森絵都のレビュー一覧
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冒頭───
若草色の風が吹きぬける四月、それまで二つに結っていた髪をポニーテールにまとめて、千鶴は中学生になった。
中学生なんて、なるときは、だれでもなる。地元の公立中学校だから、新入生の半数は知った顔。そう考えると気もらくで、入学の日もとくに緊張しなかったけれど、唯一、クラス発表のときだけは胸がどきどきした。
小学生から中学生になったばかりの24人の生徒たち。
大人と子供の狭間の中で、揺れ動くそれぞれの心情。
みんな色々な悩みを抱えているんだよなあ。
24人いれば24通りの悩みや葛藤がある。
24人分の個性がある。
それがぶつかりあうのがクラスであり、それが交差しあうのがクラスメイトであ -
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森絵都著「ショート・トリップ」を読みました。
くすっと笑える、そして不思議な旅のお話が48編入っているショートショート集です。
一つのお話がどれも3ページで終わりなので、気軽に楽しめました。
作者の作品を読むのは、「カラフル」「永遠の出口」「DIVE」に続いて、4つ目になりますが、どれもみな魅力的な登場人物が出てきます。
この48編のそれぞれの旅人も一癖も二癖もある魅力的な人たちでした。
それだけに、それぞれとてもユニークで個性的な旅ばかりでした。
旅の目的の一つが、日常を忘れることだとしたら、この本でもその目的は達成できるのではないでしょうか。 -
Posted by ブクログ
犬の保護と里親探しに奔走する人々を描いたノンフィクション。
ここに書かれている話の多くは救われた命の話。よかったねえ、と思わず言ってしまいそうになるのですが、現実にはほとんどの捨てられた犬たちは最終章の『救われない命たち』の中に入ってしまうのです。
この本を読んでいて思ったのは犬たちの感情の豊かさ。うれしい、かなしい、さびしいといった感情が犬にもあることは飼ったことのない自分でも十分想像できたことですが、ここに書かれている犬たちの中には、連れてこられた家に遠慮する様子を見せたり、もしくは自分が捨てられたことを理解していたり……もはや人と変わらないのではないかと思う感情の豊かさでした。
動 -
Posted by ブクログ
森 絵都の紀行文。もちろんタイトル通り屋久島での体験中心に載っているのですが、ジュウソウが何故カタカナ?‥これは登山の知識があるならここに当てはまる漢字が"縦走"だとすぐ思い浮かぶのですが、参加した森絵都チームは知識がなく"重装"!と勘違いしていたくらいですから屋久島での体験が伺い知れるというものです。
屋久島行きは実を言うと私も狙っています。何も知らないと南の島の楽園を想像しがちですが、実際は彼女等の体験通り屋久杉を見るためには、リュックを背負い往復何時間も歩かなくてはならないハードな道のりです。
縦走ですから屋久島の山の尾根伝いに歩くコースでホントに