森絵都のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
森絵都さんによる第一回本屋大賞第四位作品。
両親と姉と自分の四人暮らし。
極々一般的な家庭で育つ岸本紀子が主人公。
紀子が小学三年生から高校卒業までの九年間が描かれています。
姉とのいざこざ、小学六年生の時の冒険、中学時代の反抗、高校に入ってから初めてのバイト、初恋と失恋etc
ドラマチックな出来事は起きません。
でも、起きないからこそ、読者の誰もが一度は経験したことがあるような出来事が、この物語の中にはあり、当時の自分が頭をよぎります。
私に響いたのは、第八章の「恋」
紀子が高校生になって経験する初恋と失恋のお話。
初めての彼氏に浮かれ、頭の中が彼氏一色になる紀子。
相手のことを考えずに、ただただ自分の思うがままに行動。
中学三年生の時に、初めて彼女ができた私。
まさに紀子の様に、無我夢中で、自分の想いを全力でぶつけていた、あの時のアオさを思い出しました。
今振り返ると、
「おいおい、それは嫌われるぞー」
「ちょっとそれは気持ち悪いよー」
と中学三年生の自分に声を掛けたくなりますw
心に響いた言葉も物語の中にありました。
「十一歳のエネルギーは、十一歳のうちに使いきるからこそ価値を持って輝くのだ。」
まさにそうだと思います。
年をとると、やはり体力や気力の衰えを感じます。
今が一番人生で一番若い時。
後でやろうと先延ばしにしたとして、その後はいつくる?
後でやろうとした時に、体力、気力はある?
今この瞬間にしかできないこと。
今のこの瞬間だからこそ価値があること。
先延ばしせずに、実践していきます。