森絵都のレビュー一覧

  • カラフル

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    ネタバレ

    大人になってから、完璧な人間なんていないし少したりてないくらいが人間らしくていいなと思うようになった。
    そしてこの小説は、それがとても詰まった作品だと思う。
    読みやすいし、小学生くらいでも全然読めちゃうと思うけど、大人になって良さがわかる部分がたくさんあると思う。世代を超えて読んでほしい作品。

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    2026年07月06日
  • アーモンド入りチョコレートのワルツ

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    中学生がクラシックのピアノ曲との不思議な出会いで、不思議な体験をする短編3編はメルヘンのように美しく、懐かしい思いにさせられる。「ボク」や章、智明、ナス、じゃがまるの従兄弟5人が毎年8月に集まり過ごす章の父の別荘で、毎晩眠気と闘いながら聴くシューマンの「子供の情景」、不眠症の「ボク」が廃校舎で謎の少女藤谷りえ子の弾くバッハの「ゴールドベルク変奏曲」を聴いたことから始まる2人だけの心の交流の世界、「わたし」が同級生の君絵と通う絹子先生のピアノ教室で出会ったサティ似のフランス人の小父さんも含め4人で体験する楽しい時間。エリック・サティの「童話音楽の献立表」によるワルツを踊る喜びが溢れている。3編と

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    2024年02月27日
  • アーモンド入りチョコレートのワルツ

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    ずいぶん昔に出た本だが、少し前にフォローしている方のレビューを読んで「読みたい」に入れていた。

    中学生が主役の、3つのピアノ曲をもとにした3つの物語。少年たちだけで過ごす海辺の別荘、誰も来ない旧校舎での二人だけの会話、風変りな先生と突然現れたフランス人のおじさんとともに楽しんだピアノ教室。
    読み始めれば、うまく言い表せないが、最近の本とは異なる文章の雰囲気を感じ、なんだか懐かしい感じになる。
    ちょっとモヤっとすることや我慢しなければならないことはあるけれど、生き辛いや心が塞ぐでもなく、少年少女のこれからの人生に対する楽観や肯定があり、本を閉じてからは多感な時間の終わりに切なさが沁みてくる。

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    2024年02月24日
  • 宇宙のみなしご

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    子供らしい旺盛な好奇心と、自分の行動を冷静に判断する醒めた視点を併せ持つ、中学二年生の主人公・陽子が魅力的に描かれています。

    悩みや困難に直面しても、自分らしさを失わずに真っ直ぐに突き進む姿の潔さと、繊細な心の揺らぎが、ごく自然に表現されているところも良いですね。

    タイトルが持つ意味には厳しさも含まれますが、シンプルな言葉で紡がれるメッセージは、きっと世代に関係なく多くの方の胸に響くのではないでしょうか。

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    2024年01月17日
  • たべもののおはなし オムライス オムライスのたまご

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    ネタバレ

    卵の白い殻の中には夢がいっぱい詰まっている、というプロローグから素敵なお話の予感。
    卵たちの一番人気の夢、“オムライスのたまご”になるという夢を叶えたいタマキのガッツが熱い。冷蔵庫を飛び出し、お宅訪問で自分を売り込み、ついに幻のオムライスを作る小山シェフのいるレストランへ。
    8歳の息子は後半のオーディションのオムライスクイズに卵たちと一緒に挑戦。全問正解して喜んでいたw
    楽しさの中に「本気でゆめをかなえたいなら、もっと、自分でがんばらなきゃ」のタマキの叱咤激励の言葉が光る。

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    2024年01月06日
  • ラン

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    どんなに亡くなってしまった人に会いたくても、どんなに後悔しても過去にもどることはできない。人生は前に進むだけ。若い頃の楽しかった時代を思ったり、元気だった頃の両親に会いたくなったり、子供たちの小さくて可愛い頃を思い出して「あの頃は良かったな〜」なんて振り返ってばかりいないで、今より少し先のことを考えながら自分なりに目標を持って進んで行かなくては!
    そんなふうに思った。
    さて、2024年の目標は何にしようかな…

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    2023年12月28日
  • 女ともだち

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    全体的にアブナイ女性が多く登場する。初っ端から、えーこわっと呟いてしまうような作品たちがいろいろ。

    「ブータンの歌」はいい終わり方。阿川佐和子さんの小説初めて読んだな。
    嶋津輝さんも初めて。知らない作家さんだけど、独特の雰囲気が面白かった。
    森絵都さんは爽やかな作品のイメージだけど、これはけっこうドロッとしてる。でもいい友情。ジビエ・フェスタ、楽しそう。私は石垣牛の方が食べたいけど。

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    2023年12月26日
  • 宇宙のみなしご

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    中学校は会社みたいに選べるもんじゃないから、かけがえのないものになる、という言葉にハッとした。普通は住んでいる地域のによって割り当てられた学校に通うし、実際私もそうだった。いいことも嫌なこともあった。選べない組織の中で、閉じられた世界の中でがんばっていたなと思う。

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    2023年12月14日
  • できない相談 piece of resistance

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    短編で読みやすかった。あ、わかる!という事がちょこちょこあって自分もこう思われてるのかなとか考えながら読んだりして。

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    2023年12月03日
  • カザアナ

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    「カザアナ」と呼ばれる者たちの設定や歴史が、とにかくおもしろい。
    私だったらどのカザアナになりたいかと考えながら読むと、より楽しい。

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    2023年11月22日
  • 気分上々

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    様々な人達の人生の一場面を描いた短編集。
    自分革命のために親友と絶交する女子高生、故郷の因習を嫌い母と別れ都会で暮らしシェフを目指す青年、一人の男性とのほんのひと時の出会いから本当の恋を知る少女。何かに「囚われた」人達が、そこから自由になっていく話が多いかな。
    一つ一つの作品が短いし重たくもないので読みやすい。前向きになれるような内容で楽しめる。

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    2023年11月18日
  • 永遠の出口

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    カラフル書いた作者だったんだ。
    ひとりのよくいるような女の子の成長を描いた本。でも「あーわかるわかる」と思うような、その時々で感じる言葉にはできない寂しさとかモヤモヤとかをうまく描いていて、自分のこれまでもこうやって本にしたら面白そうだなと思った。

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    2023年10月15日
  • リズム/ゴールド・フィッシュ

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    森さんの作品は確か何冊か読んでる。
    読みやすい文体と、分かりすぎるぐらい、どうなるのかが分かるストーリー。

    ただ時々、はっとする言葉に出会う。
    本を読んでると、その時自分が求めている言葉と言うのに出会う事がある。
    言ってほしい言葉なんだろうと思う。

    今回もそれがたくさんあった。

    ストーリーは中学生の女の子がかっこいい従兄に憧れて、その従兄が挫折していなくなったことに絶望して。。と、思春期あるあるの心の変化を森さん独有の言葉で綴られている。

    自分の思春期も思い出したりして。
    似てるなぁ。。いや、ほとんどの人がどこかしら似てると思うんだろうなぁ。皆通ってきた道だからかな。。

    何者になるか

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    2023年10月09日
  • 永遠の出口

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    感想
    不変の永遠を求める。でも人間であるなら叶わない願い。受け入れられない。それでもめげずに人生を歩んだら。いつか笑顔で終われるかも。

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    2023年10月07日
  • アーモンド入りチョコレートのワルツ

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    シューマン、バッハ、サティのピアノ曲を副題に持つ3遍の短編集ですが、子供達の成長を扱った短編集でもあります。子供は何故か中学生期限定。

    1作目はいとこ同士で別荘に集まる夏合宿の話し。別荘に集まるのは子供達のみ。皆の中心である章くんが来年は高校生となるので、今年が最後の合宿ですが、、、佳作。

    2作目はふとしたきっかけで知り合った中学生男女の話し。時期は中3秋から卒業まで。こちらも登場人物は子供のみ。個人的にはこれが1番好きでした。
    自分の事しか考えられなかった男の子の、ラスト近くの「おれ、どうしても気になってしょうがないんだけど、、、」に続く台詞が泣かせます。相手のことを受け入れる覚悟を持っ

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    2023年10月05日
  • ラン

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    死んだら前世を洗い流して、みんな溶けていく
    個と個の境界がなくなって、一つになって、見えない蒸気のように下界全体へ染み渡る
    私達が受ける陽射しや風や雨や、そららに育まれる自然の中に
    だから、死んだ者はいつだって私たちの一部

    っていう考え方が好き

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    2023年09月18日
  • 永遠の出口

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    昭和の時代に思春期を過ごした女の子の小学3年生〜高校3年生までの話、大きな事が起こるわけでもなく、特別キラキラした青春でもないので、同じ頃に自分もこんな気持ちでいたのかな…と懐かしい気持ちになったり、クスクスと笑ってしまったり…
    子供の頃にもどりたいなんて思うこともあるけど、友達、家族、先生、恋愛、進路… ただ楽しいばかりでなく悩んだり、挫けたり、大変だったんだよね。

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    2023年09月16日
  • 屋久島ジュウソウ

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    ネタバレ

    登山を趣味としている身としては、いつかは行ってみたい屋久島。
    そして、中学生の時に散々読んだ森絵都さん。
    どんな屋久島を見せてくれるのか、という興味で手に取りました。

    ジュウソウはなんでカタカナなのかな?
    自然の風景や音、匂いが重奏してるように素晴らしかった!ということかなぁ、
    なんてメルヘンなことを思いながら読み始めたけど、
    縦走という言葉を知らず、重装備の略だと思っていたとは…!ヤラレタ!

    爆笑ではなく、にやにやしながら読みました。
    登山を嗜んでいない人が屋久島にいくとこうなるのかぁ、という様が率直に語られて、
    逆に新鮮で面白かったです。


    何度も屋久島旅行を妄想するときに
    ピークハ

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    2023年09月05日
  • できない相談 piece of resistance

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    短い物語で読みやすく、息抜きに読むのにもってこいでした。

    「指名はしません」「東京ドームの片隅で」「書かされる立場」「明らかに両手が塞がっているとき」が中でも好きです。

    『年寄りにはタダで親切にしたれ!』はパワーワードでした。

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    2023年08月25日
  • 永遠の出口

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    “フツー”の女の子の人生のお話。
    今まで読んだことのないタイプの小説だったけど、スラスラ読めたな。

    出来すぎてもなく、出来なさすぎてもなく、ちょうど良くて、こういうのが人生っていうものだなって。

    人と比較しすぎて疲れた時にみるとすごく腑に落ちるかも。

    「限りあるものほど、愛おしく思える。」

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    2023年08月23日