面をもっており、誰かと比べる必要はないんだということに気付かされました。

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    2026年02月20日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    戦後の女性に民主主義の視点を育てる。
    生徒の女性達の様々な歴史、想い、希望が濃厚に詰め込まれていた。
    途中語り手が変わると、別の角度からの物語となり俄然面白さが増した。
    女性たちが強かに自立を勝ち取る物語に読後感はすっきり。

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    2026年02月15日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    戦後すぐの民主化教育、そんなテーマで物語ができるとは思いもしませんでした。
    そもそも民主化とは何?と何度も自問し、5人の女性達の変化を感じつつ楽しく読めました。

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    2026年02月15日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    読み始めてすぐに、9年前の長編「みかづき」と響き合うものを感じた。思えば著者は児童文学でデビューして以来、青少年を主役にした物語を多く編んできた。そのため「教育」や、中でも「生きた学び」のようなものを描いてきたのは、この近著2作に限らない。それでも戦後教育を長編で扱った「みかづき」とこの「デモクラシーのいろは」に限って、特に対になるような関係性が感じられるのは、小説でありながら巻末に参考文献が羅列してあったからだけではない。
    「みかづき」を読んだときの印象は「朝ドラっぽいなあ」だった。時代をダイナミックに横断する展開は著者も意識してそうしたと何かで読んだが、その跳び方が、時代の流れの中で塾を営

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    2026年02月15日
  • カラフル

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    一度死んでしまった魂が、もう一度生き直すチャンスを得る中で成長する話。
    誰しも傷を抱えながら生きている。皆大変な世の中で生きているけど、大層に考えずに、魂による肉体への数十年間のホームステイと考えればなんとなく心が軽くなる気がする。
    人間も人生も、当たり前だけど黒か白かだけじゃなくて、極彩色に溢れたカラフルなものなんだから、折角ならそれを楽しむような生き方をしたいなあと思った。
    非常に読みやすく、さっと読み終えることが出来たし、人生で躓くことがあったら読み返したいなと思う。

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    2026年02月13日
  • カラフル

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    『カラフル』は、「やり直し」を与えられた魂の物語。輪廻のサイクルから外されたぼくが、抽選という半ば理不尽な形で、再挑戦のチャンスを得る。舞台は、自殺を図った中学生・真の体。期限内に自分の罪を思い出せなければ、再び闇へ戻される。
    真として過ごす日常の中で、家族の不器用な愛情や、クラスメイトそれぞれの事情が少しずつ見えてくる。誰もが完璧ではなく、誰もが何かを抱えて生きている。
    単色だった世界が、徐々にカラフルになっていく過程は、「人生は見る角度で変わる」というメッセージそのものだと思う。過去を消すことはできなくても、未来の色合いは選べるのかもしれない。
    読み終えたあと、もう一度明日をちゃんと生きて

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    2026年02月11日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    気になっていて、たまたま衆院選が決まる直前に読み始める。
    一番の感想は、特にこの時期に読めて本当に良かったということ。

    戦後の話ではあるけれども、本当に現在と地続きなのだと実感できる内容で、驚いた。
    二部作?三部作?というくらいの内容の濃い作品で、読みごたえ十分。
    中身も、途中からどんどん展開が変わり引き込まれる。
    ページ数的にもボリュームがすごくて躊躇したけれど、どんどん読める。
    そして、章ごとに語り手は変わるのにこの一体感はなんだ!と感動。

    権利も民主主義も、一朝一夕ではないし、先人たちのもがき戸惑いながらも考え続け、迷い続け守ってくれたんだということが強く感じられた。

    とにかく今の

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    2026年02月07日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    宛て行い扶持の民主主義を、当時(占領期)を生きた人間であれば当然に抱えたであろう葛藤と共に、逆境の中で学んでいく姿をリアルな時代描写と共に描かれています。日本が敗戦から立ちあがろうと奮闘していたあの時代に興味がある私にとって、非常に興味深いストーリー構成であり夢中で読み進めました。

    途中からミステリー小説を読んでいる気分になります。

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    2026年02月05日
  • カラフル

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    ネタバレ

    続きが気になって一気に読んだ作品です。

    『自分で自分を殺した』
    生きてたらきっといい事あるのかもしれない。
    今の人生だって好転するんだろうか。
    そんな風に思わされる本でした。

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    2026年02月01日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    ページ数もあり、大変かなと思いましたが、読んでいると先が気になりぐんぐん読み進みました。戦後の被害を受けた人と云えば、各々いろいろな形がある。しかしそれは下級国民だけであって、貴族はそうではないのでは?!その不平等さに抗う5人の女史。最初は彼女らの事情もありまとまりがなかったが、徐々にわかりあい、友になる。良い小説でした。
    女性は逞しく、したたかだなとも思わされました。
    最後は切ない、甘酸っぱい終わりで満足です。

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    2026年01月26日
  • 宇宙のみなしご

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    キラキラとした青春小説でした!!
    屋根に登るという非日常を楽しむ中学生たちが輝いていた
    また中学生ならではの悩みや発想力の豊かさなどとにかく学生時代の良いことも悪いことも思い出させてくれるような作品だった

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    2026年01月26日
  • デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】

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    『みかづき』以来の森絵都です。『みかづき』でも戦後の学習塾の歴史を小説の舞台にするなんて!と驚き、そしてその展開の熱さに引き込まれてしまいましたが、今回の舞台も「学び」でした。でも、もっと奇抜で敗戦直後のGHQによる「民主主義」塾…出自もバラバラに選ばれた4人の女性の共同生活なのでありました。それがやめられないとまらないエンターティメント!設定のファンタジーさとストーリーのはちゃめちゃさとそして主人公たちのピュアさが、実はその時代の混乱の空気を逆にリアルに再現しているのではないか?という気になりました。「民主主義」ネイティブの世代からすれば、「民主主義?What's?」の混乱はイメー

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    2026年01月26日
  • みかづき

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    はじめは少し話のテンポが自分に合わず、ザクザクと話は進むのにダラダラとまどろっこしい感じがしたが、塾が段々と成り上がっていくにつれて俄然面白くなってきて、最後はこの3〜4世代続く一大叙情詩に読み終わった後、感嘆の声を上げずにはいられなかった。
    こんなに登場人物が出てくるのに、1人1人のキャラクターが際立っていて、一度も確認することなく読み切れたのは久しぶりだった。

    また津田沼塾戦争は、まさに自分が第2ベビーブームドンピシャ世代で、この話に出てくる塾の成り立ちは、自分の地元だったせいもあり、あぁこれは市進かな、栄光ゼミナールかな、俺は研数学館だったなとか、勝手に当てはめて興味深く読むこともでき

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    2026年01月25日
  • つきのふね

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    みんな孤独で、みんな弱くて、みんな、ひとりが怖い。
    心の中で、奥底で、自分でも恐ろしくなるような、小さな、でも力強い闇をみんな持っている。
    それで、いいんだ。
    それが、生きている証拠なんだ。

    孤独と闇のなかで悶えながらも、尊いなにかに支えられて生きている。そして、自分自身がだれかの尊いなにかになっている。

    そうして人は生きているんだ。

    そう思わせてくれるような、小さくも力強い作品。圧巻。

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    2026年01月24日