森絵都のレビュー一覧
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ママには悪いけど、あたし、今はいい高校よりも海に行きたい。
真ちゃんの家までは歩いて十分。軽く走れば五分で着く。あたしはいつも軽く走っていく。p14
・みずみずしい。少女のエッセイ感があるよね。
だいじょうぶ、だいじょうぶ。楽しいうそは罪にならないんだから。p41
・ませた女の子だ。
手ぶらで歩く帰り道は、いつもよりずっと体が軽い。心のなかにある重たいものをみんな、こんなふうにどこかに置きざりにすることができたら、気分もずっと軽くなるのに…。p62
・仕事でもこう感じることは多い。
「でもね、仮病ったって、立派な病気だよ。」
「病気?」
「そう、心の」
「…」
「でも、こうやって -
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森絵都は勝手に青春モノのイメージがあったけど、幅広い世代の恋愛小説があって印象が変わった。【17レボリューション】で恋愛に失敗した自分を変えるために親友と絶交という格好をとるのとか、だよね〜ぽいな〜となった。主人公が親友や父親と「価値基準は客観的である必要はない」「自分が良いと思ったものを良いと思えばいいじゃん」的な話をしているところが良かった。【本物の恋】はそっちか〜ってなるオチもしっかりあったし【ブレノワール】の最後も良かった。個人的に一番好きだったのはタイトルの【気分上々】。大人になった今だからこそ中学生の時の感覚とか思い出しちゃったりして森絵都〜となった。
まとまってないけどどの話も語 -
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この物語はある女についてある男が書いた小説である。
主人公は大阪の釜ヶ先で日雇い労働をしている男、礼司。
彼は友人の紹介で、ホテル富豪の妻である結子の人生を小説に書いてくれという依頼を受ける。
調査のために結子と会話を重ねる礼司だが、自分の過去を知られたくないのかホラ話を繰り返す結子。
礼司と結子との関係、釜ヶ先の状況にも色々な変化が現れ始め、それは礼司の書く小説そして礼司自身にも影響を及ぼし始める。
幼少期からの生い立ち、家族との関係、自らのハンデ。
ヒロイン結子を知り、魅かれ、小説を書き進めることは礼司が自らを見つめなおすことにも直結する。
二人の物語が徐々に渾然一体となって描かれて -
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ネタバレ*村山由佳、坂井希久子、千早茜、大崎梢、額賀澪、阿川佐和子、嶋津輝、森絵都―当代きっての人気女性作家8人が「女ともだち」をテーマに豪華競作!「彼女」は敵か味方か…微妙であやうい女性同士の関係を、小説の名手たちが描きだす逸品ぞろいの短編小説集。コワくてせつなくて愛しい物語の世界をぜひご堪能ください*
前半は女同士の執着や束縛が続くありがちな展開でしたが、後半は力量のある作家さんの本領発揮で、一味違う物語を堪能しました。
特に気に入ったのは、森絵都さんの「獣の夜」。最初はハラハラしたものの、パプリカで大笑い出来る、いつでもあの頃に戻っていける、これこそが女の友情の真骨頂ですね。でも、これはひと歳 -
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釜ヶ崎のドヤ街(あいりん地区)で生活をする青年、礼司がある一人の女性について小説を書いて欲しいと依頼される。
ドヤ街とは??と余り知識のない私には衝撃的な一冊となりました。
どんな生活をしていようとも、生きるというのはやはり大変だ。
食べなくてはいけないし、何よりお金がいる。
初めは礼司がドヤ街で暮らしている事に違和感を感じていたのですが、その答えはしっかりと終盤で語られています。
礼司と結子に幸あれ。
他の方のレビューを見ると、関西弁がおかしい!と多く書かれていますが、東京育ちの私には全く分からず。
『言葉の違和感』とはどんな感覚のものなんだろう、と想像してみても今一理解できず。
外国の方 -
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エピソードがたくさんありすぎて、混迷している印象。
主人公にも、彼女の周りの人物にも特に共感できず、気分が悪い部分が多かった。
再読はない。
2025.11.2
以前読んだことを忘れていて再読。
初めて読んだと思い込んで読み終えたが、感想が書いてあるので読んだのか…。
改めて感想を書こうと思う。
そもそもは子どもの中学受験の模試で冒頭部分を読んだことから続きが気になり購入。
当時小学生だった子どもも大学生になり、今読むと感じ方が変わったのかもしれない。
主人公も周りの人々も一生懸命生きている愛おしい人たちだった。
特に、エピローグは刺さった。
読んでよかった。