森絵都のレビュー一覧

  • おいで、一緒に行こう

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     2011年、東日本大震災での原発事故により立ち入り禁止になった区域に残された動物たちをレスキューするボランティアさんたち。
     その方々を取材し、共にレスキューへも同行する森絵都さんのノンフィクション作品。
     実際の時系列で書かれているため、リアルで胸が張り裂けそうだった。
     忘れてはいけない事実。
     その事実をくりかえさないために、今するべきことは何なのか。
     私も愛する猫のため、自分にできることを実行していきたい。

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    2025年06月08日
  • アーモンド入りチョコレートのワルツ

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    バッハの音楽が物語になっていると知り、手にした本。森絵都さんのことは名前しか知らなかった。本当に何気なく手にした本だったので、期待は良くも悪くもなかったのだけれど、読んでとても良かった!中学生くらいの、あの感じを思い出す。懐かしいだけではなく、あの頃の苦しさも楽しさも、二度と味わえない、あの感じ。3つとも良かったが、彼女のアリアが私は1番心に残った。不眠症、虚言癖。淡い恋心。ともすると、ただの淡い初恋物語になってしまうと思うけど、そうはいかない。そんな簡単で単純ではないのが、あの頃のあの感じ、なのだ。彼の苦しさも彼女の苦しさも分かる。だけど、分かったつもりになっていることが、つまらぬ大人になってしまった証なんだろうな。なんとも言えぬ読後感を味わえた。

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    2025年06月02日
  • 永遠の出口

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    子どもから大人に向かう過程の、"愚かしいような、いじらしいような、ばかばかしくて目も当てられないような、それでいて真剣な"日々や感情が尊くて、あっという間に読み終わっちゃった!

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    2025年06月01日
  • あしたのことば(新潮文庫)

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    小学生ならではの言葉を飲み込む瞬間が、あるよね〜と思いながら読んだ。けれど舞台が学校、目線が小学生なだけで、大人社会にも当てはまると思った。子ども目線だからこそよりシンプルで、ほっこりする話ばかりだった。
    学校が嫌な時期は、「またあした」って言葉は憂鬱だったけど、大人になると「またあした」っていう機会がほとんど無いから、学校は「またあした」が保証されている貴重なコミュニティだったんだな。たとえ言葉を飲み込んでも、言い過ぎて後悔しても、また伝えるチャンスがあるっていうこと。
    社交辞令じゃない「また」が保証される居場所がいくつかあったら幸せなのだと思った。

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    2025年05月18日
  • 女ともだち

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    前半、あまり好みでない作品が続きましたが、後半すごく良かったです!

    おもしろかった3作品

    「こっちを向いて。」
    分かるー‼︎って話でした。大人になってから友達作るのって難しい。こちらと向こうに友達を作ろうという願望が、まさに同じタイミングで存在しないと成立しない。
    自分が今までに経験した感情が言語化されてる感じで気持ちよくて、そして切なかったです。

    「ラインのふたり」
    いたずらして笑ってはいけないのに全身で笑い出したくなる感じ。笑いすぎてお腹痛くて涙出る、みたいな。そういう時の女子同士の連帯感を思い出しました。
    終わり方も良かった。

    「獣の夜」
    一番好きです。ジビエ、全然興味なかったけど描写が素晴らしくてフェスタに行きたくなりました。ハラハラする展開とさっぱりした友情に肉とアルコール!血腥い夜のデザートも堪能しまくってほしい!

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    2025年05月19日
  • 宇宙のみなしご

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    とても良かった。娘たちが大きくなって、悩めるteenagersになったらぜひ読んで欲しい。
    こどもたちへの応援歌だと思った。そして、きっと大人も支えられる1冊。

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    2025年05月15日
  • ショート・トリップ

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    ショート・ショートといえば有無を言わさず星新一と信じて疑わなかったが、この本で言えば「安心して読める」というのが良い。聞けば中学生用に書かれているものだという。しかし、成人男性が読んでも十分に面白い。ちょっと不思議な世界観でこのクスッと笑える展開、塩梅がちょうど良い。

    『究極の選択』
    『大きなダディと小さなフランツェ』
    『脱サラの二人』
    『借り物競走』
    『二五〇〇年、宇宙の旅』
    『いとしのローラ』
    『運命ー unescapable journey ー』
    『残酷なお人好したちの里』
    この辺りが好き。

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    2025年04月10日
  • ラン

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     走る理由、いや、人間が何かを一つのことを努力している事柄の理由に正解はない。そして、その理由が途中で変わってしまってもいい。
     いちど決めたことは曲げない。曲がりそうになったら、軌道修正できずにそのまま諦めてしまう。諦めてしまった自分が嫌になってしまう。そんな悪循環を繰り返してきた私にとって、「ラン」は、新しい視点を与え、思考を変えたいと思わせてくれた教科書のような一冊だった。
     人間は簡単に思考を変えることはできない。だからこそ、これからの人生、なにをするにしても立ち止まる前に、立ち止まりそうになった瞬間に、ここに戻ってきたいと誓った。

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    2025年03月23日
  • つきのふね

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    児童小説としての完成度があまりにも高いながらも、大人が読んでも十二分に楽しめる。クライマックスにかけての疾走感は鳥肌モノだった。

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    2025年03月20日
  • 永遠の出口

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    第9章とエピローグがとても好きだな…。

    「永遠」という存在は自分にとっても、そうありたいと考えてしまうものである。例えば、富士山や星、宇宙などどこか特別感があるからである。また、無くなることは恐ろしいことだとも思ってしまうからだろう。
    しかし恋をしている時であったり、趣味に没頭しているときであったり、勉学に励む年だったりは、「永遠」ではなく、比較してしまうと「一瞬」である。そんな一瞬一瞬を私も主人公と同じように愛おしく感じる。なぜなら有限である人生の中に数回しかない一瞬もまた、特別なものであるから。
    永遠を憧れるのではなく、一瞬を愛することをこの本を読んだことで大事にしたいなと思いました。

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    2025年03月05日
  • あしたのことば(新潮文庫)

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    童話のような短編集。小学生から中学生くらいの少年少女のことばに関わるつまづきや葛藤の物語。最後の、%は男の子の質問の仕方が気になったが、少女も同じ点が気になったとわかり、面白かった。
    読後感はよい、爽やかな短編集。中学受検にでそう、という別の観点の感想も。

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    2025年03月02日
  • 気分上々

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    ネタバレ

    「このからくりを知るのに必要なのは一定の時間だけだったのに、夫にはそれが待てなかった。そして、私は夫が待てるようになるまで待てなかったのだ。」p15

    「いつもいつも無駄のない動きをする大人たちが、あたしにはときどきうらやましい。おもしろみはなさそうだけど、迷って立ちどまらずにすむ。」p58

    「これだけは肝に銘じなさい。幸福など断じて恐れてはいけない。びくびくしている人間を幸福は見くびり、もてあそんだ末に身をひるがえす。」p140

    名前の呪縛に人生を翻弄されたからこそ、自分の子供に宛てた手紙、「外の世界に踏み出せばごまんと他人がいる。何者にも縛られることはありません。」という言葉の重みが感じられた。

    「彼らは絶えず死を見つめ、生きることに集中していない。なぜ死者よりも生きている人間の伸びやかな躍動を大事にできないのか?」p171

    「身内にはなりえない他者として切り離す、それが彼らにとって最大の防御であり攻撃なのである。」p177

    「言葉ってのはチャリのチェーンと一緒で、使ってないとさびついてくるもんだ。」p238

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    2025年02月23日
  • リズム/ゴールド・フィッシュ

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    ネタバレ

    変化について。時の流れは残酷で、だけどたまに優しい。中学一年生のこゆきの周りではさまざまなものが大きく変化する。
    リズム(前半)は、日々の変化の中で周りに振り回されず、自分のリズムを持つことが大切。という言葉で終わる。
    中学生という若い、まだ大きな変化を大変したことのないこゆき。ちょっと寂しくて、苦しくなる。けど、その変化も愛して明日も生きていこうと思える作品。暖かくて優しくて好きだった。

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    2025年02月05日
  • 女ともだち

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    女ともだちって、すごく独特な世界だと思う。
    男ともだちほど単純じゃなくて、複雑だ。

    嫌気がさしたり疲れちゃう事も多いけど、それでも何だかんだと素敵だなと思わせられた一冊だった。

    全然違う物語なんだけど、どれも身近な感じがするから面白い。

    読み終われば『それなりに色々あるけど、やっぱり女ともだちって最高じゃん?』って気持ちになれるかも?
    しばらく寝かせてから、また読み直したいなぁ。

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    2025年02月05日
  • あしたのことば(新潮文庫)

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    短編が9つだが、どの話もほっこりした感じで楽しめた.瑠雨ちゃんと風香が出てくる「風と雨」が良かった.喋らない瑠雨ちゃんを何とかして取り込もうとする風香だが、ターちゃんの謡曲が瑠雨ちゃんを魅了したという奇想天外な話で、心の中でいろいろ感じている瑠雨の描写が素晴らしかった.子供たちは大人が想像もできないことで、躊躇したり苦悩したり葛藤したりしているようで、それに気が付いてやることが必要だと感じた.

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    2025年02月02日
  • 永遠の出口

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    とある女の子の小学生から高校生までのお話

    以下、公式のあらすじ
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    「私は、“永遠”という響きにめっぽう弱い子供だった。」誕生日会をめぐる小さな事件。黒魔女のように恐ろしい担任との闘い。ぐれかかった中学時代。バイト料で買った苺のケーキ。こてんぱんにくだけちった高校での初恋…。どこにでもいる普通の少女、紀子。小学三年から高校三年までの九年間を、七十年代、八十年代のエッセンスをちりばめて描いたベストセラー。第一回本屋大賞第四位作品。
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    小学生のときの浮いた子の話は何とも苦々しい気持ちになる
    そんなテイストの小説かと思って読んでいると、中学生では不良少女になるし
    高校生になるとこじらせた恋愛話になる
    なので、何ともまとめにくいお話だけど、当時の時代背景を鑑みると頷ける面もある

    中学3年ではいきなり家族旅行に行く
    自分への何かかと思いきや、実は両親の離婚危機を姉が防ごうとして計画したものだったとか
    高校1年生ではレストランでアルバイトを初め、社会の嫌な面を知ったりとか
    学校の事だけでもない


    全編通して感じる時代のノスタルジー
    私は紀子より少し年下ではあるけれども、時代の雰囲気はわかっているので、その辺の空気感が懐かしかったな


    こんな少女時代を過ごした紀子がどうなったかというエピローグのすかしっぷりも、物語の定番というフリを勝手に想像してしまっていたので、まんまとハマってしまった
    まぁでも、この世代はそんなもんだよなーとも思う

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    2025年01月16日
  • あしたのことば(新潮文庫)

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    「言えなかったこと」が
    「なかったこと」になるわけではない、
    ならないであってほしい、と願うように
    一人一人を見守りながら
    あたたかい気持ちで読み終えた。
    子どもにはもちろん
    大人にも響く言葉たちが紡がれているから
    森絵都さんファンのあなたには読んでほしい。
    お気に入りは「遠いまたたき」

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    2024年12月17日
  • 気分上々

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    面白かった。
    「明けない夜はない」ストーリーを集めた作品。
    人生には想定外のハプニングや、終わりをわかってて飛び込みたくなることがある。
    その度に自信喪失したり、自分がわからなくなったりもがくけど、それでいいんだなと思う。

    自分ができることをやっていたら、一歩進んだ形に自分が進歩している。
    だから、人生に真剣に向き合うことをやめなければ、例えその場は上手くいかなくても、それで充分なのかもしれないと思った。

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    2024年12月08日
  • 女ともだち

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    「女ともだち」をテーマにしたアンソロジー。女性が書く女性の描写ってほんとに良くも悪くも容赦がなくて、でもあたたかくて冷たくて、最高だな~~~!と思う。仲がいいのか悪いのかわからない。それでいてなんかわかりあえるところがあるという、絶妙な関係性の話ばかりでどれもおもしろかった

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    2024年11月29日
  • DIVE!! 上

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    小学生ぶりに。
    小学校の図書室で見つけてから飛び込みの美しさとスポーツの熱さがずっと印象に残っていた。
    さすがにストーリーはほぼ覚えていなかったけれど、きっと小学生のときには理解できていなかっただろう色々な感情が分かるようになっていて自分が着実に歳を重ねているのを実感した。
    マイナースポーツも素敵だな

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    2024年11月22日