森絵都のレビュー一覧

  • クラスメイツ〈前期〉

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    【収録作品】鈍行列車はゆく/光のなかの影/ポジション/愛と平和のシメジ/一〇〇一人目の女の子/神さまのいない山/Pの襲来/夏のぬけがら/言えなくてごめん/ゆらぎ/悲しいことを悲しむ/炎のジャンケンバトル

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    2015年01月28日
  • クラスメイツ〈後期〉

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    一人ひとりのキャラクターが個性的で面白かったけど、話は特に印象に残らず……。思春期の表現がストレートで、やっぱり森絵都はちょっと苦手……

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    2015年01月10日
  • 君と一緒に生きよう

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    捨て犬と、レスキューしている人々、家族として迎えた人々のレポート。人気作家だけに構成がうまく、読みやすい。
    著者も大の犬好きで、保護犬を家族にしている。
    それぞれの犬にそれぞれの事情があるが、なんといっても捨てた人間と、遅々として進まない行政の対応にも腸が煮えくりかえる。
    儲けだけ考えて動物を虐待するブリーダーには同じ思い(狭いケージに入れて一歩もださず、病気のケアもせず、一生生殖のためだけに存在させられる)を味わってほしい。
    最後に殺処分される犬のレポートも載っていて、著者が若い読者に人気があることを考えると、大変効果があると思う。鉄は熱いうちに打ち、人間の手で変革できる悪は若者にちゃんと教

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    2014年12月23日
  • クラスメイツ〈後期〉

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    北見二中1年A組24人の一年間を24人の視点から描いた連作集。 24人はそれぞれに問題や悩みを抱えていて、大人から見れば些細な問題だけれど各々にとっては人生を揺るがす大問題な訳で、その辺りがとてもよく描かれている。最終章では皆んながきっちり一年分成長しているのが良かったなー。

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    2014年12月06日
  • クラスメイツ〈後期〉

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    北見第二中学校1年A組の後期。
    ラストはもちろん、3学期最後の日。
    主人公にはならないけど、みんなに語られている担任の藤田先生がステキ。

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    2014年11月27日
  • クラスメイツ〈前期〉

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    北見第二中学校1年A組。全員で24人、学年も2クラスだけの小さな市立中学校。

    その1年A組の生徒1人ひとりが主人公となる、連作短編集。上巻は12人、4月の入学からはじまる。

    主人公となる生徒の視点で、クラスメイトたちの様子も生き生きと伝わり、共感したり、はたまた、クラスで似たような友達がいるな、とか思えそうな本。

    さすがの森絵都。さらさら読めるし、1章ごとが短いので、朝読にも最適。

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    2014年11月27日
  • 屋久島ジュウソウ

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    森絵都の屋久島ジュウソウを読みました。

    森絵都が屋久島を縦走したときの旅行記でした。
    案内役の人が「ジュウソウ」と言うのを聞いて重装備のことだと思っていた、というくらいの初心者の森絵都+編集者数人が屋久島の尾根をのぼります。
    腰痛持ちの人、胃潰瘍持ちの人、でもなんとか頂上に登ることが出来ました。
    途中の山小屋はひどく汚い場所だったり、途中の吊り橋には手すりがなかったり、と大変なことも多かったり。
    翌日の屋久島観光ではレンタカーの鍵を紛失するというアクシデントがあったり。
    でもみんな旅行を楽しんでいるのが伝わってきます。

    もう1編、森絵都がヨーロッパを旅行していたときのエッセイ集が収録されて

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    2014年11月24日
  • 異国のおじさんを伴う

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    森絵都さん本人が短篇がうまくなりたいと思い、10年は続ける試みで現在も継続している作品集。
    ブラックユーモアと人の持つ温かさが同居する、作者らしい一面がうかがえる物語10篇である。
    お気に入りは「ラストシーン」。男の人生がラストの台詞に集約されて深い余韻を残す。私の最近好きな言葉が、イマジカbsの広告コピー「映画は人生でできている。人生も、時々映画でできている。」だが、そうだよなあ…。

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    2014年11月22日
  • クラスメイツ〈前期〉

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    相変わらず感情描写の上手な森さんです。

    ただ、中学生が登場人物なので
    如何せん、気持ちの若さについていけませんでした。
    後期は読まないです。

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    2014年10月27日
  • 異国のおじさんを伴う

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    この本、「架空の球を追う」からの続き物だったのね。
    前作は全般的に薄味と評して★★しかつけなかったのだけれど、買ってからそれに気がついた。
    私、この作家を別に嫌いでないし、「カラフル」や「DIVE!!」なんかは良かったと思っているのだけど、これらの短編集にはいまいちピンと来ないですね。
    今回も強いてあげれば、暗闇の中でそこだけ白々と照らされたサーチライトの下で黙々とスコップを振るう若者の姿が目に浮かぶ「夜の空隙を埋める」くらいかなぁ。
    解説の中で、「クジラ見」の主人公の男について『文句たれの鼻持ならない男という印象を持つが…愛らしい存在に思えてくる』とあったけど、男の私からすれば、彼は女の気ま

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    2014年10月20日
  • この女

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    震災後15年して見つかった小説
    そこに書かれていたのは震災前日までの一人の青年と
    彼を変えた女性の話が綴られていた。


    大阪の釜ヶ崎で日雇い労働者として暮らす礼司は
    ホテルチェーンのオーナーの二谷啓太から妻である
    二谷結子を主人公にした小説を書いて欲しいと頼まれる
    手付金は100万円、小説が出来上がったら200万円
    破格のバイト代に訝しながらも受ける事となる。


    礼司はバイトを紹介してくれた大学生の大輔の部屋へ
    居候し結子の取材を始めます


    しかし彼女はかなりエキセントリックな女性で
    過去を偽ることへの躊躇を見せず、すらすらと嘘を吐く
    礼司は聞き役に徹し積もった嘘の中からそれなりの
    真実

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    2017年09月20日
  • 架空の球を追う

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    日常きりとりが好きな私にも、ちょっと淡白すぎる印象が強かった。
    あと、これは身勝手な話ではあるけど、中高生のときにどっぷり森絵都さんのYA作品で育ったからなのか、一般文芸書は、これまでも、はまるものがなかなかない。

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    2014年04月06日
  • ショート・トリップ

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    1話3ページ+挿絵からなるショートストーリー。
    旅をテーマに基本下らない話が多く、時にはシュールな笑いもあったり、前にも出てきた人物に「おっ」と思ったり、気楽に読める一冊です。

    『いとしのローラ』『ファンタジア』が好きですが、何と言っても『アフター・フライ』からの『ビフォア・フライ』がお気に入りです。

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    2014年03月29日
  • ショート・トリップ

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    ほのぼの、短編の旅。星新一風森絵都。

    一貫したテーマは「旅」。様々な不思議な旅が描かれる。登場人物はみなちょっととぼけた感じ。ほっこりしてくる。たまに、あ、この人は前に出てきたぞ、というのを見つけて、うれしくなる。どこからでも読める。

    ぼんやり、なんとなく、何かを読みたいときにおすすめ。

    「究極の選択」そうきたか(笑)でも結果オーライ。
    「厳然たる三色の法則」<厳然たる三色自転車の村>ってキノにありそう。でもキノみたいなシニカルさはなくて。
    「借り物競争」オチがひどい。すごいママである。
    「ファンタジア」夢の国が大変なことに(笑)
    「紫の恐怖」バスユーザー的に大変怖い。押してない降車ボタ

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    2013年12月15日
  • 屋久島ジュウソウ

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    森絵都、エッセイあんまりおもしろくない!笑

    でも個人的には共感する箇所も多いなあ。
    わたしは屋久島がたぶん人生で一番行かそうな場所だと思う。だって、登山興味ないし!

    森さんが行った外国に、わたしもほぼ行ったことがあって、
    行ってみたい~てなるところもなく。でも「あったあった~」と読むの面白い。
    一人にすごく親切にされると、その国がよく見えるっていうのは、ほんとあるよね。

    今気づいたけど、わたしの好きな作家さんて、在欧経験ある人多いなあ。森さんしかり、梨木さんしかり、遠藤周作しかり。

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    2013年10月19日
  • ショート・トリップ

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    森絵都さんによる旅をテーマにしたSFショートショート。1作品3頁ほどの超短編作品が、少し力の抜けたイラストとともにたっぷり楽しめます。ページを捲る手が止まりません。

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    2013年10月11日
  • 架空の球を追う

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    人生とは理屈ではない。真面目な善人が不幸に堕ちたり、強欲な悪人が生涯を苦労する事なく終えたりする。
    だからこそ、小説や映画作品で、良い人が幸せになり、悪い人が報いを受けると満足感を得る。
    ふと目にした風景や一緒にいる人の何気ない言葉が、自分の行動や考えを変える。理屈ではない、神様の悪戯のような一瞬が、この短編集に収められている。

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    2013年10月07日
  • ショート・トリップ

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    森絵都の旅をテーマにしたショートショート。もとは新聞の連載だったようで分量もきっかり1ページ半ずつ。
    思わず笑ってしまうものから、なんじゃこりゃと思うへんてこなものまで盛りだくさん。旅のショートショートというよりは森さんの空想(妄想?)の欠片を見ているよう。あぁ、この人はいつもこんな面白い(奇妙な)ことばかり考えてるのかしら、というのが全編を通した率直な感想かな。
    「アフター・フライ」と「ビフォア・フライ」が良い。あと一人で想像しつつ爆笑したのが「ならず者18号」。こんな刑罰があれば、あるいは犯罪が減るかもしれないと思わずにはいられない。
    ストーリーにもネーミングにもユーモアがあって、ちょっと

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    2013年08月28日
  • ショート・トリップ

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    こういうショートショート、うむ、嫌いじゃないです。わずか一ページ半の物語。連載中一度も読者から手紙が来なかった事実に寂しさを感じつつも、ちょっと納得?したりして。ぼーっとしたい時に読みたい本です。

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    2013年07月20日
  • 架空の球を追う

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    これといって特別ではない。
    日常に散在していて拾いあげる事も焦点を合わす事も無く通りすぎてしまうような。
    小さな小さな優しさや幸せ、美しい瞬間、表情、心情。
    読み手1人1人に違う印象を味わわせてくれる作品。

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    2013年07月08日