【感想・ネタバレ】クラスメイツ〈後期〉のレビュー

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Posted by ブクログ 2016年08月06日

うん。後半もテンポよくすすんで、面白かった。クラスの24人が全員でてきてそれぞれが少しずつほかの人の話に絡みながら、成長していく。「大人」なんてすごいものじゃなくて、なんというかなぁ。あの13歳から15歳までの、あの独特な雰囲気の中に入っていく。それを青春といったり思春期といったりするのかもしれない...続きを読むけど、そんな簡単な言葉ではくくれないぐらい24人の中学1年生の1年間はバラエティに富んでいて面白かった。本当の中学生がこれを読んだら、一人ぐらい「似ている感じ」「でも違う感じ」っていうのに出会うんじゃないかと思いました。中学1年生が終わる前に読んでみることをおすすめ。

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Posted by ブクログ 2015年08月24日

『クラスメイツ』の後半。
どの子のことも否定もしなければ褒めてもいないのが、好感が持てる。
A組「解散!」の仕方が清々しくて、とても心地よかった。

「後期」のお気に入りは、ヒロと楓雅、でした。
基本、不器用なタイプが好きです。

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Posted by ブクログ 2015年04月19日

前期同様、圧巻の面白さ。各人のエピソードでばらまいた伏線も他の人のエピソードで回収されていく。また、それぞれの人柄も見えている中で、各話一つの深みも強まっていくようだ。後期は不登校であった「田町」、ボランディアに参加した「このちゃん」、そしてこの時点で心理成長が一番の無欠の優等生「ヒロ」のエピソード...続きを読むが印象に残る。
24人の思春期を迎えた少年少女、一人一話ずつで1年を綴り、平易な表現が多いながら40を間近にした私の心を懐かしく、せつなくくすぐる。森さんの作品は前から好きでしたが、あらためて、すごい作家だと思いました。いい本だった。。

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Posted by ブクログ 2015年03月20日

後期、クラス委員長のヒロで終わる連作。1年A組は解散してもこれからの彼らの人生を想像してしまう作品でした。

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Posted by ブクログ 2015年02月06日

クラスメイト一人一人の物語が徐々に繋がって行く感じが堪らない。

解決した悩みも、少しだけ好転した事も、変わったかと思ったら変わってなかった事も色々含めて良かったなぁ。

自分の話では当然自分が主役だけど、他人が主役の時に脇役になっていても自分の物語は続いて行ってるのが良く分かる。

色々あった一年...続きを読むだったんだw

森絵都の児童書はやっぱ面白いわ

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Posted by ブクログ 2014年12月01日

13 秋の日は……     (久保由佳)
14 伴奏者        (心平)
15 見いつけた      (田町)
16 マンホールのふた   (日向子)
17 イタル更生計画    (ノムさん)
18 プラタナスの葉が落ちるころ   (このちゃん)
19 彼がすぐにキレるわけ   ...続きを読む   (近藤)
20 ジョーカー、あるいは戦士    (楓雅)
21 バレンタインのイヴ       (レイミー)
22 約束         (真琴)
23 イタルが至る     (イタル)
24 その道のさき     (ヒロ)

24人のクラスメイツ一人に一つの短編を作って24編、同時期の話ではなくその1篇1篇が少しずつ時間をずらして書かれていくから、24編読み終わる頃には1年が終わっている。
小学生から中学生になったばかりのドキドキしている初々しい4月からすっかり中学生が板について2年生に上がる目前まで成長した3月。大人にとっては短い12か月でも13歳と言う多感な年齢にとっては長い12か月。24人が少しずつ成長していくのも、まるでわが子を見ているようで楽しい。
1人が主人公だと、その子から見て仲の良い子は良い子、仲が悪い子嫌な子とっつくにくい子は悪い子、と表現されてしまいがちだけれど、1人1人に視点を当ててお話を作ると、その子にはその子の事情もあり言い分もあり正義もある。人間関係ってそういうもんだよね、と13歳の生活を振り返って学ばされる大人。
さらりと読めるのにとても深い、すごく良本だった。

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Posted by ブクログ 2014年10月22日

中学1年のクラスメイト24人。1年A組の中学入学から終了式までの一年間を、ひとりひとりのエピソードで繋いであります。

24人の個性。それぞれの目線で1年A組の様子が描かれていて、泣いたり笑ったり喧嘩したり気持ちがすれ違ったりと、いろんな角度から見られて楽しく読めました。

あ~、やっぱり学園もの大...続きを読む好き(*^^)。中学生の甘酸っぱくもバタバタした日常がキラキラしていて眩しい。

若いっていい!
自分も10代の時に散々言われてきた言葉ですが、当時は何がどういいのかさっぱり分かりませんでした。そりゃジジババよりは若い方がいいけど、ただのガキだし大人の方が自由でいいじゃん的にしか考えていませんでした。
けど、若いってそれだけでもうスペシャルなんですよ。

子供たちのくるくる変わる表情や気持ちを、なんだか母親目線で見ていて(私は子供はいませんが…^_^;)心がほっこり温かくなりました。

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Posted by ブクログ 2014年10月10日

怒涛の後半12人(12章)。
目立つ子も目立たない子も種々様々。主たるテーマは1年A組の結束なんだろうけど、大いに盛り上がる章も有れば脇道に逸れた軽いお話も有る。
野外活動や合唱コンクール、ボランティア活動等、各季節に学校行事を盛り込んでさり気なく時間は経過していく。
1年生の終業式なんてただの通過...続きを読む儀式だ、と言ってしまえば簡単だけれど、2度と同じ24人は揃わないと思えば多少感傷的にはなる。
その辺の微妙な空気感を表現するのがとても上手い。
最終章は流石は委員長、1年間を気張って締めようとするが、いいところはみんな人に盗られて最後の締めも不登校児と問題児にさらわれてしまう。
(不登校の話と不良になりそうな子の話は泣けましたけどね。いや思い出すと他の章でも泣いたな。)
一人でポツンと帰る彼に、気になるあの子が校門で待っている・・・。
爽やかですね~、いい終わり方ですね~。そう、中学生って恋愛ごっこのスタートですもんね。
明日から新しい1年が始まるって感じです。
本作といい「武士道シックスティーン」といい「夜のピクニック」といい私は学園ものには弱いみたいです。(いい年して)

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Posted by ブクログ 2016年10月17日

初めての森絵都。
中学一年生のクラス全員の短編が繋がっていく一年間の話。
自分のこともまだよくわからない、友だちとの関係も上手くいかなかったりする、そんな思春期の気持ちをそれぞれの個性で書かれていて、自分のその頃と重ねたり比べたりしながら読んだ。
1人づつの話なので、友だちにも話さないことや、もやも...続きを読むやとして言葉に出来ない気持ちを上手く捉えて書かれていて面白かった。
あと良い先生だなぁと。こんな良い先生には出会ったことがない。

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Posted by ブクログ 2016年04月29日

良い。
最後にはあまりにできすぎた大団円で、あまりにできすぎたハッピーエンドであるのも良い。いい話揃い。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年01月19日

うう、やっぱり美奈子の出てくる話なんかつかまれてしまう。そして、ちゃんと光が見えてよかった。
どうしても個人個人の出てくる割合が少ないので物足りなく感じてしまうところはあったが、前期後期通して全員をのぞかせてもらったら、けっこう満足できた。
後期はイタルとヒロが好きでした。
イタルの考えてるどうしよ...続きを読むもない自己中心でバカでどうしようもないところが何だかちょっぴり愛おしく思えるぐらい可笑しくて、笑ってしまった。
これほどまでにクラスの一人一人をかき分ける力、感服してしまった。そして、やっぱり全員通して読むととてもいい!
自分にもある部分、まったくない部分、誰かの中に重ねたり、見つけてみようとしてみたり、この本の中で一緒に考えたり探したり、素敵な時間を過ごせた。
いつか、わたしに子供が生まれて中学生になり、新しい環境の中で悩んだり躓いたりした時、そんな時に読ませてあげたい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年01月12日

すばらしい
森さんってあらためて、うまいなーと思った

もやもやしてる言葉にならないような感情や気持ちをうまく表現して、
1年間というまとまりの中でうまーーくまとまってる

不登校だった田町ちゃん(不登校の理由が、いじめとかじゃないのがいい)の家に男子3人が説得に行って、
陸くんが泣いてるところがじ...続きを読むーーんときた
よかったよかった

不良になりかけた奈美ちゃんもちゃんと仲直りできたし、
いろいろワケありだった面々も自分の居場所を見つけたり、おさまるところにおさまって、

最後までヒロくんがヒロくんらしくてちょっと気の毒かなと思ったけどなんか両思いになりそうだし^^

アリスちゃんの処女を守る賭けなんて、
ありそうでなさそうで(ないよ!)
そこはかとなく百合くさく、
でも友情なんだよね
なんかまっすぐで穢れないかんじで、よかった

きっとみんな色々あって、どうしても仲良くなれない子もいたり、どうにも性格のねじまがった子もいたりするのかもしれないけど、
でもこういう好例(?)もあるということで、
世の中の中1に読んでほしい!
と思った快作だった

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Posted by ブクログ 2015年09月02日

森絵都のYA作品は、鉄板だと再認識。理屈抜きで面白い。
大人向け(?)だと当たり外れがあるのだが、YAの場合のこの安定感…

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Posted by ブクログ 2015年07月11日

小中学生の心情やふるまいをみごとに書き綴る方は数多くいれど、なかでも著者はピカイチだと思う。中学一年生たち24名をひとりひとり確たる個性のもと描き、自分が25人目のクラスメイツになったような気持ちになるからだ。

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Posted by ブクログ 2015年06月16日

ちょうど、中学生になったばかりの子供がいるので
思わず手に取ってしまった。
前期よりは、後期のほうが面白くて中でも
不登校の田町ちゃんが、合唱大会の伴奏者に選ばれたのがきっかけで、学校に行けるようになった話が好き。
実際、ピアノを習っている子はたくさんいるけど、合唱大会の伴奏をしてくれるレベルの子は...続きを読むなかなか見つからないんだよね。

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Posted by ブクログ 2015年06月02日

全員分読み終わったーー!!誰かしらに共感できるしこういうのあるよね!って思った!
田町さんの伴奏のおはなしがすきだなあ。あと担任の先生もすごくすき!1年間みんなと一緒に過ごした気分になりました。

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Posted by ブクログ 2015年05月26日

田町がよかった。このちゃんの老人ホームでのボランティアのとこも。人は励まされるより励ます方が好き、みたいなのが、納得。
生きているって、必要とされ、役立つ実感大事だよなー。
よい本だった。中学生にぜひ。

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Posted by ブクログ 2014年12月16日

「人をゆるすことに上手になればいい、そしたら信じることもらくになるよ」頭では分かっててても、なかなか難しい。

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Posted by ブクログ 2014年11月02日

小さな中学校を舞台にした笑いあり涙ありの青春ストーリー。

登場人物がたくさんいる物語って、いろいろな視点で一つのできごとが描かれているから、とても鮮やかになる。

そして、全員が救われるかたちになるから、どの物語もほっとしながら読めました。

一番印象的だったのは里緒とアリスかな。
楓雅くんもなか...続きを読むなかキャラがたってたな。

なんだかんだで24人みんな覚えてしまったのは、やはり教師ならではなのでしょうか。

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Posted by ブクログ 2014年09月01日

前半で気になってたエピソードが、いい感じにフィクションとして一つにまとまり、でも登場人物たちは中学生なので、必ずしもまとまりきってハッピーエンドにはならず、というところが素敵でした。
いい読後感。

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Posted by ブクログ 2014年08月07日

24人みんなそれぞれ悩みながらも成長。水泳部に誘う先生に笑ってしまう(笑)今後、どんな大人になっていくのか知りたいなあ。素敵な本に出会えた。

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Posted by ブクログ 2022年08月11日

いよいよ10月、後期の始まり。席がえと委員決め。クラス委員長の選出は中でも大事なこと。前期、生活委員だった久保由佳は、なんとしてでもクラス委員長になりたいのだが1年A組の番人みたいだとみんなからの人気は、まるっきりなく、結局、前期の委員長ヒロが選ばれる。クラスの人気者、小野ヒロ、クラスメイトにはかっ...続きを読むこつけているのか、いつもにこやかで涼しげなクラス委員長をよそおっているが、友だちの敬太郎の前では、毎朝クラスメイトの事で頭をなやませ、ため息をつき、問題児たちのためにやきもきするというめんどくさいとこがある。誰にでも、みせる顔とみせていない顔とあるのは当たり前。1年をしめくくる修了式をむかえ、A組解散パーティがおこなわれる。藤田先生に24本の花の花束と色紙を贈呈。短い春休みをはさんだらもう新学期、新しい学年がスタートする。
1年A組24人で過ごした1年は、この仲間でしかあじわえなかった物語、キラキラした中学1年生、この先の未知なる季節がみんなを待っているんだろうなぁー。青春だなぁー。

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Posted by ブクログ 2022年04月04日

姪の中学入学祝に図書券と一緒に送った本。
送る前に読んでみた。クラスにはいろいろな人がいていろいろな考えを持ち、1つの事象でもとらえ方が違って。私がもう少しこの視点を持っていれば、気が付いていれば人にやさしくできたのじゃないかなと思う。
中学のワクワクとたまには苦い人間関係。

2022年4月中学生...続きを読むになる方へ、入学おめでとう!!

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Posted by ブクログ 2015年05月26日

全編後編通して読んで、覚えてる話と全く頭から抜けている話がある。
きっと実際の中学生もそんなカンジだ。
印象的な子もいれば誰からも忘れられてしまう子もいる。
私は後者だけど、もう悲観もしないし羨みもしない。
意味がないから。

中学生っておもしろくて難しい。
でもきっと誰にとっても瑞々しくて少し気恥...続きを読むずかしい思い出があるんじゃないかな。

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Posted by ブクログ 2015年02月03日

【収録作品】秋の日は…/伴奏者/見いつけた/マンホールのふた/イタル更生計画/プラタナスの葉が落ちるころ/彼がすぐにキレるわけ/ジョーカー、あるいは戦士/バレンタインのイヴ/約束/イタルが至る/その道のさき

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Posted by ブクログ 2015年02月02日

今リアルタイムで小学校高学年の子や中学生の子に向けた本という感じだった。漢字も少なく、字も大きいので、子供も読みやすいと思う。
最近読んで印象に残っている中学生が主役の本といったら宮部みゆきの「ソロモンの偽証」だったのだが、随分と趣の違う、殺人等のセンセーショナルな出来事など起こらない、平和な日常生...続きを読む活を描いた作品。
東京のある中学校の1年A組の1年間を、1章ずつ別の子の視点で書いていて面白い。色々な性格の子がいて、色々な感じ方があって、「平和な日常生活」の中でもちょっとした「事件」がある。人生の中でもこの時期だけの独特な時間を、不器用に真っ直ぐに生きる彼らの姿がとても眩しく感じた。

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Posted by ブクログ 2015年01月10日

一人ひとりのキャラクターが個性的で面白かったけど、話は特に印象に残らず……。思春期の表現がストレートで、やっぱり森絵都はちょっと苦手……

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Posted by ブクログ 2014年12月06日

北見二中1年A組24人の一年間を24人の視点から描いた連作集。 24人はそれぞれに問題や悩みを抱えていて、大人から見れば些細な問題だけれど各々にとっては人生を揺るがす大問題な訳で、その辺りがとてもよく描かれている。最終章では皆んながきっちり一年分成長しているのが良かったなー。

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Posted by ブクログ 2014年11月27日

北見第二中学校1年A組の後期。
ラストはもちろん、3学期最後の日。
主人公にはならないけど、みんなに語られている担任の藤田先生がステキ。

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Posted by ブクログ 2014年10月03日

2014.10.2その日に読み終わった。面白かったな。そして一年生の一年間が終わってしまった。それぞれ、成長していく子と、大丈夫か、こいつって子とか。いろいろ。続きが読みたいなあって思う。

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