森絵都のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2011年3月に発生した東日本大震災に誘発された福島原発事故。その放射能の危険性のため、原発から半径20キロ圏内への立ち入りが制限された。制限された街に残されたペットは、家畜は、動物たちは、どのような生活をしているのだろうか。ペットたちは飼い主のもとへ戻れるのだろうか。
立ち入り制限区域に残されたペット、犬や猫を中心に保護、飼い主に引き合わせる、といった活動をボランティアで行う人々に筆者が密着、見たままに記述された本。
人々の行動のモチベーションが何なのか、何のために活動をするのかという心理・ペット保護の経緯について知見が得られた。
ペットも家族の一員なのだということ、彼らがどれほど安ら -
Posted by ブクログ
森絵都さんが、ノンフィクションを書いたのかーとちょっぴり驚いて手に取った一冊。
福島原発事故後のペットレスキューについて。
ボランティアの人たちと、犬猫を保護する様子が書かれている。
時間と共に元気をなくしていくペットたちや、20km圏内への立ち入り規制の様子など。そんなに離れた場所ではないのに、想像に苦しんでしまう「今」がある。
福島原発事故に関する書籍は、豊かに出版されていると思う。
様々な視点から、何があったのか、どうなっているのかを私たちは知るべきだと思う。
日本人は、怒りが持続しない民族なのかと思うくらい、流れに身を任せ、悲哀に転じる。
そのことを非難しているわけではない。
け -
Posted by ブクログ
めったに併読をしない私が、たまたま3冊併読になってしまいました。
最初にクラフト・エヴィング商会の『すぐそこの遠い場所』に手をつけ多のですが、これが辞典形式で一気読みするような作品でないため寝床で読む本にして、メインの読書時間の通勤には中島京子を読み始めたのですが、ある日持っていくのを忘れ、予備としてカバンに入れていた本書を読みはじめました。
多分そのせいでしょう、全体の印象が希薄になってしまいました。改めて目次を見れば、一編一編は結構印象に残っているのですが。
一番印象に残った短編は「プレノワール」。フランスのブルターニュの田舎で因習に囚われた生活を行う母とパリのレストランでの新たな暮らしに