森絵都のレビュー一覧

  • いつかパラソルの下で

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    ネタバレ

    厳格な父が死んだ。ハートや水玉柄、チョコレートの匂いがする消しゴム、紫色のリボン、ウサギは媚があるから厳禁。そんな父が不倫をしていた。こども達には散々我慢させておいて。なぜなのか?「自分には暗い血が流れている」暗い血とは何か。3人の兄妹が父のルーツを辿るお話。でも、結局なんだったのか…。スッキリしたようなしないような…。要するに、人のせいにしちゃいけないよって話?なのかなぁ。

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    2020年02月08日
  • 異国のおじさんを伴う

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    ネタバレ

    2019/10/11
    また短編だ。
    長編が好きなんだよね。
    桂川里香子がいいな、スッキリして。

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    2019年10月13日
  • 架空の球を追う

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    架空の球を追う
    銀座か、あるいは新宿か
    チェリーブロッサム
    ハチの巣退治
    パパイヤと五家宝(ごかぼう)
    夏の森
    ドバイ@建設中
    あの角を過ぎたところに
    二人姉妹
    太陽のうた
    彼らが失ったものと失わなかったもの

    からなる11編。
    銀座か、あるいは新宿か、ドバイ@建設中、あの角を過ぎたところに、太陽のうたが好みだった。あらすじの「静かな苦笑いのひととき」の言葉通り、読み終わったあとに思わず苦笑してしまうような話が詰め込まれている。

    大人になって散り散りになった仲間内で集まるとなった時、どうしても考えなければならない飲み会の場所選び。「銀座か、あるいは新宿か」で描かれているのは30代の女性たち

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    2019年09月12日
  • 屋久島ジュウソウ

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    屋久島登山の辛さは手に取るようにわかりちょっと共感。けどもっと辛いはず。
    ヨーロッパの紀行文は作者独自の素直な感情が描かれていて、私も行きたくなった。

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    2019年07月25日
  • 女ともだち

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    短編集なので読みやすかった。
    女友達特有?の嫉妬や、馴れ合い方、友情が描かれており、絶妙。社会人になって、住む世界が変わって疎遠になって、そうそう。社会人として出会って、学生時代なら友達になれたはずなのに一線置いてしまって、そうそう。と行った感じ。大人になったからこそ築ける関係、大人だからこそもう昔のようには出来ないこと、複雑だけどリアルなストーリー

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    2019年06月11日
  • この女

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    1995年前後のお話で、背景としてオウム真理教や阪神淡路大震災などが匂わされる頃のお話。
    釜ヶ崎の日雇い労働者の礼司は、ひょんなことで成金のホテル経営者から、その妻の自伝を書くことを依頼される。
    金に目が眩み引き受けたは良いが、その妻・結子は自分のことを語りたがらず、口を開けば出鱈目ばかり、という出だし。
    それでもポツポツと彼女がどういった生い立ちを経てきたかが明らかになるに連れ、物語は一筋縄では行かない方向へ。
    礼司が初めて会った時に結子のことを”猥雑”と評したが、全体的になんとも大阪らしい猥雑、ハチャメチャ、逞しいといった印象を受けるお話。
    ただ、結子の本当の生い立ちが明らかになってからは

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    2019年06月02日
  • 気分上々

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    短編集、自分を囲んでいる枠から、ほんの数センチでもいいからはみ出してみようとする主人公たちの話。
    枠からはみ出たその先には、新しい世界があったり、枠の中の大切なものに気づいたり、枠から出たつもりだったのに枠の中にいたり、それぞれだったけど、その試みは力強いと感じる。

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    2019年05月20日
  • この女

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    釜ヶ崎で暮らす礼司.頼まれて二谷結子の小説を書くことになるが,この女の嘘つきで天真爛漫でいい加減な魅力が,じわじわじわじわ浸透して礼司のみならず読者にも伝わってくる.阪神大震災やオウム事件が背景にあり,平成最後の読み物としては良かったと思う.

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    2019年04月28日
  • 漁師の愛人

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    なかなか読書の時間が取れず、読み終わるまで何ヶ月かかかった。表題作では漁師町の閉塞的な人間関係が地元のそれを思い出させて苦笑いするほかなかった。東日本大震災は仙台で被災したから、「あの日以降」に共感するところも多かった。

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    2019年04月22日
  • 気分上々

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    森絵都さんにしては珍しく、読むのがしんどくなる話もあった。
    入りこみづらいというのだろうか…。

    ただ「17レボリューション」や「気分上々」など、青少年が主人公の話はやはり秀逸!
    ああ、わかる。こんなこと考えてたなぁと、昔の自分が懐かしくなった。

    いろいろあるけど、ちゃんと進んでいけるよ。
    そんな森絵都さんの声が聞こえてくるような短編集だった。

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    2019年03月27日
  • 異国のおじさんを伴う

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    今まで読んだ森絵都さんとは雰囲気がガラッと変わったので、最初馴染めないかなぁと思った。けど、読み進めるにつれて、ちょっと変わってるんだけど、所謂何気ない日常を描いていて、ほっこりする作品集だったな。

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    2018年12月13日
  • この女

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    ずっと探していた小説の原稿が、阪神大震災のさいに他のものに紛れてしまっていたのを発見した。作者は行方不明だが、先ずは読んでほしい。
    誰から誰に宛てたかもわからない手紙から始まり、よくわからないまま小説が始まる。
    舞台は1990年頃の大阪釜ヶ崎、日雇い労働者として働く男が、ある女の小説を書いてほしいとの依頼を受ける。その小説が本編な訳だが、まさにこの女の物語であり、この男の物語でもある。最後、彼らがどうなったのか、今どうしているのかもわからないままだが、読み終わってはじめを見ると、誰が誰に宛てた手紙かがわかるし、その意味するところの重要さに胸を打たれる。軽い話ではないし、大事件が起こるわけでもな

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    2018年12月12日
  • ショート・トリップ

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    風刺の効いた1コマ漫画をパラパラと眺めるような
    そんなショートショート集。

    1編1~2分で読めてしまうので
    「隙間読み」に最適

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    2018年10月09日
  • この女

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    わぁおもしろいどうなるんだ、続きが気になる!
    …というタイプの本ではなく。
    じっくり読まさせられる本。

    弱さと力強さ
    どんな人にも相反するものが存在して、
    それをとても感じる話だった。

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    2018年07月30日
  • 漁師の愛人

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    短編集が得意な森絵都の短編集

    だけどいつもと違う感じの内容

    スモーキーな感じ
    大人向け?かもだけど
    疲れているときは読まないほうがいいかも
    だけど子供にはつまらないかも

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    2018年06月18日
  • 漁師の愛人

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    森絵都の漁師の愛人を読みました。
    5つの短編が収録された短編集でした。

    既婚者の長尾とつきあっていた紗江は、長尾が勤めていた音楽事務所の倒産を機に漁師に転職してしまったため、長尾について海辺の街に引っ越しました。
    長尾の妻から時々なぜかかかってくるとりとめのない電話や、豊漁の時はうれしそうな長尾の様子を見ながら暮らしている紗江ですが、長尾の同僚の妻たちからの悪意のある視線に辟易しています。
    長尾が実は妻と連絡を取っていたということを長尾の口から聞いて、紗江は...

    震災後をテーマにした物語2つは面白く読みましたが、プリンを題材にした3編は全然面白いと感じませんでした。

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    2018年02月12日
  • 異国のおじさんを伴う

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    文庫にて再読。装丁はハードカバーの方が好き。
    旅に出ながら読みたくなる一冊。誰しも時間を、土地を、たゆたいながら生きている。靴を買う話がとくにすきだ。

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    2018年01月14日
  • 屋久島ジュウソウ

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    認識の差で生まれるちぐはぐ感が可笑しい。
    大人がわたわたする様は、旅だからこそ。
    この旅によって身体が変化したという後日談は印象的。
    軽く楽しめた。

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    2017年11月15日
  • 気分上々

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    ぼちぼちですかね。
    まず、よみやすかったですけど、なんだか読後感、余韻のいい感じの作品がものたりなかったですね。「17レボリューション」「本物の恋」はよかったです。風に舞い上がるビニールシートをよんで期待値が大きすぎましたかね??

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    2017年08月30日
  • おいで、一緒に行こう

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    2011年3月11日、東日本大震災による福島原発事故後に残されたペットたち。彼らの命を救うために活動するペットレスキューの人々を追うドキュメント。
    罪のない動物たちを見捨てる権力側。決して見過ごすことはできず行動する人々。どちらも同じ人間であることが、人という生き物の本質の怖さでもある。

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    2017年05月31日