森絵都のレビュー一覧
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森絵都さんによる第一回本屋大賞第四位作品。
両親と姉と自分の四人暮らし。
極々一般的な家庭で育つ岸本紀子が主人公。
紀子が小学三年生から高校卒業までの九年間が描かれています。
姉とのいざこざ、小学六年生の時の冒険、中学時代の反抗、高校に入ってから初めてのバイト、初恋と失恋etc
ドラマチックな出来事は起きません。
でも、起きないからこそ、読者の誰もが一度は経験したことがあるような出来事が、この物語の中にはあり、当時の自分が頭をよぎります。
私に響いたのは、第八章の「恋」
紀子が高校生になって経験する初恋と失恋のお話。
初めての彼氏に浮かれ、頭の中が彼氏一色になる紀子。
相手のこと -
Posted by ブクログ
短編6編
出会いも別れも またその始まりも相手を愛でる気持ちを持ってからがってことなのか
カブとセロリの塩昆布サラダが意外と面白かった
カブが大根に変わって売られてた話なのだが後半どう締めるんだろうと ひねくれた少しクレーマーがどこか面白く、まさか主婦目線の怒涛の思いで締められてたw
個人的にあまり悲しいような話を読みたくなかった為 その傾向な話が多かったように感じてしまった
歳を重ねた今 過去の記憶と混ざり合わせる瞬間があることから これもまた出会いなおしているなと感じた
好きなフレーズ引用
たとえ新ナリキヨがどんなに上手にルパンになりすましたところで 私から旧ナリキヨの思い出を盗むことは -
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ネタバレ最後の青空のエピソード
人は、それぞれに違う時間の速度の世界で生きているのではないか、と初めて考えた
ひとりの人生の中でもタイミングによって時の流れ方は違う
目まぐるしい時の中で生きることと心拍数の速さが繋がってたら面白い
心臓の脈打つ回数には上限がある、だからこそ体の大きな動物と小さな動物で心拍数に大きな差がありそこに比例して平均寿命が異なるというのは有名な話だ
だから、心のどこかで自分は少なくとも長寿の方ではないだろうと思ってるし、昔から直感的にも思ってる
それが蓋を開けてみたら案外、なんてのももっと面白いんだけど
解説を読んで、このエピソードの配置もあっぱれと感じた
最後のエピソードの -
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ネタバレ【2025年155冊目】
ストイックな父が死んだ。一周忌について話し合うため集まった、兄と私と妹の三人兄妹は、母親が以前の溌剌とした様子とは打って変わって病院通いばかりしていることを知る。原因はどうやら生前の父の浮気にあるようで――厳格な父は何を隠して逝ったのか。ルーツを探りながら自らの人生に向き合い始める物語。
森絵都さんにしては、結構生々しいお話でした。いい意味です。完璧主義者に見えていた父親に育てられ、反発するように家を出ていった兄と私。唯一従順だった妹も、父親の過去を知ってショックを受けるものの、本当の父親の姿を知るため調査を始めるのですが、単に父親のルーツを追うだけでなく、主人公の