森絵都のレビュー一覧
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ネタバレ『カラフル』は、父や母、兄、クラスメイトといった身近な人たちの姿や、世界の見え方が少しずつ変わっていく物語だと感じた。真は、相手の悪い面や嫌な部分ばかりを見ていたけれど、実はそれは勘違いだったり、一面的な見方にすぎなかったりする。本当は誰もが、良い面も悪い面も併せ持った、複雑で多面的な存在で、世界はそんな「カラフル」さに満ちている。主人公がそれに気づき、前向きに変わっていく過程が印象的だった。
途中から「これは小林真の魂なんだろうな」と薄々感じてはいたけれど、真がはっきりと気づいた瞬間、光に包まれるような描写には少し胸を打たれた。
「三日にいちどはしたいけど、一週間にいちどは尼寺に入りたく -
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小中学生向けなのかなというのがあって、私には読み逃した作品だと思っていたんですよね。だけど大人になってもいい作品はいいんだな。むしろ私には今が合ってたかも。
いいことも、悪いことも、世界はカラフルで、人生は自分次第。もしガチガチに凝り固まって捻くれてた中学生の頃の私だったなら、素直に受け取れただろうか。学校の中での自分のキャラを急に変えられるわけないし、全て分かってくれる友達なんて現れるわけない、綺麗事だなーってなってたかもしれない。だけど、今なら分かる。本当にそうだって。人生を変えるのも、維持するのも自分次第。キャラを変えるとかじゃなくて、希望に満ちた本来の自分がいるんだってこと。
私の中 -
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短編6編
出会いも別れも またその始まりも相手を愛でる気持ちを持ってからがってことなのか
カブとセロリの塩昆布サラダが意外と面白かった
カブが大根に変わって売られてた話なのだが後半どう締めるんだろうと ひねくれた少しクレーマーがどこか面白く、まさか主婦目線の怒涛の思いで締められてたw
個人的にあまり悲しいような話を読みたくなかった為 その傾向な話が多かったように感じてしまった
歳を重ねた今 過去の記憶と混ざり合わせる瞬間があることから これもまた出会いなおしているなと感じた
好きなフレーズ引用
たとえ新ナリキヨがどんなに上手にルパンになりすましたところで 私から旧ナリキヨの思い出を盗むことは -
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ネタバレ最後の青空のエピソード
人は、それぞれに違う時間の速度の世界で生きているのではないか、と初めて考えた
ひとりの人生の中でもタイミングによって時の流れ方は違う
目まぐるしい時の中で生きることと心拍数の速さが繋がってたら面白い
心臓の脈打つ回数には上限がある、だからこそ体の大きな動物と小さな動物で心拍数に大きな差がありそこに比例して平均寿命が異なるというのは有名な話だ
だから、心のどこかで自分は少なくとも長寿の方ではないだろうと思ってるし、昔から直感的にも思ってる
それが蓋を開けてみたら案外、なんてのももっと面白いんだけど
解説を読んで、このエピソードの配置もあっぱれと感じた
最後のエピソードの -
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ネタバレ【2025年155冊目】
ストイックな父が死んだ。一周忌について話し合うため集まった、兄と私と妹の三人兄妹は、母親が以前の溌剌とした様子とは打って変わって病院通いばかりしていることを知る。原因はどうやら生前の父の浮気にあるようで――厳格な父は何を隠して逝ったのか。ルーツを探りながら自らの人生に向き合い始める物語。
森絵都さんにしては、結構生々しいお話でした。いい意味です。完璧主義者に見えていた父親に育てられ、反発するように家を出ていった兄と私。唯一従順だった妹も、父親の過去を知ってショックを受けるものの、本当の父親の姿を知るため調査を始めるのですが、単に父親のルーツを追うだけでなく、主人公の