森絵都のレビュー一覧
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「女ともだち」がテーマの短編小説アンソロジー
既に出尽くした感のあるテーマですが、昨今のSNSを取り入れた短編は8篇全て新鮮で面白かったです。
なんでも真似して来る女性を描いた村山由佳さんの「COPY」
女性あるあるです。
そしてそこに惹きつけておきながらのラストの急展開にはドキっとします。
坂井希久子さんの「ト・モ・ダ・チ」はイヤミスを連想させるどろどろした話で、もはやホラーの様にも思えて怖かった。
千早 茜さんの「卵の殻」は繊細な女性心理が描かれていて女性の執着がただただ恐ろしい。
「サバサバした女なんていないよ」のセリフが印象に残ります。
子供時代の競争意識、嫉妬心を描いた大崎 -
購入済み
強くなれ
目的があると人は120%の力を発揮できるんだなと思いました。大切な人に会うため疲れも忘れて頑張れる。ファンタジーとわかっていてもそんな所があったら私も走って行きたくなりました。
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Posted by ブクログ
ネタバレ気付いたら一気に読み切ってしまいました。
もやもやとした気持ちを、誰もどうにもしてくれない。それなら自分たちでそのもやもやに捕まらないように、楽しいことを考え続けるしかない。
意味があるようで、重大な理由なんてなくて、それこそが最大の理由で、矛盾しているようで言葉にできない何かが一本見えない場所を通っている、そんな中学生の言い知れない気持ちを思い出させてくれる一冊でした。
『宇宙のみなしご』なのは、きっと大人になっても変わらないけれど、その一人であるわたしも、彼女たちのように暗闇に飲まれず光ることを忘れずにいたいと思わせてくれる、素敵なお話。
多感な中学時代を日々ばく進中の姪にも、是非読ませた -
Posted by ブクログ
ネタバレかなりよかった!個人的にどストライクにささった本。
死の世界に行くために後ろ向きに全力で走っている環に共感した。
主人公は家族を失い自分ひとりだけ生き延びたという設定で、いわゆる悲劇のヒロイン系の小説。しかし、自分かわいそうと哀しみにひたるではなく、主人公なりに前向きに生きているのがよかった。それでも周りからみると、かなりネガティブにみられるというのも、共感できるところがあった。
エンディングも、走り切るか否かではなく本番を迎えたその日で終わっていることで、結果がどうであれ今までの過程に意味があるということを暗に示唆していてよかった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ厳格なお父さんが亡くなって、不倫が発覚。お父さんは本当はどういう人だったのか、お父さんの実家・新潟にある島まで3人兄妹で旅に出たりする。あったかい穏やかな気持ちになる家族の物語。
身近な感じのする長女、なんだかんだで頼りになる長男、可愛い妹...登場人物がみんな楽しくて好きで、森絵都さんのお話やっぱり大好き。
物語の中の日常の風景がそこにあるような感じ、兄妹たちの会話もおもしろいし、綺麗な風景の描写もスーッと目の前に広がるようで、読むと心が晴れる。
『イカが好きでも嫌いでも、人は等しく孤独で、人生は泥沼だ。』(201p.)
イカリング、イカめし、イカカレーどれも食べたい! -
Posted by ブクログ
純粋に面白いスポコン物語だった。
高飛び込みというマイナースポーツだけど、なんとなくそれが好きな主人公。
食事、友達、彼女等いろいろを制限されながらやっていく。
単独競技の為、仲間もライバルであり、険悪な得もある。
チームスポーツは、レギュラー争いはあるが、個人スポーツよりそこはいいかも。
彼女の扱いが下手で、失って初めてしる大切さ。
愚かだけど、経験がないとそういうものかな。
情熱を燃やして、スポーツにうちこむ人たちを読んでいてすがすがしく思った。
ただ、最後の章は副主人公の物語か?
中国強化特訓の物語を始めてくれると思ったのだけど、その思いとは違った。
主人公が複数うまれてきて少し混乱 -
Posted by ブクログ
ネタバレアツかった〜!!!
最初に一人称だった登場人物が主人公だと思ってしまう病で、トモくんが主人公だと思ってたけど、トモくん、飛沫、要一くんの三人がメインキャラクターだったんだなぁ
それぞれの心の葛藤が細かく書かれていて、すごく青春で素敵なストーリーだった
中でも好きだったのは、前原会長に要一くんが直談判しに行くところ。側から見たら、オリンピック代表権を自ら捨てるのはもったいないって言われることだと思うけど、代表になるまでの過程が選手にとってはすごく大事なことなんだなと理解できた。会長に促されて自分の身の上話をしたとき、なにもかもを捨てて(というか選ばないで)、飛び込みだけを優先してきたということが