森絵都のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ短編集で1話分がすべて4ページ(うち1ページはイラスト)。
読むことに負担がないので言ったら悪いけどすごく軽い気持ちで読める。空想上の話が多くて、理解に及ばない内容もあったけど旅の奥深さを知れる。
唯一付箋貼ったのが『 究極の選択』。
水が尽きて死にそうな少年の前に現れた4種の動物を連れた老人。1頭だけどれを度の友にするか問われ、少年が牛と答える。老人は『 牛を選んだそなたは、何事も緻密で計算する現実主義者じゃ…』と動物占いのように答える。少年は生まれて初めて舌打ちをして、人も動物もあてにならない、自分だけが頼りと気づき不思議なエネルギーを感じる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ表現もすごいし感動的なはずなのに、何故か文字が頭に入ってこなかった。一つ目で緩さを感じたせいかもしれない。最後の表題作がタイトル含め印象的だった。直木賞(受賞)の講評で、時系列の短編がだんだん上手くなってる、と学んだことを書き過ぎ、は深く頷ける。
・器を探して
パティシエヒロミに振り回される弥生は美濃焼を探しに岐阜へ。彼氏は怒る。瀬戸黒と出会う。
・犬の散歩
犬の里親探しのボランティアを始めた恵里子。義父母が里親になる。活動費の為スナックで働く
・守護神
レポート代筆の神ニシナミユキ。祐介も依頼するが真面目すぎるあなたは自分で出来ると諭される。
・鐘の音
仏修繕師の潔は仏と寝る程囚われるが後補