森絵都のレビュー一覧

  • いつかパラソルの下で

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    厳格という言葉では表し切れないほどの厳しさで子供たちを縛り付けていた父親が亡くなった。その後で判明した父の浮気。その父が残した「自分には暗い血が流れている」というやたら意味深な言葉。
    三兄弟は父の本当の顔を暴くために奔走する。

    やっぱり子供は親の影響を受けて育ってしまうんだなと。親も人間なんだから完璧ではないのは仕方ないにしろ、自分の考えだけを押し付けるのは本当にやってはいけないこと。
    気をつけないといけないなー。

    あと、最後のイカイカ祭りが美味しそうすぎて。

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    2021年08月04日
  • 女ともだち

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    女同士の様々な"友情"の形。"友情"の枠から外れたようなネジ曲がった想いが描かれた作品もあり、それが、あまりに自然で少しゾッとした。苦手な話もそこそこ。でも女同士の友情って独特だから多くの人が歪んだ想いの1つや2つ持ってるんじゃ無いですかね。卵の殻、こっちを向いて、獣の夜が良かった。

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    2021年07月30日
  • 架空の球を追う

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    タイトルに惹かれた小品集。標題作の意味を理解して笑えた。愛すべき作品とあまりピンとこないものが程よく混ざっている。

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    2021年06月16日
  • 気分上々

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    軽妙な語り口で、続きをどんどん読みたくなる。
    一方、話の終わりをもう少し書き切ってくれないかな、、と少しの消化不良感が残る。

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    2021年05月30日
  • リズム/ゴールド・フィッシュ

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    高校を行かず 夢を追いかけるいところしんちゃん。
    主人公さゆきはそんな彼が大好きだった

    さゆきの前で「俺は東京でバンドマンとして成功する」と言って田舎町を飛び出たしんちゃん

    そんなしんしゃんを心から応援して誰よりも第一ファンだったさゆき

    現実は甘くなかった
    貯めたアルバイトはバンドの為に消えて、食費も節約し、身も心もボロボロになったしんちゃんはうつ病に

    それを知らされたさゆきはショックを隠せなかった
    考えない様に勉強、勉強、日々勉強
    中三だったさゆき下から数えた方が早い成績だったのが一気に上位へ

    しんちゃんとさゆきは会えることはできたのか?

    とても良い小説だったバンドで夢を追いかけ

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    2021年04月26日
  • 屋久島ジュウソウ

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    山の本が読みたくて読み始めた本
    屋久島ジュウソウもよかったけど後半の
    sight sight seeingがすごいよかった!

    私は自分の本能や直感を鈍らせていないだろうか
    余計なものに囚われていないだろうか

    旅にの道連れに最高の1冊

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    2021年03月04日
  • 漁師の愛人

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    「疲れた時に読まない方がいい」と評している人がいて、同意。
    日本海の重たい鈍い色をした空気がズシンと覆ってきて、ほんと疲れます。
    不倫そのものは他人事なんでどっちでもいい。もう人生折り返し地点をすぎた2人の先の見えなさに疲れたのだと思う。読み返すことはないと思うけど、印象に残る空気感の作品でした。

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    2021年01月23日
  • 気分上々

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    短編。「気分上々」は面白かったけど、それ以外は普通。登場人物のなんとなく気取った雰囲気が私には合わなかった。

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    2020年12月17日
  • この女

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    ネタバレ

    「主人公はあんたや。あんたが釜を出て新しい人生へ踏み出す。それが小説の結末やないの」

    「親も親で、ぎりぎりで生きとったんやろな。元気でおったらええって、居間はそれだけや」

    「言わへんかったら、わからへん。人間、嘘でもなんでも、言わへんよりは言うたほうがええねんで」
    「うちが保証する。言わへんよりは言うたほうがええし、止まっとるよりは動いとったほうがええ。方向なんぞええ加減でも、動いとったらあとからついてくるわ」

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    2020年12月16日
  • 出会いなおし

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    この作家さん、私にしてみれば結構当たり外れの振れが大きいのだけど、今度はこの一冊の中でそんな感じ。

    良かったのは、次の3つ。
    「出会いなおし」…ずっと無邪気に無防備に人の温かさにも気づかずそれを当たり前と思って生きてきてしまい、漸く今となって他人がどう思うのかを気になり出したりしているもんで、若い時から“敵から身を守るような目”で生きていかざるを得なかった人が『年をとるって、面白い』って言うのを聞くのはなかなか羨ましかったのでした。
    「カブとセロリの塩昆布サラダ」…ひとつ間違えば少しずれたおばさんの話になるところを藤木くんが二切れ目を食べてくれたお蔭でいい話になった。
    「むすびめ」…30人3

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    2025年04月05日
  • いつかパラソルの下で

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    なんだか久しぶりの森絵都作品。
    表題の付け方が素敵。
    家族のことって知ってるようであまり知らない。
    一緒に住んでると知っている気持ちにもなるし、いつでも知ることができるという甘えみたいなものもあるのかもしれない。
    けど、家族といえどいつ会えなくなるかわからないのは他人と同じだ。
    家族、特に親のことを知ることは自分のルーツを知ることにもなるんだよなぁ

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    2020年08月18日
  • DIVE!! 下

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    ネタバレ

    友季、飛沫、要一の3人が、お互いを思いつつ、自分のこと目標に向かっていく。
    フワッと掴み所のなかった友季は、どんどん芯が太くなっていく。
    孤立していた飛沫は、皆んなと仲間になっていく。
    ストイックな要一が、自分の信念を曲げずに選択していく。
    彼らの成長も微笑ましい。

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    2020年08月01日
  • 架空の球を追う

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    様々な場面を切り取って削ぎ落した11の短編集。“ハチの巣退治”や“パパイヤと五家宝”のような軽妙なタッチの著者作品には触れたことがなかったので新鮮。“太陽のうた”が若干異色だが、配置の妙で際立たない。“静かな苦笑い”...納得の一冊でした。

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    2020年08月01日
  • 気分上々

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    幅広い年齢の恋愛物語を描いた短編集。
    表題作の「気分上々」と「17レボリューション」が特に面白かった!
    思春期の中学生の恋、クスクス笑いながら読みました。

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    2020年07月23日
  • 異国のおじさんを伴う

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    短編集。自分にとって面白いと思った話は半分くらいかな。ラストシーンと表題作がなかなか好みの作品でした。特にラストシーンは、倫理観と実際のルールのどちらを優先すべきかという議論が展開されており、非常に興味深い作品でした。

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    2020年07月12日
  • いつかパラソルの下で

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    森絵都さんは、第一印象は悪くないのだけど、これはあまりおもしろくはなかったかな。悪くはない、悪くはないのだけど、決して代表作にはならないだろうな、くらいの生意気な感想。

    いや、でもおもしろかったよ。特に、佐渡の描写。
    今の職場に佐渡出身の20代の男の子がいるから、教えてあげます。

    そして、不感症って悩ましいだろうなと考えこみました。やや感じすぎる私の分を、分けてあげたいと思いましたわw

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    2020年06月16日
  • カラフル

    ネタバレ 購入済み

    面白い!けど軽い…

    ファンタジーのような設定で、天使とのやりとりなどクスりと笑えました。
    しかし主人公が自殺に至った経緯が私には軽く感じられ、感情移入はしづらい。

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    2020年05月03日
  • この女

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    大阪のドヤ街に住む男と金持ちの奥さんの話。
    最初はいろんな伏線ばらまいてるのかなぁ?
    どう展開していくんだろうと思いながら読んでたけどなんかいろいろ中途半端だった印象。
    読み方が間違ってたのかなぁ。
    ヒューマンドラマ的な感じで読んでったらよかったのかなぁと思った。
    でも全体的には楽しめました。

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    2020年02月22日
  • いつかパラソルの下で

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    バラバラな家族。
    集まり方は良からぬはじまりでも、
    みんなが向かい合えて、
    みんなが人のせいをやめて、
    それぞれの道をひとりの人間として歩み出す瞬間。
    温まるなぁと。
    自分の人生は過去になにが起ころうと、
    それは誰かのせいではないし
    自分の弱さも強さも認められなきゃ
    生き抜いていけないんだと思う。

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    2020年02月21日
  • いつかパラソルの下で

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    家族に見せる態度と外での態度の矛盾というか。

    色んな人と接してると、
    どうしても矛盾て出てくるもんだと思う。
    家族になるとそれは契約だから、
    悪になってしまうけれども。
    ええやん矛盾をかかえてなんとなく生きればって思った。

    矛盾が怖くて、自分と向き合うのが恐くて、
    人のせいにして誤魔化してたのかな。

    お父さんに1番共感しながら読んでたかも

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    2020年02月18日