森絵都のレビュー一覧

  • クラスメイツ〈後期〉

    Posted by ブクログ

    初めての森絵都。
    中学一年生のクラス全員の短編が繋がっていく一年間の話。
    自分のこともまだよくわからない、友だちとの関係も上手くいかなかったりする、そんな思春期の気持ちをそれぞれの個性で書かれていて、自分のその頃と重ねたり比べたりしながら読んだ。
    1人づつの話なので、友だちにも話さないことや、もやもやとして言葉に出来ない気持ちを上手く捉えて書かれていて面白かった。
    あと良い先生だなぁと。こんな良い先生には出会ったことがない。

    0
    2016年10月17日
  • 架空の球を追う

    Posted by ブクログ

    人生色々、何気ない一場面を切り取った小作品集。

    どこかユーモラスだったり、冷めていたり、一人で空回りしてみたり、過酷だったり、ほのぼのしたり。それぞれが抱える事情も場面も全然違うけど、でもみんな自分なりに一生懸命、確かに生きている。スペクタルとは無縁だし感涙モノでもないけれど、読者に何かをしっかり残してくれる、そんなちょっと素敵な1冊です。

    とりあえずこの本で、水菜は原価がやたら安いという事を知りました(笑)。あと、藤の牛島って絶対言葉の響きだけで選んだよなあ。

    0
    2016年09月20日
  • 異国のおじさんを伴う

    Posted by ブクログ

    森絵都さんの短編集のあたたかい雰囲気が大好きで、また手に取ってしまいました。母親のお茶目な頑固さ、藤巻さんの艶めかしさ、小池さんの包容力、停電の闇の隙間から見えた人生の機微、ヒヤリと差し込まれるミュンヘンでの喪失感。どれもがリアリティがあり、そして美しく、優しく、時おり哀しい。読んでいる刹那、ぽんとどこかに灯りがともりそうな、そんな1冊です。

    好きな作品を1つ挙げるなら、やっぱり伊勢丹かなあ。どこか馬鹿馬鹿しい狂想曲を最後にくるりと転調させる、その鮮やかさに脱帽です。

    0
    2016年08月28日
  • いつかパラソルの下で

    Posted by ブクログ

    うまくいかないことを誰かのせいにしても仕方がない。終わったことはいずれ風化するので前向きに行こう!と元気をくれるお話でした。娘に読んで欲しい小説です。しかし性にあからさまばところもあるので、気恥ずかしくてオススメしにくいは難点。

    0
    2016年09月11日
  • 漁師の愛人

    Posted by ブクログ

    「少年とプリン」「老人とアイロン」「あの日以降」「ア・ラ・モード」「漁師の愛人」
    このうち「少年とプリン」「老人とアイロン」「ア・ラ・モード」はプリンに対する男たちの偏愛が主要な題材になって居て何とも可笑しい。
    「あの日以降」は大震災後にルームシェアするアラフォー女性を描いた佳作。
    そして表題作「漁師の愛人」。実はこのタイトルから、あまり興味のないドロドロした恋愛ものがイメージされて購入をためらったのです。でも違いました。
    会社に首を切られ漁師に転職した男と離婚しない妻、そして漁師町で同棲する愛人。でもドロドロじゃなくて何やら乾いた感じの三者の関係と、閉鎖的な漁師町の女性陣との戦いがなかなか見

    0
    2016年07月23日
  • 気分上々

    Posted by ブクログ

    森絵都は、平凡な普通の人々が変わり映えのない日常を、右往左往しながら、不器用に生きる描写が、俊逸だ。
    特に10代の恋、友情に滑ったり転んだりする姿が胸キュン。
    改めて、カラフルを再読したい。

    0
    2016年05月07日
  • クラスメイツ〈後期〉

    Posted by ブクログ

    良い。
    最後にはあまりにできすぎた大団円で、あまりにできすぎたハッピーエンドであるのも良い。いい話揃い。

    0
    2016年04月29日
  • クラスメイツ〈前期〉

    Posted by ブクログ

    おお!なんか面白いぞ!
    技巧を凝らした作りでもなく、奇想天外なストーリーでもないのだが、なんか前のめりになってしまう。
    この著者って、けっこうそういうタイプの小説多いんだよなあ。今まで気づかなかったが、実はファンなのかもしれない。

    0
    2016年04月22日
  • 屋久島ジュウソウ

    Posted by ブクログ

    一度は行ってみたい、屋久島。
    こちらは、森絵都さんが屋久島をジュウソウした様子を綴ったエッセイです。
    ジュウソウ=縦走だということも知らず、重装備の「ジュウソウ」だと思っていたほどの初心者な森さん。
    直面した山道は相当にハードそうでした。
    とはいえ、全体的にゆるゆるした雰囲気のエッセイで、読んでて楽しい。それでいて、軽ーい気持ちで屋久島に行こうとしていた人をばっちり諌めてくれます。

    勝手なイメージですが、なんとなくインドア派だと思っていた森さん(何の根拠もない)ですが、初めて読んだこのエッセイで、ものすごくノリがよくて、実はとってもアクティブなことを知りました。
    第2章では世界を旅したエッセ

    0
    2016年03月28日
  • この女

    Posted by ブクログ

    金持ちの奥さんの話を小説にすれば三百万円という奇妙な依頼。でもその奥さんには不幸な過去が・・・。薄幸な奥さんを助けるハードボイルドと思いきや、むしろ彼女の勇ましさに、たくましさに救われる再生の物語。

    0
    2016年10月10日
  • クラスメイツ〈前期〉

    Posted by ブクログ

    久しぶりの「森絵都」。やはり面白かった。中学生になる子たちに勧めようかと思って読んだが、自分が面白くなってしまった。続きが気になる。クラスの面々は、どうなるのだろう?

    0
    2016年02月09日
  • クラスメイツ〈後期〉

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    うう、やっぱり美奈子の出てくる話なんかつかまれてしまう。そして、ちゃんと光が見えてよかった。
    どうしても個人個人の出てくる割合が少ないので物足りなく感じてしまうところはあったが、前期後期通して全員をのぞかせてもらったら、けっこう満足できた。
    後期はイタルとヒロが好きでした。
    イタルの考えてるどうしよもない自己中心でバカでどうしようもないところが何だかちょっぴり愛おしく思えるぐらい可笑しくて、笑ってしまった。
    これほどまでにクラスの一人一人をかき分ける力、感服してしまった。そして、やっぱり全員通して読むととてもいい!
    自分にもある部分、まったくない部分、誰かの中に重ねたり、見つけてみようとしてみ

    0
    2016年01月19日
  • クラスメイツ〈後期〉

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    すばらしい
    森さんってあらためて、うまいなーと思った

    もやもやしてる言葉にならないような感情や気持ちをうまく表現して、
    1年間というまとまりの中でうまーーくまとまってる

    不登校だった田町ちゃん(不登校の理由が、いじめとかじゃないのがいい)の家に男子3人が説得に行って、
    陸くんが泣いてるところがじーーんときた
    よかったよかった

    不良になりかけた奈美ちゃんもちゃんと仲直りできたし、
    いろいろワケありだった面々も自分の居場所を見つけたり、おさまるところにおさまって、

    最後までヒロくんがヒロくんらしくてちょっと気の毒かなと思ったけどなんか両思いになりそうだし^^

    アリスちゃんの処女を守る賭け

    0
    2016年01月12日
  • クラスメイツ〈前期〉

    Posted by ブクログ

    森絵都、久しぶりの児童小説。
    それなりに私も年を取ったので物足りなさは感じた。
    けど、美奈子の話はかなりぞくっときた。
    年頃の子供たちを丁寧に描写していて、
    自分も中学生の時にこんなことで悩んでいたよなあと
    振り返ることができた。
    後半も楽しみ。

    0
    2015年12月21日
  • クラスメイツ〈後期〉

    Posted by ブクログ

    森絵都のYA作品は、鉄板だと再認識。理屈抜きで面白い。
    大人向け(?)だと当たり外れがあるのだが、YAの場合のこの安定感…

    0
    2015年09月02日
  • この女

    Posted by ブクログ

    阪神大震災の前、釜ヶ崎を舞台にした小説。
    ただ、差別的に感じていた大阪の治安を少し垣間見て、同じ日本でもここまで生き方が違ってしまう人達がいるんだと初めて知った。
    生活保護費を不正受給したと問題になっているが、
    この世界はやっぱり弱肉強食というか、経済力のある人の元で育ち、まともな教育を受けさせてもらえることが当たり前じゃないことを理解する必要があると思わされた。
    と同時に、やっぱり差別してしまう心の弱さがある矛盾にかなり考えさせられる一冊でした。

    0
    2015年07月21日
  • クラスメイツ〈後期〉

    Posted by ブクログ

    小中学生の心情やふるまいをみごとに書き綴る方は数多くいれど、なかでも著者はピカイチだと思う。中学一年生たち24名をひとりひとり確たる個性のもと描き、自分が25人目のクラスメイツになったような気持ちになるからだ。

    0
    2015年07月11日
  • おいで、一緒に行こう

    Posted by ブクログ

    ああ、40代女性(一部男性)の母性愛は何と深く逞しいのだろう。

    家主の帰りを、人のいない町で待つペットたちの姿。
    ペットを連れだしたくても連れ出せない飼い主たちの切なさ。
    ペットを救出するためにはるか遠くから福島に通うボランディアたちの姿。
    飼い主に代わってペットの面倒をみるボランディアの愛情。
    どこを読んでも胸が熱くなる。
    しかし児童文学出身の森絵都のノンフィクションはソフトかつ軽快で、そのソフトな文体がこの出来事が異世界でなく私のすぐ近くで起きている出来事だと強く感じさせてくれた。

    ペットレスキューが、警察の目を逃れて検挙を恐れながら行われている実情に胸が痛くなった。
    政府と東京電力は

    0
    2015年06月29日
  • おいで、一緒に行こう

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    東日本大震災に伴う原発事故で避難指示対象になった福島原発20キロ圏内に取り残された犬や猫のレスキュー活動を行う40代女性たちの姿を追ったノンフィクション。
    避難指示が出て住み慣れた土地からの避難生活を強いられペットを置き去りにせざるを得なかった避難民の人々のつらさや飼い主の庇護下から過酷な状況下で生きることを強いられたペットたちのつらさが伝わってくるようだった。
    震災の記録、記憶を留めるためにも語り継いでいかなければならない内容だと思った。

    0
    2015年06月27日
  • クラスメイツ〈後期〉

    Posted by ブクログ

    ちょうど、中学生になったばかりの子供がいるので
    思わず手に取ってしまった。
    前期よりは、後期のほうが面白くて中でも
    不登校の田町ちゃんが、合唱大会の伴奏者に選ばれたのがきっかけで、学校に行けるようになった話が好き。
    実際、ピアノを習っている子はたくさんいるけど、合唱大会の伴奏をしてくれるレベルの子はなかなか見つからないんだよね。

    0
    2015年06月16日